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これからのこと


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夢の微睡







これからのこと



Sub Title

「おーい!こっちに来てみろよ!薬草一杯あるぞ!!」

『えー!もう!?凄すぎない!?ちょっと乾燥するのに時間かかるじゃーん!』

乾燥させて何しようってんだそう言った男に
反論をするも、何処行っても取れるから今とっても意味がないと
反論できない言葉をかけられて、拗ねる

『もーポップったら、皆と離れてから大分気が強くなったんじゃないの?』

「ほーん?そんなこた言ったら都佑の方は昔と比べて大魔導士様の意見に
反論できない位丸まってどうすんだよー」

ポップー!!そう声を上げる都佑に、ポップが笑って走り出した


最終決戦から、時は進みもう2年程経った気がする。
15歳だったポップは17歳に、都佑は16歳だったのが18歳になっていた。
身長はただでさえ差があったのだが、更に広がり、ポップの肩に都佑の頭がやっと付く位
体格も昔から比べて、お互い程よく筋肉がついた
そんな二人が居るのは森の奥深く

神聖樹があると噂の森にきていた
マァムとメルルとポップで最初は行動する予定だったのだが
マァムもメルルも「都佑がポップに嫉妬しなくても、可哀想だわ」と言って
遠くからではあるが、連絡を取るだけで二手に分かれてのダイの捜索になっていた。

都佑本人も『そんなこといいのに』という始末で
ポップはこりゃ俺以上に骨が折れるんじゃねぇーのか?と感じていた

緑な為魔導士の服を着ていては見えないのでは?と思っていたが
割と都佑が直感で行動するタイプで、ポップとはぐれていたと思っても
すぐに前から横から後ろから出てきてポップの寿命が多少削れて行くのに
都佑は笑っていた


『見つからないね、ダイの奴…』

「嗚呼、マァムやメルルも探してくれてるが、北はもう見つくしたらしい。」

『私たちは南の方を見てるから…もう少し東の方に向かうか』

「まぁあいつのことだからそこら辺で元気にやってんじゃねーのか?」

そう背中をふかふかの苔に委ねたポップに都佑は微笑む


「んだよ」

『いや?ポップがまさか私を好きでいてくれたのが夢だと思って』

「ほーーん?おめぇこーんな誰も居ねぇ深い森の中で
よくそんな事が言えるなぁ?」

首を傾げる都佑にポップはダメだこりゃと泣きそうな顔をするも
都佑が水だと声を上げた

音の鳴る方に走り出したのに、折角休憩していたのにと声を上げつつも追いかけた


『今日は此処で野宿かな?』

「まぁもう暗くなるし、な。じゃ俺は薪取ってくるわ。」

『私は魚沢山取るわ!!』

全滅させんなよ?そう言ったポップに都佑は分かってると言ってお互い離れた

++++++++++++++++++

「今度から俺が釣りしようかな…」

『ごめんって〜』

泣きながら笑う都佑の表情豊かな顔に、ポップは惚れた弱みを握られている気分だった
確実に食べれない量を電撃で倒してしまった都佑は食べれない魚をどうやって燻製で
持って帰ろうかと悩んでいた

「なぁ、都佑」

『んー?』

「ダイを見つけたらおめぇ何処行くつもりだ?」

『ふらふらするかなーポップにずっとくっついても可哀想だし』

「ははっそう言えばおめぇの家って何処だっていってたっけ?」

『多分あの上流にあるんじゃない?』

「へーあの上流にねぇ…って上流!?何で早く言わねぇんだよ!!!」

いやー野宿最後になりそうでーそう笑う都佑に
じゃかしいと何時しかうるさいの上位互換だと教えた言葉をそっくりそのまま返された

屋根は苔で覆われつつも、二階建ての昔ながらの木の家だった
まだ掃除すれば使える状態に、裏には綺麗に見えないが農作物を育てられる場所が見えた
広さもなにもかも今日は流石に無理か、と元に居た場所に戻る事になった

『だから言ったじゃんーどうせ無理だって』

「泊まれるかと思ったんだよ!」

そう言いながら笑って都佑は明日の事を考え、ポップの胸の中で目を閉じた


「…こりゃマァムとメルルに叱られるな。」

はっきり告白して、俺の親父とお袋に伝えてこいと言われていたのだ。
だがこの鈍感っ子である都佑は好きだと伝えたあの日以降全く男として
見てこなくなってしまった。

何かにさえぎられている気がするが、それを思い出すのは不可能だと
心の何処かで気付いていた。

だからこそ、心を何とか動かそうとしているのだが…


「ま、大丈夫か」

ー何が大丈夫ですって?

そう声がするのに、げっと声を出した
幸いな事に、都佑が起きる気配はなく、声の主を
水晶玉を浮かばせながら答えた

「んだよ、男の心をのぞき見たぁ良い度胸じゃねぇか。」

マァム

そう言ったポップに対して、マァムが嫌ねーこの時間になったら
通信するって決めてたのポップでしょーと言ったマァムに
そうでしたと声を張った

ーで?そっちの進捗は?

「ついさっき都佑の実家を見つけた所だ。
こーんな南東の森深くに家があるとは、思わなかったが」

ーへー!都佑はなんて?

「一応ダイを探した後家に帰るって言うから、恐らく2〜3日家の掃除で追われるかもな。
帰ってきてすぐに寝れるようにしたいだろうしな。」

ーじゃあ愛の巣を作りに励むってことね。分かったわ

全然わかってねぇ!!そう赤らむポップに対して
そんな分かりやすく出ないでよとマァムが答えた

ーダイ、見つからないのね

「嗚呼、そっちもらしいな。ったく一体どこほっつき歩いてんだか」

ー都佑も記憶戻らないの?

「嗚呼、此間からマァムのことや特にメルルの事を思い出させようとしてんだが
全く思い出せない処か、メルルの事になると頭が痛くなって動けなくなっちまう。」


都佑が大きな力を何発も撃った反動か、脳に障害がきているのか
マァムやメルルの事を聞いて首を傾げた事にポップが恐れて
急遽マトリフ師匠の所に飛んでみてもらったのだが…


「師匠曰く、“都佑が一人でに思い出すのを拒んでいる”ってよ。
俺達に怒られるとでも思ってんのかねぇ〜」

ーポップさん…

「都佑が生きていりゃそれでいいんだけどよ
…んま!新しい情報得たら追って連絡入れるわ!んじゃ」

おやすみーそう言って切ったポップに、メルルは少し悩む

「メルル?どうしたの?」

「いえ、都佑さんが記憶を塞ぎ込むなんて珍しいと思いまして」

メルルは感じ取っていた
都佑の心がとても優しい温かい陽だまりのような人だと

その温かさに、何度もメルルだけでなく、ポップやマァム達を励ましていた
なのに、力を使った反動か、どんどんと記憶を失っていく
ポップが一番恐れているのは、ポップの事を忘れてしまわないかという不安も
メルルの心の中では感じていたのだ。

「ポップがそう思ったのを感じて?」

「いえ、テレパシーでは感じ取っていないんですが…ただ、そんな気がしたんです。」

「都佑も、可哀想なことするわね。」

本当に。そう言って二人も寝静まった




深夜三時程

ポップの胸の中で目を覚ました都佑は身体を起こした
ぐっすり寝ている事を見た都佑は傍を離れようとしたも
腕を取られて元の場所に戻った

「…何処行くんだ?」

そう低い声を耳元で聞かれて、驚くも声を正す

『ちょっと、トイレ』

「トイレにしちゃー真剣そうな顔してたが?」

『うっ』

図星か。悩み事なら言えと言ったポップに都佑がため息を吐いた


『夢を見るの、ポップとマァムにあとメルルの』

「っ!まさか思い出して」

『メルルが優しく私の頬を触れてくれるの…でも、私分からなくて』

その言葉で察した
都佑は怖いのだ。

これ以上記憶を失って迷惑をかけないかと

「大丈夫だ。俺だけじゃねぇメルルやマァムも待ってくれてる。
ゆっくりでいいんだ。思い出せたらでいい。」

『怖い…でも、怖がってばかりじゃいけないって、私分かってる。』

そう彼女は強いのだ
優しく、強い。勇気のある子なのだ。

いや、勇気ではない。


彼女の雫は紛れもなく別の感情で力を発揮したのだ


『私明日頑張るでもトイレは事実だから言ってくるね』

こけっと頭に重心をのせてた腕を放し、そうですかと答えた


「…俺は待つぜ?都佑」

何度だって撃たれたあのか弱い身体に、何も影響がない訳がないと
皆分かっていたのだ。裏でマトリフ師匠だけでなく、多くの人間が
都佑の記憶を取り戻さまいと活躍している

だが、きっと都佑自身わかっているのだ
これはきっと自分が原因なのだと

「ずっと待つさ」

お前がずっと俺に心を寄せてくれていたあの日のように





















































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