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「っても、何で呪文を一からってミーネが継承していたのか」
『一応彼女がこの世界の住人だからね〜』
じゃ始めるぞ?そう言ったポップに都佑が頷いた
「まず初歩的な所だなメラやヒャドとか」
そう説明を始めたポップの説明を頷きながら
都佑はペンとノートを取り出して書きだした
「それは?」
『私がミーネと一緒に暮らしていた部屋で見つけた本だよ。
何か気になって取ってきてたの。』
小さく持ち運びしやすい軽い素材で出来ていたその本に
都佑は更々とポップが読めない字を書いていく
「それが都佑が居た世界の字かー」
『そう、日本語だよ。…あ!そうだポップ一つ質問』
「なんだ?」
『人によって呪文が覚えれないとかってあるけど
私全魔法使えないと分裂できない時点で察したんですが。』
使えると思います?そう首を傾げながらきりっとした顔で聞かれる
流石のポップでも、長い間魔法使いから大魔導士に上がった位の
知識や経験はあるが、人を教えることは初めてのことで…
「いんや、わかんねぇ」
都佑がどれ程できるかどうか検討もつかなかった
「だけどよ、ミーネはまだしもマトリフ師匠が言ったんだ。
俺に教えてもらえってさ、それってよ、都佑
お前がきっと全部出来るって分かったからじぇねぇーか?」
あの頭のキレる大魔導士が、プロ中のプロがだ
最初からいけると言って指導の方向に向けるとは
中々考えにくい。
余程素質がないと受託もしないだろう。
まぁポップ以上に悪いかもしれないと言っていた位だ
ひょっとしたらミーネの魔法力を考えて
流石に頭でっかには悪いだろうと
色々くんだのかもしれないが…
それは置いておいて
ポップも疑問を思いついて聞くことにした
「なぁ、都佑って俺が教えた薬草とかも覚えてたじゃねぇか。
ならゼロスに教えていた内容とかも覚えてるんじゃねぇか?」
最初からの説明を入れて良いのか迷っていた。
と言うのも、確かに改めて説明してもいいのだが
知識が入っている人間に改めて言うのも悪いと思ったのだ。
『一応覚えているし、何なら全部の魔法言えるけど…
手から出した試しもないのにぶっつけ本番って言うのも…』
「分かった、一応分かってるとは思うが、俺も説明するわ。
何か分からねぇ事があれば聞いてくれ。いいな?」
はい!そういい返事を貰って、ポップはうなづいた
「まず、此処から此処までの契約を済ませるな?
一応一か月位で全部って聞いてる。実践的な強さは
マトリフ師匠んとこで教えてもらった方が良い。」
俺もお前も一応経験はしてるだろうがな。
そう言ったポップに都佑も賛成でうなづいた
++++++++++++++++
「マトリフ師匠…」
「おお、どうだポップ、どうかし、た?」
そう真剣そうな顔つきに、マトリフがまさかと言って急いで外にでた
「おいおいおい…!!」
「あれを契約してものの一時間でやりやがった…なんつー力あんだよ」
そこには前に開けていた大穴を
一回りもの威力を見せれる程の穴が開いていた
呪文は無事契約できたのだが…
『師匠〜!見てみて〜!これー!フェニックス〜!!』
そう
手の中に小さな火の鳥を作り遊ばせる都佑に口が開いて物が言えなくなっていたマトリフ
「おいおいおい!おめぇこんな初心者に
「いやそれが」
『え?私まだメラしか撃ってないよ?』
は?そんな声があがる。
確かに周りをよく見ると焼け焦げた跡がちらほらあり、
木々に移ったのを消したのか、氷の後もみえた
恐らくヒャド系呪文で消化活動したのだろう。
そうしても尚、メラ系呪文で手の中で遊ばせれる
「おいおいおい…こりゃマジかよ、おめぇさん天才中の天才だよ。」
『ほよ?』
「加えてあのお嬢さんより力が強いってか?
おお、恐ろしい仲間を連れて来てたなポップよ」
そう不敵に笑うマトリフにポップがガクッと肩を落として笑った
『何言ってるの?私ちょっと頑張って想像しただけなんだけど…』
「これは経験の勘って奴だが、都佑が今までミーネと一緒に過ごしていた時間で
魔法をこれでもかって位放ったことを思い出して撃ったから出来たんだ。
さっきでなかったのは、ただ夢見の何かと思い込んでたからだろう。」
これを現実と受け止めて、力を放った。
そしたらとんでもねぇ力を持っていたってことだ。
まぁ基礎体力はないと長期戦は無理だなと言ったマトリフに
都佑は別に基礎は基礎で走ってくるよ?と答えた。
『私も体力ないなって思ってたから、今日からでも体力つけとかないとね!!』
「…ポップ、おめぇ見習った方が良い。」
「はは、そりゃねぇぜ師匠〜」
そう言ったマトリフはポップだけに見せていると後が怖いと察し
急遽都佑用のトレーニングメニューを作りに中に入っていった。
それを都佑は遠くでみつつ、氷の鳥を作り出す
流石に片手で作るのは難しいらしく頑張って
「ちょ!?待て待て待て待て!!何しようとしてんだ!?」
『え?ご要望お望みに応えて
「いいから!!それしなくていい!!」
ただでさえ頑張って撃ったメラが
それは
下手したらこの子一人でこの世界を滅ぼせる可能性が高い。
まぁそんなことをしでかす子ではないのと
「(ほんと、臆病で良かった…)」
都佑は下手なことをしでかすと使わない方が良いかと考える癖がある。
その出来たとしても使うか迷う力も、やろうとしても躊躇う気持ちも
正しい方向に向けて動こうと励むからこそ、滅ぼすなんて無理だ。
ただ、怒らせるのは絶対にやめた方がいい。
そう察したポップだった。
++++++++++++++++
「マトリフ師匠ってそういや何でミーネ呼ばねぇんだ?」
『多分私が教えて貰ったって思ってるんじゃないのかな?
私がマトリフさんって呼んだ方が良いかと思ったんだけど〜』
何か慣れちゃって、師匠って付けないと申し訳なくて〜。
そう慣れで呼ばれても困ると言われたマトリフに都佑は苦笑いで返した
時は夕食、今日はメラやヒャド系の呪文しか入れてないが
今後どんどん契約をしていくつもりだ。
『にしても、私があんな力あるなんて…びっくりしたよ。』
「俺もあそこまで出来る奴は初めてみた。」
『ゲームで見た感じ綺麗だなーって思ってたけどやっぱ熱いんだな〜
こりゃこんな皮膚が見える手袋よりも厚い方がいいのかな。』
「ゲーム?なぁゲームって?」
その聞きなれない単語にポップが声を出した
『え?テレビゲームだよ、こーメラ!って言ってHPが無くなると敵が消え…』
そう言って解説する都佑が段々ゆっくりになるにつれ
顔の温度がどんどん下がっていく。
ああ、言ってはいけないことを言ったな。そうマトリフは悟った。
「みたこと?それって、俺達のことを?」
『あー!!違います違います!!ドラゴンクエスト3好きで色々覚えてたけど
ドラゴンクエスト5位で飽きたとか口が裂けても言えないです!!!』
言ってる。言ってるからな?都佑。
そうマトリフは思いつつ、横目に見る。
これはテンパった時の対処法も教えた方がいいな
そう次の課題としてメモを心の中に残した。
『ふみゅ〜』
「そうだ都佑お前に特別なお使いを渡しておく。
おいポップ後でルーラを教えておけ。」
ほよ?そうとぼけた声を出した都佑に対して
ポップは了解とだけ答え風呂の準備に席を外した
今日は泊っていってもいいらしい。
「これはお前さんの服を作る素材だそうだ。
ミーネがメモとして残していた一部だ。
一応今から言うからな」
そう言われて急いで都佑はメモ帳を取りだした
・シルク草
・まほうの樹木
・星々のナミダ
・宵闇のジェル
・かがやきの樹液
そう書かれた内容に首を傾げた
「これを持ってきたらミーネと一緒に作ってやる。
この材料からして、お前さんのロッドに似たような素材だろう。」
そう笑って今日はもう風呂入ったら寝ろと言って
マトリフは席を外した。
『…ドラクエだなぁ。』
そうぼやいたのは風呂の中
流石に覗きはない…はず。
まぁ覗いても別に減りはしないが、多分ミーネかメルルあたりに
大目玉貰うと考えてみない感じがする。
…まぁそれよりも自分の体つきが貧相な気がするが、気のせいにしておこう。
多分これ胸Dあるんじゃないかな…まぁいいか。さっきからまぁしか言ってねぇな。
『それにしても素材何処にあんだ?聞いたことねぇ
素材ばっかだから…まぁロッドと同じなら10か…』
やってねぇ〜そう長いため息と同時に風呂の浴槽に身体をくっつけた
あったかくて息が白く浮かぶのを見ながら呟いた
『…手袋、なんとかして発汗性の耐性あるようにできないかな。』
きっと緊張で手汗半端なくてぬぎそう。昔の私ならやりかねない。
そう思いつつ、今日初めて魔法を撃った手を見た。
大きな威力を撃ってしまった。
メラが一番小さいと言うのは知っている。
魔王バーン並みのその威力なのも、経験上察した。
都佑は身体を手で抱きかかえるように丸まった
『…へへ、怖い、んだな。』
そりゃ中々でなくて出た当初は嬉しくてうれしくて
思わずポップに抱き着いてしまった位だ。
いやーあの照れた顔可愛かった…って違う違う。
『がんばろ』
ミーネと約束をした。
どんな事があっても、前向きに。
その意思を、私は受け入れて、前向きに考えることにした。
大丈夫。だって私が頑張れば皆の力になる。
そう信じて、私は風呂から出た。