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そこぢから


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夢の微睡







そこぢから



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#それから一週間後

都佑の修行中に呼ばれたポップが席を外した後

「都佑〜!元、気?」

『あ!!まぁーむだ!!お久しぶり〜!あれ?これは初めまして?』

そう首を傾げる都佑に隣にミーネがやってきた
よく見るとヒュンケル達まできていた

「あー此処で言うのもアレか、じゃああそこにいくか!」

そう言ったポップに皆彼の肩に手を乗せた
その場所は、

『…ここレオナの』

そうパプニカ王国の一室だった
そこに姫であるレオナがやってきた

「あ!やっと来たわね!!」

「レオナ〜!久しぶり!!」

そうマァムやメルル達が和気あいあいと話す中
都佑はミーネの傍に行きくいくいと服を引っ張った

「ん?嗚呼都佑の服ならこれよ。先に着替えて来なさい。
レオナ姫、先に衣装の着替えをしてから色々説明をさせて頂きたいのですが…」

説明を後に回させるのは申し訳ありませんが…そうミーネが言うのに従い
都佑がぺこりと頭を下げた

良いわよ。そう言ってレオナと一緒に都佑は席を外した

++++++++++++++++

『あの…』

「あら!!可愛らしいじゃない〜!!」

そう申し訳なさそうにする都佑だったが
魔法使いというのもあり、魔導士らしい服装に近い様にと
ミーネの案で神将の洋袴を着てきた

青に白のスカート風なデザインで、後ろはリボンで纏められ
リボンの先にはひし形の紋章が施されていた。

銀の腰当てと薄い緑色の紐が特徴的なその姿に
黒の髪の毛を首元後ろでお団子上にして
黄色のバンダナをリボンにして来た
その姿に、ポップが口をあけて固まった

すぐに照れ隠しにと緑色のフードを被ってなんとか防ごうとする

『わ、私にはちょっと豪勢過ぎて何か申し訳ない気が…』

「何言ってるの!超ピッタリじゃない!!可愛いわよ〜!!」

はわわ、そう真っ赤になっている顔を折角隠していたのに
外されて困り果て目がまっている都佑に、マァムがほれほれと
ポップの腕をつついた

「に、似合ってる、ぜ?」

『!…へへ、ありがと!ポップ!!』

そう嬉しそう笑う都佑にコホンと声をかけた姫に都佑は180度回転した

「改めまして、初めまして私神聖樹の民
ミーネ・アルスマグナ・マギアと申します。」

『初めまして!岡本都佑です!!よろしくお願いします!!』

そう肘でつつかれた都佑は大きな声で勢いよくおじぎをした。
それに近くに来たアバン王やフローラ王女が微笑んだ

「成る程、素質を持っていたのは都佑さん貴方でしたか…」

『はい?』

「いえ此方の話です。話は色々あるでしょうしどうぞこちらへ」

そう場所を変えてとの話に一同は歩き始めた

++++++++++++++++

「成る程、ではダイ君が消えたのは三つあると」

1、ミーネの呪文で誰かの身体に封印された

2、魔界に落とされた

3、別世界の何処かに居る

大きく分けてこの三つのどれかになる。

「3の可能性は今限りなく低いです。」

「と言うと?」

「別世界への移動は私神聖樹のご加護を受けた者が行うもの。
それに年に一人だけの移動なので、私と都佑が行った時には
既に一人例外者が別世界から降りたっていました。」

「成る程、では1の可能性は?」

『それは私が。』

そう真剣そうな都佑が手を上げた

『それも低い可能性があります。』

「と言うと?」

『私が実際ミーネの蓋をしていた身なので、分かるんですが
ダイの力以上の者でないとダイの力は封じることが不可能です。
その為、地上にはダイ以上の存在は居ないと考えたら自然に不可能となります。』

「成る程、魔界に落ちてダイ君を取り込むと言うのは?」

『…あまり考えたくありませんが、怪しいのは
“魔界の者がダイを取り込む為に動いた”可能性が浮上します。』

あまり憶測は言いたくないけどね。
そう付け加えた都佑に、何でとマァムがきいた

『魔界には強い生物が恐らくいる。
あの魔王バーンが君臨する位だからね。
そう考えたら、魔王バーンが居なくなった
今の魔界には更に強くなった奴が居てもおかしくない。』

「そいつが体内に入れるにはミーネか都佑の力が必要になるんじゃないのか?」

「正確に言うと、神聖樹のご加護を受けた者が可能であるわ。
ただそれが可能になるのは、あくまでも
加護を受けた者が体内に入ることを許されている。」

『加えて神聖樹のご加護を受けた者は人間と決まっているらしくて
ダイはそもそも竜の戦士で体内に入れる可能性はないに等しいって感じ。』

「それで魔界にいる可能性があるという選択肢ですか…」

『まぁ神聖樹のご加護を受けた者が別の行動をする
って言うならもっと話は別だけど…
ミーネ、貴方達加護を受けたら大体どれ位長生きするの?』

「え?んー外の環境によるとは思うけど、父はもう軽く300年生きてたって」

「『さ、さんびゃくぅ!?』」

そこで都佑とポップの声がはもった
おいおい、そう言ったポップに都佑が嘘だろ…と続いた

「加護を受けた者が魔界に居て生き残れる可能性は?」

「まぁ無くはないですね、父も母もどこにいるか分かりませんし…」

「成る程、生きている可能性もあるってか」

うんうん唸る都佑の傍にゴメちゃんがやってきた
浮遊した金色の生物には左右から羽が生えている
金色のスライムの姿に金の羽が生えていて、何とも面白くて笑ってしまった

くすくすと笑いつつも話の流れはミーネに任せて威力はかなり抑えた状態で
お友達だよ〜と言って手からフェニックスを作ってみせた

「んな!?ちょちょ、ちょっと都佑さん!?」

「これは、一体…どういう」

『…ゴメちゃん、これ怒られてる?』

「ぴぃ〜?」

そう不安になった都佑がすぐにフェニックスを引っ込める
それにポップがフォローに入った

「こいつ、ちょーっとミーネと分かれて特訓させたら
まぁすぐに手の中で器用なことできて、
マトリフ師匠曰く“天才中の天才”だそうです。」

「へー都佑、此方にいらっしゃい」

そう言われたフローラの言葉を都佑は『ひぃっ』と
大きく驚きミーネの服を掴んで怯えていたが
ミーネからも行っておいでと言われ、
恐る恐るフローラとアバンの間に入った

「さっきのフェニックスかしら?それは何体もつくれるの?」

『…!はい!こーやって〜たぶん、こう!!』

そう片手の中で赤い鳥が舞っている間にもう片方の手で氷の鳥を作り出す
その鳥を左右に飛ばしながらフローラとアバンの前を通った後
皆が座っている上空に舞い上がり、綺麗な結晶を飛ばしながら消えた

「…これは」

極大消滅呪文メドローアですか?それにしてもマトリフや
ポップ君以外に使える者がいるとは…」

「いんや、アバン先生、こりゃ極大消滅呪文メドローアに近い何かで
しかも俺やマトリフ師匠でさえこんな芸当できないです…それに都佑は
魔法を使えない世界で生きてきたらしくて。」

「え?もしかして今まで魔術を使った事が?」

『見たり聞いたことはありますが、あんな綺麗なこと出来ませんよ!!』

いやー凄い綺麗なこと見れて私嬉しくて毎日楽しいです!!
そう嬉しそうに笑う都佑に、アバンやフローラは苦笑いした。
強大なる力を可愛らしい鳥に変えて芸のように扱うのだ。

「都佑、改めて貴方にもダイ君を救出する作戦に
協力してもらいたいのですが、構いませんか?」

『勿論!そのつもりで此処に来てるんです!!』

さぁ!私にご命令を!!そう言いたそうな顔で
キラキラした目を更に輝かせて、お尻から犬の尻尾が見える
全力で尻尾を振っている気がする…後にマァムはそう語った

そこでうん?と都佑が声を上げた
何か気付いた?とミーネが聞くことでフローラがどうしたかとミーネに問う

「都佑はたまに第六感を感じるんです。
野生の勘といいますか、気付いたことが案外的を得た事言ったりして」

「私の様な巫女の素質でしょうか?」

「いやそんな大それたことじゃないですよ。」

『いや、でも…うーん』

そう悩みに悩む都佑
アバンらに背を向けて胡坐をかいて唸っている
首を上へ下へ横へと唸りつつ身体を曲げて、手を組んでかなり悩む様子に
どうせなら言ってみては?とフローラが答えた

『…ゼロス、いるんでしょそこに』

「はい、お呼びですか?」

そう出てきたゼロス、その謎の神官に周りの者が立ち上がり
フローラやアバンの首を狙うかのように出てきた為
一同が気を張り巡らせた

『貴方以外に他の魔族は?』

「今の所見えませんねぇ…都佑さんはどうやら元の身体に戻れたようですね。」

『一時的だけどね』

「その宝石を砕いたら、一体どうなるんですか?」

「っ!!ゼロス!おめぇ!!」

そう都佑を手で後ろに下げさせたポップと都佑の横にマァムが警戒態勢を取った

『多分精神的に抜け殻になるんじゃないかな?』

「おい、都佑!?」

「ほぉ、興味深い。そうしても?」

『うーん、まだいいかな』

そう苦笑いで答えた都佑に、意外だと答えたゼロス

「変わられたんですね」

『それは私じゃないよ、ゼロス。きっとミーネだよ。』

「いいえ、貴方もずっとこの世界に来るまでは一つだったでしょう?
と言いますか、後半は貴方とずっと喋っていたんですが…まぁその話はいいとして」

そちらの方の警戒、解いて貰えます?
そう言ったゼロスに都佑が目を丸めて答えた

『おーどーどー』

そう言った言葉で浮いていたゼロスまでずっこけた

「おっ、俺たちゃ馬か!!」

『えへへ』

「まぁ、都佑さんらしいと言えばらしいですが…」

『此方ゼロス。別の世界で生きてる魔族です。
訳あって神聖樹の神殿に呼び寄せられてきちゃった被害者その1です。』

あっ私は多分その2位かな?そうとぼける都佑に
ミーネが苦笑いで答えた

「害はないですよ…今は、ね?」

「それでその方以外の魔族が他にもいたら困るんですか?都佑よ」

『ええ、かなり困りますね。
まぁゼロス以上の存在は流石に来れないとは思いますし
それに魔族以外って言ったら強い奴いますから…』

「ああ心配していたあの人ですか?」

そうそう。宿屋を潰しかねない子ね。
そう深く頷きつつポップの後ろで目を閉じて笑いながら想像していた

「まぁ可能性は無くもないですが、ミーネさんが居なかった時点で
僕以外の別世界の魔族ましてや人間なんて来れる可能性はない…」

「いやあるかも」

えぇ!?そう目を開いたゼロスにミーネが答えの続きを言う

「神聖樹の加護のネックレスがあれば、
大抵の強さを持った魔導士なら可能性あるわ。」

「大抵ってどれくらいの強さを…」

「町とか軽く滅ぼせる位の」

そう言ったミーネに、ポップがそんな奴いたら困ると言っていたのだが…

『いやーゼロスさんや』

「なんでしょう。」

『町ーをですね、一つ、軽く滅ぼせる人、ご存知ですか?』

「ええ、貴方が考えている方以外居ると思います?」

居たらそれこそ終わりだわ。
そう言った都佑に、同感ですとゼロスが頷いた

「なるほど、何らかの手段で神聖樹のネックレスがゼロス達の方に飛んで
あの美少女天才魔導士が使ってしまったら、可能性があると。」

「まぁ無くはないね。」

『っかー!やっっばいじゃん!どーしよ!どうしようゼロス!!
あの魔導士放置してたら…えっ下の魔族世界大丈夫?なんかさ
魔界の頂点に君臨しかねなくない?』

「いやあのリナさんでさえもそんな…」

『貴方の仲間コテンパンにされてましたけど?』

「…前言撤回します。」

そう軽く町を一つ滅ぼせる力を持った人達だ
だとは言えども魔法を使えなければ只の人間

「ミーネさん、一つお聞きしたいことが」

「なんでしょう」

「その神聖樹のネックレスに何か効果はありますか?
こーその世界の魔法が使える〜とか。」

「そうね…記憶が正しければ、自分が使えてた魔法は
多少威力は半減するけど効果はあるわね。
それこそ都佑、貴方が使っていた魔法みたいにね。」

そう聞いて都佑の顔が更に青ざめる

『ゼロス…こりゃあの人生きてるわ。』

「ええ、同感です。どうしますか?」

『ダイと一緒に行動している可能性も考慮して
ゼロス、貴方もこっちの方に回って置いて。』

「仕方がありませんねぇ…都佑さんの頼みとあらば
僕も参加しますか。」

そう言ったゼロスにミーネがよしと言ってゼロスを呼ぶ
その声に振り向いたゼロスにミーネが何かを飛ばした
飛ばされたものを片目を開け上手くキャッチしたゼロスに
ミーネが答える

「それがさっき言ってた神聖樹のネックレスよ。
貴方が使っていた力もこれで使える筈。」

「いいんですか?僕にそんなものを与えて…
僕がどんな存在かは、貴方が分かっていると思いますが、」

「対価がポップ君あたり弄る位なら安すぎる代物よ。」

えぇ!?俺対価にされんの!?そう泣きそうな声で答えるポップに
ミーネや周りの人が笑った





























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