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おさがしもの


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夢の微睡







おさがしもの



Sub Title

「それじゃ魔界の行き方は…」

『ねぇ多分だけどさ、ミーネあの部屋の地下に魔界なかったっけ?』

そう言った都佑の勘が正しく、メルルが都佑を魔法使いではなく
占い師としてスカウトしようと察したのはまた別の話



「ここね」

『恐らく魔界に繋がる道はまだ多くあると思います。
一辺に入ると向こうに気付かれても困りますし
一応万全の対策を考えて、3つ位穴見つけてから移動した方が良いかと。』

「そうね。都佑貴方パーティーの編成組んでくれない?」

私が!?そう驚いた都佑に、ミーネがだってと答えた

「貴方が一番皆を知っているから。適任だと思って。
どう?皆何か反対の意見は?」

ない。そう言ったように全員が首を横に振り都佑の顔が青ざめる
自分の手で皆が殺されないかと不安になったのを
マァムがフォローをかけた

「大丈夫よ!都佑は何時だって私達と一緒に戦ってくれたじゃない!」

「そうそう、俺たちゃ仲間だぜ?誰と組んでも編成に恨みっこなしってな!」

『ポップ…マァム…』

そう嬉しそうにする都佑に、ポップやマァムも微笑んだ

『…ポップ、クロコダイルとチュウを呼んできて!
フローラ王女は魔界の者が攻めて来ないように、王宮で各国に警戒態勢の警告を!!』

おっけー!そう言ったポップがルーラで飛んで消えたと同時に
フローラもアバンと一緒に王宮に帰った

『…さて、どうするか』

戦闘で残っているのはゼロス、メルル、マァム、ヒュンケル
ポップ、ミーネ、クロコダイル、チュウ、ラーハルト位か。
都佑自身も参加しようとしたが、余りの方に入れた方が無難かと考え
ミーネと暮らした室内の壁に背中をくっつけた

『ゼロス、貴方得意魔法は?』

「一応火炎系ですが」

『よしならポップと私とも分かれた方がいいね。
3つに分かれて行動した方が良いだろうし…決めた!』

そう言った都佑が中央の机に大きな紙を用意してペンを取り出した
それを見た周りの者が中央に移動する

『ゼロスとクロコダイル、チュウは北の方に向かって。
ゼロス貴方私とミーネとテレパシー使えるでしょ。
それでお互いの位置を確認する。分かった?』

「!!分かりました。」

『ミーネ、ラーハルト、ポップは神聖樹の地下に潜ってきて。
多分あそこの地下に洞窟があるはず。神聖なる場所なんだから
魔界のものを封じるに適していると思ってね。』

「招致した」

『私とメルル、マァムはこの地下から移動するわ。』

「ポップと分かれてもいいの?都佑」

『ポップとマトリフ師匠のお墨付き貰ったんだもの。
それに魔法使いはパーティーに一人で良いわ。
ミーネ!私達はお互いに瀕死になったらテレパシー使うわよ!』

「了解!場合によっては貴方の方に移動するようにするわ!」

『よし!ではこのメンバーでこの方向から移動して
この砂時計の砂が消えたらこの場所に帰れるようにしよう!!』

何とかまとまった皆の意気込みに抜けて都佑は外にでた

++++++++++++++++

「随分と大きくでたな」

『ポップ…!』

隣良いか?そう言われて都佑は拒否すると思う?と答えた
それにポップがそうだなと答えて都佑が腰掛けていた隣に
腰をかける

「パーティーの仲を悪くしない程度のメンツに
皆の特性を生かして配置するたぁ、みなおしたぜ?」

『ありがと…不安あるけどね』

「まぁ妹弟子が旅立つにゃ早すぎるがな」

『ポップ…』

「生きて帰るぞ」

そう強気に聞こえたポップの声に、都佑は深くうなづいた
これは、夢でもゲームの世界でもどこでもないのだ。
戦闘不能になったら何度でもやり直しは効かない。

『ザオリクがこんなにも使いづらいなんて、ちょっと成長したな』

「ん?なんの話だ?」

『私ずっと今までね?何処かで夢なんじゃないかなって。
何時もは戦闘不能になった味方を蘇生したらいいやって思ってた。』

でも今回は違うのだ。
何度だって死んでも生き返る訳はない。
それどころか、一度死んだら二度と生き返らない。
現実なのだと気づいた

『ミーネが居て、記憶が徐々に戻ってきて、凄く、何て言うか…
ただ夢の中だなってふわふわしてた。でも違う。違うの。』

「…都佑」

『私、もっと強くなりたい。そしてダイやゼロス達を元の場所に戻して…!』

そして?そして私は?
ふわふわした身体の着地点は、元の場所に戻さなければいけないのだろうか?
そうか、夢として思いたかったのは、ポップと離れたくないからだ。

『…私も、ポップの所に帰ってくるね?』

そう笑って答えた。
それにポップが少し間をおいて、おう!と答えお互い分かれた


『…本当に、戻ってきてるんだな』

嘘を軽く言えるあの時期と、同じように。
きっと折り返し地点を超えたんだろう。
これからどんどん臆病で、逃げる自分に戻って行く。

その時には、私は


『変えなきゃ、変えないと』

私はきっと、後悔しちゃうんだろうな。


『ね、ママ、パパ。私魔法使いになったよ。』

皆が私を見て、賛成してくれる。
人を導いて、人を助けに、身体を張って行動しようとしている。
その勇気に、その前向きな行動に、私は変わったと思った。

でも、何処かでジリジリと蝕んでいる


『やるんだ』


魔法使いにはなれないって。現実が。






++++++++++++++++


ーミーネさん、都佑さん此方の準備は完了しました。いつでもどうぞ。

ーゼロス、都佑私達も準備は終わったわ。いつでも指示通りに向かうわ。

ー分かった。まずミーネ貴方達は神殿の方にポップを向かわせて。


「俺?」

「ええ、都佑の言うにはあの呪文を使えばいいって」

「あのって…どれだよ」

無数にある魔法をいとも簡単に特定なんて
テレパシーもない自分が出来るのかと不安になるポップだが
大丈夫とミーネが信頼をする目でポップを見た

「貴方ならきっと都佑のことを分かってる。」

「…とは言われたものの、一体なんだ?」

そう文字が書かれた位置に立ったポップに
ミーネは泉の方、ラーハルトは反対の方に行き
神聖樹を三角形で囲むようについた

「皆!闘気を上げて!!」

そう言われ、ラーハルト、ポップが力を高めだす


「…都佑、貴方の勘、信じるわよ。」

そう言ったミーネが手に力を籠めだす


「なんだ?何を入れればいいんだよ…都佑」


ふと文字に目が行く、そう言えば前に見た時にはあまり読めなかったが
マァムが言っていた文字を流し見していたのを思い出した


「ーの、火を、光の、天、高く?…そうか!!」

そういうことか!そう言ったポップが両手に炎と氷の力を高めだした
都佑が数日前から鳥を作っていたのがヒントだったのだ
神殿の中から爆発的な光を飛ばして、三角形の光を作りだし
紋章のシンボルになるひし形に三角形を入れれば、歪ではあるが
六芒星になり、歪だからこそ魔界に繋ぐ光になる。

「はは、だからぶっ放せるチーム作ったのかあいつ」

ったく、本当に底がみえねぇな!!そう言ってポップが光を撃ち放った時



「…成功したようです!!」

『ならゼロスに声かけるわ。ゼロス!!』

ー僕達も成功しましたよ。少し遅れてから移動します。

そう言われたので、都佑はマァム達に声を掛け私達も後で追う事になった。



作戦はこうだ。まずはミーネからの偵察隊。
ポップの運の良さを最大限に発揮しつつ、時短で
ダイやリナ達の捜索にあたる。
その間にミーネの加護に入るのであれば、ある程度の魔界の瘴気は薄れる筈。
ラーハルトはまだしも加護の力は人間二人までだ。
それなら都佑が行くよりもラーハルトが行けば魔界の瘴気に耐えられる可能性が高い。

その耐え続けている中、周りの敵を浮遊しながらゼロスとクロコダイルが空から偵察する。
チュウはモンスターを仲間に出来る笛を持っている為、魔界の仲間を増やすと同時に
ゼロス達と連携させた方が良いと思ったのだ。

空と救出隊が移動している間に、私達は

「都佑さん、私達は」

『私たちは非常事態用の要員よ。まだ動いちゃ駄目。』

「えっ!?そうなの!?」

『そもそも魔界の瘴気に神聖樹のネックレスが効果を発揮し続けるとはあまり思わないし
人間の割合が大きい私達は行ったらすぐに帰る気持ちで行かないと全滅したら怖いし。』

そう、都佑もまたミーネの蓋になっていたとは言えども人間。
それもミーネのように神聖樹の加護を綺麗に受けたわけではない。
加えてまだミーネと分裂した状態のままであり、ネックレスを壊されてしまっては
こまる身でもあった。

『それに、マァムやメルルに何かあったらさ?
ダイやポップに会わせる顔ないよ。』

「都佑さん…」

『だから私達は待機。そしてポップやミーネ達の方を伺いつつ行動するわ。』

「だが、何も俺をこっちに置いておくのはどうかと思うが…」

『ヒュンケル、貴方アバン先生を放置して魔界に行こうとしたの?』

そうニヤリと笑う都佑に、ヒュンケルが後ろを向いた


「全く、とんでもない弟子ですねぇ」

「え!?アバン王、何故ここに!!」

「王女様は姫様と一緒に居るとのことです。
ご安心下さい。こう見えてもうちの城は守りが硬いんです。
都佑さん?私とヒュンケルはどうしましょう。」

指示を。そう言われた都佑は分かったとうなづいた

『ヒュンケルとメルルは私の合図があれば
この神聖樹のネックレスを持ってポップ達の加勢に行って!!
マァムとアバン先生はクロコダイル達の加勢に!!』

「あれ?都佑さんはどうするんですか?」

『…私は最悪捨て身で敵に挑むわ』

「おい、そんなことされたら
俺達はポップやミーネに顔を会わせられん!」

『大丈夫。皆が帰って来ない状態にならないと私行動しないから!!』

そう言って笑った都佑に、周りがずっこける
初めから此処に一人で芋る気だったのね。そう笑うマァムに都佑は笑った

『そろそろ時間ね』

「え!?もう!?」

『何だかんだ開始から2時間は経っている筈よ。
そろそろ引きあげさせるわ。』






























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