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たましい


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夢の微睡







たましい



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『じゃミーネ後はよろしく』

「おう!今日も良い事ありますよーおーにっ!!」

ダイを捜索しに行って早くも3日経ったが
ある程度地図が出来た位で、ヤバそうなやつらが居る所が分かった
三か所だ三か所。それに向けて今日も特訓を開始していた…のだが


『ふーこんな所か。やっぱり大きく撃つのは気が引けるな。』

そうメラの威力がおぞましい程になっていくごとに
軽く山を削り取っては作り出す事に成功している事に驚きを隠せない。
地面に穴をあける感じで撃つのだが、如何せん威力は
リナ達が撃っていた魔術よりかは何故か劣る。

何故?あっちの方が得意だったのだろうか?

『まぁ見ていたから、ねっ!!』

そうヒャドを撃った手を見た

『…イメージイメージ』

手の中に氷と炎をイメージする。
だが、イメージを固めようとすればするほど


『ダメだ、不安定になる。』

ポップが帰って来たら私も極大消滅呪文メドローアを撃つ練習をしようかしら。
そう思いつつも、日々のメニューをこなしつつ部屋に帰る。

『あ、おかえり。どう?』

「ああ、まぁ、なんだ、その」

そうおどおどするヒュンケルに都佑が大きく首を傾げることで
背後に誰かいることに気付いた

先程から精神統一ばかりしていた為か、都佑は腰を低く構え数歩下がった

『…誰?』

場合によっては土壇場ではあるが極大消滅呪文メドローアを…
そう唱え力を出し始めたことで、ヒュンケルが待て!と声を上げた

「ひぃっ!?なんて恐ろしい事を」

『へ!?あ、あ、アメリア!?』

そう素っ頓狂な声を出した都佑に呼ばれたのは

「はい!!このアメリアです!!
その声はー!!都佑さんじゃないですかー!!」

きゃー!!そう抱き着いてきたアメリアに都佑はよろけて尻餅をついた

『いったた、にしてもアメリア何で魔界に!?』

「そんな話は後です。そんなことよりもリナさん達見かけませんでしたかー!?」

そう泣きそうな顔になるアメリアに私は首を振った

++++++++++++++++

『紹介するわ。此方アメリア。アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンで
ちょっとした国のお姫様よ。ちょっと勇気と正義について強い意志がある以外
普通の女の子よ。』

「初めまして!私ご紹介にあずかりました!アメリアです!!
ちょっと都佑さぁーん!そりゃないですよ!私が変な国の姫様みたいな言い方―!」

『うるさい!貴方正義と勇気について語り過ぎなのよ!!』

現状を説明した後、アメリアがうんうんと頷いた

「成る程、それで都佑さん達はリナさん達とダイさんって方をお探しに…」

『まぁそうね。もっと言えばアメリア。
貴方達を向こうの世界に戻して〜を含めてかしら?』

ま。私もひょっとしたら帰れる可能性もあるが、
そりゃまた別の話だ。今は考えない方が良いだろう。

「私も力を貸します!このアメリア・ウィル・テスラ・セイルーン!!
愛と正義の名の元に!きっと神のお導きが!!」

「なんていうか、魔界で生き残れた理由が何となく分かった気がする…」

同感。そうポップが頷いたのに、ミーネやメルルも頷いた

「所で、何か邪悪な気配がするんですが」

『ああ、生ごみ魔族?』

「ちょ、都佑さん!?」

「いいえ、ゼロスさんとは違いますが…何かとてつもない者がいる気が…」

あー何となく分かった気がする。これは放置でいいわ。
そう都佑はしらばっくれて、『なんだろねー』と棒読みで答えながら
地図のある椅子に腰かけて膝を組んだ


『(アメリアが南の方で発見された。
となれば近くに居る可能性も高いが、アメリア以外はかなりの手慣れ。
特にリナとゼルが肝かもしれない。ガウリィーは剣の腕はぴか一だし…)』

ゼル達がその3つの行きたくないエリアに居る可能性が高い。
此処まで探していないと言うのもおかしい。

それにアメリアがラーハルトから聞いた話に声をあげた

「あれ?それじゃあ竜の地域にはいらっしゃる可能性はないんですか?」

「嗚呼、それはちょっとないかなー。
竜の地域は私達人間や魔族も寄せ付けない場所だからね。」

「竜のご加護を受けた者であれば行けると思ったんですが…」

「竜と人間と魔族のど真ん中だかんな〜そりゃねぇよ姫さん」

アメリアです!あーめーりーあ!そう名前を呼んで欲しい彼女に
ポップが分かった分かった!アメリアだろ!アメリア!!
そう言って言えば良いんだろうと逆切れしているのを横目にみつつ
都佑は真剣な顔でノートにペンを走らせていた


『(恐らく此処が肝だな。どうする?
今から出撃して仮に1つボス蹴り落としてもいいけど)』

それだとあとの2つはどうする?一気にかたを付けれるか?
というか、3つの何処かに本当にダイが居る可能性は?
かと言っても捜索したところで帰れる可能性があるか厳しいのでは?

唸る都佑にアバンが隣に座りどうしました?と声をかける

「都佑さん、そういえば貴方に
魔法の伝授をしていませんでしたが…
一体どうしてそこまで強くなれたんですか?」

『(じゃあいっそのこと彼らを一時的に避難…)
…っえ?なんて?』

そう素っ頓狂な声を出して首を傾げ、困った顔になった都佑に
困らせちゃいましたかーとアバンが頭の後ろをぼりぼりとかいて笑う


「都佑さん、貴方魔法力がこの中にいる人達より
突飛していると気づきませんでしたか?」

『…ないないないないないない!!!!』

「ふむ、いけませんねぇ…まさかその魔法力で自信がないとは。
ポップ!ヒュンケル!!ちょっとこっちへ来てください。」

そう呼ばれた二人がきょとんととぼけつつも
アバンがにやりと笑う

「では、とってもスペシャルハードモードの特訓をしましょうか。」




++++++++++++++++


『これは?』

そう呼ばれた場所はとある山奥だ。
どうやらアバンの知っている秘境だろうか知らないが
辺りは真っ暗闇に近かった。

「都佑さんは視覚を頼りにし過ぎている傾向があります。
それ故いくら一人で修行をしても限度がある。
ポップ君達の足を引っ張らないように、こそこそ頑張ってもねぇ?」

『っぇえ!?先生!?貴方何を言って!?』

「ほぉ〜?俺達が頑張ってダイを探してる間に、
そーんなことやってたのかよ。」

「水臭いぞ都佑、成長したいならちょっと位
俺達に相手をさせてくれてもよかろう?」

『えっ、え、ちょ、ちょっとアバン先生!!!』

そう怒る都佑に、怒らせちゃいました〜と呑気な声で笑う
その姿が、顔が見えなくて少し怖くなった。
数歩下がって周りを見る

今日は雲で月が見えない。
見えないから、真っ暗闇だ。
メラを使ったら光で居場所をばらしてしまう。

嗚呼、そういうことなのか。

『…あのー、アバン先生?お兄さんちょっとすっっごく質悪くないですか?』

「おや、やる前からもうお気づきですか?
早いですねぇ〜流石勘が冴えると聞いていただけあります。
そうですね、貴方のお得意の魔法を使えば居場所をばらしかねない。」

だからこれを一時的にお貸します。そう言って投げたものは
つい先ほどミーネに渡しておいた剣だった。
抜いて見ると、剣にしてはなんだか…

『(あっこれ多分)…先生?良いんですかぁ?こんなもの渡しちゃって。』

「ええ、使いこなすのが今回の目標です。
さ、か弱いお嬢さんですが油断してはいけませんからね?」

まずは、剣を抜く前に行う準備運動だ。
そう感じた都佑は背中にもらった剣を差し込み体制を低くとる
こうした方がすぐに動けるって何処かで見たおぼ

『うっ!?』

「おっ、と避けねぇでくれよ〜特訓になんねぇ、だ、ろっ!!」

そう言われても!!
好きな人だとは言えども力を抑えつつ動いてくれるのはありがたい。
いや凄い嬉しいけど、それは多分好きな人よりも普通に女の子に
殴りにかかるのに抵抗があるだけな気がする。
それも二人がかりっていう状態だ。いや先生なんでマァム達に言わなかった?

「マァムやミーネさんに、ましてや先程救出したアメリアさんに
こんな頼みごとをしてみて下さい。貴方は気を緩ませるでしょう?
男に対してなら、容赦なく心を構える。そう思ったからですよ。」

『ちょ!先生そりゃないでっ!!』

「ふん!…俺が居る事を忘れるな、よ!!」

そう急に背後から来た悪寒を全力で左に避けた
すると避けた所からキラッと光が見えた。

…うんこれ絶対剣だよね。何突き刺してんの?馬鹿なの死ぬの?

『ん!な、こた、わかってんよっ!!』

その後に肩と首のスレスレを狙って拳が来たのに
夜目で慣れて来たのか動きを交わして
ヒュンケルの胴体に蹴りを入れる、が

『んにゃ!?』

「どうした?」

動かない。すんごく動かない。
ぐっぐっと足を引っ張るのだが、なんだろう。動かない。
これメタンされてる?え?重圧呪文ベタンだって?いや知らん。

男と女で力の差があるのを知らされている気がする。
いやーこれ敵だったらどうすんだろう?いやどうするっても

「っ、都佑恨むんじゃねぇぞ!?…メラ!!」

そう赤い光が遠くからやってくる
その光に目を奪われた


ーね、ままぁ、わたしね?

『…なっても、貴方は、私を捨てたじゃないか、』

「…?都佑?お前」

目の中が熱い、心の奥が熱い、背中が、背中が熱い。

突如都佑の手から大きな光がメラを吸い取った


「…ほら、油断しちゃ駄目だってアレほど言ったじゃないですか。」


月が見えた時、都佑の先には擦り傷を負った
ポップとヒュンケルが膝を軽くついて警戒していた。

都佑の目の色が変わる
正確には、目付が変わった。

さっきまでは誰かを優しく見届ける姿だった
それが今は少しでも来たら殺す様な目付だ。

そう瞬きをしたポップの前には都佑は既にいなく、その代わり

「おぉっ!?」

真下に低い姿勢で入り込んでいた
足をとられ、こけそうになっている間に
ヒュンケルが都佑の足を狙うが、
都佑はすぐにヒュンケルの足を掴み避ける
まるで猫のようにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
加えて掴もうとしたらすり抜けてしまう。

最初に力を入れて、後で力を抜くせいで筋肉が引いて
大きさが変わり、隙間が生まれる。
その間に身体を引いて、距離を取りつつ攻撃を加えて怯ませる。


「…やはり、真剣にやれば体術はそれなりにあります、か。」

そう目の奥が光るアバンの先には、都佑が真剣な目で
ポップ達と体術で戦う姿が見えた。

『っ(このままだと肉弾戦なら男の方が体力あるしまずいな)』

避けてばかりも、すり抜けてばかりも彼らには通用しない。
腕を掴まれて胸に引き寄せられた瞬間、目を瞑った


「はい!そこまで。」

そう号令がかかったことで、都佑の張り詰めていた感情が一気に抜けた
そのことで背中がとっても光っている気がする。

『…ん?どした?』

「あっ、や、っなんで、もねぇよ」

何かあったらしいが、まぁ何もなかったという事にしよう。
うん。その方が良い気がする。さっき凄く光っていたけど、
何か漏れたきがするけど、しらねぇ。

「都佑さん、どうですか?一人で磨くのと二人と特訓するのと。」

『…二人は流石に心臓に悪いので、一人ずつでお願いします。』

「ははっ、そうですね。どうですか?他には」

そうポップと軽く離れつつ地面に腰を掛けて息を整える都佑に対し
ヒュンケル達は軽く木の根元で休憩していた

『んー、全体的に一人に対して動くのに動作が大きい。
私あんなに無駄な動きしてたかな?あと視覚に頼り過ぎて
動いてる感じあるのに身体をひねろうとするのもダメ。
頭で考えなくても身体が動くならそのまま動いた方が早い時あったのにあと』

「ああもう良いですよ。分かりました、分かりましたから!」

原稿用紙2枚程度なら反省作れるのに。そうしょげる都佑に
自分のミスが分かるだけマシだとヒュンケルが答えた

「俺だって自分のミスに中々気付かない時もある。
こういうのも失礼かもしれんが、女の癖にキレがいい。
マァムと互角に張れると思うが…」

『いやいや、あの子とは無理よ。
あんなに力ないし、私気合で押し切る力が無いから。』

マァムと私の決定的な違いと言えば、
自信を持って相手に力を籠めることが出来るかどうかだと思う。
私は気を途中で緩ませやすい

それにポップが否定を入れた

「いんや?途中キレ良かったぞ?」

「ああ、だからマァムと互角に
張れるんじゃないかって言ったんだ。
気付かなかったのか?」

『…え?いやいやいや』

確かに気を消した時はあったが、そんなにキレが良くなるとは。

「都佑さん、貴方の短所は人を深く見過ぎる傾向がある所です。
人を腫れもの扱いのようにすれば、いずれは自分に返って来ます。」

ーね、変だよね、あのこ。

そう言われたセピア色の風景が見えた
嗚呼、なんだか見たことある。
これは、私の記憶だ。

暗いから、意識もすぐに深い所まで行くことが出来るんだ。

「もっと自信を持って下さい。
女の子ならまだ手加減をするのは分かりますが、
あの魔王にも挑んだ方たちですよ?
タフなことは貴方が一番良く分かっているんじゃないんですか?」

『ふふっ、そうね、そうだったね。』

昔がなんだ、何も変わっていないかもしれない。
皆私を認めてなんてくれないかもしれない。
それで、私が落ち込むのが嫌なのかと思った。

でも、そうじゃないのだ。


「まぁ流石にこれ以上やると、どうやら僕達が怒られそうです。」

そう後ろを向いたアバンの背後には

『えっ!?マァム!?それにミーネまで!!』

「ごめん、ちょっとつけてた…へへ」

都佑が急に何処か行くから〜そう言った
マァムの手を取って私は抱き着いた。
その素直に抱き着いていったのに、男性陣は驚き目を丸くするも
マァムやミーネは微笑みどうした?と声をかけた

『(なんだろう、何か、ふわふわする。これこの感情私知ってる。)』

でも、知らない方がいい。知ってはいけない。
ああそうか、そうだった。私はこの感情を、失いたくないんだ。

知ってしまっては、失うのがこわい。
ずっとこのままで維持したいと思う。
だが、それでは全く成長しないのだ。

『…ううん、なんでもない。なんでもないの。』

ただ、この温もりが、ずっと、守ればいい。

ああ、守りたい。光が、ずっと


ー都佑、好きよ?

『、うん、私も、好き、すき、だったよ』

そう目を閉じて笑うのに、暖かい温もりの傍に
ひやりと光が見える。これを私は見てはいけないって
直感が言ってて、目を閉じたまま笑って返した

目をそっと開けると、隣にはひやりとした何かは無かった。
ただ、すこし、なにか、物足りなかった。


「都佑、貴方今何を、」

『え?』

「今日は疲れたでしょ?さ、メルルが貴方を待ってたわ。
今日はメルルとアメリアと三人で先にお風呂入って来なさい?
貴方明日が当番って張り切ってたじゃない〜」

そう言われた都佑はそうだった!と驚き慌てふためきだす
オロオロと行こうとしては返って来てを繰り返しつつ、
ポップ、ヒュンケル、アバンの三人に
体術の礼と言って回復呪文を唱えて終わると
すぐに飛行で戻って行った

此処からは遠いから、ルーラの方が早いのにと言った
アバンの声はもう届かない。

「なぁ、ミーネ、あれって、なんだ?」

「なんのこと?私にはさっぱ」

「とぼけんじゃねぇよ!!あの…光の、中の女の人は、」

「…都佑のお母さんじゃないかしら」

「なっ!?」

「魔法使いは精神統一が基盤って聞いてると思うけど
都佑の本当に望んだ願いはね?あの子が笑っていられるのは」


ーね、わたしね?魔法使いになりたいの!!

ーどうして?

ーだって、魔法使いになったら


「母親の愛情を得たい、ただそれだけなのだから。」




ーきっと、ママは私をずっと笑ってみてくれるから!






























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