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「呪いが、二度と取れない、だと!?」
『これはあくまでも憶測だけど、私のように
ミーネがまだ大人になっていないのに、蓋を開けた私
みたいな人ってそもそも居なかった説が出てきたのよね。』
「成る程、蓋を開けるまで気が付かない人生を謳歌して
大人になると死ぬ運命だったから、神聖樹の加護を受けた者が
呪われると勘違いしていたってこと?」
そもそも蓋の者が神聖樹の加護を受けなかったが故に
神聖樹から攻撃される…子供取られたからって復讐したいの?
え?末代まで呪うって?いやおかしい。おかしいから。
「にしてもよくわかったな、何処にもかいてなかったんだろう?そんな情報。」
そう言ったゼルに都佑はあくまでも憶測だという事を告げる
『じゃないと今の理論が成り立たないのよ。
ミーネが呪われるっていうこと自体加護を受けた意味が分からないし。』
「そうだな、加護を受けたにもかかわらず呪われるとは考えにくいか。」
『物理的な効果も無しだし…こうやってバレたから聞くけど
私あの時どんな状態だった?こー羽がまだら模様になってなかった?』
「そう言えば、確かに羽根?とはちょっといいがたい感じにはなっていたな。」
赤い羽根と言っても、不完全な上に鮮明な血の赤ではなかったらしい。
黒いというか、所々白い所もあって、羽根に穴が所々空いている状態を考えて
初期状態ということにした。
此処になると薄っすら自分がどういう状態なのか大体分かる。
本来はこのまま呪われて死ぬらしいのだが…
異例ということもあり、現在進行形で全く何ともないという。
『強いて言うなら…お腹が空いた。』
そう真剣な話の途中で数時間前に食べたばかりの量を
ガン無視して目を瞑り照れつつもお腹をさする都佑に
都佑以外の者が全員すっころんだ
「あーのな!今大事な話の途中なんだよ!!」
「まぁ血を取られると考えたら妥当な状態じゃないのか?
今温め直してくるから待ってろ。」
そう言ったゼルが席を外している中
それでもうーんと唸る都佑にミーネが隣に座りどうしたの?と問う
『呪いが外れるのは良いとして、問題は怒りの中で練習が出来るかどうか。』
「制御が出来なければ手刀を首に入れれば何とかなるんじゃないのか?」
『瞬発力が格段にUPしている状態で?男2、3人と同等だったんだよ?』
格闘というよりかは、魔法に特化していそうな感じだったが…
まぁある程度の避けはあるらしい。というか攻撃を繰り出していたのは
攻撃呪文を唱えていたらしく
(しかも無詠唱なので唱えるとは語弊が出そうだが…)
手も足もでない状態になりかねなかったので、
何とか隙をついて戦いが終わらせただけであって。
これからのことも考えてなるべく抑え気味にした方がいいと思っていたのだ。
だが、こうやって腹を割って話しているような状態で言うものではない。
「いいんだよ。俺達が弱いだけなんだし。おめーはそのままで居て。」
『…わかった。でもポップ達は充分強いんだけどなぁ。』
それが抑えられる力とはまた違うものだと都佑は思っていた。
自分の力を出せるのは確かに強いし、勝てる勝率が高い分良いに越したことはない。
だが、相手の攻撃を防ぎつつ相手を傷つけないで確保する力はまた別だ。
ポップ達はその後者が足りなかった。
その為今日も都佑やミーネが練習をしている中でちょっとした特訓をしていた。
「ま、兎にも角にも、残り時間は少ないってか。」
「魔界に魔導書的な何かがあれば良いんだけど。」
「なくはないと思うが、余程賢い奴でも頭の中に入れて処分するからな。
残っていたら奇跡だと思った方がいいだろう。」
ですよねぇ。そうラーハルトからの話にミーネが背中をベットにおしつけた
『こうなったら余計に元に戻れなくなっちゃったな…』
ミーネが大人になるのも恐らく秒刻みになってくるだろう。
18歳過ぎたはいいものの、ミーネ自体神聖樹から離れた地域で暮らしている。
その為一気に成長が加速する可能性だって充分にある。
もし気付いたら20歳になっていて、元に戻ってミーネを蓋してしまったら?
呪いが加速して、そのまま命を奪われるなんてこともありえそうだからだ。
正直別に死んでも良いと思っている都佑だったが、
特に人の為に死ぬなら別にこの命どうにだってしていい。
そう思う人を生贄として蓋にしているのだろう。
全く、質の悪い呪いだ。風習と言うかなんというか。
「ごめんね、うちの関係者じゃないのに、こんな話付き合ってくれて。」
本当は都佑とミーネが話し合うだけで終わらせるべきの内容だ。
だが、それではちょっと荷が重すぎる。
そう思っていたのは何もポップだけでない。ヒュンケルやラーハルト
ゼル達もそう思っていた。
「別に構わん。子供二人で悩んでも良い答えがでるよりかは
皆で話して少しでも軽くした方が今後の戦いも楽になるだろう。」
「そそ!これからバーン以上の敵と戦うかもしれない!って言うのに
そんな大きな事を放置しておいて気を一瞬でも逸らしちまった方が
俺達怒るぜ?」
そうポップが都佑を背後から睨みつける。
声は一定なのだが、目線がとても痛い。
そう都佑は額から大量の汗を拭きだしていた
「とりあえず、都佑!おめぇはもうちょっと頼れ。
ミーネは出来るだけ異変が起きたら俺だけでもいいから
報告してきてくんねぇか?こいつ多分一生言わねぇから。」
『んなっ!』
「OK〜。」
私だって言えるもん!そう言った都佑にポップは
「そりゃ言えるようになってから言うん、だ、な」と言って
振り返った都佑のおでこにデコピンをくらわせた
『…あれ?ねぇちょっと聞きたいこと。』
ん?そう首を傾げるポップに都佑が聞く
『この世界の職業って、いくつあんの?』
++++++++++++++++
勇者、戦士、舞踏家、魔法使い、僧侶
盗賊、商人、遊び人、賢者の9つだったらしいんだが…
「まぁ姫さんとかだと「ひめ」だったり、
おっさんだと「じゅうおう」って肩書にちかい職業だな。」
『…私、一体何処の立ち位置になってん?』
そう。ミーネと私がくっついていた時期はまだ“魔法使い”のうちだった。
途中ポップが賢者と言う名の大魔導士にランクUPをしたが、
私は一時期魔法が使えない状態だったこともあり、
呪いの効果だと魔法の効果が魔法使いやましてや賢者の域を超えていそうだったのだ。
それにちょっと疑問を抱いていた。
「都佑、お前今魔法は何が使える?」
『えっ?えと、メラ系ならメラゾーマは使えるし…
って大体の魔法は全部使えるようにしてきたから…?』
「その昔、デスマスターと呼ばれる
僧侶、魔法使い、賢者、天地雷鳴士等を習得した者が
攻撃、回復、蘇生全て出来る魔法使いの中でもTOPクラス
まぁ神に近い者の名を呼んでいたことはあるにはあるが・・・」
「確かに今まで見て来た魔法の中でも格が違っていたな。」
「呪いを受けた状態だったら、恐らくデスマスター並みだろう。
術をそのうち無意識で打たれるとこちらも制御が本格的に
けた外れで難しくなってしまうが。」
『(あっデスマスターってドラクエ10ですかね
…あれ?10の方面にこの世界偏ってる?)』
元々3をメインにしていたものの、確かに敵だと
別のシーズンをぶち込まれていたりするから…まぁ
武器や職業が10位のシーズンがぶち込まれていてもなんら
おかしくはないが…
「へーそんな強かったのか」
「ぶっちゃけ魔王バーンより強い気がした。」
『ひぇ…それを呪い無しで良ければよいものの…』
「まぁ今は盛っても賢者位だから安心しろ。」
まぁどちらにせよ回復魔法が使える時点で賢者レベルだがな。
そう言ったラーハルトに都佑は『大魔導士』と言った。
「大魔導士が二人もいてもなぁ」
『じゃあ間をとって魔導士でいいよ?』
「どの間だ…まぁいい。何故そんなことを聞いた?」
『えっ?…何かヒントになるかなぁって。
ほら、職業である程度の弱さというか弱点だって分かるじゃない?
魔法使いなら回復系魔法使えないし、
体力少ないから火力でごり押せば何とか勝てるとか。』
だが今聞いていた感じのデスマスターが本当であれば…
恐らくもうこちらに勝ちはないのではないかと思ってしまった。
やばい、勝てねぇ。私呪われなくて良いよ本当に。
そう思いつつ、都佑は白い本をペラペラとめくっていった
ん?と言ったポップの声に都佑が反応して手を止めた
「なんだそれ?さっきのページ」
数ページ戻った所にあった呪文と魔法陣が描かれたものだった
そこには5つの星の中に一つ点が描かれているものと
6つの星になったものが描かれていた。
『えーと何々?…あー
成る程、だから神殿の内部に入れたのか。』
聖なる力を持った状態で増幅効果を得た時
更なる力を得て、魔王バーンの城に潜入出来たという訳だ。
「じゃあこれは?」
『こっちは…』
そう言って声が止まったのを聞いてミーネが顔を覗く
『(おいおい嘘だろ?)』
ペラペラとページをめくり、その内容を頭の中で組み立てる
『…こりゃ、使えたらこの世界本当に手のうち握れるな。
というか、これは覚えておいて損ないな。ポップ!あとヒュンケルや!』
明日、マトリフ師匠の所行こうか。