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こうどう


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夢の微睡







こうどう



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都佑が出て行ってから3時間位たっただろうか
外から音がして飛び出たマァムを心配してポップも出て行くと

そこには、真っ白になった髪の毛の人が青い花を咲かせて笑っていた



「では、一時的に呪いはない状態だと?」

『うん。数日前の感じと比べると症状も落ち着いた気がする。』

余談は許さないかもしれないけどね。そう苦笑いをする都佑に
アバンは末恐ろしいですねぇとぼやいた。

「今の貴方なら、魔王バーンと互角で戦えるレベルではありませんか?」

『アレと一緒にしないで頂きたい…それにバーンは多分生きてるよ。ってか…拾ってきちゃった〜』

「「ひろってきたあああああああ!?」」

そう腕の中に後ろで縛っていたリボンをほどいて
包んでいた中にその姿が見えた。
生首にも近いが、腕が一本首と繋がっていた為
胸元で斜めにスパッと切られた感じと言った方がいいのか…というか

「え、喋るのそれ?」

「ー余の睡眠を邪魔するとは、如何なものか」

「うっっお!喋ったぞ!?」

「都佑!悪いことは言わないから元ある場所に帰してきなさい!!」

『えーそんな捨てられてた子猫を飼えないから
って言うお母さんみたいな言い方しなくても…』

「子猫なら可愛いもんでしょ!!
何で滅ぼそうとした魔王を拾ってきてるのよ!!」

子猫なら日常生活に支障が多少入るかもしれないが
暮らせることは暮らせてしまえるものだ。
だがこの世界を滅亡に至らせようとした張本人を
拾ってくるとは話の規模が違う規模が。

『だって〜消滅しちゃう?でもな〜』

「…わしはもう権利をもたぬ。都佑、
お前に拾われた身だ。お前が全て決めるがよかろう。」

『わぁ!ひっどーい。子猫ちゃんに権利持たせないだなんて〜』

「だから子猫と魔王を一緒の位置に入れて話すなってば!!」

『仕方がないなぁ…ねぇバーンさんや、君さぁ…私の味方になってくれない?』

そうにやりと笑って浮遊し始める都佑に皆が首を傾げた
一体何を言っているのだろうかと、

「というと?」

『神聖樹の話は何時から知ってる?』

答えて?そう笑う都佑の周りにはメラやヒャドを作り替えた
つららのようなものが無数の針としてバーンに集中している。
いつでも攻撃可能ということ

そして、いつでも自分が傷ついても味方はまだいるということ。
それを見せつけて、余裕そうにみせる笑顔に、バーンは笑った


「…なるほど、拒否権はないと申すか」

『もちのろんだよ〜』

「そうだな、少なくとも千年以上前には聞いた話だ。
魔の力を相打ちできる聖なる者が地上に存在していると。
その者の力を使えば、世界を掴んだも同然だとな。」

『それでミーネを狙って私の記憶をちょとばかし抜いたと』

「まぁそれがダミーだとは知らなかったがな」

『そりゃいいや。魔王を騙す程の逸材だとは思わなかったでしょ?』

「よの配下に加われば良いようにしたものを」

『あー魔王って良い立ち位置だけどさぁ〜確かに悪役憧れたけど
私弱い方に立って活動したいんだよねぇ〜君が弱いと思わなかったし』

「ふふ、調子のよいことを言う。昔は否定ばかりしていただろう」

『いやー拾ったからか情が写っちゃって…ねえぱぱまま〜コレ飼いたい!!!』

「「だめ!捨てて来い/なさい」」

しょげる都佑にまぁまぁとミーネとアバンが間に入る
ずっと人形のように抱きかかえてブーイングを出す都佑に芽生が尋ねる

「ソレをどう利用するの?焼くの?煮るの?」

「…都佑、お前まさか食うために拾って?」

『阿呆、んなわけないでしょ…命の恩人に仇をなす
ようなタチじゃないのは大体分かってるから
一応味方には入れて置くかな?』

「まぁ今はな」

『…もしポップ達人間に手出ししようとしたら
どうなるか、君わかってるよね?』

そう目の色が青く光り、花の開きが少し動いた気がした。
魔法力が徐々に上がっていることに、
これ以上の逸材がいたとはと笑いだす

「やはり都佑、お前は殺すに惜しい奴だな。
で?うぬをどう動かそうというのだ?」

『そりゃどーも。今魔界がてんやわんやしててさぁ〜ダイを探しているんだよ〜
でも魔界の瘴気が怖くて移動しずらいし、魔界の敵とんでもなく強そうだから
人間界に居るチームと別に魔界の人欲しかったんだよねー』

「…まさかその為に空に飛んで行ったとか
言うんじゃないだろうな?都佑?おいこっちを見ろ」

『ううんちがうよー』

「…こっちを向いて答えて欲しいものだが」

棒読みともとれるその言い方に、一同は大きなため息を吐いた
それでどうするの?とリナが声をあげた

「そのとんでもない魔王さんを使って何する気?」

『…まぁ追々話すから、とりあえずコレ消すか』

そう先程迄威嚇で出していたものを一瞬で消し去る
魔法力がどれ程あるか、想像をした方があほらしい程の力を
見せつけるだけの技量があるという…なんとも末恐ろしい人間に
人間の域を超えてきたなとポップがぼそりと呟いた。


++++++++++++++++


『で今ここに行ったわけだけど全く
モンスターいなくてさぁ〜ってかモンスター他にいない?』

「ふむ、此処だと中心部ではないぞ。こっちの方に行けば」

普通に話してやがる。そう青ざめた顔で話すポップに
もう考えない方がいいわよ。とマァムがフォローする。

会話がまるで作戦会議というよりかは分からない問題を
教えてもらう生徒と教師の立ち位置である。
分かった〜ありがとーという都佑の笑顔はいいものだ。

…その相手が魔王バーンということを除けばだが。
というかこの数十分でよく環境に慣らせるなと思うものだ。
ある意味バーンのいう逸材とはこのことを言うなら分かる気がする。

「それで?ダイを見つけてそれからうぬはどうするのだ。」

『え?うーんねぇミーネ〜これ外せない?無理か〜』

「いや流石に無理あるんじゃない?元々中身が貴方側なんだから
この世界で生きる以外ほかないよ…」

『あっちの世界の人どないすんだよ!!今行方不明かもしんねぇじゃ!!』

「それで帰ろうとしているのがまたなんというか
…それこそ芽生を行かせばいいんじゃないの?」

「僕いけるよ」

そうひょこりと出てきた芽生はというと、
浮遊させている魔王バーンの二の腕を
ツンツンと触っては距離を置いてと遊んでいる。

「だそうです」

『でも良いけど〜勉強してからかな。
この子だけで生かせるのも可哀想だし。』

「えー」

『そうなったら特にしたいことないかも。
まー最悪魔法の研究してみたいとは思ってるけど
下手に弄って変なの作り出すの嫌だなって思ってるから〜』

「…成る程、性格が難ということか」

ちょっと!?何でバーンもそんなこというの!?
皆決まり決まってそう言うんだけど〜そう泣く都佑に
バーンは少しだけポップ達が苦労している事に共感を感じた。

ある意味性格で良い方向に向いている気がする。
というか環境が少しでも違えば大きく展開も違っていたことだろう。

「(もし我が配下だとすれば、恐ろしい子だと思うな)」

操ったとしても、永久に回る回路を持つ少女
それを良い様に使わなくても、
自分で破壊行為を持てば
一体どれ程の犠牲が出てしまうのだろうか?

嗚呼、考えれば考える程、素晴らしい人材だろうに。

「こうも性格が影響するとは…本当に残念な奴よの」

『にゃ!魔王に悪口言われたあ〜』

「あーはいはい。大丈夫ですから…」

そうアバンに慰めてもらう都佑にバーンは深いため息を吐きつつ
魔法使いよと声をかけた。

「うぬも苦労人よの」

「…分かって欲しくねぇとは思うが、分かってくれるか」

そう二人でため息を吐いているとそう言えばとアバンが話を切り出した。

「都佑さん、貴方一時的に止まっていると仰いましたよね?
それにしては魔法力すさまじいんですが、それもしかして
駄々洩れにしちゃってます?」

『…はっ!もしかしなくてもダメ!?』

駄目ですねぇそう言ってポケットに入れていたらしい
アイテムを手にもったアバンが説明をする。

「これは魔法を封じるのを応用して魔法力を制御するアイテムです。
腕輪になっていますので〜通常は腕輪に装着するんですが…」

『ぶかいねぇ』

都佑の場合女性としても細い身であるため、二の腕に入る位になった。
男性の腕と考えての制御防具だったらしく、仕方がないですねぇという
アバンに都佑は顔をあげた

「それを付けていると大体半分の力が出せます。
…ちなみにこの場所が壊れない程度で今力を出せますか?」

『…こ〜れくらい?』

そうヒャドを作り出した都佑だが、
圧縮レベルをあまり聞きたくなかったバーンに聞いてみた。

「バーン、コレどう見ます?」

「…まだ余裕がある」

「はーい都佑さん今度は反対にもつけましょうねぇ〜」

びぇえええええと言いながら首を横に振る都佑に
拒否権はないですよーと言って同じものを付けさせられる。
魔王の方が色んな知識や経験、人物を見ている為
参考になるはなるのだ。

両腕に付けられた為、4分の1程の威力を踏ん張って力を出す都佑
威力は通常の魔法使いと賢者のレベルまでになり
此処からスタートさせましょうかという話にぜぇぜぇと呼吸する。

浮遊も辛くなったのか、バーンの浮遊と自分の浮遊をといた都佑が声を出す

『あっ、れこんな、きつ、かったっけ!?』

「まぁ思うように出ないのも無理はありません。強制的に制御してますから。」

『うーん!鬼!!』

「家壊したいですか?」

『すいませんでした』

よろしい。そういうアバンに、都佑はしょげている。
しょげ方まで花がしおれてしまっているように見えて
意外と花だけ見ていれば喜怒哀楽が分かる気がしてきた。


「で、ダイを探しても居ないようだけど、どこ探すつもり?」

「魔界は広いぞ。それこそこの人間界の数倍の広さだ。」

『んおーそこだけどさぁ〜一応幾つか候補はあるんだけど〜
ポップに前に言われたけど、一応竜騎士特定装置的な魔法というか
使い方はあるにはあるんだよ。一応ね。』

そう二回一応を言う都佑が腰をかけながら「だけどね」という

『デメリットがでかい。』

「というと?」

『これ付けて言うのもアレだけど、魔法力を異常に吸い取られる。
だって魔界の範囲を薄く広げての魔法な上に体力も気力も時間も消える。』

「ひぇー」

『これは憶測だけど、竜騎士がいない状態になったらっていうので
最大の切り札として別世界から捕えて来た人間を定期的にこうやって
特定の職種に限り開放して人間界いかしてきた神様側の問題がだな。』

「御託は良いから次」

『で次はダイの場所が魔法の効かない位置にいる可能性。
こうなればしらみつぶししかないけど、ダイの生存状態が
もし記憶喪失ならちょっと厄介なんだよ。』

「というと?」

『この力はあくまでも竜騎士としての捜索になってしまうの。
私達がいくらダイ=竜騎士というのを知っていても
竜騎士という枠組みが怪しいダイの状況で反応するかどうか。』

「反応していない時点で記憶喪失かあるいは竜騎士という捜索の範囲に入っていないと。」

そゆこと

「ではそうできないのか?」

『向こう側の意志をくみ取るものだからね。何か強いものがあれば
ぶっちゃけそれで行けるんだけど〜それにダイが居る所にガウリィーが
いるとは限らないけど…なんか居そうでねぇ。』

「まさかと思いますが…ガウリィーさんが都佑さんの捜索を邪魔しているとか」

んなわけとリナが言うが、後から在り得そうで怖いわと頭を抱えはじめた

『ガウリィーとダイが一緒なら良いけど違うならどうするのって話。
ちなみにこんな魔法使う為に、ある程度の力がある魔法使いやら
なんやらの人達が一斉に此処に集まりそうで怖いんだよね。』

攻撃対象として来たらそれこそ人類の戦争が始まってしまう。
そういうつもりで使うものではないのだ。
ただ一人いや二人程の迷子捜索に使うだけであって、
全く関係ない人達を巻き込むわけにもいかない。

ということで使わなかったと都佑が説明をした。

「成る程ねぇそりゃ無理ね。」

『でしょー加えて仮に入ってたとして、ダイやガウリィーに不安を与えるだけよ。
もし仮にダイがテレパシーで受け取ったとするでしょ?彼素直だから
きっと迎えに来るって思ってしまう気がするのよ。』

するとどうなるかっていうと、期待に気を取られて
敵に致命傷を貰う可能性が高くなってくる。
血の匂いでモンスターが集中し、死亡の確率が高くなる。

『最後に会ったその人なりから考えて動かないと、割と人生あっけなく終わるからね?
これがヒュンケルやラーハルトとか、ゼルあたりならまだしも…ダイとガウリィーだし』

「確かに、ダイって子は知らないけど、うちのガウリィーもちょっと不安要素当てはまるわね。」

「ダイがそんなことしねぇと言い切れねぇのがなんとも…」

そうリナとポップが苦笑いしながら項垂れる
精神的な気持ちを持ってくれるなら良いのだが
そうでもない限りは大事で動くのはまずいというものだ。

だからこそ地図を作り出したのだ。

『こうすれば周りの事はわかるし…魔界出身者がいるとなおいい。』

「嘘を言う可能性は入れないのか?」

『生憎自分で見に行くタチなので。
人のいう事より見た方が確実って言うでしょ?』

「信用されておらぬのぉ」

『魔王じゃなくても私そうするから。』

そうあっさり言う都佑の対応に、雑で大丈夫なのかと数人が心配する。


『地図を作ってしまえば後は記入していけばいい。
行ったところはポップやミーネ達が飛んで行けるし。』

「ま、そうだな」

『それに焦って使って予測不能な現状を作りたくないっていうのが本音』

「そんな風に?」

そそ、こんなふうに。っておい!!そう言う都佑に笑うミーネ

「ね?言ったでしょ?都佑は大丈夫だって。」

「ほんと、一皮むけたというかなんつーか」

『とりあえず腕輪はある程度管理するから、バーンの姿もどそ』

ええと驚くマァムとメルル大丈夫なのかとメルルが都佑に言うが
大丈夫だとはっきり言い切った。

『私の力が無くたって、皆で取り押さえること位は出来るでしょ?』

「それは、そうかもしれませんが」

『それに私だってコレをずっとキープさせるのはまずいかなって思ってるから』

「…何処か具合が悪いんですか?」

いやそう言うんじゃなくてという都佑にバーンが口をはさむ

「神聖樹の力を持つ者、大いなる厄災をも敵とせん。
そういう話を聞いたことがある。
神聖樹の力はそれほどまで強いものだ。
元々の器があれば良いが、無い場合破滅を呼びかねんだろう。」

「そんな!!」

『制御するっていっても器に入る水の速度を遅くさせているだけであって
大本をすり替える訳ではないからねぇ〜。多分時間稼ぎでしょ。
そう考えたら尚更早く出なきゃいけねぇんだけれども〜』

「動くとなると、大掛かりは難しい。」

となれば時間がかかる。なんとも難しい課題である。
仮にダイ達が救出出来たとして、リナ達をどうやって帰すかだ。
ミーネというより都佑が大本であった以上、話がごろっと変わってくる。

都佑はこの世界に産まれているわけではないのだ。
下手すりゃ一方通行っていう話だって出てくるし、
それはそれでこの世界の就職としても出来なくはないだろうが
魔法を使えなくなるのは申し訳ない。

何より、別世界の人間は元の世界で生きるべきなのだ。
都佑も勿論元の世界に帰ってみたいとは考えたりするが
人間離れした姿のまま帰る訳にもいかない。状況が状況なのだ。

『んま今は救出を考えてバーンとりあえず生かす予定。
場合によっては殺すのも視野にいれる。それでいい?』

そう言ったことで、その場は解散となった。





























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