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ふっかつ


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夢の微睡







ふっかつ



Sub Title

『にしても身長でかくね?』

おこなんだけど。
そう言ったのは、解散してから二日経ちそうな午後のことだ。
都佑の力を使い、アバンとメルル、アメリア、リナ、ポップの協力の元
一応ではあるが元の姿に近い身長として身体が整形された。

力を使った都佑はアバンから貰った腕輪を外した状態で
バーンの隣というか真横で顔の高さより上の方から唸り声を上げつつ見ていた。

胡坐をかいているのが大人げないというか、スカートの中身が見えるからと言った
マァムに対してミーネが着とけと言って前に使っていたズボンを持って来てくれた。
一時的ではあるが衣装はポップ達と旅をしていた衣装に戻った。まぁ戦闘になっても
そのままが嬉しいとポップは言っていたが、恐らく都佑はいうことをきかないだろう。

「これならよが支配する可能性も上がるだろうに、何故こんなことをする?」

『んー拾ったからなぁって思うのもあるけど…単純に気分かな?』

そう、実は行き当たりばったりのとんでもない作戦だったりする。
ぶっちゃけバーンが殺してきたりすれば確かに恐ろしいことであるしあり得なくない。
それは分かっているのだが、こうでもしないと進展しないと思ったのもある。

『花も未だに咲き誇ったままだし、まだ大丈夫とはおもうんだけれども〜』

「まぁ咲き誇った神聖樹の者は見た事がない…ん?いや」

そう急に考え出したバーンに皆が固まる
何か思い当たる節があるのかというと、あると言い出したのだ。

「昔、あれは1000年程昔か、それ以上前かは覚えておらんが一人だけおった。」

『だれだれだれだれだれどこどこどこどこどこ』

「もうとっくに死んでしもうたわ。」

まぁ流石に人間な為に寿命は短い。
生きてるわけないかーと言いながらがくりとする都佑を放置し、
リナがそれで?と話を進めた

「嗚呼、その者は都佑、お主より二つ周り小さな花を咲かせておった。
そのような色もしておらず、お主みたいにワシに対して友のように接しておったわ。」

「…まさか生まれ変わり!?」

な訳。そうアメリアのボケにリナがつっこんだ。

「力はワシよりもずっと弱かった。
赤子の手をひねるよりも簡単に見えたわ。
…じゃが、とても心地よい世界じゃった。
それも人の手で殺められたまでだがな」

「…バーン、貴方もしかして、この人間界を破滅に向かわせたのって」

「そいつのせいではない。元々弱肉強食を得ようとしていたまでだ。
…だが、神聖樹の力を知ったのはそれからじゃな。これでも魔族の端くれ、
戦いで全てを終わらせる覚悟はとうにできていた。」

『殺されたから、その後が分からないと』

「その通りだ。まさかその後にこうも見つかるとは思わんかったがの。」

『だーからしつこく付きまとって端くれでも、もいでいったのか〜』

多分今納得する所じゃないわよ。
そうリナは思いつつ声には出さないようにして頷いた。

「神聖樹の力がこうも強くなるとは思わんかった。
…奴を生かしておけばよかったと思うたくせに、
生かされてばかりで笑うしかないわ。」

『いい子だったんだろうなぁ〜いいな私もお友達になりたかった〜』

「(いい話に見えるけど、もし都佑がこの場に居なかったら、
このバーンって奴、また世界を崩壊させるつもりなんでしょうね…)」

そうリナは考えていた。
神聖樹の力を持つ人間に命を一時期救われた身
それも一度だけでなく二度までもだ。
加えて都佑のようなお人好しが対応していたと考えたら
強者とも言えど、味方についてと言ってすぐにOKを出したのもうなづける。

逆に都佑が全ての鍵を握っていると考えると恐ろしい存在である。
彼女がこの世界を滅ぼそうと考えたら、きっと彼はバーンはついて行くだろう。

一体どいつが拾ったかは知らないけど…
アメリアが言ったように、本当に生まれ変わりだったりして。
もしそうなら、本当にレアな状況である。

「で?これからどうするんですか?」

『んにゃ、私回復しつつここに居るし、クロコダイル達も移動してもらってるしね。』

この場には私達魔法使いしかいない。
今回の調査は魔法を使えなくても構わない者を魔界に送っているのだ。
ちなみにメルルは現在チウと一緒に薬草を取りに外に出ている。

魔界にはラーハルトとクロコダイルを連れて行くだけにした。
一度に行かすよりも魔界の空気に長期的にみて慣れる者で行った方が
いいという判断にゆだねた。

ヒュンケルやヒムは一度近況をマァムと共に
レオナ姫に伝えに行くと言ってでたきりだ。
ゼルは外で修行兼見張りと言ったところで、
万が一の為中で何か起きれば移動する者が必要になる。

「ふむ、ですがこのままバーンを放置するだけで終るとなると…」

『地図かかすのと、あと幾つか見て欲しい資料あるからさ』

そう言って都佑が席を離れるそれを見てミーネにバーンが問う

「あやつは本当に異世界の人間か?」

「そうだけど、それがどうした?」

「いや…前にも似たような感じを抱いたことがあってな。」

「そういやさっき言ってた話の子って誰なのよ。名前とかこー覚えてないの?」

「ふむ、どうだったか…」

まさか歳じゃないでしょうねそう言ったリナにアメリアが
ゼロスさんと同い年ですかねとボケを突っ込んだ。
まぁ確かにゼロスに近いかもしれないが、魔族だし。

そういう話じゃないんだけどなーというリナの声に
構わんと答えた

「元魔王の身であり、尚且つ
一度だけでなく二度も神聖樹の子に救われた身じゃ。
流石に奴の目が黒いうちは手をださん。」

「長生きしてもらわないといけないわねぇ」

大変ね?そういうリナにうっせぇとポップがぼやく


『これこれーこれさー結構あるからあっちで見て欲しいのーねぇーバーン〜!!』

そうふらふらと走ってきたのを急に止めようとしたが故に
足元が怖い程左右にふらついたのを見かねて大丈夫かと
アバンが身体を動かして半分荷物を持つ

「…ふむ、これは、興味深い」

そう持ってきた本を別室というか研究室の隣にある
会議室的な場所で話を始める。

都佑の持ってきた本はミーネの父が持っていた物も幾つかあったが
元々あった部屋にあった本で見れてないものを持ってきた。
あと、ミーネの家からと都佑が言うのに、よく短時間で持ってこれたね!?
とミーネが驚いた

都佑は勢い大事とだけ言って話を進めるが、数分しか話していないのに
一体どうやって集めたのか不思議でならない。

「魔法の知恵を書いておる。こっちは剣技の話だ。どれも古い魔族用語じゃ。」

「へーやっぱりある程度の日記も良い事あるのね。」

そうペラペラと捲っていたバーンだったが、ぴたりととまった
それにどうかしたの?と芽生が席を立ち傍によって本の中をみようとする。


「…これは、呪文と、魔界の古い地図だな」

『おおー今と昔の地図だー複写しなきゃー』

そう書こうとする都佑にまぁ待てと手を上げて制する

そこから無言で考え出したバーンに大丈夫かとこそこそしていた
ポップだったが、ふむという声に驚き身体が揺れた

「ここに都佑、お前のような花の話を記載されておる。」

『え!?なんてー!?なんてなんてなんて』

うるさいそうリナに叱られてしょげる都佑に対してさらりと続きをいう


「“彼の者、とこしえの輪廻導き外れし者、
5つの星の眩き者に導かれ、大いなる災いをも打ち破らん”」

「それだけ?」

「まぁまて」

そう言ったバーンが都佑に見せる様に本を移動させた

「この模様に、見覚えはないか?」

『え?えと…おおん?あれ、これ』

「アバンのしるしに似てねぇか!?」

そう後ろから覗いていたポップに都佑やアバンも驚き目を丸めていた。

「左様。五つの光とは人の力を持つ者らのこと。
その中に力を持つ都佑、お主がおったから、蓋が開いた。」

『まって?え?じゃ、じゃあ私…自分で自分の首絞めてたって?』

くすくす笑っているバーンに何それと泣きだす都佑
最初から、都佑は力を持つ者と無意識に行動をしていたのだ。
ポップ達の中に入って、間違いなく勝てないバーンに対して攻撃して勝てたのも
全て都佑が力を増幅させた効果で間違いないという事になる。

「確実に勝てると思うておったが、まさかこんな穴があるとはのぉ」

『だから花は咲くわ記憶は手に入れるわしてんの私…えっこわ』

「封じ込める呪文も書かれておるが、恐らくおぬしらが必要な所は此処だろう。」

そうページをめくるバーンに都佑はふんふんと首を上下に揺らす

「…都佑、一つだけ聞いておくが、この先元の世界に戻る予定は?」

『んーやろうと思えば帰ろうとも出来るかなって思ってたけど』

そうか。ならこれをと本を渡す。
呪文よりも読み方を勉強してからにしろという意味に
今日一大きな声が上がった


++++++++++++++++


「(なんだこれは…こんな記述があって、いいのか)」

バーンは驚き思わず顔が歪んだ。
その内容は、神聖樹の力を事細かに書かれたものだった。
魔族の用語をかける者が人間界にいるとしたら、一人しかありえない。

彼女、一人だけしか。

「(全く、気遣いが物を言うとはこのことか。)」

笑って会話をした少女もまた、髪の毛が白かった覚えがある。
だが、それよりも赤い花を咲かせて笑っているのを覚えている。

ただ、嬉しそうに、こちらを見て笑っていた。
不思議そうに知識を得る姿は見ていて愉快であり、心地よかった。

不老不死についても研究していたらしく、頑張ればできないことを知り
恐ろしいので魔法の知識は広げない方がいいという警告文まで書いていた。

花の名前も良く分からないが、これをみている人でもし
大きな花を咲かせる者が現れた場合、注意して欲しい。
そうノートに書かれていた綺麗な花は、昔見た情景にぴったりと当てはまった。

“ブーケンビリア”

そう名前を書かれているだけの、花の色が赤と白で彩られていたことを思い出して。

「(もし、この花の言葉を知る者だとすれば、
お前はどうしてワシを庇ってしまったのだ。)」

そう思い手になじませる紙に色褪せない情景が広がってくる前に現実に戻された。

都佑の目の色が、少し変わったからだ。

++++++++++++++++

おかしい
こんなのありえない

そう思っては消えて出てきてまた消えての繰り返し
何故ならこの花は見覚えがある。
ちょっと待って、そう言って都佑はミーネに何処か
鏡はないかと言い、一体何事だと問う

『…私の知ってる花だから、ちょっと』

「やはりそちらの世界からの者か」

『いやでもおかしいでしょ!神隠しにしては出来過ぎてるってか
いやねぇリナとかポップしらない?こんな花』

そう見せつける都佑に二人とも首を横に振る
アバンでさえもこの花は知らなかった。

「どのような言葉があるのですか?」

『…うーんどのようなって言っても』

そう顔を赤らめて話す都佑に恥ずかしがることなのかと首を傾げる

『あ、貴方しか見えないとかそんな口説くような言葉としか』

そう言う都佑に、リナとポップが目を合わせたあとバーンを見た
へぇーと言うポップにやるじゃないと茶化すリナにやめなさいとアバンが制す
そう恥ずかしがる一方都佑はすこし引っかかる気持ちを落ち着かせていた


『(人の気持ちを揺さぶる所から別名"魂の花"なんて意味があるけど)』

確か熱帯の方に咲く花だった筈だ。ツタのように生い茂る感じも
あるが、どうだったか忘れてしまった。
ただ、好きな花の中に入っていたので覚えているのは覚えている。

貴方だけを見ているとか情熱とか熱い言葉を出すもので
都佑は魂の花というのが鍵だと考えていた。


『(一体なんだ?魂の花?もしかしてどこぞの
魔法少女みたいに心臓が花になってとか?
それとも魂の数の分大きくなるとか?謎が深まるなぁ。)』

別の花のページない?と言って都佑が話を逸らそうとするが
それにバーンが調べるも今の所は見つからんのと答えた。

『こーなんていうの?人生で花が変わるって話も?』

「そんな話もないな」

『(それなら感情で花が変化するわけではないか。
次の人への警告文とか?いやまさかねぇ…それなら私の花は?)』

というか、そもそも別の花があれば良いのだが、記載がない以上
すぐに死んだか、或いは気付かずに死んだのどちらかになる。
恐らく前者が多いとは思うが、
ノートの記載を読んでもらっている中で知ったが、皆白髪になっているとは。

やはり命を魂を食べるものとしてとらえた方がいいか。

だが、それだと気になるのが最初に言ったバーンの話だ
とこしえとは永遠を意味する言葉だ。
永遠に続く輪廻から切り離された場合、力を発揮した。
それからの話はなんだ?というかこのバーンを救った少女もまた
輪廻から切り離された者か?それとも


切り離された意味が別になっている?


『(そうなれば、恐らくいや間違いなく)』




異世界から来た者が、切り離された輪廻の者ならば。
この呪いは、一生続いてしまう事を意味してしまう。





































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