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クロコダインの救出に成功し、ヒュンケルの力を信じて待っていた
ポップ達が地面から出てきた事で、戦闘の火蓋を切った
「あのー説明したいんだけど、いいかしら?」
そうヒュンケルとエイミの仲に割って入ってった姫に都佑は末恐ろしいねぇと思った
「アバンのしるしを前に出して、私の出した円を五芒星を描くように足を置いて欲しい」
「え?でも都佑は」
『私は中央か、或いは六芒星になる時に使うと思う…でもイレギュラーな存在である以上
可能性を考えないで。とにかく周りをみておくから!はやくやっちゃって!!』
そう笑って前に出た都佑をみて、周りはうなづく
何かを言いたそうにするポップに、都佑は微笑んだ
大丈夫、貴方ならできると。本当は足枷になるんだろうけど
そう言わざるをえない状況だ。
今の所ヤバい敵は一度も出てきていない。
だからこそ怖いのだ。
イレギュラーにはイレギュラーな対応をする。
「やっぱ、ダメだ…おれ、光らねぇんだよ」
「ポップ!諦めちゃだめだ!もう一度」
「姫さんや竜の騎士じゃねぇんだよ!おれぁよ!!!」
そう叫んだ声に都佑の足が止まる
目を閉じて辺りの騒音をかき消した
大丈夫アレを打ち消すのは無理だ。
役目を、果たさなければいけないのだ。
魔力よ、意識を消して集中をそそぎまくる
最悪私を見て倒す訳にはいかないだろう。
「姫さん、やっぱり俺はダメだ、都佑!!おめぇがやってくれよ!!」
『生憎、ポップ私も君と同じで光らないんだ。
それにさっきも言っただろ?私はイレギュラーなんだ。』
「お前より俺の方がイレギュラーじゃねぇのかよ!!」
『ポップ!!駄目だ!!』
逃げ走るポップに今だと言わんばかりに紫色の光が飛ぶ
嗚呼、嫌だ、私が、彼の役に立てたらどれ程
ポップの前にとびかかったのは、真っ黒な髪の毛の女性で
「メ、ルル…?」
「おい!嘘だろ!?俺を、庇って、お前が、」
「わた、し、ポッ、プさん、の、役に立ち、たくて」
「馬鹿!喋るんじゃねぇ!!」
そう言うメルルに私は動いてしまった
傍に行って魔法呪文を唱える
嫌だ、やっぱり嫌なんだよ。
「都佑!!頼む、こいつを助けてくれ」
『…駄目だ、この毒は』
いくらなんでも出しゃばり過ぎた
できないのに、やってはいけないのに
私は出てくる癖がある。
できないのを分かっていくのは、馬鹿のやることだ。
「そうだ、アレをあれを使えば!!」
『
「いいからやれ!!」
そう怒鳴ったポップに都佑は苦い顔をして体を丸め浮遊した
「いい、んです、やめてください都佑さ、ん
長くないの、わかっ、てるんでしょ?」
『っ!!…聖なる癒しの御手よ、母なる大地の息吹よ…
願わくば我が前に横たわりしこの者を
その大いなる慈悲にて救いたまえ!!』
杖が反応するが、察しがついていた
「私良かったんです、これで、貴方の為に、何かしたくて」
「っ馬鹿!喋るんじゃねぇって!!こんな最低の俺なんかに!!」
「ポップの馬鹿!メルルはね、ポップの事が好きなのよ!!」
そう言った姫に酷いとメルルが涙を零した
「いえ、嘘、言ってくれて、良かった…私きっと勇気ないから
貴方に言われないと、言えなかった。」
「メルル…」
「おい都佑!急げ!!」
『急いでるわ!!お願い…!!』
もうどうなったっていい。
罰なんてもらうわ
初めてこんな気持ちになった。
無我夢中で叶わないのに足が動いて手も動いてる
力を使う都佑に、無駄な事をしないでと手を掴んだメルルに
都佑は目を開き、呪文の効果が消えた
「っ!何して!!」
「ポップさん、無理なお願いを、許して下さい」
「貴方の、事が好きなの」
嗚呼、心が開く
都佑とポップの目が開いた
「だから、貴方の好きな人を教えて?」
そう言った途端ポップの目の色が変わった
「そりゃ、そりゃねぇ、ぜ」
『ポップ…』
「都佑、さ…貴方の力で、ポップさ、んを助けて、下さい」
『馬鹿、言われなくてもやるわよ…』
「私、嬉しいの、貴方が助けに来ないって占って出ていたのに来てくれて。」
ぐっ、そう歯を食いしばった
鋭いナイフで心臓をえぐられた気分だ
本来この場に居ない筈の人間である者だ
だから助けてはいけないのが普通なのだ。
「だから、嬉しいの、私、貴方の、こと」
『やめて!大いなる杖よ!その力この魂に注ぎし力に』
「俺は、マァムの事が、好きだーーー!!!」
そう言った言葉に、都佑の手が止まる
最初は、何処かで自分の事が好きだと思っていた時もあった
それは友達とかでもなくて、笑って話せる時間がどこか
続いて良ければと思っていた。
緑色の光が突如光始めた
その光に呑まれたポップ、都佑、メルルに周りが動揺した
「まさか、ダイ君が勇気を持っていると思っていたのに」
「ポップが、勇気を持って言ったから」
「やった、やったよ!!なぁメル」
そううなだれるメルルにポップの目が開いた
「うぉおおおおおおおお!!!!」
眩い光の中に呑まれた者に、エイミが叫ぶ
「この光、まるで賢者の様な…あの光は?」
白い光が消えた中、緑色の輝きに対し、銀色の光が続く
「都佑、?」
『ねぇどうして?誰かが死なないと、思い出さないの?』
目の色が銀色に輝きだす
魔力が格段に跳ね上がることに周囲がたじろぎ争いを止めた
「なんなんだこの魔力は…!!」
『なんで、なんで?ねぇ…めるる?目、覚まして、ねぇ』
「都佑、」
震える手がメルルの手を握る
だが、どこか冷えていくその身体に、
白黒の何かがフラッシュバックする。
首を振って意識を取り戻す。
『やるよ、メルル、私やめてって言われたけど、やるよ。』
そう言ってマァムとヒュンケルの手の下から入る都佑
銀色に光ったアバンのしるしに、在り得ないと姫レオナが言う
「そんな」
『ねぇ、メアちゃん…貴方が私の事を買った意味、今なら分かるの』
「都佑!!」
「ポップ!!手を!!」
嗚呼、そう言ってポップはマァムとレオナの手を取る
五つの光が解き放たれる瞬間、都佑の身体が銀色に包まれ光り輝きだす
『金色なりし光の王、我此処に汝に誓う、我此処に汝に願う』
「いかん!都佑を止めろ!!命を捨てるつもりか!!!」
『大いなる光のその綻びから、解き放たれし五つの者に!!』
『その力もて、黄昏よりも暗き者、暁よりも尚眩き者らに
共に大いなる力を与えんことを!!』
手に光を作り出し都佑はポップと声を出した
その声は、いつか零した優しい何処にでもいる様な女の子の声で
『ーーーー』
「っ!!やめろ!!都佑ーーーー!!!」
腹を光で突き刺した
「う、そ」
「っ!!馬鹿!!」
「だめ!手を放さないで!!」
「でもレオナ!都佑が」
「いいから!!…見て、都佑の様子がおかしい」
血が流れるまま、光の刃が背中に貫いていたのが
大きな羽に左右に広がった
「嘘、そんな」
『…でき、た、じゃん』
「っ都佑!!」
『こ、ら手放しちゃ、だめでしょ』
「馬鹿!おめぇほっっんと!!馬鹿!!」
抱き上げる都佑に、ポップが泣きながら都佑の頭に頬を摺り寄せた
『へへ、驚いたでしょ、これしたら、ね…
力を沢山使えるんだ、時間かかる、から…使わなかったけど』
これはまさにメルルのおかげだった
本来光の神はいない者だと思っていた
それをあの金色の魔王を思い出した時に
闇を司る魔王がスレイヤーズの世界であるならば
光を司る魔王か神がこの世界に居ると思ったのだ
だから咄嗟にこの呪文を思いつき、力を込めて
自分の命を生贄にと差し出したのだ。
『でも、力がみなぎるや…これでしばらくは戦える…!!』
「さぁいきましょう!!ポップ!手を」
もう一度繋いで都佑が翼を広げた
『お願い、一度だけでいいから、もう何もいらないから。』
「都佑、」
『メアちゃん、みててね。この活躍。』
みないと絶対に滅ぼしちゃうんだから。