Emilia.




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夢の微睡







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Sub Title


『…う、そ』

「嘘なこったあるか、おめぇ呪いつってかけた時、俺は見抜いてたんだぞ?
前に馬鹿なことするって言ってたから、嘘かと思ってつい思ったんだ。」

都佑への思いをあえて前に出した
そうすると綺麗にすっぽり抜けた穴に
マァムの事を好きだと言った瞬間思い出したんだ。

馬鹿なんだよお前は。

呪いの解き方を“思い人に告白する”ことで思い出させてしまう呪いなんてよ。


「きっと忘れる様にかけたんだろうがな、お袋さんに似ていて本当に良かったって心から思うわ。」

『ポップ…あの、私もう元気だから?ほらあの』

そう言った都佑にマァムが手を放す
都佑が嘘とマァムと声を上げるも、私しーらないと声を上げた

「ポップが怒った所私知らないからーそいじゃ!」

ええ!?そう赤くなる都佑がポップから離れようとするも
すぐに腹を抱きしめて逃げ出さないようにしたことで
後ろに倒れるように都佑が体重をかけることになった

『ポッ!ちょ!!まっ』

「待てるか。一世一代の告白させておいて、本当に伝えたかったことを?
メルルにもマァムにも悪い事、知っててやったんだろ。」

『うっ』

「大方忘れさせて、俺やマァムには記憶を知られたから血を飲ませて
時間経過で忘れる呪文まで作って置いたんだろうがな?そうは問屋が卸させねぇぞ?」

拝啓。幼き私よ。

私は今、死ぬかもしれない。
魔王より先に。


「おい、さっさとはけや!」

『ひーーん!こわいーー!ポップがこわいよー!!!』



「全く、切り札が戻ってきてよかったわね」

「一時はどうなるかと思ったけどね。」


そう都佑がダイ達の元に戻る中、バーンがわなわなと震えあがっていた

「おい、俺の答え、まさか言わずにとんずらしようとまだ企んでんじゃねぇーよな?」

『ふふ、隙あろうものならそうするさ』

「あー?この大魔導士様の手から逃げようもんざ、とんでもねぇ馬鹿だな!!」

『はぁー!?こっちはその大魔導士様の師匠の師匠が親なんですー!!
それに伝わってるならいいじゃんかー!女々しいぞ!!男のくせに!!!』

んだと!?この野郎!!そういったポップに都佑が野郎じゃないですーと
たて付くのに、いい加減にしろと制するマァム


『すいませんねぇ皆さん。ご迷惑かけまして。
只今大事に大事にしていた子が卒業式を
秒で終らせやがって軽く怒ってるんですよ。』

「その挨拶がポップとは酷いもんだな」

『まぁポップだから許されると思ってた時期が私にもありました。』

そうヒュンケルにはっきり許されるべきと言いたかったのだが
途中でポップが間に入ってきた為そっぽを向いて濁らせることになった

「それにしても良かった。都佑!!」

『またせたね。さぁたーくさん呪文を唱えてあげる!!彼女の分も!私の大事な人達の分までね!!!』

「きさまぁーーーー!!!!」

散って!そう言った都佑に全員が「おう!」と言って離れる
星を描くようにバーンの周りに攻撃をしかけ、飛ばされても戻る


『闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在』

「四界の闇を統べる王、汝の欠片の縁に従い、汝ら全ての力もて、我にさらなる力を与えよ!!
おおっと!お前さんのお守りはこの俺だぜ?重圧呪文ベタン!!」

「ぐっ!!(何故だ、何故このように重い!!あのタリスマンか!)」

都佑と抱きしめ合っていた中、実は演技と言わんばかりにしていただけだった。

ーいい?ポップタリスマン増幅呪文と血飲んだら発動するから

ーいいのかよ。俺は忘れるのなんてのみたかねぇぜ?

ーいいの。貴方に渡した中で瓶の色が青いのが純粋な血だから。

そう言った都佑に教えてくれた呪文の効果で
通常の重圧呪文ベタンが五倍にも膨らみ押し続ける事が可能になった
それに効果があると知って立て続けにマァムが責める


『混沌の海にたゆたいし、金色なりし闇の王』

「はぁーー!!閃華裂光拳せんかれっこうけん!!!」

「ぐっ!!あああっ!!!」

ー血なんていらないわ。貴方のその心だけで、私は強くなれるの。

ーそうね、血なんて滅茶苦茶重いもの上げても怖いか

ーなんだよ俺そんなこえぇことさせてんのか!?

そう三人で笑いをこらえつつもそれを鳴き声に変えたのは素晴らしい連携プレイだと思う



『我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、』

「俺をわすれちゃ困るぜ!!ブラッディースクライド!!!」

ヒュンケルが逃げれないように腹に大穴をあける
マァムが腕、ヒュンケルが腹にぶち当てる

流石にキレたのか、バーンが目を光らせた


『我らが前に立ち塞がりし、全ての愚かなるものに、』


「魔王バーン、お前は俺を怒らせた。ヒュンケルのお父さんだけじゃない
俺の父さんを奪うだけでなく、都佑の心を殺そうなんて!!!」

「黙れ小僧!!」

「っ!!アバンストラッシュX!!!」

そうダイの攻撃に身体が思うように動くと思った矢先
タイミングをずらしてまた重力に逆らえず攻撃を食らった

「いまだ!!都佑!!!」


『我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを!!』


ねぇポップ、この戦いが終わったら、
私貴方に言わなきゃいけないことあるんだ

そう心のなかで言うと、何処からか声が聞こえた
嗚呼、受けてたってやるよ。その声に、眼を開いた


重破斬ギガ・スレイーブっっ!!!!!』


「二度は食らわん!!」

「そうか?だったらこれはどうだ!!重破斬ギガ・スレイーブ

そう撃ちだしたポップにバーンだけでなくヒュンケルやダイまでも目を開いた


『いっけええええええええ!!!!』

「ううおおおおおおおおお!!!!!!」






++++++++++++++++++



「やったか!」

「ポップ君たちは!?」

「ポップ!!しっかりして!!」

そうがれきから出てきたポップに俺は大丈夫と言ってふらふらしつつも立ち上がった

「ったく、ありゃひでぇ魔法だぜ、マトリフ師匠が知ったらこりゃ大目玉ですまねぇ魔法だ。」

「なんで都佑の魔法をポップ君まで」

「俺が血を飲んだからな。記憶とか変な影響はないらしいからいいが、そんなことより都佑は!!あいつは…っ!!」



ぽた、ぽた血の匂いがした
ぐしゃりなんて音に、ポップが息をのんだ


「ああ、だから弱いと言ったんだ。あんな魔法を撃つなんざ」

「都佑!!ってめぇ…!!!」

かけつけるダイやレオナに、ポップが力ある言葉を解き放つ


「逃がさねぇぜ!!烈閃咆エルメキア・フレイム!!!」

多少威力は落ちるが、血を飲んだ上にタリスマンの増幅が切れていないのか
威力がかなり上がり、一メートルほどの槍が飛び刺さる

「ぐっ」

「まだだ!!」

「ポップ待って!私とヒュンケルも加勢するわ!!貴方は都佑を!!」

だが、そう言ったポップの前を横切って力ある言葉を放った


「無限より来たりて裁きを今ここに!!崩霊陣ラ・ティルト!!!」

「おいおい、俺と同じ方法かってーの!!」

「ポップ!!はやく!!」

「ダイは奴を!!」

分かってるそう言って飛び出したダイを見た後、ポップはレオナの元で
死にかけている都佑をみた

深い致命傷で、もう長くはもたないかもしれない
そう腹の穴を見て、何度死ににいくんだよと言った


「もうおかわりは充分だぜ、なぁ」

『っぐ、ごめ、ちゃ、んと、言った、んだけ、ど』

喋らないで!そう言ったレオナを無視して都佑が言う
ポップは目を見て都佑の手を取った


『ぽ、ぷ、どこ?』

「ここにいる。俺は、ここにいる。」

『わた、し、が、ば、た?』

「嗚呼、充分過ぎるわ。もうちょい避ける事に頑張ってほしかったがな」

よかった。そう言う都佑にポップが微笑んだ

『き、よ、ポッ』

「聞こえねぇ、今言うんじゃねぇ。最後っつだだろ」

言うななんて、酷い人だ。そう笑った都佑にポップが苦い顔をした


「俺のこた気にするな!姫さん!ダイ達を頼む!!」

分かったわ!そう言って何度目かの送りを見た後、唸り声で脂汗を振り切って都佑を見た

ただでさえ先程から出血が多いというのに、これ以上本当に流したら
大量出血で死んでしまう。それだけは避けなければいけなくて


『きい、て?ポップ』

「いやだ!俺は聞かねぇ!!」

そう涙で前が見えなくなる
嬉しそうに笑っているようにみえる気がした
別世界の魔法が切れるまであと2分切った

復活リザレクションでも力が抑えられる
増幅呪文をかけても、尚、血が止まらない


『あの、ね?ぽっ、ぷ』

「喋るな!喋るんじゃねぇ!!」

『ぽっ、ぷ、ってなま、え、好き、だよ』

「ああ、ありがとよ!!ここで言われなくても後で嫌と言う程きいてやらぁ!!」

『ああ、ね、む』

「るせぇ!寝るな!!起きろ!!都佑!!」

『わた、し、ぽ、のこと、』

頼む、どうか神様がいるのなら、こんな終わり方ひどすぎる。
何度も立ち上がって、何度も殺されて、あんまりじゃねぇか。

嗚呼、おめぇが俺の幸せを願って死ぬなら
俺はずっと不幸で生きるしかなくなるってこと
分かって、お前は死にに行くのか


そう思って目を開いた瞬間

時が止まったかと思った
ふいに、音が消えたのだ


『ポップ、好き』


笑顔で、はっきり言った


血は止まった


じゃあ心臓は?


「ー嗚呼、あああ、あああああああああああああああああああ」


魔法を止めて身体を抱きしめた
嬉しそうにただ笑って目を瞑っている
その姿に、命を燃やしたと思った

タリスマンが、ひび割れていたことで
自分の頭も切れた







「何度殺すつもりなんだよてめぇはよぉ」

低い声に、自分でも恐怖を抱いてしまいそうになる
だが、向けて当たり前なのだ
ただ幸せに暮らしを望んでいた普通の女の子が、
好きな人に見届けられて、息絶える姿を

黙って見てるなんて無理な話なのだ

だが、これで現状悪化に近い状態だ
全員疲労困憊、加えて一人死亡状態に
ポップの魔法力は底をついていた

だからこそ都佑の魔法を使っていたのだ
こうしなければ無理だと勝てないと思って。

でも、立ち上がる悪魔に、歯を食いしばった
その瞬間だった



『ーふむ、汝が可愛いこの子を痛めつけているのか。』

そう言った声の元に目を向ける
都佑がぐったりしていた場所からかけ離れ、魔王バーンの上で見下ろしていた

『ー成る程、確かに何度も我が力を使うわけだ』

「嘘、何で都佑が」

「生きていたんだね都佑!!」

違うわ。そうレオナが言うのに嘘だとダイが言う
だってこうやって喋っているじゃないかと
あの瀕死状態から急にとんでもない気配を出しながら
バーンの上に立つなんてことはあり得る訳がなかった。


「やり、やがった…」

「ポップ!!都佑に一体何が起こっている!!とんでもな…ポップ?」

「都佑、なぁなんで置いてくんだよ、なぁ!!」


『…好かれていたじゃないか。なぁ都佑?』

今はいない子に言っても無駄か、そう言った都佑?が地上におりる
高い所からだが、黄金の色を解き放つ


「来たか、金色の魔王ロード・オブ・ナイトメアよ!!!!」

「あれが?都佑の言ってた、最悪の…」

別世界の魔王、金色なりし闇の王



『そうだ。と言ったら?』

「貴様の力でこの世界を滅ぼせ!!」

『ー生憎、私は都佑の維持をする為に召喚されたも等しい。本来はこのような事はしないのだが、まぁいい。』

こればっかりにさせてもらう。そう言ったあと、魔王バーンの身体に更に大きな穴が開く


『勇者ダイよ。最後を決めてこい』

「え?都佑?」

『我を都佑と呼ぶのは、都佑に悪い。さぁいけ!!』

分かったそう言って飛び出したダイに、金色の魔王ロード・オブ・ナイトメアが立ち続けた


その眩き光に、眼を閉じかける


「都佑は、都佑は!?」

首を横に振る金色の魔王ロード・オブ・ナイトメアにポップがふざけんじゃねぇと声を荒げた

「ロードなんちゃらさんよぉ!!都佑を返してもらおうか!!」

そう言ってポップが飛び出したものの、浮遊し空にあがっていく
このままでは都佑が本当に居なくなりそうで、マァムが叫ぶ


「ポップ!!やめて!!」

「っるせぇ!必ず、連れてもどっからよ!!」

待ってろそう言って空になっている筈の身体を浮かせて飛んで行った都佑の後を追う



『ー追いかけてくるか、くれてやってもいいのだが』

嫌なのかそう言った彼女の声に強い反応が出る

『ーだが、こう言って消えるのも、また』

そう言ったメアの目には薄っすら顔が見えた



「ーっ」

いてぇそう思ったが、手を引っ込めたら
都佑がこのまま居なくなりそうで
ひっこめる訳にはいかなかった




「っ!掴んだ!!」

都佑!そう強く声を上げるポップに声が響く

『ーふふっ、捧げても尚そう声を上げるか。』

笑うメアに、響く声


「都佑!!!」

入ってきた身体に、浮遊した
重力に逆らっている気がして、都佑を見つけ手を取る

「おい、しっかりしろ!!都佑!!!」

『…ポッ、プ?』

「ああそうだよ!おめぇの大好きなポップ様だよ!!」

『ここ、私…』

ー気付いたか

そう圧する声にポップは眉を下げるものの、都佑を姫抱きにして奪わせないように構えた

ー都佑、今なら元の世界に戻れる

『え?』

ーこの世界はどの世界でも行き来が可能な場所だ。お前が一番望んでいた元の世界にだって帰る事が出来る。

「なん、だって?」

嘘だ。そんなことしねぇそう思ったポップだったが
都佑は前から元の世界に戻りたいと声をあげていた
少女の姿を見た時もそうだった

嗚呼、この世界に居させてはいけない存在だと


「いいよ、俺のこたぁきにすんな」

『ポップ?』

「好きな所にいけばいい!俺も死んだみてぇだし
それに、俺こそ何処かに飛ばされるべきなんだ。
別世界の力を存分に引き出してしまっちまってよ」

ーポップ

『…ねぇメア』

そう言う都佑に、金色の魔王ロード・オブ・ナイトメアが何だと問う


『私この世界で生きたい』

「っ!!」

ー分かった。もう二度と私の魔術は使えないがそれでもいいのか?

それは、父の故郷でずっと暮らすということ。
それでもいい。魔法だってまた一から覚えたらいいのだ。

『ええ!だから戻らせて!!』


そう言った都佑に、金色の魔王ロード・オブ・ナイトメアは抱きしめた
金色の髪の毛を頬に摺り寄せて


++++++++++++++++++




























































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