前回のあらすじ
メル&オリアスVSアブノーマル&教師陣の
メルの魔女帽子争奪戦の火蓋が切られる
赤 ダンダリオン&アロケル
黄 入間&ロビン
青 ツムル&ソイ
緑 バラム&アスモデウス
橙 モモノキ&クララ
紫 リード&イチョウ
ルール説明
・メルの魔女帽子を奪うと勝ち
・制限時間は一時間
・一時間を過ぎても奪えなければメルの勝ち
・お互い勝てば好きな望みを一つ叶える
・生徒が帽子を取り、教師は生徒のサポート兼邪魔する係
・魔術共に家系魔術は全員最大限発揮可能
「さぁやってまいりました!
実況は私魔生物担当ストラス・スージーと
メルさんの幼少期から知っている
ヴルさんが務めさせていただきますー」
『まって何でお前いんの!?おかしない!?!?』
「いやー魔女になったとお聞きしましたが、
ヴルさん魔女とは一体どういった生物なんですか?」
『あれ待って?人の話聞いてないなお前達』
「魔女は基本的に悪魔との契約上の力しか
引き出せることが出来ないと言われています。
その代わり悪魔の得意分野を得つつ、魔術を使える
人間よりかはちょっぴしつよい種族ですね。」
ああー聞いてねぇですよ。ダメだこれ。
「そうなんですねーちなみに
何故魔女は魔術を使えるんですか?」
「色々原因は在りますが、
古代に人間が悪魔と子を生したことがあり
その子孫が人間の魂と悪魔の契約をして
魔法が使えるようになったとか」
ちょっと初耳なんだけど?!
「へぇー」
「ちなみに本当に通常の人間であれば
悪魔を召喚する事は出来ませんので
メルの場合はそもそも
素質があったと言うことですね。」
おこだよ!?
「彼女はどういった戦い方をするんでしょうか
これから先が見ものですねぇ」
「ええ…ただ魔女見習いから急に
魔女になったので調整が難しく
メルよりも周りの
悪魔の生命が心配になる所ですね。」
え?そう言ったヴルに周りが固まるも
メルはオリアスの腕を少しつついた
ん?どうした?そう言ったオリアスの襟を掴んで
メルがそっとキスをした。
目を丸くしたオリアスを無視して
メルは目を閉じてじっとする。
それにダリが「わぁお」と言って生徒の目を隠す
少し長めのキスにメルが口を離す
「っ!!メル、お前!!!」
『…これは私が戦うんじゃなくて、
貴方と一緒に戦うの。』
なら、キスくらい魔力の共有はしておいて当然でしょ?
そう言ったメルが指を鳴らして制服を着替える
何時もの制服ではなく、魔女集会に行った時の服に
オリアスはやれやれと言って赤らめた顔をそっと指を鳴らし
集会で来ていたローブを見に纏い教師用の帽子を深く被った
「いっちょやりますか」
『ええ!』
+++++++++++++++++++++
「わぁほんと見せつけちゃって…良いのかなぁ」
『“闇の静間を照らすもの 輝き燃える
赤き炎よ 我が手に集いて煉獄となれ”』
そう言ったメルの手の先に見えた
蔦の中に火球を生み出し炸裂し、
青い炎と共に消えて無くなる
第一ラウンド開始の火蓋になった爆発を出したのは
早速潰しに行くと意気込むバラム&アスモデウス組だ
メルの目がまだ銀色になっていないのを
確認したバラムがアスモデウスに
気を付けてねと声をかけた
分かっています、そう言ってアスモデウスは
ラファイアを唱えて火炎で攻撃を入れる
それにメルが詠唱を唱えずに
相殺で風が生まれる
間髪言わずにメルは右手を左耳の方に寄せ、
左手を胸の位置に置いたまま更に次の呪文を唱え放つ
隣で見ていたオリアスもまたメルとは逆ではあるものの
身体をひねり帽子に手を置いて片手に力を込める
『“風よ 赤き炎 空をさまよう雷よ
我が手によりて雷となり
我が手に集いて裁きの力を解き放て”』
そう言ったメルの手からは稲妻が発生し
アスモデウスに直撃する勢いで向かった光は
バラムのツタで何とか防ぐことが出来た
ラファイア!そう唱えて放つオリアスの攻撃が
直でアスモデウスに当たるのに
ラッキーと言ったオリアスを無視して
メルがまた詠唱を唱える
『“全ての力の源よ 優しき流れ”』
「っさせるか!!」
そう一気に詰めて来たアスモデウスに
メルは怯み詠唱を切り替える
『っ!!“炎に燃える精霊よ
我に従い力となれ”』
そうアスモデウスの服に直撃し
派手な音が鳴りメルと
アスモデウスの姿が見えなくなる
煙が晴れるとアスモデウスが空に飛びつつ
浮力を維持できないメルが
落ちていたのをそっとオリアスが受け止めていた
「勝者バラム&アスモデウスー!!」
わああああと歓声が上がっている間、
メルは怖かったぁあああと
身体を抱きしめて半泣き状態だった
ねぇ見た!?
めっちゃ切れた顔でこっち来るの!!!
凄いスピードだった!!!
ねぇと泣きそうな姿に
オリアスはそれを鍛える為に
やってんだよ…とため息交じりにぼやく
「メル様!!お怪我はございませんか!!!」
そう飛びながら向かったアスモデウスに
メルが先程の恐怖からかオリアスの
首元に抱き着くことでオリアスの首が軽く閉まる
だだだ大丈夫と言って
目をつぶるメルに
バラムがメルを呼ぶ
腕緩めてあげてそう言ったのに
軽く意識が飛びそうになっていたオリアスに
メルがわあああああと叫びつつ腕を放す
落ちそうになるのを受け止めつつ、死ぬかと思った
そう言ったオリアスにメルは
苦笑いしてごめんと謝った
アスモデウスやバラムもまた
苦笑いで笑いつつ地面に降り立った
「いやー負けちゃいましたねぇ
〜直撃してみましょう!
メルさん何が原因だったでしょうか?」
『敗因は途中で怯んで詠唱を変えた物が駄目でしたね。
変えて良いものならまだしも、
あんな風に当たるとその場で
爆発する系の物は
絶対やっちゃいけないやつですね。』
焦って違う魔術に変えたのが駄目だった。
そう言ったメルに付け加えてあととバラムが言う
「詠唱ノンストップでやってたよね?
アレってひょっとして僕達を近寄らせない為?」
『まあそれが…でかいかな?』
後は幾つか隙を狙って別の詠唱を唱えてましたと
サラッと危ない発言をしたのにバラムだけでなく
隣にいたオリアスも「げっ」と声を出した
「マジ?ちなみに何しようとしたの」
『えーっと…これだよ。』
そう言って解き放った威力は
軽い木を木端微塵にする威力
それにゾッとしたオリアスやバラムが
絶対それ駄目と注意をした
『だから詠唱変えたんだってー!!』
「…待ってメルちゃんさっき隙狙って
幾つかって言ったよね?
後なに唱えようとしたの???」
『あーーアスモデウス君が
直で来た時の奴ですかね!これですよ!!』
『“空と大地を渡りし存在よ 優しき流れ
たゆとう水よ 我が手に集いて力となれ”』
そう言ったメルの前に大きな氷が出来上がる
軽く氷漬けにするつもりだったらしい。
だが、この詠唱実は地面についていないと
効果が無いという致命的な問題があり
そのことをすっかり忘れていたメルは
急いで使用できない事を思いだし
焦って呪文を変えたということだった。
「ひょっとしてオリアス先生の家系魔術が発動した?」
「いや撃ってないですけど…
って言うか俺この子に当てちゃったし」
『多分私の方かな〜?怯んだのって多分
攻撃直で当たるの嫌だって思っちゃったので』
「ちょ嘘でしょ!?メルちゃん!?」
そう驚くオリアスにメルは
いやー相手にも効果あるんだぁと照れる
いや照れる場合じゃないってと焦る
オリアスにメルはえへへーと和んでいる。
「…アスモデウス君
間違いなくメルちゃんに助けられたね」
「…ですよね」
メル&オリアスVSバラム&アスモデウス
勝者バラム&アスモデウス
…ちなみにその後、
少々休憩を挟みながら
メルはバラムの元で
勝者からお願い事を聞く事にしていた。
『ふぇー負けたぁー
何かお願いとかあります?』
「んーそうだなぁ…
じゃあ今度人間界の言葉を教えて貰うって言うのはどう?」
『別に構いませんよ〜!
私の知ってる範囲で良ければ!
アスモデウス君は何かある?』
「え!?私ですか?…
一人だけだと思っていたんですが」
『もうこの際一人ずつで良くない?って思って。
ダリせんせーいい?良いですよね?』
いいよーその方が面白そうだし。
俺の時もよろしく!!
そう言ったダリにゲッとメルは苦笑いした
『で?どうする?入間君貸し切りとか?』
「なっ!!それは…流石に申し訳ないです」
だろうな。凄い嬉しそうにしつつも
悔しそうに堪えるアスモデウスにメルは苦笑いした。
「では一度本気でお手合わせをお願いしても構いませんか?」
それにオリアスが肩に手を置いて良いかい?と言う
「止めとけ。マジで死ぬから頼むそれだけはやめてくれ」
『大丈夫だよ!魂と肉体さえ
焦がさなければ蘇生可能だから!!!』
メルちゃんは黙ってて!!そう言ったオリアスに
ふぁいと泣くメルにバラムは擁護出来なかった
「蘇生…ってメル様本当に何でも出来るのですね!!」
『まぁタイミングに寄るよ…
それに強い意志ないと本当に持ってかれるからね!』
「そうですね…では今度
炎の練習にお付き合いして頂きたいのですが」
『それならOK!!』
だよね?そうバラムとオリアスを見るメルに
まぁそれならと頷いたので承諾を得た
ー 赤 ダンダリオン&アロケル
ー 黄 入間&ロビン
ー 青 ツムル&ソイ
〇 緑 バラム&アスモデウス
ー 橙 モモノキ&クララ
ー 紫 リード&イチョウ
+++++++++++++++++++++
第2ラウンド
誰かやる人いるー?
そう言ったダリにはいはい!と手を上げたのは
新人&メルの弟の入間のコンビだった
「さぁ前回はメルさんが
アスモデウス君に怯んで
つい間違えた詠唱で帽子を
奪われましたが今回はどう動きますかね!」
「いやー流石に死にかける様な
詠唱は禁止されていましたからね。
調整が入って制限は流石にしたと思いますよ。」
「今回入間君のお姉さんがメルさん
との情報が入っていますが本当ですかね?」
「ええ!養女とメルさんは仰っていますが、
我が学校の理事長を務める
サリバン理事長のお孫さんですよ」
「そんなサリバン理事長の孫として弟VS姉の
とんでもないバトルが開催されると言うことですねぇー」
「おっと此処で新しい情報です。
ほうほう、オリアス先生とロビン先生実は寮で
よくご飯食べてと揉めると目撃証言が入って来ました」
「ねぇ待って誰それ!!!」
「いやー食事は大事ですからねぇーあれ?
メルはそう言えばちゃんと飯食ってますか?
あの子目を離すと食事処か
一滴も飲み食いしないんですが。」
「…さぁ本人に聞いてみましょうか?」
そっとスージーが見るが
既にメルはそっぽを向いていた
それにスージーが
ダリ先生と呼びメルの元に行く
メルは気付いた時は既に遅く、
オリアスの手で腕を掴まれて逃げれず
そのまま上からひょいっと
ダリに見下ろされて聞く
何を話しているのかは
スージー達外野には聞こえないが
最初ダリが話した後、
首を全力で横に振ったメルに
ダリがそっと髪の毛を取って口にキスをする
それに顔を真っ赤にしたメルが
横を振っていた首を止めて
地面に突っ伏してコクコクと縦に頷いた
満足したのかダリがスージーの隣に座り答える
「食べてないって!」
入間&ロビンVSメル&オリアス
ファイっ
カーンと何処からゴングを出して来たのか
余り考えたくはないが(ご想像にお任せします)
ダリがスージーの隣に座って一緒に実況をし始める
「メルちゃんもご飯食べないの???
美味しいじゃんご飯!!」
『ちょ!ロビン先生オリアス先生と
一緒にしないで下さい!!
私はそもそも食べたくない派です!』
「ちょ!?そっちの方が問題でしょ!!
待ってちゃんとご飯食べたの何時よ!!」
『オリアス先生こそ何時ですか!!
どうせずっとポテチ食べて
ゲームしてるんでしょ!!』
「はあぁっ!?ずっとじゃねぇよ!!!」
そうワイワイするメルとオリアスを遠くから
ダリは笑顔でわぁーと言いながら実況する
「おやおや、凄い声で喧嘩してますねぇー」
「あんなに喧嘩したりするか?」
「たまーにしますよ。前からしないんですか?」
「…今まで見た事ないな。あいつはそもそも
喧嘩や争いごとは大の苦手で嫌がるからな。
自分から行くのはちょっと初めてかもしれん。」
「止めてよ!ご飯美味しいじゃん!!!」
「あっ入間君入った」
『うるっせぇ!!食べる時間あれば整理しとるわ!!
こちとら資料手書きで修正しないと駄目なの!!!
食べる時間に割いとる暇ねぇっつてんの!!!』
それに入間の様子がぴたりと止まりなんだかおかしい
自分を悪く言うのは良いが、ご飯を悪く言うなと
言わんばかりにオーラが違ってくる。
きらりと光る目にメルやオリアスだけでなく
仲間のロビンまで顔を引きつった
ロビンに絶対勝ちましょうと言った入間に
ロビンはう、うんとそっと言葉を呟いた
「いやぁー面白くなってきましたねぇー
食べるVS食べないですかー
メルちゃん何で二人を
組み合わせたら怖いって言ったんですかね?」
「食べる方は天敵だと思って
いるんじゃないですかね〜」
「まぁ昔から食うのは嫌がってたからな。
だから胸まで痩せるんだよ。」
その実況にメルがぎゅんと
首を横にして指を指して叫ぶ
待って待ってと言わんばかりに声を上げる
『おぉおい!?待って!?
今関係ない話したよね!?
胸関係ないよね?!』
「ちゃんと食べないと
おっ○○大きくなんないよ!!!」
『ちょ!!待って!?ロビン君!?』
そうあからさまにアウト発言した
ロビンに嘘でしょと言いつつ
弓矢がかするのにおかしいなぁと
ロビンが言った
「あっぶねぇー掛けないと
不味いとは思ってたけど。
ちょっとヒートアップし過ぎ。」
『オズ!ごめん…』
相手の中に巻き込まれたらそれこそアウトである。
メルは冷静に落ち着くよう息を整える
それにチェッとロビンが舌打ちした
「作戦失敗かぁ」
「ええ!?作戦だったんですか!?」
「うん!ああいう攻撃が強い人は、
言葉で誘導すると弱ったりするんだけど
…何せ隣の相手が悪いんだよ。」
メル一人ならまだしも、
隣にいた悪魔にロビンが目を向けた
其処に立っていたのはオリアス・オズワール
彼の意のままに物事が進む運の持ち主である。
先にロビンが撃つと分かっていた為か
メルに外れるようかけていたのだろう
一点集中をかけた筈がまんまと外れて舌打ちした
『ダリ先生!!一時間じゃなくて相手が
気絶しても戦闘不能って事で良いですね!?』
「いーよーその代わり死なせないでね」
『りょう、かい!!』
そう言ったメルはローブを外して
クララの方角に向けて投げ飛ばす
それを見たクララがローブを受け取る。
突如魔力の威圧が少し色を変えて全体に伝える
それに何だ、この圧は。とサブノックが言う
その現状にはスージー達教師陣も驚いていた
メルの魔力が一つ上がりその場を
くるくると何かの球体が回っていたのだ
『さぁ…ウォーミングアップはおわりだ』