前回のあらすじ
メルとオリアスが喧嘩をしていたが
メルがローブを外して
通常とは違う気迫を匂わせだした
ー 赤 ダンダリオン&アロケル
☆ 黄 入間&ロビン
ー 青 ツムル&ソイ
〇 緑 バラム&アスモデウス
ー 橙 モモノキ&クララ
ー 紫 リード&イチョウ
+++++++++++++++++++++
「なに、これ…」
『…オズワール』
ハッそう言ったオリアスが
メルの後ろで軽く頭を下げる
それにメルは顔を少しだけ
オリアスの方を向きつつ
入間達の方を向いて会話する
『叩き込みに行くぞ。
魔術はなし、でね!!』
「御意」
そう走り出したメルに
オリアスもまたローブを外して走りだした
殴りだしたメルの方向はロビンだった
それに驚きつつも入間が
メルの方向に移動するのに
オリアスが前に現れる
「おっと…君は俺が」
「させるか!!」
そうロビンが走るのに蹴りを
メルがいれて距離を取らせる
『駄目だよ』
そう目を丸くして言うメルに、
ロビンは悪周期?と笑う
ちなみに悪周期ってありますか?
と聞いたダリにヴルは
魔女にというか人間に
そもそも悪周期は存在しないと断言した
それに周りが嘘だぁと驚く声を上げている
そんな中、メルはロビンに攻撃を入れる
避け続けるロビンだったが
メルに攻撃を入れようとすると
すっと避けられるのに
どちらの家系魔術が発動しているか
イマイチ掴めなかった
そうこの状況混乱してしまう
状況こそがメルの狙っていたことだ
「こんなことにメリットはあるのか?」
『考えても見て下さい。
魔女がどうして悪魔を引き連れて
攻撃仕掛けるのか…家系魔術が二つの状態って
とんでもなく厄介なんですよ。』
そうにやりと笑った
メルの笑顔をカルエゴは成る程と
メルの姿を見て思った
メルがロビンと肉弾戦をしている中、
入間が魔術を唱えるも
全てオリアスがはじくし、
何ならオリアスからの攻撃を
入間は避け続けて居た
必ず当たる様にしているのに全く入間に
当たらないのはおかしいと思っていたオリアスに
メルは内心入間は幸運すら捻じ曲げて
当てれないようになっているのは目に見えていた。
魔術を発動して魔力が落ちる位なら!!
肉弾戦に持ち越した方がまだマシ!!
そう思いつつロビンに攻撃を入れたのに、
全く歯が立たずメルは距離を取って
切れる息に唾を無理に飲み込む
「あれ?もう息上がった?」
『(最初にスピード上げ過ぎたか?いや違う
相手が大きく動きをするように移動している!!!)』
だとしてもこの試合絶対に勝ちたい。
もう大体負けたら目に見えているのだ。
勝ったら天国負けたら地獄。
メルにとっては死活問題でもある。
この試合、なんとしてでも気絶させて帰る!!!
「大丈夫、俺に案がある」
『…オズ、でも』
背中を合わせるメルとオリアスに
入間とロビンは前に足を運ぶ
言葉を言ったのにメルは
驚いたがそれ以外方法が無いと踏み込んだ
『後で後悔しても知らないですよ!?』
「いいよ!コレ勝ちたいだろ?」
『おうよ!!っしゃああああ!!足引っ張んなよ!!』
「上等じゃごらああああ!!!」
そう言ったオリアスの手には
ラファイアが作りだされ
メルは足を地面に八の字でつけたまま
手を前に出して詠唱し始める
それにかかったとロビンが弓を作り出し矢を放つ
『“
そう言ったメルの周りに氷の刃が作られ
ロビンの方に放たれる
避け切れず身体に刺さり痛みに声が出る
怯むメルにオリアスが声を上げる
「怯むな!!迷わず撃て!!!」
『っ!!“炎に燃える精霊たちよ
空と大地を渡りし
水にたゆとう精霊たちよ”!!!』
不味い!そう言った
ロビンが近づくのに身体に痛みが入り
太ももが何故かつって動けなくなる
オリアスがにやりとメルの後ろから
ロビンの方を向いて笑うのに
嗚呼お前かとニヤリとロビンは笑った
『“導かれし力を束ね 我が手に集いて
彼の者達にひと時の夢にいざなわん
我にただ天空を貫く一条の矢を与えんことを”!!!』
手に炎と水、風が回り一つになった瞬間
白い光を放ちながら一つの弓矢が出来上がる
メルの背中からは二つの翼が広がり目の色が
少しだけ色素を薄くしていた
『“
そう唱えて打ち放つ弓矢は空に向かった
すると突如矢は四方に飛び散り
入間はロビンの身体に命中する
そのまま気絶した二人に急いで
カルエゴとダリが駆け寄った
二人の意識を確認しお互い
気を失っているだけと判断した二人に
ダリが声を上げた
「勝者!メル&オリアス!!!」
その声にメルははぁーーーと息を吐いて地面に倒れる
息は荒いが、意識はしっかりある。
カルエゴは入間を軽く
俵を担ぐように持ちメルの方に歩み寄った
「貴様アレは一体なんだ?」
『えっ、なに、っ、は、ずっ、おね、がい』
「メルちゃんに代わって説明しますね。
アレは俺が土壇場で伝えた即席魔術です。
なのであの詠唱や言葉は
全てメルちゃんの独断と偏見です。」
そう言ったのにダリやカルエゴが目を丸めて驚く
「詠唱が長くても足止めして
気を失わせる効果ある魔法ない?
って聞いたらあるにはあるけど
自分達もまきこむって言って焦ったので
じゃあそれなら自分なりに
詠唱作って試しに打ち込んでみたらって」
「それでもし出来なればどうしたんですか…」
「そりゃ捕まってこっちが負けると思いましたよ。
でも彼女はああやって作ってやってのけた。」
そう指を指したオリアスにカルエゴは見る
ぜえぜえと言うメルがニヤニヤして笑って居る
「新人教師に何故あんな攻撃をした?
そうしなくても他に方法はあっただろ」
『まぁそうですが、
ロビン先生の弓矢は必ず当たる。
しかもどんなものでも貫通する。
って事は、岩を作り出そうが火を纏わそうが
間違いなくこっちに来るって思って。』
「で?」
『なら意識を失わせたら弓矢消えるんじゃね?
ってなって即席の四方に
気を失わせる魔術作りました。
ちなみに私もオリアス先生も
強めに
ねそう言ったメルにオリアスはうなづいた
そうでもしないと完成しなさそうだったからだ。
間違いなく無駄な詠唱は多いにしろ、
何とか打てたので
後日録画ビデオを見て勉強しないと
とメルは苦笑いしつつ起き上がった
+++++++++++++++++++++
「凄い矢作ったなお前」
『へへー凄いでしょ!
絶対あと3つ位消せるから頑張る』
ん、んんと言って入間とロビンが目を覚ます
ああと言いながら飛び起きた
ロビンに戦いはと言ったのに
お前らの負けとオリアスは言った
「撃った筈なのにメル先輩の前で
矢が消えるとは思わなかった」
『ほんと気絶するの間違えてたら私の頭突っ切って
オリアス先生の頭貫く予定だったでしょ』
「いや流石にそれはない…と思います」
おいそう言ったオリアスにメルは苦笑いする
どうすると言ったオリアスにメルは何がと答える
何か願い事と言ったのにあーーーーと間延びした声を出した
『いやーーー何にしよ。
とりあえず…入間君
もうちょい食べるの
減らすか走るかどっちかにしなさい。』
「え゛」
『明らかに身長とあと学校の体力から
して育ちざかりにしては食べ過ぎ
いやー流石にそれだけじゃ不味いから、
もういっそのことアメリちゃん所で鍛えたら?』
「あ、それいいね。生徒会師団でしょ?」
『あそこ身も心も鍛えられるから、一旦行っときな。
アメリちゃんには私から付けて置くから。』
メルは魔女として生きれるとは
言えども入間は人間である。
メル程の魔力があればまだしも、
指輪に入った魔力が尽きれば
入間はただの攻撃も出来ない
弱い状態なのは目に見えていた。
そんな彼が細々と学校を暮らしていくのには
流石にちょっとメンタルがしんどいと思う。
それならいっそのことメンタル強く
出来る生徒会に出荷させるべきだ。
「俺はとりあえず週に
一度位はお菓子食べさせて…」
『あはは…やっぱりそこなのね』
「むぅーーーーー
まぁ勝負だし、分かりました!!」
そう言ったロビンにメルは苦笑いした
ー 赤 ダンダリオン&アロケル
✕ 黄 入間&ロビン
ー 青 ツムル&ソイ
〇 緑 バラム&アスモデウス
ー 橙 モモノキ&クララ
ー 紫 リード&イチョウ
+++++++++++++++++++++
「さぁ新しい魔術を作り出し惜しくも負けた入間&ロビン組!
引き続いて第三ラウンド!メルちゃん&オリアスの魔女組に
勝てる者はいるのかぁ!!」
第三ラウンド
ツムル&ソイVSメル&オリアス
「やってまいりましたねぇーメルちゃんは
何でこのコンビが嫌って言ったのか
このメンバーの中で一番謎ですね。」
「ソイ君は家系魔術で気配を消せるのと
ツムル先生は個体を増やす能力があるからでしょうか?」
「あー個体を消して急にどっきりとか?」
「ソイ君の個体を作り出して
後ろから帽子を取るとかしそうですよね」
やりそーーーーそう言うダリ達に
メルがじゃかしいと切れる
全く同じことを言われて
段々苛立ちのスイッチが軽くなってきているのに
落ち着かせる以外方法が無いのは
ちょっと困るところである。
れでぃーーーごーーー!!!
そうゴングが鳴ったのと同時にツムルはぼやく
「メル先輩マジで怖いからなぁ…」
「どうします?僕が溶けて行きましょうか?」
「それがもう無難なんだけ、どっ!?」
ツムルが瞬きをした瞬間
目の前にいたメルがいなくなっており
何処にいったかと周りを見渡すもおらず
下に黒い色が目に入る
まさかとは思うがとツムルは下をみた
すると下に顔を上に上げつつもガン見するメルが
入ってきたのにツムルが目を丸くし顔を青ざめるも
メルの帽子を取ろうとしたソイから距離を遠ざける
その動きは前にイチョウと
戦った動きに少し似ていて
ツムルはうん?と感じた
「おいおい!よそ見してる余裕あるのかぁ?」
そう言って放つオリアスの攻撃に
ツムルはソイを抱えて距離を取った
急に抱えてごめんなと言いつつ、
ソイは構いませんと答えた
「(魔法で距離は取られ、
攻撃は確実に当てに来る
…厄介なコンビなんだよなぁ…!!)」
先程みたいに食事の関係で
仲たがいさせようとしても
どうせメルはオリアスの事を
素で理解しようとするもので
喧嘩してもすぐに調子を戻してしまう。
どちらも引けを取らないように混ぜれる程のものが…
そう閃いたツムルがソイに作戦を伝えた
「メル先輩マジで強いっすね…
ほんと、中々フォローが出来ない!!」
大地に棲まいし精霊たちよ
命約の言葉により
我に従い力となれ
『煩いどうせ精神攻撃で来るだけでしょ!
“
そう言ったメルが手を地面に置く
それと同時にソイの地面が
崩れてそのまま落ちるが
何とか翼を出して避難したのに安堵しつつ
生徒を傷つけるんだぁとメルに挑発を入れる
かかれ、そしたらこっちのもんだ
そう思うツムルにメルがピクリと反応する
「子供を先に潰してから
大人を潰すなんて考えるんですねぇ!」
『…』
おおお怖い!メル先輩の目付きが
マジで敵を睨むソレと同じ!!!
目の色は銀色に輝いていないものの、
まだギラリと睨むだけで圧が凄い
…確かに精神攻撃はあまり使いたくないが、
ソイの隙をうませるにはこうするしかない
「メル先輩ともあろう方がそんな自殺行為の
高い魔術を使って皆をなぎ倒すんですか?」
「メル!!反応するな。煽ってるだけだ」
『っ!』
「それとも…そうしないと守れないの?」
突如その言葉にメルの頭に
雑音が入り視界に少女が現れる
ツムルとメルの間に緑髪の少女が現れ
それを見てメルは目を見開く
首を横に振るい此方を向いて笑ってくるのに
背後の闇が襲い掛かる
『っ!!駄目っ!!!!』
そう勢いよく飛び出したのに、
さくりと音が入る耳に嫌になりそうになる。
前を見たくない見たくないのに
少女が何かを言いながら赤い模様が広がるのを
見ているしかなかった
『(まもれない?また?きみを?)』
違うアレは僕だ。アレは僕だった者だ。
守れなかった、手を伸ばしても
全てこの手から零れ落ちてしまう。
嗚呼違うアレは僕ではない、
なら誰がしたというのだ。
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
っ違う!!!違う違う違う違う!!!!』
頭を抱えたメルの目が
赤色に少しだけ点滅する
それにスッとダリが目を細めてみる
動くかと言ったのにまだだと手を横に広げた
するとメルの前に少女がふわりと浮かぶ
今度はダリ達にも見えるように
…白いワンピースを着ていた
『…っ』
にこりと笑い両手を
差し伸べるそれにメルが首を横に振る
もう良い、もう良いんだって言って。
少女がメルを抱きしめて
するりとメルの背中に回る
すっと浮かぶ少女が嬉しそうに笑い、前を向く
今度は見守っていた
全員の頭の中に優しくただ幼いソプラノの声が響く
ー大丈夫だよ、ずっと、ずっっと一緒に居れるから!
「ーは?」
「え?今声聞こえた?」
突如メルの傍にオリアスが現れると
少女が気付いたのかふふっと
笑ってオリアスの頬をつつく
それに驚いたのかくるりと
メルの元に戻って笑う
「…なんだ、アレ?」
ニコニコと笑う少女を見る
メルの目はただただ愛おしそうにしていた
まるで愛する人を見守る人の様な
その少し悲しそうな目に思考が止まる
『ー君も、やってみる?』
そう言ったメルに
キラキラした目をしたあと大きく頷いた
仕方がないなあと言った
メルがオリアスに目を配る
『あと、よろしくね!』
「…御意」
そうぺこりとおじぎをした後
メルは意識を失いオリアスの胸元に身体を預ける
少女がそっとメルの背中に入り溶け込んだ後、
ソイがオリアスの後ろからメルの帽子を取ろうとする
それにツムルが待て!と声を上げるも
メルが目を覚ましオリアスを引いて避けた
『ん、んぅーーー!ふぁー、んー』
そう言いながら背伸びをして、
あくびをし、手を握っては開く
身体を捻じ曲げたり
グルグル回ったりと怪しい動きをしては声を出す
…一体何が起こっているのか誰も分からない。
『んー…よし!うん!!君がソイ君だよね?
君凄い気配隠すの上手いねぇ〜!
でもお姉さんがもっと上手いよ!!』
そう言ってメルが揺れると
消えたのにソイは目を丸くした
『ねぇ誰と今はなしてた?』
そう言ってソイの首元に手刀を入れて気絶させた
あまりの静けさにツムルは一歩も動けないでいた
なんだあの姿は、
メルは先程ワイワイと騒いでいたキャラとは
また別の仕草に見える。
というかあの少女が乗り移っていたとしてもアレは誰なんだ。
『皆すごーーーい驚いてるよ?ねぇオズワルド!!』
「あの…間違えないで頂けます?」
『やだ!だってオズワルドじゃん』
「だから違いますって…」
『へへ…楽しいじゃん!ねぇ、オズワール』
そう浮遊してオリアスの名前をゆっくりいう
それにドキっとしたのかオリアスがうっと固まる
くすりと笑うメルの笑顔は何時もより和やかに見える
まるでこれが本性の様な
「ーあ(そうか、こっちが素か!!)」
動作に仕草、声のトーンに揺れが無いのに
ほぼもう素の動きに間違いなかった
ソイが動かなくなれば教師の方にバトンが入る
ツムルは動いてメルの帽子を取りに行く
『でも君を殴るなんて私したくない』
「っ!!」
『んーーーどうしたら止めれる?あ!
そうだお話してたら一時間経つよ
ねぇ!!ねぇ今なーんーじー?』
「あと20分だよ」
『えーぇ?マジでぇー?
嘘でしょ?馬鹿じゃないの?』
いやお前が言うかお前が。
そう何人かの心が一致しつつ、
メルは嫌な顔をするよりも
どちらかと言うと嬉しそうに笑いながらえぇーと叫ぶ
『じゃあこれは…夢だと思えばいいよね』
そう言ったメルがツムルを攻撃する
急に戦闘が始まったのに避けて攻撃を入れる
動きにかなり隙があり、
これじゃあすぐに取れてしまう
そう思っていたら、おっと!と言って
メルがツムルの目の前で倒れそうになる
それにツムルがメルの帽子を取り
メルを手で受け止めるのに
何処か音がしないのに違和感を感じた
『…ねぇ、どうして帽子を取ったのに喜ばないの?』
そう言ったメルの声に、
ツムルは強く意識を持ち違うと叫ぶ
それに帽子を取っていた自分ではなく、ただメルが
ツムルの腹に蹴りを入れる寸前だった
時間が進み、入った蹴りの後
くるりと回っていたオリアスの手により
ツムルの意識は遠のいたのだった。