その日ぐっすりと眠った後、メルはすっきりした気持ちだった。
朝4時位だろうか?そろそろ起きるかと思い身体を動かした。
それにルアちゃんがおいと声を掛けて来た
「良かったな。お前の恋が叶って」
『っ、あ、うん!
…でもびっくりした。
オズワルドが生きてたって』
「嗚呼お前の初恋か」
『っな!まぁ…そうかも?』
「すっきりした顔になったな」
『えへへ。まぁね!でもルアちゃん
私のこと知ってたの?』
「嗚呼まぁな」
『ひどい!!』
「前のお前からして必要ないと思ったんだよ。
まぁオズワールが来た時は焦った。
契約してないのに急に
お前の中に入ったもんだから
罰が下されると思ってた。」
あの状態で何もないなんて
ありえないと言ったルアが告げる
「気を抜くなよ。
最悪は目の前にあるかもしれない。」
『っ!…わかった。
まだ代償渡してないもんね。』
喜びがあれば、絶望だってある。
常に隣り合わせなのだ。
きっと明日は嬉しくなる。
なんてことはない可能性だってある。
すやすや眠る彼の姿を見て、微笑んだ。
『でも、今はどうか…喜ばせて欲しい、です。』
この人が悪魔が、僕を選んでくれたのだと。
人間である僕を選んでくれたのだと。
それに関しては良いさとルアちゃんが頭を撫でてくれた
「荷物して力の制御の練習を夏休みからやるぞ。
そん時は他の教師も連れてやった方が良い。」
地獄を見せてやれそう言われた言葉に
メルは首をかしげるとしたのだった。
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バトラパーティー当日
ワイワイとはしゃぐ周りに、教師は忙しくしていた
図書バトラは絵本の読み聞かせや、本でのクイズを出していた
「先生!こっちはもう大丈夫なので休憩行って下さい!!」
『えぇーでも』
「先生朝方からずっとノンストップで働いてる
って聞きました!!あ!来たお迎えですよ。」
そう言って言われた子に、振り返ったのは
リードに手を引っ張られて来たオリアスだった
『ええっ!?おおおオリアス先生!?』
「ほら先生!お迎え!!
リード君ごめんね!」
「いやいやこっちこそです!
ほらオリアス先生メル先生連れて
何処か遊びに行ってきてください。
彼女ずっと働きっぱなしで
誰に誘われても拒否してるんですよ!!」
「だからって何で俺と掛けした罰がこれなんだよ!!」
嗚呼ーまた負けたのか…
そういつぞやの豪華な教室をかけた時の
お願い券だろうか?三枚分の一枚が消えていた
「で?マジでぶっぱなの?メル先生?」
『ひっ!!そんなこと』
「はい嘘。了解ごめんね〜
そいじゃ預かるわー」
ごゆっくりー1時間何なら
2時間位休んでいいですからね
そう言われて私の雄叫びは誰にも届かなかった。
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「ったく何で生徒にまでバレてんだよ
…気完全に使われてさ」
『面目ないですーふぇー』
そう半泣きのメルを
連れて来たのは近くにあった喫茶店だ
丁度見回りというのも兼ねて入って行ったのだ。
『にしてもあのオリアス先生が
リード君の言いなりですか?』
「ばっ!んなんじゃないです!!
偶々君の話をうちの生徒が言い出したから
何事かと思って駆け付けただけで!!」
『でも凄いいやそうだったじゃないです?』
「…急いで行ったらバレるだろ、」
そう言ったオリアスが帽子を深く被るのに、
メルが顔を赤らめた
メルの顔を隠すものは何もない為
何とか火照らせた顔を
頼んだジュースで冷やす事にしたのだ。
「へぇー此処種類も豊富だし宣伝も良いね」
『ですね。+Bですかねぇ』
「え〜!Aが良いです安名先生〜!!」
そう言いだして来たのはつい数日前入間君が
忘れてたと言って置いて行った教科書の持ち主だった。
その子にまぁまぁと言って
ちゃんと良くない所を指摘した。
『リボンってか服装チェック
綺麗に出来てないよ?
あとメニューが若者過ぎ。
来る悪魔の事も考えてね?』
「はぁい」
『多分メニューこれとこれ
味付け薄くしたら多分食べれるよ。』
「え!?ほんとですか!?」
「メルちゃんメルちゃん」
『はぁぁっっっ!!!』
お口チャック!!そう言わんばかりに
メルが口に両手を添えた
全く言わんこっちゃない
そう頭を抱えるオリアスに
メルがうわぁんと泣く。
先生ありがとーと言って出て行ったのに、相変わらず
生徒に甘すぎるねぇと言ったオリアス
全く何も言い返せない。
『だってー可愛いんだものー』
「そりゃ分かるけどさぁ〜
ちょっとはヒントにしたげようよ。
何か抜けば楽なんだけどなぁとかさ?」
『メニュー外しかねないじゃないですか』
「いや例えだから」
『じゃあぶち込んだらいいとか言えば良いですかね?』
「それヒントすらなってねぇよ?」
『ふふっ』
そう笑いだしたメルに、くすりとつられて笑った
ジュースを飲み干して、頼んで無かったパンケーキが来て
正直驚いたが、二人して仲良く半分こして分けて食べきった。
『次何処行きます?』
「どこがいい?」
『ん〜あ!此処行きたいですね!』
「あーBクラスの出し物かこっから右じゃない?」
『こっち!』
「ハイ逆〜残念でした。いくよ。」
えぇえええ絶対こっちだった!!
そう小走りで追いかけて来たメルに
オリアスはそんな訳ないですと答えた。
生徒の波からちゃんと守りつつ
歩いているとふと手を取られた
ん?手?
『あ!あそこですよ!ほら!!』
そう言って彼女から手を思いっきり引っ張られる
ちょ、待ってと思いつつ小走りについていった
『魔ト当てゲーム!!』
銃で撃って景品を取るゲームだ。
まぁオリアスからしたら
とりあえず何が欲しいか彼女から聞いてみるが
うんうん唸っていると生徒から茶化される
「あれ?安名先生〜
オリアス先生と付き合ってるんですか?」
『ふぇっ!?やややそおそんなことないよ!?』
そう顔を赤らめたメルに、オリアスがムッとした。
全く彼女ときたら、そう思いつつ
景品をじっと眺めて銃を受け取った。
多分これが良い。
思った景品に狙って打つ。
勿論一発で転げ落ちた
よし、これで良いか。
そう思い生徒に手渡された
「え?これでいいんですか!?」
「うん。ありがと」
そう言って生徒から受け取った物は
二種類どれでも選んでいいアクリルストーンだった
それから金色と水色のアクリルストーンを選び
メルの方に向いた
「はいこれ」
『え?これ…』
「俺こっち貰うからメルちゃんこっちね」
そう水色を受け取り
金色の楕円の形をしたアクリルストーンを渡す
メルがきょとんとしていたが
わなわなと良いの!?と嬉しそうに喜びだした。
よし大正解。だと思った。
メルは高価なネックレスや
大きなぬいぐるみを好まないことはリサーチ済みだった。
というのも、嫉妬で思い出したくもないが
祖父のオズワルドが緑の石を渡したというのに
何処か引っかかり、
彼女は其処まで高くも無い物を渡す行為が
嬉しいことだと察したのだ。
考えていた通り、メルは嬉しそうに
キラキラだと言って空に向けて目を輝かせた
最近は特に素で周りを見る様になってきた。
良い傾向だ。
「喜んでくれたら何より。ほら次行くよ」
『えー!オリアス先生に
奢ってもらってばっかやですー!』
「煩い君これでも返し足りない位のことしてるんだからね!?」
※某悪周期の件
えーと言いつつ、生徒に手を振って店を後にする
次は何処かなーと言いながらキラキラした石を少し見た後
オリアスは胸ポケットにしまった。
『あ、じゃあ次此処がいいです!』
「お。了解それじゃ」
「ふぃっいらっしゃいま…
あら〜メルさんにオリアス先生〜!」
『スージー先生ー!!
遊びに来ました!!
何してるんですかぁ?』
そう言って抱き着いたメルに、
スージーは魔植物でどの植物を育てたら
正解に辿り着くかのクイズをしていた
「此間教えて頂いた花を入れてみたんです〜ふぃっ」
『はぇ〜!スターチス入れたんですか!!
良く似た植物探し出しましたね!!!』
そう声を荒げて凄い凄いというメルそれもその筈
スターチスは人間界の花だ。
それも紫色で綺麗に咲いている
茎の先に小さな花を房状に咲かせるのだが、
ドライフラワーとしても有名な
綺麗な花なのだ。
「ふぃっささどれにしますか?
オリアス先生家系魔術なしですよ」
「うっ…まぁ良いじゃないですか」
駄目です後でバレます
そういうスージー先生の変わらない態度に
半泣きのオリアス。
うーんと唸った後、
多分これと言ってメルが声を発する
『クワンクワン!』
そう唱えた後ズズズと音を立てて
大きな花を咲かせるスターチス
その綺麗な花にスージー先生も目を見開いて驚いた
『やったぁ!咲きましたよー!
オリアス先生ー!!』
「…まぁ。確率0.05%を引き当てるとは。」
数百粒の種を当てて魔術を唱えて咲かせたのは
間違いなくメルが話していたスターチスだ。
「先生〜この花なんて意味なんですか?」
『ん?この花の由来はね、人間界のギリシャって場所で
止めることを意味する「statizo」が語源なんだよ。』
かつて下痢止め薬草として
利用されていたことからであり
その意味にへぇーと周りが叫ぶ
「確か花言葉も可愛らしかったですよねぇーふぃっ」
『あっ…!えと、それはそうと
スージー先生景品なんですか!!』
そう言ったメルに、
スージー先生は花と一緒に
食堂食べ放題3か月分を贈呈した。
それにやたーと言って
はしゃぐメルがはいと言って
オリアスに渡して来た。
「え?お、俺に?」
『日頃の感謝を込めてですよ。
あとさっきのお返し〜!ほら次々!!』
そう言って笑いながら走り出したメルに、ちょっと!!
と言ってオリアスが飛び出すが
スージー先生がオリアスを呼び止めた
「ん?なんですか?
ちょメルちゃん!!
ストップ!!」
「ふぃっ。スターチスの花言葉はー」
そう聞いてオリアスの顔が真っ赤になり
嘘だろ…と帽子を深く被った
くすくすと笑うスージー先生が
「かわいらしい彼女ですねぇ」と言う。
「教えて頂いてありがとうございます」
「お礼は後でお話して頂ければ
構いませんよ〜ふぃっ」
「はは、そりゃお楽しみにしといてください。では」
そう軽くおじぎをした後、
メルの早くーと急かす声に
分かった分かったと声で返事をしつつ
走って去ってっていたのを生徒が
スージー先生の元に寄っていく
「先生、スターチスって
花言葉なんていうんですか?」
「ふいっスターチスはドライフラワーにしても
色褪せにくいことから「変わらぬ心」
「途絶えぬ記憶」「変わらない誓い」
と言った言葉がつけられているんですよ」
「えっ…待って、
それを無意識で安名先生
オリアス先生に送ったってこと!?」
きゃーと桃色の声がするのに、
スージーは本当に可愛らしいですと呟いた
まるで昔から好きだったかのような花言葉に
少し意味を気付いたのは内緒だ。
+++++++++++++++++++++++++++
『あーとーはー。』
ぜぇぜぇと息を吐くオリアスと違い、
息一つ切らさないメル
元々メルは好奇心旺盛で
幼少期走り回っていた生活を送っており
大抵の運動で息切れることはなかった。
「ったく、待てって」
そう夕暮れ時になっていく瞬間。
オリアスの手がメルに届く事はなかった
「は?何だこれ」
ドンドンと音を立てても全く動じない。
鏡というかガラスのようなもので
メルが追いかけてこないことに
気付いたのか後ろを向いて
オリアス先生?と声を上げた
『え?なにこれ…嘘』
「落ち着いて…とりあえずこっちこれそう?」
『ダメ…そうですね
私は先に向かうしかなさそうです。』
人一人移動出来そうな場所を見つけ、
これは一体何事かと思ったが
大丈夫でしょうとメルが声を荒げた
『何処かのバトラが内緒で出しただけですよー
ほら迷路みたいでいいでしょ!』
そう周りに居る生徒に安心感を持たせたかったのか、
大げさに言ったのにオリアスもなんだーと声を荒げた。
それに気づいたのか、生徒がホッとした声を漏らし始めた
「ナイス」
『ご協力ありがとうございます。
それではオリアス先生。私はこれで』
「うん何かあれば使い魔でも呼び出して。」
了解です。
そう言ってメルとオリアスは
別々に行動を始めた
+++++++++++++++++++++++++++
開始から20分だろうか。
メルは一向に放送バトラから
聞いた中央の広場に辿り着けないままでいた
いや私の迷子センサーが発動している気がしたが、
んな事はないと思いつつ前に進む。
一つの扉に出くわして、
こんな場所はあったかと思いつつ扉を開いた
『っ!あれ?』
「おや?メル先生じゃないですかぁ!」
あ、こいつ不味い。直感がものを言う。
これは逃げないといけないそう思ったが、
扉が閉まって出れないのに
何をしてはるんです?と声がかかった。
こいつは長く居ればいる程危ない。
そう言っているのだ。
だからと言って
気付かれる訳には行けない。
相手の思うつぼだ
『いやー場所間違えたなって思ってね。
キリヲ君だっけ?
君も真ん中に行くべきじゃないかな?』
「メル先生はどうしてこちらに?」
『とんでもなく悲しいことに迷子です…』
「まっ…迷子」
そう迷子だ。にしても何故こんな所に迷子に来たんだ私は。
何時もだったら半分の確率で
教室に辿り着くというのに
バリアというか壁がある以上
何も出来なかった。
「まぁ出れなくなったのもそうですよ
…僕も此処に閉じ込められて
ってか外からしか出れない状況でして」
『ええっ!?じゃあ余計にダメじゃん!!
嗚呼オリアス先生出す!?アッ待って
…オリアス先生呼び出したら
閉じ込めちゃうじゃん!?』
もうだめだああああそう泣き叫ぶメルに
キリヲは思った以上に焦っていた
まさかメルが入ってくるとは思っていなかったし
何ならオリアス先生を呼び出して
どうにかなることでもないのだ。
馬鹿ではないかと思った。※合ってます。
泣き叫ぶメルに、まぁまぁと言ってキリヲは閃いた。
「安名先生、どうして
オリアス先生を呼び出すつもりだったんです?」
『えっ?いや使い魔だから
無理矢理ぶち割っていけるかなぁって』
「ぶっ」
『ごり押しごーりきなら行けると思ったけど。
でも使える魔術限られてるし、私がガチで押して
君に危害が無いわけがないし…かと言って
さっき危ないなら呼べって言われたから
此処で呼ばなかったら説教食らいそうだし!!!』
「あ〜説教されたないんですねぇ」
間違いなくそこだろう。
違うと彼女は言ったが、
キリヲはそれ嘘だろうと思った。
というかキリヲも他の教師が来られると割と死活問題だ。
ましてや
『…って言うか、どうしてそんなに冷静なの?ねぇ君の魔術確か』
「あ〜手荒な真似はしたくなかったんですがねぇ〜」
そう言って動いたキリヲにメルは間一髪で避けた
あー避けたかぁと言ってキリヲが手に持っていたのは
小さなボールだった。
だがそのボールが恐ろしく感じた
それもその筈。一件小さなボールだが、一度捕まれば最後
術者が良しと言わない限り
身動きが取れないまま縛られて動けなくなるものだ。
「あー避けないでくださいよぉ〜
取るの大変なんですよ?」
『…それ、どうするつもり?』
「全く、おっと、やっととれはりました」
『質問にこたえなさい!まさかこの学校を』
「オリアス先生と付き合ってはるんですか?」
そう言った言葉にメルの目が見開いた。
捉えたと言いたそうな顔で身体が縛られる
身体が縛られたと思いきや、
空中に浮遊され距離を詰められた
『付き合ってない』
「嘘は止めた方が良いですよ?」
電気が身体をめぐり、痛みに耐えきれず声が上がる
それににっこりと笑ったキリヲに、
メルはぐったりするしかなかった
「ああ良い声で鳴きはりますなぁ〜」
『っぐああああああ』
「嗚呼これ位にしとかんといかへんなあ」
そう言ってオリアスから受け取っていた召喚シールを取られる
ああ駄目だと言いたそうなメルに、にこにこと気分が良いのだろう
キリヲが才能があると言ってきた
「メル先生僕と一緒に学校からでません?
これから学校を爆破して皆を花火にさせるんです。」
『っ、ぐ、なにを…やだよ…
花火はそんな悪魔を殺すためにつかうんじゃない!!
綺麗なものを一瞬だけ見れる儚さを味わうだけだ!!』
「なら命も同じやないです?
悪魔の命も一瞬じゃないですかぁ」
嗚呼こいつはダメだそう思いルアちゃんを
呼び出して呪文を唱えさせようとしたが
すぐに電気を流して無駄だと言わされているようだった
「嗚呼気に入った…メル先生
俺と一緒にいきましょう。」
嗚呼だめだ、意識が遠のく。
なんだこの香り
口元にある匂いに意識が遠く
メルの目が閉じ
ぐったりとしたのを確認した
キリヲはひとまず彼女を隠しておいた
後で出れる様に出口の傍に隠しておく。
そしたら扉からまた出て来たのは
「キリヲ先輩?」
驚いた表情の入間君だった
+++++++++++++++++++++++++++
オリアスはカルエゴの通信を聞きつつ
広場に向かって行っていたが
メルの通信が一向に反応しないことに怪しく思い
通信を重ねるが、がさりと倒れる音が入り、声を上げる
「っ!メルちゃん!?
メル!おい!!返事しろ!!」
声が入らない。
なのに音が入ったということは
誰かの術中の可能性があると思ったが
すぐに叫び声が広がった。
どうやら解除したらしい。
でかした。
ああ良い声で鳴きはりますなぁ〜
その声に、誰が居るのかはっきりわかった
叫び声が息切れに変わって、何をするつもりだと言う
この感じだと演技して
相手から聞きだしている可能性が高い。
そう思ったのはオリアスだけでなく
他の教師も同意見だった
ー安名先生僕と一緒に学校からでません?
これから学校を爆破して皆を花火にさせるんです。
その声を聞いた後カルエゴと合流する
オリアス先生!と言ったカルエゴに
オリアスは今聞いてます!!と返した
ーっ、ぐ、なにを…やだよ…
花火はそんな悪魔を殺すためにつかうんじゃない!!
綺麗なものを一瞬だけ見れる儚さを味わうだけだ!!
そう言ったメルの声から頭に伝わってくる
ー止めろふざけるんじゃない
同意見だ。
怒りでキレそうなオリアスに
まずは落ち着けとカルエゴにさえぎられた
ーなら命も同じやないです?
悪魔の命も一瞬じゃないですかぁ
それに対してメルが
ブチ切れた声で叫んだ
ーふざけるんじゃねぇ!!
軽くひねりつぶす玩具じゃねぇ!!
そう言った後、音が切れる
「急ぎましょう」
その声に、オリアスがええと低い声で返した
恐らくメルは今使い魔シールを奪われて
身体の身動きができない状態だ
なのに運よく通信機が通じたのは
オリアスが今日メルに渡した
金色の石のおかげだ
実はオリアスが念入りに
家系魔術ラッキーハッピーを練り込んでいたのだ
おかげ様で効果は発動。
無事彼女の場所も特定出来て
すぐに移動している。
無事であれと思い、
五分後カルエゴたちがキリヲの部屋に入る
逮捕として捕えた際、オリアスが声を上げた
「なぁ…彼女は何処に隠した?」
「さぁ…誰の事だか」
そう言うキリヲにオリアスが目を細めるも
居ましたとの声に身体を動かした。
そこは段ボールがあるところで
中にメルがすっぽり入っていた
急いで優しく抱き上げて無事を確かめる。
縄はボロボロになり
魔力の効果が無くなったことを知る
ゆっくりと身体を降ろして
彼女の名前を呼んだ
「っ、メルちゃん、返事して
メルちゃん、…メルッ!!」
ん、そう声がすることで、ほっと安心した
「ーーよかった。」
そう抱きしめて、言うオリアスに、
メルが名前を呼ぶ
『ーズ?』
「っ!メルっ!!」
そう呼んだのに、メルが答えた
『っか、た、きて、くれた?』
「嗚呼…っの馬鹿、早く使い魔召喚しろ」
『だ、て、へへ』
「良かった…ほんと」
そう抱きしめて貰いつつ、
電気でしびれさせられたため
一応ひとまず保健室に向かうことにした。
意識がはっきりし始めたメルは
ちょっと待ってと叫びだすが無駄だ。
聞く耳全く持たないオリアスが無表情で何だと答えた。
『ちょ、おおお降ろして!』
「拉致られたに等しい人が何言う。
ダメこのまま連行します。」
『せめて身体隠させて』
「使い魔召喚しなかった見せしめだ諦めろ」
『ふぇえええ』
そう叫ぶメル。
ちなみに新聞記事には
花火事件の方で取り上げられたため
掲載されることはなかったという。