メルの身体も無事で、
そのままバトラパーティーは後夜祭に入った
その後入間君の家族として移動を共にし
彼の友達の親にも話を聞いた
無事に終わったバトラパーティー後、
メルはごみを出しに外に出ていた
『〜…ルアちゃん』
「分かってる。」
そう指輪の子を呼び出して気を切り替えた
『キリヲって子アレだよね。元祖返り』
「正解。元祖返り。
常に悪周期の彼だから
話は一切通じない。」
だから嗚呼なったのか。
そう思ったメルは早めに間髪言わずに
オリアスを呼び出すんだったと後悔した。
ちなみにメルの攻撃が余りにも通じなかったため
来週から週3でバラム先生から攻撃の作法を教わる予定だ。
『にしてもあれが元祖返りか思った以上に悪魔だったな』
「そりゃ抑えている状態が
ずっとドバドバハイ状態だからな」
『アレと戦う可能性は?』
「100」
でしょうな。
そう思った答えに、深いため息を吐いた。
襲われてから普通に巻き込まれが不運体質である。
オリアス先生と本当に付き合って正解なのかもしれない。
というか此処迄不幸じゃなかったのに、ひょっとしなくても
二年前からドタバタなのはオズワルドの効果があったのか?
「メル。君の力もなんとか教えないとね。」
『嗚呼夏休み前にきたからな』
「流石にアレはビビったがな。」
何とかオリアスから受け取った
金色の石で事が済んだが
貰った筈の石は砕け散ったため、
もう一度欲しいとせがむ勢いもなく
手元に残るのは記憶のみだけだ。
また買ってもらえるとは思うが、
自分からせがむのは申し訳ない。
また今度にするかと思った。
「それにしてもメルお前ランク幾つだ?」
『何故か一応ケトです』
「そのランクで精神状態は強いて言うなら1以下だ」
『わあ』
「精神状態が低いまま
効果が大きい物を出すと
まぁどうなるか分かるな。」
『多分死ぬ』
良くて死ぬそう言いながらゴミを出し終わり、
パンパンと音を立てて
このまま職員室に戻ろうとしていた。
「その通り。
だがあの金髪と会話をするのにあたり
徐々に上がってる。」
『お!』
「勿論
泣きそうな顔にルアが泣くなと言う
ランクが上がるのは良い事だと
フォローも入れて
「同じ位に良ければお前の力も最大限に引き出せる。
まずは同等の気持ちまで持っていけるようにすること。
そこから力を引き出せばいい。」
『あう…精神統一から…』
勿論だ。
「…メル、悪魔の世界で代償を渡すという事は
どういうことか分かってるか?」
そう問われたのにメルが足を止めた
『この心を捧げる位には育ててるよ』
そう言ったメルにルアは目を見開いた
彼女は分かっている。
分かった上で、作っているのだ。
『あの時死んだ少女が生き返ってた。
驚いたけど、なんか更に強くなりそうだったから育ててるんだ。』
きっとこの強さがランクに匹敵するんだろうな
そう言ったメルにその調子だと思ったルア
「(お前は強い子だ…
何度も夢で逢えない奴に立ち向かって)」
それがいつかオズワールとなることも。
お前は分かってこいをしたのだろう?
もう大丈夫だと。
もう何があっても、また前を向けれるのだと。
どうか幸せな時間が過ごせればいい。
そのまま続けてしまえば良い。
なのにこの悪夢は
「(一体お前を呪った奴は誰だ?誰なんだ)」
そいつがどうか私じゃないことを望む
そう思いながらルアは目を閉じて眠る事にした
+++++++++++++++++++++++++++
そうして入間君が泣き叫ぶ期末テストが入った
メルは前回のリベンジと言う事で
ある程度の資料を持ってバラムの所にやってきた
「僕、人間なんですよね」
そう言われてまた小一時間
説教を食らっているとはおもわず。
メルは資料を手渡したのだった。
『まだ慣れないんですか?
入間君も私も人間ですって』
「そそそっそそう言われたら
よけいにどうs、接して良いか!!」
『まぁそうですよねーいざ本物って言われたら。
あバラム先生ここ訂正お願いします。』
「ああ此処ね分かっって違う!!」
『もーいい加減にして下さい!
体術もろくに出来ないじゃないですか!!』
テスト期間中でもあるが
軽くメルに特訓をしていた
受け身や攻撃、隙の入った瞬間につついていた
「だって人間がか弱い事分かって」
『一応ある程度の力は跳ね返せますって。』
「って言うか此処あってないよ。」
『わあおこです』
そう言って返された資料を見て
今日はここまでにしましょう
と言って席を外そうと思っていた矢先だ
こんこんと音を立てて入ってきたのは
以外にもマルバス先生だった
『わマルバス先生』
「どうされました?」
「丁度良かったお二人に聞きたい事ありまして。
来週明けのテストですが、この時間空いてます?」
『ああ私ー確かあいて、た筈です』
「良かった〜僕丁度この時間どうしても
他の子のテストみなきゃいけなくて
被ってて誰か先生見て欲しかったんです。」
『分かりましたではこの時間この教室行きますね。』
「では僕が一部見回りしますね」
すいませんとマルバス先生に言われつつ、
ではーと出て行くのを見て
私も出ますねとバラム先生に礼を言って部屋を出た。
もっと居なくていいんですか?と言われたが
もう話す事はなかったので良いと返した
『マルバス先生は職員室行かれますか?』
「ええそのまま帰りますよ。
メル先生はどちらに?」
『空き教室に生徒いそうな気がして…』
「はは、ついていきますよ」
直感冴えてますねーそう言うマルバス先生に
メルはそんなことありませんよと答えた
謙遜だという事が
普通に空き教室に生徒が居た事で判明し
二人で注意をしたあと、職員室に向かう
「にしてもオリアス先生と
付き合ってらっしゃるんですよね?」
『っ!?ま、マルバス先生まで!!』
「ふふ、男性寮では持ちきりですよ。
オリアス先生最近では良いだろ
って開き直ってますが。」
『おお…オリアス先生ぇ…』
「愛されてますね」
『もったいない程に』
そう笑ってああでもと言った
メルにマルバスは首を傾げた
『好きな気持ちなら
きっと彼より私が強いですよ』
「おっと惚気ですか?」
『いやいや…地獄の様な世界でも
私は彼のことを思えるって誓えましたから。』
「嗚呼あの花ですか?
オリアス先生部屋に飾ったままらしいですよ」
『ねぇマルバス先生
私の反応弄り倒してますよね!!!』
そう叫ぶメルに
バレましたかーと笑って職員室のドアを開けた
まぁ減るもんじゃないですし
と言うマルバスにメルは
私のサンチが減りますと答えた。
「あら楽しい話してます?」
そうスージー先生に絡まれつつ、
私の一日は終わって行ったのだった。
+++++++++++++++++++++++++++
さらに時間は進み、テストが終わった後
期末テストも終わったため、もう大丈夫夏休み!!
そう思いつつ、居酒屋に誘われたが今回は無視した。
絶対オリアス先生との関係
根掘り葉掘り聞かれるからだ
というわけで。
「なんでこっちくんの…」
『いや付き合って下さい』
「ポテコで?」
そうと言いながらメルがやってきたのは
オリアスと一緒に今はお菓子警察もいないまま
二人でお菓子パーティーを開催していた
流石に今日はゆっくりしていたかったのだ。
『いやゲーム』
嗚呼そう言えば言ってたなと思い出す。
部屋に連れ帰ることにし
おじゃましまーすと声に
どうぞーと返事を返した。
ゲーム何する?と言うオリアスに
メルはサラッと言う
『え?AP〇X…?』
「待って?FPSすんの!?」
『いや昔してた気がして…』
「似たようなもんかな、QPEXなら」
『絶対そう絶対!
絶対そうだって!!』
案の定全く同じで、
チームとして参加してひたすら攻撃しまくっていた
画面が二つあるのに驚いたのだが、
どうやら色んなゲームをしているらしく
これなら実況動画作れそうだなとふと思ってしまった。
「次何やる?」
『あーこれとか?』
「格闘か〜メルちゃん
血の気多い…?」
『ちゃいます。
そもそも二人でやるゲームが思いつかないだけです。
探索ゲーは家に無いとちょっと面倒だし…
あ〜久しぶりにゲーム欲しいな。』
「俺一緒に探そうか?」
『え!?マジですか!?…
ちょっとお小遣いというか
貯めてた貯金はたいて
パソコン買っちゃおうかな。』
「おお…マジか。
ゲーム機も買うなら俺奢るよ?」
流石にそれはとどん引くメルに、
そこはありがとうって
乗る筈なんだよなぁとぼやいた
オリアスが深いため息を吐きつつ
顎に手を置いた
『…そういやゲームのキャラで分身いるよね』
嗚呼と言ったオリアスにメルがうーんと
唸りながら閃いたと思ってヘッドホン貸して
そう言って借りたオリアスのヘッドホンをつけて、
何かを歌いだした
殆どの悪魔が寝静まる午前2時
こんな時間かと思ったメルに
流石に送れる訳ないと
先にオペラとダリ先生にメルが
宿泊することの許可は取得済みだと言った。
だから油断していたのかもしれない。
酒で酔いつぶれて帰ってきたメンツに、呆れつつ
部屋からとんでもない速度で
出て来たオリアスに何事かと問う。
「メルちゃんが!!」
「え!?メル先生居るんですか!?」
「今日彼女お泊りね〜」
「いいの!?」
そう言った彼の前
いやメルの隣に出てきた悪魔に
帰って来た者が驚き思わず酔いが飛ぶ
「ー大丈夫でしょ、どうせオリアス先生と
一緒にいりゃ何とかなる。な?」
『そうね。ってかコレ凄いね。
ほらイフリートめっちゃ先生見られてる。』
そう言って出て来たのは
教師服姿のイフリート先生だった
酔っていたイフリート先生
本人がぎょっとして酒の酔いを醒ますレベルだ
さっきからダリ先生が
目を開けたまま突っ立ってる
『…オリアス〜ダメそうだよ?』
「ん?んな事俺に言われてもなぁ…」
そう言って出て来たのは
教師として活動している方のオリアスだった
名前を呼ばない所、恐らくトリガーは家系の方だ。
「急にこんなどうしたの?」
「いや、俺が単純にゲーム誘ってやってたんすけど
分身系のキャラにヒント得ちゃって…今こんな感じで。」
そう指を指したオリアスの前は何時もの職員室の様だった
スージー先生と会話するメルに
オリアスとダリ先生が声を掛けた
それに会話しつつ、
笑って嬉しそうに何かを話している
手を触れるのか、メルがダリ先生の服を引っ張った
それにへぇーと声をあげることで、ダリ?が目を開いた
「ーどうした?」
『いやダンダリオンの服まで
触れるとは思わなくて…ひぇってか
私もう四人も召喚してんじゃん
自分のキャパこっっわ。』
「ーふいっ。メルさん
私達を自在に喋らせてますからねぇ〜」
「いや待って!誰が
誰だか分からなくなるって!!!」
そうぽんぽんだし始めた為
収拾がつかなくて外につい出てしまったのだ。
いやー面白いから止まらなくてと言うメルに
すげぇなと赤髪のムルムルが言う
『いやまだまだですよ。
さっき初めて出したばかりですから』
「はじめて」
『明日辺り体術の練習して動かないと。』
「はじめて」
「ちょバグってるバグってる!!」
そう叫びだしたマルバス先生に
え〜としょげるメル
そんなに驚くこと?
というのだが、いや驚くわと
メル以外のメンツが口をそろえて言った
「にしてもどういう原理?
え?触れるの?」
「あ俺触れないわ」
俺もそう言ったムルムルに、
メルは作り出したオリアスの姿を
何か申し訳ないと思い自分の姿に変えてみた。
そうするときょろきょろしながら
こっちを見た目が合って、
そのままにこりと笑う。
その笑顔が向日葵の様な咲いたみたいな顔で
ー***!****!
違う。そう思ってすぐに消し去る。
その記憶は遥か彼方に投げ捨てた筈なのに。
ずっと大事にしてしまっている。
記憶を呼び起こしたことを知られたくなかった
メルはオリアスに何時もこんな顔する?と問い
するすると頷いたので、なるべく自重しようかなと感じた
そんな笑顔は見せると目に毒だ。
ほんと…良い顔する。
『…なるほど、君は声を出さない…いや出せないか』
そうきょとんとする彼女にメルはため息をついた
「これ君が創り出してるってことだよね?」
『ええ。何か思いついて出来ました。
名前考えてないですけどね』
「すごいなぁ〜他に動くのは?」
『んいや〜さっき出したばかりなので、
どれ位しんどくなるのかも分かりませんし…』
一番奇妙なのが、この魔力をどう操っているかなのだ。
本来私は人間で魔力なんてすっからかんどころか0。
そんなラインが急に100を
出せるわけもないし1出るのが奇跡だ。
なのに悪魔を見様見真似で作り出して声も出せた。
顔も仕草もかなり似ている。
まるでその場所が現実の様な
『(嗚呼その場所を覚えてはいけない)』
きっと次の悪夢が待っているから。
目を閉じたら貴方達と話していて
現実に醒める地獄は私は見たくないのに…
何処か期待している自分が悔しい。
悪夢が変化するということは、大事だったということ。
その時間が何よりも大事だったのに
自分で守り切れなかったという悔やみなのだ。
嬉しい反面、
そんな事態にさせないようにすればいいと思い込む。
『(どうかまだ遠い先であってほしい)』
でないと私はきっと立ち直れないだろう。
皆と話をしている時間が
何よりも楽しくて、嬉しい時間ということを
彼らは気付いてくれているのだろうか?