わあああああああああああああああああああああああ
わあああああうそだあああああああああああ
うそだどんどこどおおおおおおおおおおおおおん!!!
なんでなんでなんでしか頭の中に入って来ない。
いやどうしようこの状況、ってか何で今なの!?
『な、どうしてですか?
何故、私があの空想生物の人間だと?
証拠はあるんですか?』
「嗚呼、あるさ?」
そうパチンと指を鳴らされて
別の場所に移動される
ニヤリと笑ったオリアスが
帽子を頭から外した。
「その1君の耳は丸い。」
『それは前にも説明しましたが
遺伝なんですよ?』
「その2
月に一度僅かだが
血の匂いがする」
『家系上体内に子供を宿す為です
それセクハラですよ。』
「その3翼がない」
『あるじゃないですかほら』
そう言って出すが
それだとおかしいんだよねと言う
「本来ここら辺に管が入っている筈だ」
メルが後ろを向いて話すのに
オリアスはそう言って
メルの背中をつんと人差し指で一度つついた
嘘だ、これはハッタリだ。
間違いなく背中の下の方に管を入れている。
教科書を見て色んな悪魔を見て研究したのだ
オリアスの言っている事に
何処か不安になり顔に出てしまう。
メルの目が見開きびくりと反応したのに
触っていた管が反応しなかったと気づいた
オリアスは目を細くした。
「なのに君の翼は管がない。
まるで
それに目を見開いて思わず
身体をはねて距離を取る
どうした?と言いたそうに此方を見る
オリアスの目は悪魔の目そのもので…
やっとこっちを見る様になった。
そう言って。
『(っ!ルアちゃん!!攻撃は出来る!?)』
「(いつでも準備OK!!)」
「無駄だよ!
俺の家系魔術は知ってるだろ?
君の思う様にはいかない。」
そう目を細めて此方を向いているものの、
顎が引いた状態で横に両手を広げるオリアス。
何もしないと言っているように見えるが
全く手を出さないとは言っていない。
彼の家系魔術は
彼の思う様に全ては動いてしまう。
だからこっちが幾ら頑張っても無駄というもの。
「まだあるよ〜?その4
爪の色が白く爪も尖っていない。
皆紫色に近いのにねぇ?」
『それは生徒達に怪我させない様にしているだけで』
「まだ分からない?君には尻尾も無い。
本来ある筈の管も、尻尾もない時点で
分かり切っている。…入間君も?」
そう言ったオリアスにメルはきっぱりと言う。
これは約束であり、こっちの方が知られてはいけない。
知られてはいけない他人の秘密は綺麗に蓋が出来る。
『違う。
私は養子だから
入間君は悪魔だ。』
嘘だ。
本当は入間君は人間。
彼は分かっていない。
だからこれは嘘を塗りたくるようになるが、
それでもいい。
時間つぶしはもう終わりだ。
私が前に出てオリアス先生に飛びついた
それに驚き「っえ!?」と目を見開いていた
心なしか顔が赤い気がしたが
今はまじまじと見ている場合じゃない
『っ!ルアちゃん!!』
「OK!!消えろ!!!」
「っ!!!ぐっ」
そうメルがルアを呼び力を使い辺りが白くなる
オリアスは身体を維持出来ずそのまま前に倒れそうになるのを
メルが抱きかかえなんとか地面に倒れずに済む
「…お前なぁ」
『ごめんって…』
「何時かバレるぞってか何度目だよ」
そう言いながらルアはメルに説教する。
オリアスをずりずりと引きずるのを見かねて
ルアがオリアスの足を掴み動かす。
ゆっくりと椅子に座らせ
大きなため息を吐いた。
『…だってこうするしかないじゃん。』
人間だって、知られたら…きっと。
きっと食べられちゃうから。
そう寂しそうに言うメルにルアは
ため息交じりにそうだなと答えた。
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「あれ、俺こんな所で何で寝てたんだ?」
そう起き上がったオリアスはいっけね!
と言って部屋から出て行った
それを見て、一息ついたメルとルア
「やっぱりこうなるかー」
『ごめんねルアちゃん…助かった。』
「良いんだよ。にしても
これで3回目かぁ〜…なぁ、もうさ?
あいつの心を射止めた方がはやいんじゃね?」
『いやいやいや無理無理無理無理!!』
彼みたいな顔面ちゃらちゃら悪魔を捕まえてみろ。
即浮気されて終る話だ。
軽いおちゃらけ悪魔に
こんな
死んでも無理があるだろう。
……それに、私は
『(私は人間で…魔女に、なりたいの。
どうあがいても、
ーごめんね。
砂嵐が言う。
うるさい。
前にもこんな気持ちを味わった。
何処に行っても
誰にも認めてもらえない世界。
それならいっそのこと
見られなくて良い。
私はどうあがいても
貴方に釣り合う事は不可能なのだから。
それなら、それなら
『(私は息をひそめて生き続けていけばいい)』
それが例え幸せでなくても。
私は良い。
そう決心したのだ。
だってあの世界に居たって、
私は居られるわけではないのだから。
とにかく、一件落着。時間的にはバレる所前だから
またいつバレるか分からないけど、
今の所
ひとまず落ち着いて居られることに、
私の身体は地面に落ちたまま起き上がれない
『(ああ、安心したのか)』
また同じように記憶を消したのに、
申し訳なさと自分の場所を守れた気持ちが入り交じる。
ルアちゃんの言う通り、
確かに彼の心を撃ち抜いた方が
精神的に楽かもしれない。
いややめとこう。
私がなぜバビルスを卒業して23歳なのに
悪魔の世界で9年も生きているのか
ルアちゃんと契約したこと…
一体これからどうなるのか。
「にしてもメルってば分かりやすいよね」
急に何をいいだすのか、オレンジ色の髪の毛を
揺らしながら彼女の好きなアヒル型のケーキを
渡したメルはため息混じりに何がと聞き返した。
「だって、あの金髪悪魔絶対メルの正体バレてるよ?
って言うかバレてるのに
君がずっと隠して聞く耳持ってない。」
『うるさいうるさいうるさい』
そう言ってメルはペットボトルの水を飲み干した
空になったペットボトルをゴミ箱に投げ捨てる
『人間でバレたら人生終わり。
良くて楽に死ねる悪くて地獄見るの
2択なの分かってるから。』
「生かされるとか無いの?」
無いとキッパリ言うメルにため息を吐いた。
メルは良くも悪くも真面目な子だ。
ただ一度決めれば方向を変えない。
まるで瞬間接着剤で固めた位にビクともしない。
確かに悪魔の世界で付き合ったとしても
子供は悪魔と人間のハーフだ。
仮にオリアスと1億歩譲って、付き合ったとしても
生まれた子供がいじめられる可能性もある。
それにオリアスという家系は人間界でも
少しだけ名前が載っていた程だ。
そんな家系に泥を塗りたくはない。
メルは1つの選択も
何時しか怖くて進めなくなっていたのだ。
そんなタイミングに人間の入間を連れて来た。
わざわざ人間で無くても
構わないハズなのにだ
『(勿論私が人間なのもあるだろうな)』
ただそれよりももっと大事なことがある。
ここ100年魔王の席が空いたままになっている
私としても一瞬位は良いなと思ったが
人間とバレるのが怖すぎてやめた。
それに魔王は責任重大で、私の血を欲しさに
周りが混乱する位なら出ない方がいい。
せめて男か、妊娠でもして血が止まれば
話しは別なのだが…流石に難しいものがある。
『とにかく、目標は人間の資料を
この世界に広めること!!』
そう私がわざわざこの世界に
居座り続けているのも理由がある。
人間の世界に帰りたくもなるが、
まず私が魔術を使える不思議さに気付いた。
何か色々大事な記憶が抜けている気がするし
ひょっとしたら悪魔の血を持っているのかも知れない。
それならまだ良いが、
人間独特の匂いは間違いないのがおかしい事になるのだ。
後人間を全部食べ物って思わせたくない。
できることなら1割位の悪魔には食べない悪魔を
作りたいものだ。
欲を言えば全員だが…
流石に難しいだろうし1人2人でも今はいい。
とにかく、か弱い生物だけはやめて欲しいのだ。
人間欲深い生き物だ。
悪魔と契約して欲を満たす程の愚かさに反吐が出る。
ああでも、オリアス先生が前に出て、
壁ドンした時はドキッとしてしまった。
これはきっと夢だと信じて。
『…私には、まだやらなきゃいけないことがある。』
本当の悪夢は、誰かに殺される夢ではなくて
幸せな家族の妄想から
目を醒まして惨めな天井を知る朝のことを指すのだ。
悪魔でも人間でも
誰だって幸福を掴んでしまえば最後
その幸福を何度だって啜りたくなるものだ。
甘い幸福を、何度だって。
それは麻薬のようなもの。
一度味わえば何度だって欲して手放せなくなる。
その幸福は、得られてはいけない
禁断の物だとしても。
『…まだ、まだだめなんだ。』
オリアス先生にバレた時点でまだこの身体は不完全だ。
もっと綺麗に作りあげてしまわないといけない。
バレない様に、もっと見ないといけない。
綺麗な模倣は、嘘ではなく本物に本当になる。
そうして、私はガラスを割ってしまった。
私は罪人だから
悪魔の中に閉じ込められている。
そうだろう?そうだと言ってくれ。
ならどうして私はあの場所に居させてくれなかった?
ならどうして私はあの人を笑顔に出来なかった?
ならどうして、私は。
私は貴方に認めてもらえなかったのだろう?
『もっと頑張らなきゃ』
そうすれば、きっと貴方が言った言葉も理解できる。
優しく、笑って泣いてくれた貴方の涙も
貴方の嘘つきだと思ったその言葉すらも。
+++++++++++++++++++++++++++
「そういやメルちゃんの使い魔ってどうなったの?」
『んぐっ、どういうことですか?』
「メル先輩が悪魔を召喚したことがあるって!ダリ先生から!!」
嗚呼ーーあの馬鹿じゃなかったダンダリオン先生ねと言ったメルに
新人教師の前身黄緑君、バルス・ロビン先生が言う。
私も一度…否何度か悪魔を召喚しているのだ。
…まぁ人間だからな。
悪魔召喚する以外ないのだ。
まぁ人間だからな。
と言うか本人何で言うんだよ。
ダリ先生俺が召喚されたとは言ってねぇのか?
「どうやったら悪魔召喚するんですか!?教えて下さい!!」
そりゃ私も聞きたいわ。
私だって悪魔召喚したくはねぇよ。
好きでしてんじゃねぇんだよ。
適当に描いた絵が悪魔だと
全部悪魔召喚しちゃうんだもの。
まぁそうだよな
人間だから悪魔召喚するよな!!!
「まぁそういう家系なんでしょ。
入間君も似たようなものだろうし」
まぁ入間君も人間だからな!!!
そう心の中で言いたい事を
強く言いつつ私はせきこんだ。
つい数日前にオペラさんから
次の悪魔使えって言われて私は現在
何処にも悪魔召喚する予定もつもりもないのだ。
せめて使い魔が使えたらいいのだが
…もういっそのこと天使でも呼ぶか?
いや流石に天使は無理かなー
だって召喚用の形知らないもの。
というか神様とか竜とかいっそのこと呼べたら良いのに。
空想生物学してんだからせっかくなら
人間召喚出来たらなぁとは思うが
その人間が可哀想過ぎる気がする。
仕事中に呼ばれてみ?
きれるじゃろ?
少なくとも私はキレる。
『今の所使い魔は使う予定暫くないですねぇー』
「えーもったいなぁいー僕とかどう?」
『いや、良いです…って言うかダリ先生貴方またするんですか?』
授業中飛ばされて面倒だって
しょっちゅう言ってた悪魔は
一体何処のどいつですか?
そんなことないよー僕忠実になるよ?とかサラッと
セクハラ発言しているのを彼は知っているのだろうか?
まぁ私は何だかんだこういう話をガン無視できるために
はいはい程度であしらって終わることにした。
確かに悪魔を召喚するのも色々終わったしな
と思っていると後ろから急にとんでもない言葉をかけられた。
「あ、じゃあ、今日からメルちゃんに召喚された悪魔は
一か月の給料UPって名目でゲームする?」
その言葉さえなければ
私はこんなにも必死になる事は無かったのに…