Novel - Paola | Kerry

it's just you


ループの止め方をわすれてしまったようです

20/09/15
38

私の名前は安名メル!人間です!!!
でも教師として勤めているのは悪魔の世界バビルス学校
人間とバレたらどうなるか分からない…
だから私は絶対に目立ってはいけないのだ!!!

入間君同様…無理かもしれない。
そう泣きながら廊下を歩くのは、
二学期早々魔女姿のメルだった
年齢は約23歳人間界から魔界全部足し算しただけである。

「おいこら副担任!!行くぞ!!!」

『…全く、行くしかねぇよな』

そう言ってキラキラしてウキウキしているメルに
カルエゴがカツを入れるために頭を叩いたのだ
生徒どころか教師が浮かれまくってどうするというのだ。

二学期から違う教室の前についた時
金髪の角が三角三つ程連なっているリードが声を上げた

「だからさー!こんな僕達に宿題倍増とか、
やっぱりあの暗黒大帝は性格ひん曲がってるとしか…」

その言葉で泣いていたメルの顔も青ざめる
あわわ、リード君!!!逃げて超逃げて!!!
背後にえぐいのいるから!!!!

入間の前でにっこりと笑って居たリードは
王の教室ロイヤル・ワンの教室
教卓前に置いたカルエゴの席の隣に
逆さづりにされて反省されていた


いやぁカワイソウニ…

「粛に!!本日より新学期である。
休みボケも大概にして授業に備える様に。」


そう言うカルエゴに皆がはい!と良い返事で答える。
だよなぁでも私休みなかったくない…
数秒考えてなかったなと回答が脳内で飛び出て来た。

「新学期は収穫祭や音楽祭、
とにかく行事が多くその都度ランク昇級試験がある。」

おお!と言った周りにカルエゴが
「が」と一文字で周りの雰囲気を制した

「それは通常の一年生の話だ…」

そう言って左手親指と人差し指で持っていたいや掴んでいた
小さな紙を丸めた一枚を生徒に見せつける

「いいかアブノーマルクラス、貴様らは特例だ」

そう言って用紙に巻かれていた紐が解かれると
用紙は大きくなりL字型に折れ曲がって教卓の上に現れた
左右に目があるのか、瞑っているのが可愛らしいと思ったが

カルエゴがメルをちょいちょいと手で
近くに来いの合図をすると、メルはとてとてと小走りして
カルエゴの目の前で目を見る。
自分がヘッドホンをした後、メルの手荷物を受け取り
片手でこれを引けと言わんばかりに出された箱に手を突っ込んだ

するとそこには今まで付けていたランクとは
違うモノが手に取られていた


「っ!!え!?メル先生アレフ!?」

「夏休み期間中の当然の行いだ」

『だろうな』

そもそも自分の魔力は今まで
ミレイユ様の暴走でしかなかった。

ルアラが隣にいる今、
制御されているは良いものの力の大きさ的には
これ位が本来良いとは思う。

「待ってメル先生何したの!?」

何とは…本当に色々あり過ぎてちょっと
そう苦笑いするメルにカルエゴが咳払いする


「貴様らが王の教室ロイヤル・ワンを使用するということは、
それにふさわしき授業をうけるということだ。」

ヘッドホン?なんで?そう首を傾げるメルや入間に対して
突如大きくなった用紙が叫びだす


「バビルス特別授業指令!!!
アブノーマルクラス及びメルは全員!!
二年生になるまでに「4」に昇級すること!!!」

その声の大きさにメルは
思わず身体が飛び跳ねて帽子を深く被った
いやうるせぇ!!!!

「もし失敗した場合!即刻
王の教室ロイヤル・ワンからの退去」を命ず!!」

「「はあああああ!?」」

『ダレス?誰どす?』

ダレスだ馬鹿者!」



ダレスランク!

それは一つの卒業ボーダーライン!!
バビルスの本分はランク昇級
しかしそもそも昇級はとても難しい。

卒業時にとれていれば及第点なランク。
それがダレスなのだ。

六年間で取るべきダレスを一年生でとれ!
というこの指令は“規格外”という他ない!!



遊園地ウォルターパークの騒動を見て教師陣が決めたのだ。
貴様らは期待されている。一年生でクラス全員ダレスランク
これを達成すれば…偉業だぞ」


そう目を閉じて言っていた
カルエゴが目を開ける


「って聞いているのか貴様ら」


ひぃひぃ泣き叫ぶ生徒達

いやだ!モテないのはいやだぁ!
と何とも生徒らしいというか
青らしい願いにメルは苦笑いする。


『カルエゴ先生…もし私がダレスにならなければ?』


「…記憶を消去し、元ある場所に戻すそうだ」


それはつまり、あの牢屋に戻るということだろう。
罪深き己を此処まで温かくさせてくれたのだ。
まぁ当然と言えば当然の場所…だが


『へぇ!そりゃあいい!!』


そう嬉しそうに笑う
メルにカルエゴは驚き目を丸めた

あの場所をカルエゴは
知らされているのだろうか?


灰色の世界何処に行っても
何をしても自らの言葉は殺される。


地獄の世界に、喜びを感じておかしい筈なのだ。
だが、メルもまた、アブノーマル。
ミレイユが見込んだ女性であるのだ。



「…良いのか、貴様聞いてはいるが」


『別に?でも…今はちょっと嫌かな?』


手を伸ばして掴んだコレが全てなかった事にされる。
指を鳴らして、姿が元の場所に世界にポツンと残される。
その状態を一番お前達に知られたくないと言うのが本音だ。



「まぁこれも授業の一環、
不可能な課題はださん。
此方でも支援を出す。」


指を鳴らしたカルエゴの前には教室の扉
開きだしたその先には


「貴様らをダレスにたたき上げるため
本校が貴様らそれぞれに特別講師を用意した。」


何人かの大人悪魔が入ってきた


「フルフル軍曹はジャズとアロケル」


「ウェパル嬢はゴエモンとアガレス」


「ライム先生はイクスとウァラク」


「ミスターハットはクロケルとカムイ」


「待って!フルフルって魔谷大戦三大英雄の家系の!?」


そうリードがすげぇ!と驚く先に
赤い肉体の男性がよっ!と手を振る


「サブノックとアスモデウスはシチロ…バラム教諭だ。
二年生までこのペアで定期的に特別授業を行う。」


「あれ?メルちは?」


「メル、先生は…」


「よっ!」

そう手を上げて入ってきたオリアスにメルが首を傾げる


なんで?そう言いたげな顔に
何も聞いていないのかとバラムが告げた。


「オリアス先生がメル先生の助っ人だ」


そう言ったカルエゴに、
メルだけでなく周りも叫ぶ
その話追加でと言ってルアラが飛び出した


「メルが一番苦手としているからな…
何せ自分よりも知る者は大の苦手だからなぁ?」


『っ!!ルアラ!!!!お前っ…
あ!!って言うかオリアス先生
前に言ってた生徒ってまさか!!!』


「そ!半年位だが、よろしくね?」


そう言ったオリアスにメルはわなわなと震える。
本当のことだろう?そうニヤけるルアラに
猫が喋った!!という生徒達に煩い喋るわと
ルアラが声を上げた

「え?じゃあ残ったメンバーは?」

そうリードが入間と背後にいたカルエゴを見た

「いや、私は指導統括だから違う…」

そう言ったカルエゴに
入間とリードだけでなくメルもホッとして
はーっと胸をなでおろした。


露骨にほっとするなと言われているが
きのせいだろう。


「やー!新任なのに指導とか照れるなー!でも大丈夫!!
僕に任せてくれればランク昇級間違いなしさ!!」


「師匠って呼んでいいよ!!!」



+++++++++++++++++++++++++++


授業のチャイムが鳴り響く。
メルは魔術基礎学の教師モモノキの手伝いとして
教室の傍で彼らをアブノーマルクラスを見ていた

「えーー、授業は以上…よく復習しておくように」

「とくに!そこのきみたち!!!話聞いてる!?」

そうモモノキが叫ぶのも無理はない。
昨日アブノーマルクラスの
通達により授業も耳に入っていない

そんないかにも「うーん」と
言いたそうな顔で見られて
尚且つ赤点者がいてはたまったもんじゃない。


メルも苦笑いするしかない


「全然授業とか頭入んないよー」

「ほんと昨日は突然だったしね」

「メル先生もランク超ダウンでしょ?可哀想…」

『私元々このランクで良いんだけどなぁ』


そう思っても全員の枠に入っているので連帯責任。
授業はきちんと教えるし、
ちゃんと成績として付けられている。

今回はたまたまモモちゃんの怒りを
鎮めるために授業のお手伝いを申し出たのだ。


「特別授業って何するんだろうね!」

「いやいやこぇーよしごかれるよ
急に戦場とか連れてかれたらどうする?」

「いやきっとそのうち説明が」

そう言っていると足音が鳴るのに
対してメルがびくりと身体を跳ねた
扉と同時にメルが飛び上がって浮遊する

「授業終わったカー!お迎え来たヨー!!」

そう嬉しそうに笑って言う
フルフルの後ろから見えた悪魔に
メルはぎょっとして
つい浮遊魔術を使用し箒を取り出す。


『ごめん!モモちゃんまたっきゃ!!!』

「っええ!?メル先生!?」

そう扉に向かって当たってしまったメルが宙に舞う
くるくると回って止まってみたのは金髪の何時もの奴だ。

「おいおい〜見た途端逃げようとするなんて、俺泣いちゃうよ?」

『〜っぐ!!!』

箒を取り出して背中に斜めに付けて
何とか止めれたから良いものの

流石にチャイムと同時に来られたら
逃げれないなぁと涙目である。


「お迎えに来たよ、お嬢さん?」


そうおじぎするオリアスに
メルが顔を真っ赤にして首を横に振る
帽子を両手で握り首を振るのにも、勿論訳がある。



逃げれると思ってる?そうぎろりと睨んだ
オリアスにメルは驚き身体を縦に揺らした
しょげた顔で身体を丸め
地面に降りてオリアスの手を握った。


「ん、良い子良い子」


『ん〜〜〜!!!!』


「じゃ、モモノキ先生!
メルちゃん借りますね〜」


そう頬を膨らませて怒るメルに
オリアスがケラケラと笑う。

逃げたかったのはオリアスからだ
という事が分かるが何故ついて行ったのかは
まだつかめなかった入間達を置いて
メルとオリアス教室から席を外した。



+++++++++++++++++++++++++++



「オリアス・オズワールはメルを
“完璧な魔女に仕上げる”一年にする。
これは理事長命令というよりかは
ミレイユ様からの命令だ。」

オリアス・オズワール。

まさかお前という奴が

そんなお方からの命令を破るなんてことはないよなぁ?
そう笑うルアラに破るなんてことと笑う


「勿論、全力を尽くしてこのオリアス・オズワール
メルかのじょを“完璧な魔女”に仕上げて差し上げましょう。」


「期待しているぞ」


「一応私も付く。多分最初は恐怖で逃げるだろうが
嗚呼心配ない。それは人間の本能だ。
見習いとは言えど人間の子は人間。
感情をセーブし続けたばかりに
身体が素直に反応してしまうのは至極当然の生理現象だ。」


「降参しろ、メルよ。
お前は逃げられない悪魔の中に入ったのだ。」





それがどういう意味か、
もうお前は分かっているだろう?



「全く…俺の前から消えようとは、良い度胸してるねぇ?」

『っ!ぐあっ、っ』

痛い、これは痛みだ。感情だ。消せ消せ消せ消せ!!!
そう指令を出しているのに全く消えないおかしいと
嫌な汗がぶわり吹き出る

痛覚が失われるわけではなかった。
計算違いなのが悪いので仕方がないのだが

都佑が傷だらけになりつつも
オリアスの目から抜け出せない



一日目の課題



「君を“完璧な魔女に仕上げる”というのに」



感情を知り飲み込むことだ


ほら、そう言って前を見せる
手を取ることすら
しなくなった感情を燃やせ






「うーん」

「もう立てないかぁ」

そうバラムの目の前に
いや真下に身体を横に立ち上がれずにいたのは
特別生徒になったサブノックとアスモデウスが顔を上げる


「君達の力量なら立てる筈だよ。
今日はまだ一日目で元気なんだし
ノルマはきちんとこなさないとね。」


「君達の力を底上げするために、
講師たちはそれぞれの計画を持っているんだ。」


「僕は君達を最も喧嘩の強い一年に
育てるために此処に来た。それにほら」

そうバラムの片手にメルの強い
一撃を軽く受け止めた


「メルちゃんの方が元気って
どういうことかなぁ?」

『っぐ!!!』

ニヤリとサブノック達を見ていた
バラムがメルに微笑む

メルがゾッと顔を青ざめた瞬間、
突如白い者がメルの前に現れ
サブノックとアスモデウスが目をぎょっとした


「っな!メル様!?」


「ぬ!?」


『っち!!誰が殺させるかぁ!!!』


怒る感情で一瞬炎がぶわりと広がるも消える
殺す、殺意を持った者が白い影を追いかけた
いつも笑って教えてくれる先生が


今は目をギラギラとさせて白い影を消し去った後



「そんなに追い込んで大丈夫?」


そう言ったバラムに大丈夫ですよと
何時も通りの声で言う
オリアスの目は片目を
シルバーの色で輝かせていた



「これが仕事なので」



そう言ったオリアスに、この場所なら良いよ
そう言ってしまったバラムは後悔しても遅い
オリアスがメルを叩きつけ投げる

先にサブノックがメルを受け止め
気を失いかけているメルが胃液を吐いた
少しだけ眉をひそめたオリアスに、
メルは見向きもしない




「おい!きょーし!!しっかりしろ!!」





「オリアス先生…“完璧な魔女”とは
一体どういうことですか?メル様は」


『…っは、あ、っ、はっ、はっ』


魔女の帽子を受け取って
手でくるくると回すオリアスがにやりと笑う


「メルちゃん〜?おいおい、冗談だろう?
手加減してくれてたんだねぇ〜??
…愛されてるねぇ、俺も。君達も。」


見えてるよ?全部全部


そう言ったオリアスにメルがバッと顔を上げた
そのせいで勢いよく咳き込み、前に倒れた
大きく息を吸い込んで吐いている


「幾ら何でも女性には!!」


『…っ!ま、だ』


そう言ったメルが目を向けて手を伸ばした
少女がこてんと首を傾げている
にこりと笑って、手を首にあてる


いや違う絞めているのだ。
涙を流して嬉しそうに笑って。



「…俺だってこんな役、したくねぇさ」


ぼそりと呟いたオリアスの言葉に、
メルが目を見開いて叫ぶ


『う゛あ゛あああああ!!!!』


+++++++++++++++++++++++++++



「ぶっちゃけどうよ」


「みんな気になってるんだろ?
講師とあって二週間
他の皆がいかにおぞましい特訓をしているのか。」


「まずそこのしっとり濡れている二人!!」


「よくぞ聞いて下さった!!!」


「思い返すのも恐ろしい話なのでござるが、
ウェパルお師匠は家系能力の強化をしようと仰って…」


水に二人とも閉じ込められる始末


「拷問じゃん!!!!」


「おかげでアガレス殿は修行以外は
ずっと眠り続けて居るのでござる!!!!」



「僕も似たような感じ!!ロビン先生が
好きなもの持って来てっていうから
持ってるゲーム全部持ってったらさ…」


「じゃあ6日で全部クリアしちゃおう!」


「集中力を上げる特訓さ!!」

そう言って一度やったゲームも
やり直しで来る日も来る日もゲーム
深夜から朝になるまで…


それにちょっといやかなり
メルは申し訳ねぇなと心の中で謝った


「脳がバグるわ!!」


朝の時点で今日!!
明日じゃなくて今日!!!
朝帰りとか無理だってと嘆くリードに
アスモデウスが特訓だから
仕方がないだろと言い切った


「我々はそもそもかえってないぞ?」


「一撃当てるまで帰してもらえんのだ」


反撃もされるのでぼっこぼこですよ。
そう言ったアスモデウスにメルは首を上下に振った
それにリードがメル先生も!?と声を上げた


「というか私達よりも
メル様の方がお辛いかと…」


『いやアレは私よりも
アスモデウス君達の方が辛いよ…』


そう泣きそうな顔でオロオロするメル
いつもの笑顔は何処へやら…


首のチョーカーを指さして話す


『コレね、オリアス先生の血と
私の血で練ったチョーカー
これ付けると今何を考えているのか
感じているのかが伝わっちゃうやつ。』


『私攻撃呪文も全て感覚で戦って来たのいわば本能。
だから考えて動くなんて専門外だし
何なら起伏の微調整なんてしたことない…』

なのに

「これを付ければメルの考えている事が分かる
試しにオリアスお前付けて見ろ」

そう言ったルアラに、
オリアスがそっと首元にチョーカーを付ける
ルアラがメルに指示をする。

今日の食べたい物はーそう言ったのにオリアスが声に出す


『魔ーメン』


「何も食べたくない」


その言葉でメルは
顔を青ざめて距離を3mは取った
成る程、と言ったオリアスがメルに聞く


「昨日何食べた」


『ご、ごはん!!』


「…食べてないんだな?
俺アレほど言ったよな?」



『ひぃいいい!!!
外して外してあれ待って
これ外れなくない!?』


「残念だったな。
そりゃオリアスが
大丈夫だと思わないと外れない。」


ニヤリと笑うルアラにメルの顔は青ざめたままだ
そのままオリアスはメルに告げる


「メルちゃん、今日から二週間。
俺に考えたことを当てないで攻撃すること。
あとゲームで一度勝つこと」

そう細める目にメルは首を横に振る生理的な拒絶だ


「怖いんだねぇ…大丈夫、半分しか見えないから。
ああでもすご、ちょ待って…君凄い一気にねぇ
ストップストップストップストップ!!!!」

そう叫びだしたオリアスに
今度はメルがきょとんとする
一体どういうこと!?と
オリアスがルアラに問い詰めた


「オリアス、お前本当に可愛らしいガキだな。」

「ああ!?」

「メルが周りに出しているものが
一つ二つ隠しているとでも思ったか?
この子は一度に複数の感情を一気に考えている。」



だから立ち上がっては振り下ろせるのだ
計算はされている。


ただそれが自信がなくて効果を出せないだけ。
間違いなく完璧な計算を自分の自尊心で踏みにじる。



「なら…まずは一つに感情を絞れんなら
痛みの方がいいだろ
勿論、君ではなくて別の悪魔の。」




そう言ったオリアスに顔をメルが上げた
メルの本来嫌がることは一つ






相手が傷つくのに
自分が何も出来ない状態を見ることだ






「そのため我々が攻撃をしては縛り上げられるのをみつつ
感情をセーブしながらオリアス先生に攻撃を入れるという」


「なにそのこっちの手札全部割れてるやつ!!!!」


『あはは、肉体疲労より精神的疲労の方が
こっちの底力上げになるからねぇ…』

突如携帯の音が鳴り響くそれに
メルは魔通信が入って左耳に手を当てた


ー集合

皆と同じように一言オリアスから受けた言葉に
メルもまた、皆の様に言葉を返した

『了解』

「…なんだ、行くのかお前ら」

「まぁ」

「うんやっぱ追放は嫌だし…それに」

「こういう大人の無茶に負ける方が嫌だよな
僕達アブノーマルだもん」



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