Novel - Paola | Kerry

it's just you


神様の遊び道4

20/09/15
65

強化タリスマンの説明書
赤本240ページ左上

・朱亜の欠片
・グロウリーフの石枝
・レインの霧花
・ヴィーヴルの鱗
・迷楼の砂
・精霊の水

全て粉上にしておいて
朱亜の欠片と迷楼の砂をまず精霊の水と混ぜ合わせる。
次にグロウリーフの石枝を入れて、ヴィーヴルの鱗を入れ
そのまま時間を置いて、染み込んだのを確認した後
レインの霧花を混ぜてゆっくり詠唱する。


『“導かれし光の精霊よ、我が力を持ち奥底に眠る力を呼び起こさん!”』

言葉により、光った後、凝縮されるタリスマン。
効果は攻撃特化でとにかく一回の攻撃でゴリゴリ魔力が削れる。
その分通常の攻撃より3倍の威力はある筈だ。


・藍迷の欠片
・グロウリーフの小枝
・レインの霧花
・ヴィーヴルの鱗
・琥珀の砂
・精霊の水

全て粉にして、やり方は先程と同じ。
藍迷の欠片と琥珀の砂をまず精霊の水と混ぜ合わせる。
次にグロウリーフの小枝を入れて、ヴィーヴルの鱗を入れ
そのまま時間を置いて、染み込んだのを確認した後
レインの霧花を混ぜてゆっくり詠唱する。

『“導かれし光の精霊よ、我が力を持ち、彼の者の炎を眠らさんことを!”』

そう言って光が出ると、同じように制御系のタリスマンが完成される。
赤いのが攻撃用青いのが制御用の分かりやすいタリスマンが出来た。
このタリスマンを、今から砕きます。

出来たタリスマンが材料とかヤバいよな。
これを合わせたものを、固めたら攻撃を制御できる効果のタリスマンが。
念のため一個多めに作って置く。

で、一応10個程同時進行で作っているのだが
一部は試験的に更に効果を上げる。
赤のタリスマンを手に取り、手の中で思い描く
一応想像通りに行くはずだ。

この気持ちが無いと作れないというのが驚きだが。


『えーっと、レイニアスの雫〜をぶち込んで!!』

緑色に変化すれば大成功。
時間的にはギリギリではあったが何とか緑色に変わった
タリスマンにほっと胸をなでおろした。

攻撃用ではなく魔力回復用なのがこのタリスマンだ。
ちなみに青のタリスマンで同じようにすると
体力を回復する効果が付いているタリスマンになる。

あと、赤のタリスマンを100個分壊した粉を凝縮する。
粒を特に細かく均等にしなければいけないのが怖い。
そうして出来るのが、通常から魔力を開放するえげつないのが出来る。

これをとりあえず10個作って…
つけるのは4つが限度だろうな。
なら12個作ろうかな。


『ひとまずこれ位にしよう。げ、
もうこんな時間…まぁ今日は此処で泊まろう。』

既に夜の7時に回っており、携帯を確認しても
何も返事も来ていない事を確認して息を吐いた。
流石に12個だから…赤のタリスマンだけでも
1200個分作らないといけない。

此間ヴィーヴルの鱗は恐ろしい枚数を貰っている為足りるし
一応ギリギリ足りそうだから、鱗以外を収集しに行くしかない。
小さいものとは言えども場所が限られる。

仕方がないそうため息を吐いて荷物を整えた


+++++++++++++++++++++++++++


『流石に休日に図書館使わねぇだろ』

風が入らないし、しめっけはない。
これは湿り気があれば即アウトなのだ。


一応ログハウスの中で出来なくはないが
何しろ一度に作る量が量だ。
流石に10回位連続はしたくない。


ため息を吐いて荷物を解く
此処からは執念である。
一応図書館の前には作業中につき立ち入り禁止と
立てかけたから一応人は来ないだろう。

1200個分の砂を作るのが途方もない…そう嘆きつつ
一々『“シブリッビィ”』と唱えるのが面倒だが良い。
30個程唱えていると、ノックオンが聞こえたので作業を止めた

『どなたで…あれ?フルカス先生にオリアス先生じゃないですか』

いや珍しいメンツ。そう驚いたメルにフルカスが問う


「よ。お主今何をしておるのじゃ?」

『嗚呼、夜だし人も居ないだろうからと思いまして
図書館で湿気対策完璧な所じゃないと作れない魔具を作成中です。
お二人共は何故此方に?』

「俺の授業とフルカス先生の授業が
君と被ってることにさっき気付いてね。
丁度聞きたかったことあったからって
二人で探しに来たって訳。」

おじゃましま…おお…そうドン引きしたオリアスに
何だこれと言われてメルは苦笑いした。

「これは、見たことない小枝に、
精霊の水か!!こんな貴重な物が大量に」

『いやーコソコソ作ろうとしていたんですよね。
一応見ます?』

みるみる!興味をそそられるのか、
二人が目の前で座るのに
メルもまた座って手に力を籠める

『“シブリッビィ”』

詠唱した後光と共に粉になる丁寧に振り落とし
水を入れて粉と一緒に混ぜ合わせ固める

『これをあと1169回します。全部で1200個あるので。』

「なんて?」

『固まった後100単位で壊します。』

「待って?」

『100個分を凝縮して完成です。』

追い付いていないらしい。
軽く4時間ぶっ通し作業になる筈だ。
忙しそうだな、手伝えることはとフルカスが聞いて来たのに
強いて言うなら粉にするのが面倒なので手伝ってもらうことにした。

『オリアス先生ラッキーハッピー使ってこの作業楽にして』

「いや、成功率が上がるなら分かるけど、作業の効率はちょっと…」

いやそっちの方がいいかも。
そう思った私は苦笑いして話を流す。

ひたすら紡ぐだけである。
作業に何を唱えていると聞かれる。


『おまじないです。
こうすることで均等に粉になります。』


「…均等にならなければ?」


『失敗しますよ。
構いません後で確認しますし
その列だけ手伝って頂ければ。』


魔法も地味に使うし。
魔力が有り余っている今使うべきだ。
そう言って1200個全部粉にして
固められたのは作成初めて5時間が立った頃


『とりあえず100単位に分けて下さい。
私はまとめたのをまた崩します。』


そう言って崩して、赤い粉が大量に出来る。
多分重量にしておおよそ1000g
…これを液体と溶かして
重さをより軽くする。目標は30gだ。






『…できたあ』

そう言って一個完成した。
ラッキーハッピーの効果なのか、
成功率10%だったこのタリスマン。
最終的に12個全て成功したのだ。


いやマジ助かった。


「これはどういう効果があるんじゃ?」


『最大の効果を通常時で発散するようにします。
用は魔力のキャパを拡張するものですよ。
試験的に一個付けるので。
…一応言っておきますがあげれませんよ?』


これは流石に値段が付けれる程のものだ。
多分カルエゴ先生あたりが唸る程度の値段になる。
そんなものをポンポン上げれるわけにはいかない。


それにこの威力は結構危ない。
悪周期になったりする可能性を考えると
やはり魔女専用なのだなと実感するだろう。


「そう言わずに」


『駄目です、悪周期になりますよ?』


「え?」


『これはま…いえ、
私の家系で効果が発揮されるので。』


あっっっっぶない!!!!!



言う所だった。
魔女だけが許される強化である。


作成方法も勿論秘密だ。

まぁ作っているのも見られているが、
流石に一度は自分の魔力を
使用しなければいけないので、
同じものは作れない筈だ。


「にしても赤くて綺麗なタリスマンだな。
これ付けても悪周期にならないのか?」


『私悪周期に入らないので。
ああタリスマン付けてって意味ですよ?』


まぁそもそも悪周期は魔女でもないのだ。
ストレスは人間としての
負荷がかかるだけで暴走はない。


そこら辺律儀なんだが…


『すいません調整に
来ていただいたのに手伝ってもらって』


「良いものをみたからよいよい…」


「まぁ暇つぶしにはなったからね。」


『お礼と言ってはなんですが、
今度何か渡しますよ。』


流石に労働的に上げないと申し訳ない。
ではと言ってフルカスは精霊の水を必要とした。
それならお任せあれだ。


あの精霊の水実は湖の水と同じ成分だ。
ちなみに直で飲んでも支障はない。
悪魔はちょっと分からないが…


『そんなの構いませんよ!
1kg欲しいです?』


「それ程頂けるのか
…ならお言葉に甘えてそれ位で。」


『オリアス先生は楽しみにしててください。』


「俺注文なし!?」


いや逆に何が居るのよ。そう苦笑いする。


彼にアイテムを渡す時なんて、
嗚呼前の世界の時以来か。

12個のアイテムを手に取りつつ、
私はオリアス先生達と別れて
そのまま次元を作り
ログハウスに戻ろうとしたその時だ


待って!そう言われて
歩いていたのに手を掴まれた
あっ!不味いこのまま閉じると思っていたら


ログハウスの世界にオリアスを連れてきてしまった
それにメルは大きなため息を吐いた。


『…オリアスせんせい〜〜〜????』


「え?え?此処何処!?」


『もーーーー!!!…戻っても
一時間待たなきゃいけないの
考えたら、先にやるがましか。
オリアス先生』



はい



『じっとしていてください。
良いですか?部屋に来ないで下さいよ。
私はこのまま家に入って
作業してから戻ってきます。』



いけないいけない。
流石に二人も入れてしまうのは予想外だ。
こうなるなら見ておくべきだったな。
ぼやきながら席を外す


タリスマンを11個置いて、
一応一つは自分で持つ分として。

今週用の次の素材をメモして、
30分程放置させていただろう。
すいませんと一言謝り、飛ぶ準備をする


「ここは一体何処なんだよ、
お前は…また、秘密なのか?」


『…ええ。』



この世界は限られた人しか入れない世界。
なのに否定したはずなのに、
オリアスはこうやって入れている。


これは、一体誰が望んだ?

私は望んでいない。


いない。


…貴方に会いたい。



そう思った自分が居ただろう。

その願い通りに、
オリアスが入れただけだ。



この世界ではまだ他人行儀なオリアス。



このまま、このままで居て欲しい。



だってログハウスの中に入ったら、
貴方との記憶が溢れているから。



だからここは止めなければいけないのだ。





別世界の記憶を知るとか
とんでもない禁忌だろう。

どんな事が起きるか分からない。


下手したらオリアス先生の
存在自体が怪しくなる。



それは避けたいので、
とにかく忠告したことを守っていてよかった。




「…なあ、お前が何者か位は教えてくれないのか?」



『…ごめんなさい』


「何が言えない?俺を信じていないのか?
それとも巻き込みたくないのか?」





全部だ。





「俺は考えている以上にお前を」


『いやっ!!!』


元の場所に戻せそう告げると
オリアスの姿が溶けていく



嗚呼、これで良い。





彼がこんな場所に居てはいけない。







好きだと言ってくれた貴方ではないのだから。






















  • ">
  • ">
- 65 -
*前次#
/utakata3/novel/67/?index=1泡沫の白昼夢