ー魔女から人間に戻る時はどうするの?
そう何時か聞いた疑問が浮かぶ
ー魔女から人間は戻れないわ…ただ一つだけ方法があるの。
何々?そう聞く少女に、誰かが言う
ーそれはね、貴方の心臓をくらうことよ!!!
『だあああああああああああああああ
嫌に決まってんだろおおおおごらあああああああああああああ』
絶対ちげぇえええええそう怒って起きた場所はログハウスの中だった
オリアスに最近見つかってはログハウスの中に入りと繰り返していくと
次第にオリアスをログハウスの中全般入れるようになってしまった。
いやぁ一応写真は一式段ボールの中に入れて隠している。
記憶を操作するのは困るからな。
その代わり、過去のオリアスとの写真が増えていく
まるで未来が色褪せていくかのようで、怖い気持ちが渦巻いていた。
…魔女に戻ると、人間になった者のメリットは一体何があるんだろう?
首を横に振ってとりあえず風呂に入って今日も仕事に向かう事にした。
最近は寮に帰らずにログハウスから仕事場に向かっている。
力を使うように魔力を開放し続けることもう二か月程
新人から来て一年半が経過している。
もう夏休みが始まる所だ。
テストも順調にいっているし、今の所人間と言うことがバレずにいる。
いやぁ生理になったらログハウスに戻ればいいって思ったら
緊急で帰宅しましたと言えば後が楽だからな。
それに血のことはまだ誰も気づいていないし
未来のバラムから貰っている薬を今持っている。
同じ薬をそろそろ欲しいのだが、過去の彼にどう説明しよう。
三度目の夏に、ボケっとしてしまう。
二回目の夏は確か引きこもってたな。
まぁ冬にヴルと会って以来、長期の休みになると
何故かダリ先生から声がかかるようになったのが、悩みの種だ。
「ねぇーまたヴルの所に行くの?ついてっていい?」
『良いですけど、私そこに余りいませんよ?』
今年の夏はクララの森の方に行く予定だ。
一応避難所として地形を作れるように魔法の威力も
コントロールがまぁまぁできるようになった今
勢いで一か月泊まり込みで作成するつもりなのだ。
その分用の休暇も一応提出するつもりというか
カルエゴと理事長から許可は取ってある。
最近かなり忙しくさせたのを苦しく思ったのか許可が何故か下りた。
ちなみに後で理事長に家に帰らないと言ったら泣いていたが。
煩い人間界行って入間を探してこいと思った。
『ならヴルの所に直接行けばいいじゃないですか。
彼もダリ先生だったら快く受け入れると思いますよ?』
「えぇーそれだと面白くないじゃんー」
『面白さを求めようとするな』
お前のおもちゃではない。
最近余りにも絡みがうざいので
ついつい敬語が外れ突っ込んでしまう。
カルエゴ先生がはっきり言うのも頷けるわ。
可哀想今度甘くないビターのお菓子を渡そう。
「にしても今度の夏は何処に行くの?」
『んー特訓ですかねぇ。地味な作業を永遠と見れますか?』
「いいえ」
じゃあくんな。と言うか学校で会うんだから
面白さはそこで解消されるだろうが。
そう思い、メルはしっしとダリを巻く。
全く、今回の夏休みはログハウスの建設と水を移動する
避暑地を選ばなければいけないのだ。
その場所を誰にも知られる訳にはいかない。
これは最悪を考えての場所づくりだ。
きっとミレイユもこうやって気付いて作っていたんだろうな。
死にかけた時用の、最終地点。
メルを受け入れたのも、きっとミレイユがそう思ったから。
死んだ時に、受け継いでほしいと思ったからだろう。
ログハウスを作成してからも此方は忙しくなる。
荷物を全て同じ様に作らなければいけないので。
魔法を使ってと思ったが、普通にアウトである。
魔法を使わないで、作らないと移動が不可能になる為だ。
死んだ時には魔力は無効化効力は失われる。
そうなれば、死んだあと魔力を使用しないと
いけない場所だといけないからだ。
まぁミレイユの場合は私にそのカギを渡したから
継承したから魔力は維持されて今の場所が生きているのだが。
それもいつまで続くかどうかは分からない。
そう考えたら、本当に何時かわからないものだ。
なので、これは最悪を考えての最期の場所づくり。
誰も手出しは不要である。
「まぁまぁゆっくりしたいでしょうし」
『休ませて下さいよほんとブラックもブラックだよ悪魔だよ悪魔』
まぁ悪魔の学校だからね。そういうツッコミは望んでない。
そう言って何とか休日を…なんとか
なんとか
『作れたよすげぇ』
そう言ってクララの森の近くに入っていく
一応此処は迷宮になっているが、
此方が手を加えたら向こうも気付くかな?
いや場所はばらさないように、
最悪記憶を変えれば良い話だ。便利魔法便利。
メルは空から箒で移動しながら辺りを見渡す
一応一週間分の荷物は持って来ているし
場所さえ決めれば移動はログハウスから行ける。
出る所は一度入った所からの移動なので、
ぶっちゃけ何処にもいかなければそのままだ。
岩がごつごつとしている場所から離れ、奥の方に進む。
迷子になった所で、最悪ヴルの所に飛んでヴルから
学校に飛ばしてもらえば良い事だ。うん。
メルは2時間程周りを見渡し、
崖の下に森が少し開けている場所を見つけた
特に周りには何も居なさそうだし、
ログハウスと同じ地形にするならば
滝っぽい所を作って、
グルグル水を回せるようにしておいた方が良いだろう。
メルは降り立っていた場所から箒にまたがり空に上がり奥に進む
少しすると平らで森が広がっている場所に来た。
木材の材質的にも、ログハウスを使っている木材に近いことに
ここら辺を切り開いて土地を作るかと考えた。
『“
そう唱えた手から矢が放たれる
命中した木に鎌で切られたように木が倒される
一階の高さ狭い所でも3m、
吹き抜けの場所を考えるとまぁ6m前後位は必要か。
いやもう少し欲しいなと考えながら
木を軽く100本程切った所で汗をぬぐう。
『ちょっと強めの“
そう言って枝を切り落としていく
丁寧にするよりも多少
雑な方が一気にやるには上等だろう。
『んーひとまずこれを、揃えて切って〜』
そう言いながら
横の広さを切った更地に合わせて置く
切り株は一応外している。
ちゃんと地面も地形も綺麗にしたよ。
床材用に、セメントを組み立て放置する。
少し階段を作っておきたいので、
一部の木材はスライスして、床と手すり、
階段を浮遊させながら作る
それだけで一日が終わる。
夜になって荷物を整理しつつ、
魔法円の中に入って寝る。
実はこれが一番効果が高い。
悪魔が人間に触れられないようにする
魔女の魔法陣だ。
魔界だとこれが一番楽なのだ。
何処にも行けないからな。
移動も不可能だ。
すやりと眠り、朝の音と光に身体を起こす。
朝食を軽く取って、昨日の続きだ。
一応セメントは固まっており、そのまま床を掘り起こす。
先に地下の形を作っておいた方が後々楽だからだ。
『“
そう赤い光を地面に放つ。
すると地面がひび割れて崩れた土を掘り起こす。
とんでもなく地味だが、
コレをしないと次が進まない。
地面をかなり掘って、地形が作れた所で、
柱用のセメントを置いて固める
これで地下はある程度できた。
上の方から崩れないように、
地面と天井の隙間に
錆止め加工の金属を差し込む
これで崩れないのを確認した後、
飛びながら地面から出て行く。
地下が出来たので、
床を貼って、場所を確認する。
うん、此処で良いな。
しっくり来た所で、床に穴を開ける。
其処はログハウスの中でもあるからな。
壁を付けて後で移動出来るようにするが。
次にやっと外側の壁である。
組み立てて高さを調整する
四方組み立てている途中で日が暮れる。
今日も昨日のように寝て、朝起きる。
来てから三日目。
一階の場所を組み立て終えた頃だ
壁を作る為に少し加工。
間取りを作る。
玄関の奥に廊下、挟んでロビー。
食事スペースは後で開ける。
ロビーの奥に暖炉や部屋の壁用に場所を確保する。
壁自体の仕切りが出来たら、次だ。二階と階段を作る。
階段をと言っても細かく切ったものをくっつけて置くだけだ。
積み木だ積み木。置いた後、
歩いてみてぐらつかないかなと思っていたが
予想以上にしっかりしている。
うん、平行に綺麗に切れているおかげだ。
階段が出来上がった後、二階部分用に柱を設置しつつ
二階の外側の壁と内側の壁を作っていると夜になった。
四日目。二階の床を貼り、屋根裏部屋を作成する。
床を敷いて、接着後一部穴を開ける。
一通り形自体は出来たのが凄いと思う。
途中木を切りに2回程
向かったので多分300本は軽く使用した。
森林伐採も良い所なので、
木が生える様に一部ずつ採っている。
嗚呼モンスターも居たので
食材で狩り上げて食事も採っている。美味しかったよ。
地下を作る為にももう100本程木材を必要とする。
あれこれ500本くらい必要にならない?
そう思いつつ、メルは慣れた手つきで木材をスライスカット。
見ていた所の棚と同じようなものを組み立てる。
今度ペンキ作ろう。防腐用の。
そう思いつつ、薬剤用の棚は
4段あり、一番下の段は更に
その瓶の在庫がラベルで分かるように
少し気持ち大きめに広げて作っている。
その棚自体が6つ程6列あったので…36個かぁと思い
それで三日は軽くとけそうだなぁ
と思いつつ、木材一つ棚を作成した後
カットした長さをメモることを忘れて、
棚と同じように同じ長さに切れずに
渋々解体することになったのは内緒である。
五日目。今日は棚よりも先に
物資の移動できるように床や天井の掃除だ。
風で埃を飛ばし、水を使用して
少し綺麗にする。そして熱風で乾かす。
乾かしている途中、棚を作成する。
ああ、ガラスも作らねばならないな。
そう思ったが吉日。
メルは近くの空を飛び回り、ガラス用の砂を入手。
ログハウスの方から前に作っていた予備の壺
(作成完成したのは驚いた)を持って来て
火をくべてガラスを作成する。
枠は勿論寸法測って木の板で
枠を作っているので溶かし込むだけだ。
綺麗な透明のプラを先に敷いておく。
これでくっつかなくて済むからな。
溶かし込んだ後、放置しつつゴムを
探しにまた旅に出ることをメモしておき
棚を7個作った所で五日目が終わった。
六日目。今日は棚を8個作った。
もう慣れてきているのか、
木材のカットもまとめて出来ている。
一本の丸太を使用して棚が作られるので、
軽く36本必要になっているのには苦笑いした。
ガラスが固まっていることに気付いて、
ゴムとあと木材を調達しに行くことにした。
砂やレンガ用の石も欲しい所だ。
近くにゴムの木があった為採取中食材と石をゲット。
途中帰って砂をまた取りに行っている時に
ゴムの木から樹液を得た。
ゴムの樹液をガラスの枠組みに
合わせるように浮遊させて伸ばす。
綺麗に形が分かった所で、
枠組みを木で作り、寝かせる。
その間夜が来て
七日目。棚を更に10個作れた。残り11個だ。
ああ1個一応作れていたのを含めると残り10個か。
レンガ用の枠組みを大量に作り(大体枠だけで50個分)
石を砕いて砂にする。まぁ足りないので
近くの山が一つ消えたが気にしないで欲しい。
石を砕いて固めている間に、
セメントを作成する。これでレンガが完成する。
流石に洗面台は作れないので、
来週あたりに買いに行くか。勿論隠れて。
ああ理事長のカードでやると
怖いから自分のお金だ。
幸いなことに結構貯蓄がある。
あと理事長から何故か
お小遣いも貰えているので、充分だ。
ゴムが固まっているのに気付いて、
少し溶かして一度ガラスに合わせる。
形が出来たので冷やす。
これでこの日は終わり。
八日目。
昨日のガラスが地味に
残っていたのでその途中と棚は5つ作った。
固まったゴムの方にガラスを
組み立てて滑りが良いのにガッツポーズ。
鍵用に鉄を明日入手するか、
いっそのこと買った方が良いかもと思う。
うん流石に買おう。無理だ取り付ける方が楽。
決意したメルはメモをして、外に乾かしていた棚を
一度地下にしまいに収縮呪文を使用し棚を小さくする。
特定の場所に置いて、位置を確認する。うんOK
残り棚5つを確認して、鍋も地下に持っていくことにした。
此処で普通に地下の棚だけに気付いてしまう。
地下入った所の棚はまだ瓶のよりも大きい為、
丸太二本分はありそうだ。
6つ追加。丸太は12本…で
二階の部屋の棚やトイレの棚等を合わせると
大中小合わせても15個位必要になる。
鬼かよ。まぁやるけど。
うぅんまだかりに行かねばならんのか頭が痛い。
薪用に木を置ける場所も作ろう。
そう決意しつつ、今日は疲れたのでねた。
九日目。棚を5つ作って、
これでようやく薬剤用の保管場所は作れた。
後別に1つかなり大きめの棚は
場所に合わせる為適当に切って組み立てる。
一個の大きさが決まり、長さも良いのが
決まったので、ひとまずガラスをもう一度
作らないといけない事に目を背けた。
温室用の忘れていたのだ。
あと排水溝の場所も穴とゴムを作ろう。
もう此処まで来たら買わずに作ったら?
買い物は後回しに決意する。昨日の僕ごめんな。
食材を食らいつつ、後出来ていないのは
ベットの作成や丸太等の保管場所。
あと地形を作って泉を作らないといけない。
そこに精霊の水を入れないといけないので
ヴルの方に三回位移動しなければいけなさそうだ。
メモを取り、流石に身体を半休休める。
十日目。中と小の棚を9つ作れた。
とりあえずもう棚は見たくない。
此処までくると後に回せば苦痛になるのは目に見えていた。
あと少しの辛抱だ。
とりあえず一生分の棚は作った気分だ。
棚作る人凄いと思う尊敬するわ。
ゴムも筒状で固まっている事を知り、
ひとまずログハウスで防腐剤を作成。
作れると速攻で辺りに全部散らせる。
これで呪文を唱えて完璧。
防水加工も出来ていて、暫くは生活できるだろう。
トイレは水を流す容量を流石に作れない。
一応トイレあるので透過でみにいこう。
食材の調達と、
ついでにログハウスに帰り、
透過で見に行った。
十一日目。ようやく棚全て完成した。
もう大丈夫だよな?な?なぁ???
透過で見たトイレの容量で、
ゴムを作成する。
ちゃんと樹液は多めにとっているが
流石になくなるのでもう一度
採取しに行く予定だ。明日な。
ちなみに石レンガは既に200個作って、積む。
案外均等に置けたので一気に置いて
乾いたら暖炉のとくっつけるつもりだ。
一応暖炉のも同時進行で作ってると
素材が足りなくなったので
多めに作成するためにも
50個追加で溶かしていると日が暮れた。
十二日目。
ゴムが固まっていたので取り出してトイレの下につなげる。
地下に穴を開けて底の方に水を入れて呪文を唱える。
糞を肥料にするように薬剤を溶かしこむ。
場所的には菜園の奥に少し枠を
作っているのでそこからとれるようにしている。
水を汲んで流す場所もきちんと作った。
仕組みを理解するのに
手間取ったが出来るとは思いもよらず。
場所を移動しまくって疲れたので今日は終わり。
防腐剤をまた最後棚に散らせたのは内緒。
十三日目。
流石に鬱憤が溜まっているので、一日休むことにした。
と言っても食材や此処で取れそうな魔女の素材集めだ。
小瓶用の特定の砂を探すこと3時間。
ようやく見つけたので大量に採取。
帰って熱で溶かしてヴルの所に遊びに行き、
鱗と精霊の水を3リットル程もらう。
場所をメモして、何をしていると聞かれたが内緒と答えた。
此処は誰にも知られたくないからね。
ログハウスの中に小瓶用の枠があるので取り出して作成。
一応10個枠を作成していて、
溶かし込んだら終わりの楽な作業だ。
小瓶用のコルクも取って来なければいけないが、
樹脂からだったのを思い出して
また場所を探すのかと頭を抱えた。
どうせならやろうぜ。
ちなみにヴルの所の東の森にありました。
十四日目。
始めてから二週間。
ちょっと楽になった身体に、
メルはまだ作成してないドアや
窓ガラスのフックをどうやって作ろうか悩みつつ
とりあえずドア自体を作成。
棚に取り付ける扉もついでに作成。
お前の顔は見たくなかったよと真顔になりつつ、作成。
水の管理をそろそろしたい為、詠唱する。
『“
トンネル掘る時に
コレを使えば良かったと
後で後悔しても遅い。
綺麗に穴が掘れて、三回位で
もう綺麗な湖の穴が出来たので
調整しつつ後は水を維持出来る様にと
岩を少し土を固めて似たようなものに作る。
水の通りを作った後、
精霊の水を下からまた上に組めるように
通り道を作った。
雨が降っても水が入らないように、
ここら辺で木を作り出す。
種をまいて、
『クワンクワン!!』
せんだんの木々が辺りを包み込む。
幹が少し歪みつつ、完全に大木が湖を覆ったのに満足。
ちなみにこの後10回ほど唱えて周りの植林した。
十五日目。
帰りたくなるけどもう実家此処で良いよねと思い出して来た。
ベットの作成。6つ程作成して、各部屋に置く。
布団というかスプリングは購入した方が早い。
フックと一緒に購入予定に追加した。
長さを測り、キッチンと共に見に行くことにする。
人に会わずにほぼ十五日も籠って良くやるわ。
そう思いながら、ライト用の電線とか作らなきゃと思ったが
買い物で見に行くことにした。
ちゃんとサングラスをかけて服も黒装束。
夜に来ているので、これで怪しさMAX。
『いや駄目じゃん。』
ついつい突っ込んでしまうが、とりあえずキッチン。
アイランド式のキッチンに憧れて大理石があれば作れると知り
キッチン周りの形を幻影で作れるように目に焼き付ける。
流石にコンロとかは作れないので、部品だけ購入。
ちなみに窓ガラスのフックとライト用の電線も購入して
残るは布団だけだ。ベットだベット!!
やってきた寝具に、おおと声を上げる。
荷物は小さくしている為、コンパクトで移動が楽だ。
大きさを店員さんに伝えると案内してくれた。嬉しい。
ふわふわしているのよりもスプリングが少し強めの方が良いだろう。
どうせ長く使うんだろうし。そう思い、似たようなものを六点購入。
ちなみに毛布とかもちゃんと購入した。冬と夏用。お客様用も兼ねてね。
流石にお金が足りないので、
最終的に理事長からお小遣いを追加要求。
理由は適当に作った。多分バレてない。
購入後、さぁ帰ろうとした時だ。
浮遊して帰るのも悪いので、歩いて誰もいない所に向かう
荷物から箒を取り出していざ飛ぼうとした時、
背後から殺気を感じて飛び上がる
すると魔法が飛ばされているのを地面に降りたって知る。
あのまま居たら多分死んでたなぁと思いながら後ろを振り返った
『どちら様?私忙しいんだよね。』
「ー深淵の奥にふさわしき命を、無駄に使いよって」
『おうおうおう?ちょっと名乗って貰わないとね?』
「我が名は無い。」
『じゃあ村人Aさん』
流石にそれはとズッコケる村人A
いやぁあだって名前分からないもん。
『私に何の用?ふさわしき命って?ってか誰よ』
「選ばれし命を悪魔と契約しおって、帰って来い」
嫌だからどこによバーカ。
そうジト目で見る。
幸い周りに人は居ない為、
魔法を使ってもバレはしないだろう。
それに、選ばれし、
ふさわしいと言われて魔女以外には思い当たらない。
この人、
男でも魔女はいる。
とはいってもかなりレアであるし、
男が居る以上、魔女の子は居そうだな。
『嫌だって言ったら?』
「お前の大事な者を殺してまでも取り戻す迄よ」
『生憎、そんな奴は今手元に居ないからね。』
あと荷物持って帰らせて欲しい。
まだ完成もしてないのだ。
許さないのか、炎を巻きだした相手に
メルは避けて水を作り出す
『“
そう唱えると合わさったのか
巨大な霧と音を巻き起こす。
それに伴い私は距離を取って
箒に乗って低空飛行する。
一応幻影を作り出して
三方向に同時に分かれているので
誰かについていくだろう。
ひとまず撒けたのは良かったが、
月夜に浮かび地上を見ながらぼやく
『“選ばれし、深淵にふさわしき命”って、なに?』
ミレイユが前にふさわしきという言葉を
ギリシャ語で言っていたのを思い出す。
恐らくだがその続きになるものだろう。
『今は良いか。とりあえず後半戦だ。』
そう月夜に消える姿は
誰にも見られることは無かったのは幸いだった。