魔女。それは魔法が使える人間である。
魔女は人間が悪魔と契約した種族である。
魔女と契約した悪魔は命の半分を渡すことで
人間が悪魔の力を使用する事が出来る。
もし人間が死んでしまえば、
悪魔の寿命は半分になってしまう。
逆に悪魔が死んでしまえば、
人間は2度と魔女になれなくなってしまうのだ。
ただ一つ、例外があり、魔女から魔女への継承した継承者は
5年しか生き残れない代わりに大きな力を維持する。
そんな継承者は悪魔に契約をしてはいけない。
5年の寿命の時、大きな厄災が起きるからだ。
『わ゛ーーーー本かいてるーーーーー!!!!!』
悪魔の力を使用出来るのは悪魔の力があるからだと。
首元にあるオリアスの印を触りつつ厄災とぼやいた
悪魔と契りを交わしてからの5年後らしいので
都佑が契りを交わしたのは
未来の世界の1年…からになるだろう。
その契りが引き継がれている事を考えても
普通に足して4年目、来年5年目。
つまり厄年終わり末路人生終了。
『うるせえええええ嫌に決まってんだろおおおおお』
何とかして寿命を延ばすしかない。
だからと言って過去に戻っても無理なのは分かった。
だが来年というよりかは再来年の恐らく5月ごろだろう。
…まだあるか。
『…まだあるな』
ならいいかー
いや良くないでしょおおおおお!?!?
そもそも、何故力が強すぎてこんなにも寿命が短
あ、とふと本を触りながら思った事を口に出した
『魂を使っているのか』
ぞわりと悪寒が身体に伝わる
人間の魂を?そりゃあ記憶もなくなったりする
あれでも私は天使の魂と融合しているから…
通常の人間であれば5年な所が伸びているのでは?
そう思ったメルはうんこの話は
考えないようにしようと思った。
『…それに言ったもんな』
++++++++++++++++++++++
『アメリさんのお父様』
「なんだ?」
『私が生きている間ではありますが、
もし魔女が悪魔を倒す様な事が起きれば
全力でこの身を持って倒しましょう』
「もし君が敵になったら?」
『…とっておきの呪文を作っておきます
それが発動したら、私は自動的に心臓が止まる様に』
「っ!!!何故!」
『こんな身体に力、きっと魔界は崩壊してしまいます。
なので時間が来る前に攻撃してしまうなら、
一つだけ呪いをかけます。』
そして時間を止めてしまえば。
もう自分が誰も傷付くことはないのだと。
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『…これを付けるか』
そう赤本の最後のページをめくる
赤本499ページ右側
一つの言葉を使用して対象の心臓を止めるもの。
それは特定の時間特定の人物特定の感情が
発動しないと出来ない。
此間一度消してもう一度付けたのを考えても
それでも持って5年だ。
次一度消せるかどうかは多分難しいだろう。
それなら…誰かにこの身体が操られる位なら
此間の事件を脳裏に呼び覚ました
とっておきの言葉にしておこう…そうだ。
あの言葉にすれば…きっと嬉しくて
私は泣いて寝れるだろう。
どうせ寝れるならゆっくり寝たいからな。
自分の身体に身に着けていた衣装を外して
身体に身に着けているもの全てを外す
パチンと指を鳴らして髪の色を元に戻した
『…、大丈夫。』
これはある意味、危険性を伴っている。
自分の心臓が次蘇生される時の物もきちんと詠唱する。
だから、これは一応保険で作る。
自分の身体をまじまじと見るのは初めてかもしれない
メルは円を作り中央に膝を抱える様に座り、頬を膝に寄せた
『“深淵より生まれしいにしえの契約よ
永久と無限をたゆたいし
全ての心の源よ”』
『“尽きることなき白き者よ
我が魂の内に眠りしその力
無限より終焉を下す言葉を”』
『“今ここに命じよう “****””』
『“この言葉を紡がん時
無限なる永久の魂の幕を降ろさんことを”』
『“深淵より生まれしいにしえの契約よ
永久と無限をたゆたいし
全ての心の源よ”』
『“尽きることなき白き者よ
我が魂の内に眠りしその力
終焉から呼び起こさん一つの光よ”』
『“今ここに命じよう “****””』
そう言った途端メルの身体の前に光と闇が渦巻き
消えて無くなった後、身体を起こして背中を見ると
背中に透明ではあるが模様が浮かび上がっていた
これが…最終的な決定する言葉。
…君が言ったらにしてるから、本当に地獄だと思う。
そうメルは笑ってどうやって言わせようと考えた
こんな言葉言ったら君はきっと怒るだろう。
『ねぇ最期の時って何したい?』
そう言ったメルにえぇーと皆が嫌そうな顔をする
流石にお菓子食べるとかないよなとか、ゲーム?とか
色んな会話が入っていく中、メルは?と聞かれたのに
うーんと言って答えた
『おやすみって言ってくれたら寝て起きれるじゃない?』
次はないのに、きっとそれが一番…嬉しいと思う。
『でも嫌になったらすぐにごめんねって謝って欲しいな。』
そう笑ったあの4文字を、彼は言ってくれるか。
その場に居た彼が、言ってくれるかは奇跡に頼るしかない。
最期におやすみと言って眠れるなら、
それはこの眠りが永遠ではないと錯覚させることだ。
嗚呼それは嘘であるのに、それでも良いと思う。
もう目覚めることのない言葉を
彼がサラッと言う時は、
メルが一度魔法をかけてから発動する。
正確にはメルが意識を失って
2日経ったら強制的にかけるように仕組んだ。
これ位出来る様になったら
もう不死の呪いとかかけれそうだなと思った。
一応最悪には最悪を考えて。
魔法を唱えられなくてもかけているから大丈夫だ。
…誰もこの呪いを気付くことはない。
嗚呼、これで何処に行っても大丈夫だ。
…ミレイユも、コレをかけたということだ。
最悪メルを殺さないように。
彼女は、一体どれ程の苦しみを味わって死んだのだろうか?
メルがいた事で、嬉しそうに泣いて寝たのに
私は何か恐ろしい事を言ったのだろうか?
『…ひとまず服は着るか』
そう衣装を纏いながら考えぴたりと止めた
++++++++++++++++++++++
「あれ?メル先生今日教師服ですね?」
魔法使わないんですか?
そう言ったダリにいやとメルが言う
帽子は付けたままだが試しに
と言って暫く服を変えるとのことだ。
何か進展があったの?
と言ったダリの前にメルが魔法を唱える
『“火より生まれし輝く光よ 我が手に集いて力となれ”』
『“
そう言った手の中に光が一瞬光ったのに
ダリが何するの!?と驚き騒ぐ
「あれ?メルちゃん今魔女の服じゃなくて、魔法」
にこりと笑うメルが答えた
『私魔女になったんですよ』
そう言ったのにダリが固まり
周りの悪魔が雄叫びを上げた
「ちょっちょちょどういうこと!?
今までどうだったの!?」
『魔女見習いですよ。
昨日無事に魔女に昇格しました。
はいこれ資料ですよ確認お願いしますね。』
「ええ?ああ…うん」
「え?服って何でも良くなったの?」
『一応まぁ、黒装束にしてたんですが
こっちのほうが制服ですし
ちょっと試しに着ておいた方がいいかなって。』
「もどそう」
え?
「いや君はアレの方がまだ良いってかマジでやめとけ」
それは魔女見習いに見せた方が良いと言うことか?
そう首を傾げたのにダリはそれもあるけどと目を向ける
子供が大人の服を着ているのよりもたちが悪い
身体のラインがぴったり見えるのに
いつも見ている服はラインが見えない方だったので
細さが意外と分からなかったのだが
制服はラインが綺麗に見えるもので
メルの小ささや細さがより綺麗に見えた。
つまり目に毒なわけである。
それに気にせず今でも良いのになぁ
と思うメルだったが
ダリが駄目と言って首を横に振る
「駄目!やっぱ目に毒!!!」
『なんで!?』
「ふいっ…可愛くて
攫ってしまいそうですね」
『なんで!?』
攫っても良いですか?そう言ったスージーに
GOとダリが指示をする。
飛んできたのに慌てて
メルは詠唱せずに空を飛びだす
勿論無事に衣装を元に戻した。
後で衣装を綺麗にしておかないとなぁと思いつつ
メルは廊下を歩いていると、前から入間にあった
「あの!メル先生!!
悪食の指輪って本ありますか!!!」
++++++++++++++++++++++
『へぇー指輪が喋るねぇ』
「魔力を保管し出力する魔具
保有できる魔力の量は多少バラつきがあり
魔力が枯渇すると周囲の魔力を
吸い取るモヤが発生する…としか」
『そのすらっとした子がそうなの?』
「はいそうなんですーーーっ!?!?」
待って待って!?そう図書室で
騒ぐにも悪いので入間を図書の奥に入れる
まぁこの子なら良いだろう。
『“開けゴマ”』
そう言った後本が移動し扉が開く
この部屋は、と言った入間に
此処私の部屋ねと言ったメルが声を上げる
『…その子、誰ヨ』
事情を聞いたメルは
ランクが絡んでそうだなと呟く
それに入間がそうかと閃いた
「ドッジボールの時指輪貰ったばかりだし、
桜の時もまだ1だったし」
『ランクが上がる事によって成長はしてそうね。』
そう見るその使いに、メルはううんと悩む
確かにこの類の魔術があった筈なんだが
一体何の話だったかなぁ。
『…あ、そういえば君名前は?』
「ん?ああ、おれちん…アリクレッド」
どうやらある程度話したことがあるらしい
アリさんって言うんだ
と言って笑う入間にへぇーと言った
『アリさんって私も呼んでも良い?』
「いいぜ、君は…」
『メルと申します』
「よし、メルか分かった。」
『ちなみにこの事を知る者は』
「お爺ちゃんには心配されて、
オペラさんには布団でそっと…」
ああーーーーー納得。
そう頷いたメルの先に入間が
モヤモヤしているのをみてそっと笑う
『大丈夫さ、ランクあがれば
正体が分かるってなったら上げりゃあいいでしょ。』
「そうですね!!よし!では僕はこれで!!!」
うんお疲れーそう言って消えた入間に
メルはふぅとため息を吐いた
アリクレッドという悪魔は聞いたことがない。
魔界語で逆に読んだりしても悪魔の名前にも載っていない。
何者かどうか分からないが、注意はしておいた方が良い。
あ、あの黒い髪の悪魔聞くの忘れてた。