Novel - Paola | Kerry

it's just you


リロード連打3

20/09/15
99

「そういや魔女って強いの?」

『そうですねぇ強いの弱いのピンキリかと。』

私もそんなに見た事ないので
そう言ったのにじゃあと言って
ダリがこれ解いてと言った
何だろうと思って渡したのに説明する

「それ魔力回路パズル。魔力を糸みたいに
イメージして鍵穴に通して開ける魔力調整の練習具でー」

そう言っていた途端、ぱかりと空いたのにダリが固まる
ちょっと待って、そう言って席を立って
何処からか別のパズルもゴロゴロ出す
何してるの?と何人かがメルとダリの方に寄ってきた

「いや秒でパズル解かれてさ、
流石に誰かが解いたやつかなって」

『あちゃー駄目ですよダリ先生』

そうでしょ?と言って
ダリが頭をかいていた手が止まる

先程まで渡していた
パズルが開いた状態で机に乗っていた
それには目を開けて驚いて固まってしまう


『これ全部解けちゃってますよ?』


それに手に持っていた資料を
バサバサと落とすダリに
持っていた荷物を落としたりと
一同がざわつく


「ちょちょちょっと待って!!誰かー!
モモノキ先生呼んでモモノキ先生!!!」



そう言って呼ばれたモモノキに何事だと言う様に
カルエゴもまたメルの方に寄った



「ダリ先生この騒ぎは?」


『モモちゃんだ!やほー』


「こんにちは、メル先輩
パズルこれですか?」


「カルエゴ先生聞いてくださいよ。
いやそれが魔力パズルこの子秒で解いちゃって
何か魔術使われてないかなって思ったんですが」


『うん!これちょっとやったらすぐ解けちゃって
絶対誰かやったよ!』


「ちなみに糸って
どうやって出したか実演できます?」

「いやそりゃないでしょうアレは
一度外して閉じたら元に戻りますから」


『うん!!こう!!!』


そう言ってダリとカルエゴの横でメルが
モモノキの前を向きつつ目を閉じて指を上に指す
するとメルの前に無数の紐が高速でうごめいていた


その速さに、というよりかは無数の紐が
うねうねとうねっているのをキラキラした目で
モモノキを見て言うメルに


ダリとカルエゴは2人して固まる
異常すぎるその速さに頭の思考が
どうなっているのか気になるものだ



「…メルちゃんメルちゃん」

そう言ってオリアスがちょいちょいと
手をこっちに来いとするのに
メルはぺこりと
おじぎをした後話を聞きに行く



『どうしました?』

「いや、さっき話聞いてたんだけど
…これとかって出来る?」


そう言われて手に出されたのは
一つの機械の破片
くっつけないといけない修理に、
メルは元の絵とかあります?と聞く
それにこれがそうと言って資料を出す。

ふーんと言って目を閉じ、
メルはすぐに想像通りに入れ替える


『ん!』


そう言って目を開けて横を見ると
想像通りの形に組まれている状態に
これで良い!?と
きりっとした態度で言うのに
良いよとオリアスは答えた


ただ形を組まれてはいるものの、
無数の糸がその機械を維持しているのには
流石に引いていたが…


ちょっと待って、メルちゃんそう言って
ダリがコレやってとメニューを渡す
それに分かりましたと言ってメルが
走っていくのをついて行くことに


外に出て何を渡したのかメモを見た後、
メルは目を閉じて詠唱する


すると手以外に炎や水が現れて
空に舞った後ぶつかり衝撃で消えて無くなる
後は走らせたり飛ばせたり、
バラムと攻撃の練習をしたりとノルマをこなす


バラムとの休憩中、ダリにバラムが声をかけた 



「ダリ先生彼女に一体何したんですか?」


「え?特に…あ強いていうなら魔力パズルですね」


「…彼女異常に感が鋭くなってますよ。
キレが段違いです。」 


「メルちゃん何か魔法かけた?」



そう言ったダリにメルは考えた後首を横に振る
それにバラムがじっと見るが、水面に何もないことに
本当の様ですねと答えた


「いやー見違える位
早くなってるから驚いちゃったけど
あれが魔女の正体なのかな?」


「…オリアス先生?」


はい!なんですか?そう考えていた
オリアスにバラムが声を掛ける


バラムの攻撃に避けずに
目で見て攻撃をしたメルを思い出す
あの時の目は何処をみていたのだろうか。


「いえ、僕が見る限りじゃ彼女
本当にただ魔女になっただけじゃないですかね?」


いつもより元気そうですし
そう言って笑うメルに、
まぁ考え過ぎかと一同が笑って散る
メルもまた寮に帰って
何時もの様に食事を取る












『…っぶねーーーー、
まさか嘘付けるとは思わなかった』


そうメルはダリの言葉に嘘を付いていた。
魔術ではない、禁忌の呪文の為違うは違う。
だが、あの禁忌呪文から劇的に力がついていた。


まるで元々コレが通常かのように


本を手に取り内容を読む



『魔女となった力は、
契約から一定が過ぎれば完了する。
だから一応魔女としての契約が
もう成立したってことだよな?』


だとしてもかなり完璧なのは困る。
うーんと唸り、制服は元に戻すことにした。


やはり禁忌呪文が大元な気がする
流石にでもなぁと思いつつ、発動は全くないから
一応大丈夫ではある筈だが…


そういや魔女と言っても威力は
其処まで強くなってないよなぁ


そう思いつつメルは何時ものように
その日余った魔力を瓶の中に詰める作業をする。


最近コツを掴んできて部屋の中でも
作れる様になってきた。
偉いぞ私、どんどん貯めよう。



『…そういや、あの子最近呼んでないな』


ルアラ。そう思っても、まだ力を制御して
良いかどうかの判断には分からない。
まぁそのままで良いか…!!


いや良くないな、
そう思い考えてルアラと呼ぶが
出てこないのに焦る焦る


『っあれ?おかしいなぁ…まぁいいか』


一応ルアラが呼んでも来ないのは
危険じゃないからと踏んでおこう。


そうふんふんと鼻歌を歌う
メルの部屋の外からは
一人と一匹が都佑を見ていた

++++++++++++++++++++++

「…彼女につかなくて良いんだ」

「私はそっと見守る役割だからな」

そう月夜の前で青年と女性が会話をする

「へぇー?あんなに強力になってきているのに?」

「そうでもしないと君ともこの先とも戦えない…それに
彼女はミレイユの過去も自分の過去も立ち向かっている。」

「それが罪を知る事だとしても?」

あんなに守っていたのにと言う青年に女性は煩いと言った

「レイ、君だって分かっているだろう?
ミレイユの魔女だったレイ…いや、タヴァンよ。」

「その名は消した筈だよルアラ…今はレイだ」

そう睨むレイにルアラはハイハイとため息を吐いた

「それにしてもミレイユさまも恐ろしいことを考えつくものだ
まさかメルが継承者ではない・・・・と言うのに。」

「魔女の勘違い儀式だからね。昔僕もやられたよ。
ただそのおかげでかなりの力が増幅されている。」

「メル自体が元々魔法関係の暗記をしていたからね。
想像力が豊かではあるものの魔力が全くない子だったから
そりゃあああ上位魔女もなるよ。」

メル自体の力はそもそもミレイユからの魔力で間違いない。
レイが生まれたというのは事実ではあるもののその姿は
ミレイユが考えたもので、実際はミレイユの師匠魔女のタヴァンだった。

タヴァンがミレイユから願い事を受け取り
そのままミレイユは
この世の者とはかけ離れて死んでしまった。
メルはミレイユの名前に近かったから
魔力を受け継いだというのもある。


「まぁ寿命が短いのは合っているから、
彼女惜しい所までは行くんだよねぇ〜
本も結構きちんと書いてるし、
ありゃ僕の弟子よりも良い子だよ。」

「まぁ中身真面目だからな
…だが良いのか?
仮にも天使の魂が混ざっているんだぞ?」


「そこは一応魔女会議で決議を行うからね
…嗚呼、彼女にも渡しておかないとね?」

そう言ってタヴァンはメルの窓先に
一枚のカードを刺して
そのままルアラと姿を消したのだった


++++++++++++++++++++++

「で?相談って何?何かあったの?」

翌朝、メルは見つけたカードを持ってオリアスに
昼休みマジで相談あるんで来て下さいとだけ
メールをしていたメルに職員室で話しかけたオリアス

メルは場所が悪いのでと言って準備室の方に向かい
ドアを閉めた後息を吐いて話し始めた

『…昨日の夜こんなものが届きまして』

「ん?何だこれ」

そうメルから受け取ったのは、
大きさ的には郵便はがき
ポストカード程の一枚の黒いカードだった

中央上には赤い山羊のマークのシーリングスタンプが
施されており、その下に金色の文字で内容が書かれていた

「“魔女集会へのご招待 契約悪魔を連れてご参加下さい”…何だこれ」

『魔女が集まる年は6回程あるんだけど、
魔女として選ばれた者のみが集まる
超緊急用集会と言うものがあってね。』

「それがコレ?」

『そ。オリアス先生本当に
お手数おかけしますが
何卒一緒に同伴してください…』

いや別に良いけど、いつよ。そう言ったオリアスに
メルはあのですねと言って言葉を呟く。


それに外まで声が出たのに、
一部の生徒や教師が一瞬部屋の方を向いた




++++++++++++++++++++++

「へぇー!魔女集会ってものがあるんだ!!!」

そう目をキラキラさせるバラムにオリアスは
いや良いものじゃ絶対ないですよとため息を吐いた

魔女集会での制服として、
魔女は真っ黒のワンピースドレスを着なければいけない。
そしてその付き添いの悪魔も
また黒い服を着なければいけない
ルールがあった。


と言うことで、急遽オリアスの
教師の制服を少しだけ変えて

黒い制服を作る為にもバラムに
相談しにやってきたと言うことだ。



「にしてもいつあるの?」

「今日です」

「ん?ごめんなんて?」

「今日です」

「…メルちゃん!?」

『しゃーないですよ昨日の夜届いたんですよ?』



そう浮遊しながら糸と布をはり合わせる
オリアスが両腕を水平に上げたり直立したりと
採寸を測るメルではあったものの
会話自体はオリアスとバラムが主に話していた。

先程からずっとふんふんと言って布を巻いては縫って
巻いては解いての繰り返しをして、
ようやく出来たと言ってオリアスに着替えさせた



3つボタンが付いたベストには襟があり
上着はフード付きの太ももまである長さまであり
手首まで隠れるものの少しだぼっとしている。
シャツは白く、メル曰く黒すぎるのも駄目らしい。

ある意味オリアスの通常衣装を少し黒くして
魔女の証である帽子と上着を羽織っただけの
ほぼ全身黒づくめのオリアスが完成していた。


「へぇー」

『魔女の帽子は被って置いて下さい規定なんで。』

「了解」

「夜行くの?」

『ええ魔女集会は原則夜です。
本来はこうやって告げるのは駄目ですが
急過ぎるのと私が初心なんで
多分ここら辺は許されると思われます。』


そう説明するメルにふんふんとバラムがメモを取る。
今日は二人とも午後まで仕事が入っており
昼休みにようやく休憩が取れて集合していたのだ。

「にしても何で僕に言ったの?
ダリ先生とか他にいるでしょ」

『ダリ先生だと他の悪魔に言いふらしそうだったので』

あの人面白いの好きだから。
そう言ったメルにオリアスとバラムが
「あー」と言って空を見るタイミングが一致した

『バラム先生だと言わなさそうというのと、
単純に知って置いた方が後の空想生物学で使えるかなって。』

「成る程信頼されているわけだ」

『しっ!?…んらい、して…ないですよ?』


はい嘘、そんなに信頼されてるんだ照れるね。
そう照れるバラムにメルが顔を少し赤らめた
そんなことないですもん!そういうメルにはいはいと
言ってそれで何処に行くの?と言ったバラムにメルが固まる

『それが…分からなくて』

「ええ!?」

『場所も何も書かれていないので試す以外他なくて』

なんなら時間も書かれていないので
下手したら夜かどうかも怪しい。
何か空想生物学で情報ないかと思って
来たというのもあったのだ。

それにバラムはないねぇとはっきり答えた。
そもそも魔女がいることすら知らなかったバラムだ。
人間界の新しい情報はメルから更新されて行っている中
当然バラムが知っている由もない。

メルはですよねぇと言ってため息を吐いた

ひとまず夜を待ってみたら?そう言われて
了解ですと言ってメルはオリアスの衣装を受け取り
そのまま自分の衣装と一緒にポシェットに入れて
部屋を出て行くことにした

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