Novel - Paola | Kerry

it's just you


異国語コミュニケーション3

20/09/15
10


悪魔モルぺ

自分の体験した者を形作ることが可能な
幻影具現化モル・レヴァ”を使用する。


幻影具現化モル・レヴァ
経験や記憶からの情報から人物を作り動かすことが可能。
それは人物にとどまらず一時的に空間を歪ませ
立体的な夢を作り出すことが出来る。
但し魔力量とイメージによって相手への効果や範囲は制限される。

神モルぺウスが堕落した成れの果て


『…成る程やはり神様だったのですか』



幻影具現化モル・レヴァ”と唱えた後
呼び出したい人物を思い描きながら名を呼ぶと現れる。
ただし左耳は守り。右耳は戦う意味を持つピアスが
付いている所を見ると幻影として
作り出されているのがバレる為注意すること。


効果は本人の意志と集中力によって長く続く。
ただし長時間続け過ぎると幻の中に引きずり込まれて
元の世界に帰って来れなくなってしまう為注意すること。

幻の効果を理解して出る勇気があれば
元の世界に戻ることは可能なため
逃げたい時に使用する事はお勧めできる。


『待って?さり気なく不味いことかいてないです?
って言うか、此処までの情報初めてみるです…』

「どう?よさそう?」

『ちょっとマズいかもですね。』


幻影具現化モル・レヴァ
長所
相手の家系魔術の効果を消し去ることが可能。
(誤魔化しが効く)

短所
自分の位置が不明確になる。
(夢か現実か分からなくなる)

そう書かれているのにメルは『ああーーー』と納得する
前まで練習に人が居ない時にこっそりやっていたのだが
実は自分が今現実に居るのか夢の中なのか曖昧になって
非常に困った時があったのだ。

まぁ夏休み中に練習していたから良いのだが。


「にしても魔力で決まる以外全部有能過ぎるね…
ってかモルぺウスって神?知ってるの?」

『ですよ。モルぺウスはモルぺってギリシャ語から来ていて
意味は「形作るもの」だそうです。
母が夜の神で父が眠りの神だったらしくてですね。』

モルペウスは夢や空想に人間のイメージを送り、
夢を形作ったり、夢に宿るものたちに形を与えたりする。
と言い伝えられているもので、特に害はない神様だ。

それが現実の世界でも形作られて
相手を惑わすという形に落ちた
と言うなら元の話が分かる。

神は何も言わなくたって普通に効果は発動するものだろうが
悪魔になった以上神だった力をそうそう軽く使える訳もない。


『あーー』

モルぺ家は代々長男か長女が家系魔術を継承していく家系で
悪周期には使用している家系魔術と
逆の効果を発揮する為隔離する事を必須とする。


『だから僕子供になってしまったのですか…』

「え?どういうこと?」

『僕にも一応プチ悪周期があったらしくてですね
悪周期には家系魔術と逆の効果を発揮するって書いてるです。』

「え?ってことは俺の家系魔術を持っている状態だから
幸運が不幸を呼び起こしたってこと?」

『そういうことですね。
まぁ子供になったのが不幸中の幸いって所ですね。
僕は元々人間なので、継承したのはほぼ半分ですし。』

悪周期まで継承しなくて良いとは思ったのだが…
だが継承したのがちょっと困ったなぁとふとメルは思った


『でも魔女同士で継承し続けると途中で
変化が起きるとは聞いているんですが…』

「変化?」

『炎を扱う悪魔の継承を何度かしていくと練度されて行って
最初の炎よりも威力の高い炎を扱えるようになるって事です。』

「え?マジ?」

『なので基本的に魔女から人間への
継承は禁止行為とされているのです。
元々半分位の効果がとんでもなく
大きな効果に変わっている
可能性が高くてですね。』

メルの人数が沢山出てくるという所は
前かららしいが、魔力量は魔女になると
制限が無くなる為…ぶっちゃけ言うと
チートとそう変わらない能力に
なっているのは確かだ。


「でもそれだったら素直になる
とかって言うのは何処にもなくない?」

『ほんとですね…恐らくですが魔女の継承を
し続けてきた呪い的な物だと思うです。』

「あーゲームの無敵が
一周回って良くない奴になるアレ?」

『そうです』


オーバーフローと呼ばれる現象は
あふれ(る)、あふれ出たもの、という意味を持ち
最大レベルの個体以上で、
通常より効果が発揮できなくなる
ゲームの穴みたいなもので知られている。

『なんなら今だと一か月って思ってたのが
一生とかになってる可能性高いので割と困るのです。』

「メルちゃん隠し事無いように見えるけどなぁ…」

『むぅ!僕だって話さない事とかあるんですよ!!』

「例えば?」

『ふぇ!?た、例えば…オズのことうっ』

そう口に手を当てたことで
何とか次の言葉は言わないで済んだのだが
じーっと見つめてくるオリアスに何?と聞く

「へぇ〜?俺のどんなこと言わないの?」

『そっ!?それは、かっこいいとかっぐ』

「ふぅ〜ん?そう思ってくれてるんだ?」

そうじわじわと前に寄ってくるオリアスに
メルがそっと後ろに下がっていく
今はお互い空き時間


人に聞かれる訳にもいかない情報な為
別棟で会話している為下手に声出しても
誰にも知られることはない。

盗聴防止も貼ってしまっている今
誰にも聞こえない二人だけの密室空間

加えてオリアスの家系能力を
使って本気を出せば
逃げることはほぼ不可能である。


『うぅ、そんなことないです!!』

「俺はメルちゃんの事可愛いと思うけど?」

『〜〜〜っ!?!?!?』

顔をリンゴみたいに真っ赤にして目を丸めるメルに
オリアスがにやりと笑って微笑んだ

「でもこんな素直な姿
流石に誰にも見せたくないなぁ…」

『っ!そ、そんなことないです!!』

「へぇ?じゃあゲームしよっか」

ゲーム?

「そ。制限時間内にメルちゃんが
俺に一つでも本音を言わなければメルちゃんの勝ち。
逆に全部俺に筒抜けだったら俺の勝ち。」

『か、勝ったら…どうなるです?』

食いついた。そう思ったオリアスは
心の中で笑う気持ちを手で隠して誤魔化した


「そうだねぇ…メルちゃん俺に好きな事望んで良いよ?
デート行くとかでも良いし授業代わってとかでもいいし。」

『でっ!?ちょ授業はまだ嫌だとしてもでっ…で、でで』

「その代わり、俺が勝ったら…どうしようかな?」

そう腰を少し降ろして腕を後ろに回し
メルの表情を見ながら考えるオリアスに
メルはううと首を横に振って両手を
胸元にグーを作って寄せていた

『ぼ、僕をどうするつもりですか…!』

「三日、いや一日でもいいや。
俺に君の時間を貰うって言うのはどう?」

『そ、それなら…良いですよ?』

一体何を考えているのだろうか?
そう疑問に思うメルに、オリアスは
ほんと危ういなぁとぼやいた

その言葉が上手く聞き取れなかったメルは
何て?と言ったがオリアスが誤魔化す

「いや、それよりも一時間時間上げるからお話しようよ!
ねぇ〜そういやタロットってどうなったの?」

『ご、誤魔化さないで下さいです!!
タロットはもう満タンにして一度使用をしてっ!!!』

へぇーーー????

「使用したんだぁ?俺に内緒で???」

『っ!そんなことないです!!』

「悪い子だなぁ〜子供の時もそうだったけど
これは後でお仕置きが必要かな?」

そう言って顎に人差し指を置いて
くいっとメルの顎を上に上げる

下を向いていたメルの
動揺していた顔が綺麗に見える
あわあわとし始めたメルが
そっと左に目を背けた


何かを考えている時か嘘を付く時に
左の方を見る仕草をする。

それもオリアスが分かっていることを
彼女は知っているのだろうか?



『うぅーオリアス先生は僕に
何か隠し事してるんじゃないですか!?』

「…待って?いくら何でも話し下手じゃない?」


興味を逸らせるつもりで言った筈なのだろうが
あからさまに墓穴を掘りに行っているような気がする。
それで仮にこっちがばらしたとしたら、
今度は君の番になると言うことを
分かっているのだろうか?


『そっそんなことないですよ!?』


「前々から思ってたけどさぁ、自白剤飲まされようが
その状態になっていようがメルちゃん正直者だから
分かりやすいんだってこと、分かってるの?」

分かってないよね?そう言って
オリアスがまた一歩前に出るのに
メルがそっと後ろに下がる。

後ろは本棚になっており横にずれるために
そっと目を右に寄せて一歩距離を離す



『ど、どうなんですか?
僕のこと可愛いからって
いじめちゃってるだけですよね!!』


「…そうだけど、何がいけないの?」


『ぴぇ!?』


そう言ったオリアスは
自分の帽子を直して一歩前に出る

ほんと可愛すぎるから
ハラハラしてんだよねと言うのに
可愛くないですと首を横に振る。


「へぇー?こうやって
責められることされたことは?」

『オズ以外無いですし、
あっても言わないです』

「例えば?」

『ダリ先生に抱きしめっ!!!!』

あーーーー!!!ああああああ!!!!!!
不味い不味い不味いと思って口を両手で掴んだメルに
へぇーーー???と口元が引きつるオリアス
ひぃ!!めっちゃ怒ってる!!そうメルは確信した。


「いつやられたの?」


『お願い事一つ聞いた時に
ご飯作った時ちょっと後ろから抱きしめられて』


「…っち」


ぎゃーーーー!!!!
舌打ち!!舌打ちした!!!!

嫌そうすげーいやそう!!!!!

お願い僕の口止まって!!僕の口!!!!


「他に抱きしめられたりした?」

『資材取りに行くときに抱きかかえて
貰って飛んでもらった時があって』

「…はぁーそうか、あーでもそうだったな。いや駄目だよな」

『ふぇ?』

急に声が変わるオリアスにメルがきょとんとする

「いや、何でもない」

『なんですか!?』

「いや何でもないんだって」

『僕だってなにかっきゃ!!』

「っ!危ない!!!」

そう言って前に足を運んだ途端
足を捻ってこけるメルに
オリアスが抱き寄せて地面に倒れる

その振動でコトンと瓶が一つ
メルの頭上に落ちて水が被るのに
つめたっ!?と声でオリアスが声をかけた


「っ!大丈夫?!」

『はい…いちおっっ!?』

「メルちゃん?」

コロンと転がる瓶にまさかと思いそっと目を見たメル
ガラス瓶の蓋が何故か空いたまま落ちて来たらしい。


瓶はピンク色をしており、この場所が
どういう場所だったか
やっと思い出してため息を吐いた。


『っ大丈夫、ですので
…ひとまず席を外していただけると』

「待って!どうしたの?」

『っ!?さわっっないでください!!』

そう言って手を振り払った
メルにオリアスが固まる

息を乱すメルの顔を見た後、
床に落ちている小瓶を見て納得した

「はっ、………駄目だよ。
俺以外が来たらどうするつもり?」

『っ!魔法かけて来ないように
するので大丈夫です!!』

「それで二度と会えなくなるの俺嫌だからね?
駄目絶対此処に居る。
それに俺がその瓶の意味分からない訳でしょ?」


学校教材No.036インキュバス印の淫乱液
一つ身体に振りかけると乱れる効果を持ち
自白させる時にも使用出来るということで
生徒に見せるだけの液体


の原液を彼女は被ったのだ。それも殆ど。
薄めるだけでも敏感な子は乱れるというのに
原液を被ってしまった以上放置するわけにはいかない。

手伝うと言ってもう一度メルの手を掴むと
甘い声で身体を縮こませて腰を落としたのに息をのんだ
荒い息にごくりと喉に生唾を押し込んだ

『っー、ーーーっ、』

「手で掴んだだけでこうなるのに
一体どうやって過ごすつもり?」

『っやぁ!やらぁ、なん、
か、アツいから、きちゃ、やぁ』

「〜っ、嗚呼もう!!」

目に涙を溜め込み赤い顔で
もったいぶる仕草をするメルに
オリアスは我慢できず
帽子を無視して髪をかきあげる

魔女の帽子を横に置いて
ぼけっとしているメルに一言声を掛けた


「俺にされるの嫌だったら殴って良いから」

『ふぇっ?おじゅ、っん』

そうネクタイを緩めた
オリアスがメルの唇を奪う

驚き少し口を開けていた為か、
メルの口の中に舌が入ってきて

声を上げて後ろに下がろうとするも
オリアスの手が後頭部を掴んでいる状態で
後ろに下がろうにも下がれないでもがくしかなかった。


息を吸うために口を大きく
開けてしまったのがいけなかったのか

吸っている間に更に唇を合わせてきた
オリアスにメルはぎゅっと目を閉じる


歯を舐められて背中がゾクゾクして
こわばっていた身体が若干緩む。


それに気づかない訳もないオリアスが
もう片方の手をメルの腰に回し
そっと自分の方に近づける

距離が近づくことで口の奥まで舌が入る為
こわばっていた身体が緩んだ隙を狙って
そのまま口の奥に逃げていた舌に触る

するとびくりと身体が動くも
逃げずに舌を絡め始めるメルに
オリアスが片目を閉じかけた

「(っあ〜〜やっっべ、めっちゃ気持ちいい)」

余りにも気持ちがよかったが
長すぎるとメルに悪いと思い
そっと唇を離しメルを見る。


メルは眉を上にあげ潤んだ
目で離したのを惜しそうに
とろけた顔になっており、

オリアスは自分がそうさせたのかと思うと
ゾクゾクと心の奥がくすぐったくなった


「っ、欲しそうにするねぇ…?
何が欲しいの?」

『??…?…〜っ、もっと、ほし?』


こてんと少し首を横に傾け
今の気持ちの理解が追い付いていないのか
不思議そうな顔をする

嗚呼本当にもう誰にもやりたくなくなる。
自分以外の悪魔に誘惑されて赤らめることなんて
無い位にでろでろに甘やかしてやりたい。

そんな気持ちを抑えてただメルの被った液体を
発散させるという行為だけを考える自分が
紳士過ぎて泣きそうになってきた。


「何が欲しいか、言ってくれたらその通りにするよ?」

そう頭を支えていた手をそっと
耳から頬にかけて撫でる様に降ろしてくると
びくびくと身体を振るわせて
甘い声を上げながら目を閉じる


『ふぅあ、あああっあぃっ』

「〜〜っ」

『おじゅ、らめ、もう、むりぃ』


ぐちゃぐちゃに、して?

そう言ったメルに、
オリアスはにやりと笑みを浮かべて
仰せのままにと一言言って
メルを思いっきり抱き寄せた

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