『ほんと疲れるぅ…』
そう言いながらメルは一人空を見上げながら
校舎上で寝っ転がっていた
最近えっちな瓶に襲われるわ、元の家系能力バレるわ
魔女の状態がよろしくないわでてんやわんやである。
流石に悪周期は離れたと思っていた次の日は流石に休んだ。
嫌な予感がしたため、ちなみにタロットで占ったら
外から一歩も出るなって出たので
色々考えた上で休むことにした。
あれ休まなかったらどうなってたんだろうか…
まさかとは思うが白い世界に三人位閉じ込められて
えっちしないと出れません!とかに入ってたの
『いやいやいやいやありそうだからやめよう』
考えて言ったらフラグ成立してしまう。
余り深く考えずに放置した方がマシだろう。
…その二人がオリアス先生じゃないと
余計に申し訳ないが。
流石に魔女とは言えどもそんな
恐ろしい家系魔術持つ悪魔と契約しないだろう。
…マジで止めてくれよ???
ため息を吐いてはぁと頭を抱えた
いやぁそれにしても空は青くて綺麗だなぁ〜
コンコンと音が鳴ったのではぁいと声をあげる
するとここにいたんですかとイチョウが出て来た
「ダリ先生が呼んでますよ。」
『えっ!?マジで!?』
何時から!?と聞いて起き上がったメルに
かれこれ20分前からと言ったのに顔を青ざめた
不味い不味いと思い走り出した瞬間だった
「っメル先輩!!!」
『ふぇっ!?』
急にイチョウがメルの腰を
抱きかかえて飛んだのに
変な声が上がる
待って?不幸なのまだ続いてません???
「あらぁ〜流石に避けたのねぇ」
「…ダリ先生、応答してください」
そう言ったイチョウが
淡々と状況を説明している間
メルはじっと何処かで
見た覚えだなぁと女性を見上げていた
思い出せず誰かなぁと首を捻る
「一匹侵入者がメル先輩を
狙ってきたので、はい、はい了解です。」
「あらあらあたしを放置して良い度胸ね」
『(黒い帽子に黒装束…明らかに魔女)
イチョウ先生、此処は引きましょう』
「っえ!?いやですが」
『魔女の効果が何か分からない以上引くべきです!
後、私まだ不運効果続行な気がするから
嫌な予感しかしない!!!』
そう本音をサラッと言うメルに
このまま放置するわけにはいかないイチョウ
せめて近くに居て下さいと言って
そっとメルを降ろし前に出る
「イチョ!!」
「ツムルか!メル先輩連れて
逃げてくれ!!此処は俺がやる!!」
「分かった!メル先輩こっちです!!!」
『えっ!?ちょイチョ君!?
駄目だって魔女と戦っちゃ!!!』
そう言ったメルの言葉を無視して走り出したのに
邪魔ねと言って手が白く光るのを見て不味いと感じた
『っああもう!!“
そうメルが強く言い放った言葉で
右手から長大な光の帯を生み出し、
自在に操って攻撃を加える
女性の手から放った光に当たり
イチョウに当たるのを辛うじて防いだ
『魔法には魔法しか効かないっつってんのよ!!
イチョウ先生悪いことは言わないから帰ってこい!!』
「ちょ、それを先にー」
「っ!!駄目だ!後ろ!!!」
そう後ろを向いたイチョウの
背後に女性が呪文を唱えて入ってくる
呪文詠唱じゃ間に合わない、
でも動かずにはいられない!!!
メルは顔の筋肉を止めて身体の動きに集中した
地面を蹴るのに集中しイチョウに手を伸ばす
掴んだ後、ツムルに服を掴まれていたのを無視して
女性が言い放った言葉で意識が飛んだ
+++++++++++++++++++
『ん゛んんぅ…』
頭マジで痛い。本当に此処何処だよ。
そう思いながらメルは
少しだけ顔を横に振って意識を取り戻す。
ツムルが後ろでメルの服を掴んで倒れていたのに
メルが声をあげた
『っ!ツムル、先生?ねぇ、起きて!!ツムル先生!!』
「ん゛っ…」
意識があるだけでも確認が出来てホッとする
このままなら起きてくれるだろう。
ふと前を向いてみると
ぐったりとイチョウが倒れていた
『イチョウ君?大丈夫…?』
ツンツンと腕をつつくとピクリと動いた後
メルの手を掴んで勢いよく引き寄せ、
メルの首元にもう片方の手を
伸ばす前にイチョウが気付く
「メル、先輩?ああっすいません!!
つい敵だと思って」
『いーや、判断二重丸だから良いよ
…それよりツムル君起こしてくれない?』
何か起きそうになさそうでさ。
そう苦笑いしたメルに分かりました
と首を縦に頷いたイチョウは
起き上がりツムルを呼ぶ。
その間に此処が何処なのか現状を見る
まず、私達は女性の魔術を
聞いた瞬間意識を失って此処に来た
と言うことは女性の術の中にいる可能性が高い。
外に連絡を取ろうとするが全く反応しないし
使い魔を召喚しようとしたが一切反応しない。
試しに首元の裏にあるオリアスの印を触り強く念じたが
全く反応しない所、魔術関係は
無効化されているのは分かった。
「んっ…あれ、俺…」
『“悪夢の王の一欠けよ
天空の戒めとき離れたし
凍れる黒き虚ろの刃よ”!!』
メルが起き上がり手を
上に上げて詠唱を始めだす
イメージを明確に浮かべて
力を更に凝縮させる
『“我が力我が身となりて
共に滅びの道を歩まん
神々の魂すらも打ち砕き”!!!』
『“
そう言ったのに、
一切手の中に生まれない力に
駄目だとしたうちを打った
『っち!くそっ!!完全版の
出ないなんて…魔術と魔法全部消し去る場所か』
「メル先輩!?今何を唱えてたんですか?」
『…軽くお爺ちゃん位消し去れる
威力の剣を作り出そうとしただけ』
ええ!?そう言ったツムルに
メルは深いため息を吐いた
「諦めずに何か方法を考えましょうよ!!」
『イチョウ君無駄、止めといて。
魔術はさっきラファイアを
無詠唱でやってみたけど駄目だったから無駄。』
「…本当ですね、何も出ません。」
「え!?嘘マジで!?」
『マジもマジよ…しかも白い世界』
おいおいおい嫌な予感的中か?ああ?
せめてお手柔らかにお願いしたいところだ。
メルは身体を起こして前に歩く
するとふわりと一枚の紙が降りて来たのに
そっと用紙を取り見る
後ろからイチョウとツムルが覗き込み
三人で顔を青ざめた
“性行為をしろ”
『っだあああああああああああ
嫌に決まってんだろおおおおおお
別の悪魔を巻き込むなあああああ』
そうくしゃくしゃにして叩き落す
誰が可愛い後輩をみだらな行為にさせろと言うのだ。
やめろマジで止めろ…こうなったら
幻影を使って無理矢理でも作り出すしかない。
指を鳴らそうとする手に
待てとイチョウが手を置いた
「慌てないで下さい。文字を見るからに
性行為という文字しか書かれていませんし
此処から出られない以上
試せるものは全て試してみましょう。」
それに、俺も人を巻き込みたくないですしと言ったのに
そうだよなとメルは強く頷いた。
イチョウはどちらかと言うと
オリアスに殺される未来しか見えなくて
この話は正当防衛として半殺しになる
気持ちだけ整理しておく決意を感じていた。
「っえ、いやでも…メル先輩はいや、
じゃないんですか?」
『そりゃあやだよ。可愛い後輩が
心痛めるというのが腹立たしい。』
「ですよね…え?待って?待って待って?」
そう顔を上げたツムルに
イチョウもメルに反応した
『え?何私おかしいこと言った?』
「てっきりオリアス先生
居るから嫌だって思ってたと」
『あーいやーー確かにそれも
あるけど、正当防衛だし。
それに私の不運が
巻き起こしてる気しかしないから
ぶっちゃけその不運に
巻き込まれた二人がマジで申し訳ない…』
ごめんねぇと二人の手を掴んで謝るメルに
二人共首を全力で横に振った
「謝らないで下さいよ!!」
「そうです!俺達だってメル先輩を
守り切れずにこうやって相手の罠に
かかってしまってしまいましたし…」
「まぁメル先輩だけかからなくて
不幸中の幸いっていうか…」
まぁそれはそうなんだが、
私だけかかっていたら
この紙どうなっていたんだろうか?
ひょっとして自害しろとかになってた?
そう考えたら不幸中の幸いかもしれない。
『ごめんね、マジ後で恨んでもらって構わないから…
今度好きなの買って上げるよ…』
「いやいやいや申し訳ないですって、
俺達だって、ねぇ?」
「ええ、とにかくお互い
謝っていたら埒が明かないですし
早速話を進めようと、思うんですが…」
構いませんか?そういうイチョウに
ハイ大丈夫ですと
片言になるメルに脂汗をかいた
咳ばらいをしたイチョウにではと言葉をいう
「メル先輩は耳を塞いでいてください。
俺達だけでちょっと試してみますので」
『え?ああ!そうか!!
文字からして人数決まってないもんね!!』
「そうです。」
分かった!そう言ってメルは両耳を手でふさぎ
目も塞いで後ろを向いて大丈夫だよ!と言った
それにこくりと頷いたイチョウは
ツムルの方を向いて話し出す
『(ん〜〜!!何考えてよ!
聞いちゃ駄目聞いちゃ駄目聞いちゃ駄目)』
あーでも聞いてみたいっていう気持ちも浮かび上がる。
普通の男の人ってどんな話するんだろうか…
流石にちんちんって言うのかな?ちんこって言いそう…
ってそういう問題じゃないですよね!!
相手は後輩である。
自尊心が崩壊してしまうので
一刻も早く出たい所だ。
そう思っているとちょんちょんと
背中をつつかれたのに
気付いてそっと身体を起こす
「駄目です、何も起きませんでした…」
一応ドアは向こうにあるんですがね
そう言って指を指した方向を見ると
ドアノブらしきものがあり、
上に板が立てかけられていた。
性行為しろという文字以外
何も変わっていない。
『…待って?そのティッシュって何?』
「あっえっと…その話をしていたら出てきて」
『話の内容は聞かないで置くから…って事は
一応特定の物は出てくるってことか。
例えば性行為だから…ベットとか?』
そう言った途端隣に大きなベットが姿を現した
それを見て数秒固まったメルが
そっと床に身体を突っ伏した
『うぅううう〜〜出来れば出てきて
ほしくながっだがなぁ〜〜〜???』
「あ、あはは…と言うことは、
水やお腹が空いた時も一応出るってことか」
そう指を鳴らしてみると鳴った
瞬間三人分の水と食料が姿を現した
オオと言ったツムルに
メルもごくりと喉唾を飲み込んだ
ぐううと鳴ったメルのお腹に
メルが勢いよく腹を手で隠す
苦笑いしたイチョウが飯にします?
と言って箸を渡したのを
ごめんねと言って受け取った。
+++++++++++++++++++
「いやー美味かった…
にしても食ってよかったんかな?」
『何時出れるか分からない状況で空腹のまま
下手な事言うよりかは
まぁこっちの方が良いなって。』
それはそう。そう思った
イチョウとツムルはメルの言葉に頷いた
『ん゛〜攻撃の薬ビンも全部使っちゃったし
使える物はもうないなぁ』
「さっきとんでもない威力をぶちかましたのって
ひょっとしてそれだったんですか?」
ラグナブレードが使えないと言うので腹が立って
勢いあまって全部投げたら壊れるかなと思ったメルは
詠唱が多少長くなったものの連続で薬ビンをぶち投げた
威力的には
互角になるレベルにまでなったが
傷一つつかないのを落胆していた所
ツムルがどんまいと肩に手を置いたのだ。
『そうなのです。
僕のコレクションがっ…んぐ』
「?どうしたんですか?」
『まずい…今一人称
ひょっとして僕って言ってるです?』
「言ってますよ??」
ぎゃーーーー!!!
素が出てるーーーー!!!!
あれ使ってないのに!?なんで!?
そうぱにくるメルに
どうしたとツムルがソワソワする
説明をするのは良くないので、
一応素を隠している事を伝えた
『元々一人称が僕で、
敬語が抜けない子でしてですね。
後輩ですし敬語は外して
私って仕事用に言葉を切り替えて
使っていたんですよ…』
「えっ、そうだったんですか…!?」
『だって、僕って女の子で言うのも…ねぇ?』
せめて男なら分かるんだがと言ったメルに
そんな使っても良いんじゃないですか?
とツムルが否定をする
「俺だって先輩の前なのに一人称俺だし」
「メル先輩には助けてもらってばかりですし
そんな女だからって一人称を変えないと
気に食わないって言うんでしたら
そんな奴を粛清してやりますが。」
「そうですよ!誰かに
言われたりしてないです?
俺そいつのことちょっと
実験に付き合ってもらうんで!!」
ねぇ軽く不味い事聞いた?
ねぇ聞いたよね?
実験それマルバス先生以上に
恐ろしい気がするんだけど
精神医学の実験ってヤバすぎない?
大丈夫じゃないよね?
『いやいや、僕の方が気にしているだけなので
特に誰かに言われたとかはないですよ。』
「ならいいですけど…」
『そんなことより、今何時なんだろう…
外の時間が分からない以上早く出ないと。』
「そうですね、一応毒は無かったですから
食べ物自体に何か効果があるとかはなさそうですね。」
毒見を全てツムルにさせたのには流石に申し訳なくて
メルも『いや僕も食べるよ』と言ったのに
ツムルが「メル先輩に食わせる位だったら俺食いますから!!」
だからじっとしていて欲しいと言われて、メルはじっと
イチョウの後ろから心の中で声援を飛ばしていた。
ちょくちょく大丈夫かなと思ったりして
びくりと身体を跳ねたりさせたが
普通に全て美味しいだけで終わったので良かった。