『マジでおこ』
「いや〜ごめんね?」
「まさかメル様と私達で一点差とは…」
「あの時燃やしてなかったらぁああ!!」
そう言ったクララにメルがごめんごめんと謝る
いやあ調子に乗ってぶち込んだ火炎系がまずかった。
「ではオリアス先生、此方を。」
「ん。さんきゅ」
そう言ってアスモデウスから
水族館のチケットを受け取る。
それに誰と行くんですか?
ダリ先生?そう言ったのに
オリアスがサブいぼを立てて青ざめる。
「無理無理無理無理なんであの人と!?」
『嘘嘘!で?何時誘ってくれるんですか?』
そう言ったメルがにやりと笑って
後ろに手を組んで此方を見てくる
…っ!こいつ!!!
「どうしよっかなぁ?
…気になるあの人にあげようかな?」
『っえ!?待って待って!?オリアス先生?!』
どうか心狂ってしまえば良い。
自分の事で頭が一杯になってしまえば。
それだけでいいのだ。
君が望んだことじゃないか。
だからこれは、正当な判断だ。
ニヤニヤ笑うオリアスにメルがコロコロと
顔を変えるのについつい面白くて笑ってしまった。
「…ミルミルとキラキラ先生
とっても嬉しそう。」
「嗚呼、そうだな」
「ある意味どっきり大成功だよね!」
+++++++++++++++++++
「ふぃおなかいっぱい」
「ふふっ食器下げるわねぇ〜」
『ああ、お母さま構いませんよ
私手伝います。』
「あらあら〜でもお客様に悪いわぁ。」
そ・れ・に
「貴方は前にクララを助けてくれた恩人よ?
お手伝いして頂くなんてことは申し訳ないわ。」
『う゛っ』
「ではうちの子の代わりに俺が手伝いますよ」
「ふふっ。それじゃあお願いできるかしら?」
何故!!!!そう心の叫びが
声にちょっと漏れた
いやあ何故もなにも、
恩人にさせるわけにはいかないだろう。
くつろいでいるのが仕事だと思い込ませる。
「ねぇねぇ!!ねぇちゃん!!」
『ん?僕のこと?』
「お姉ちゃんにやったみたいに
魔法って使えるの!?」
『ん??あーー、
出来なくはないけど、
どんなのが見たい?』
「そうだなぁ〜こうどばーんとずばーんな!!」
「いやそれでは分かる訳が」
『あー多分飛び散る系が良いんだな。
花火とか好きそうだったもんなぁ。』
「メル様分かるのですか?!?!?」
『うーん、僕も元々こっち側の悪魔だし?』
そう笑うメルにそんな訳がないと
アスモデウスが首を全力で横に振った
いやぁそれが昔はそうなんだって。
落ち着いていた頃から花が開くと
クララみたいになったよ。
「みたいみたい!!」
『うーん、どうせなら魔法で花火出来ねぇかなぁ』
そう言って外に出た
メルの後を追って
子供たちが出て行く
『“
そう解き放った言葉の前に、
爆竹の様な音と光が巻き起こった
それに驚いた子供たちだったが、
すげぇと言ったのに
これで?とメルが言う
『これで驚いちゃぁ困るなぁ!!』
そう言って手に力を込める
威力や場所は一瞬で、集中して
この世界に自分しかいない状態を作り上げる
目の前に複数、なるべく空の方が良い。
爆竹の様な魔法の中に、火力の高い魔法をぶち込む
『“
爆竹の様な中に魔女が使用出来る
最高火力の呪文をぶち込んだ
目標の内部に火球を生み出し、
その火球が炸裂し、青白い炎が吹き出す
要は軽い花火が出来上がって
空を綺麗に華咲かせたのだ。
パンパンと音が鳴ったのに、
後ろから見ていた子供だけではなく
アスモデウスが感激のあまりメルに近づいた
「素晴らしいですメル様!!どうやって
あのような爆発から花火を作り出したのですか?!」
『っうぇええ?!いや、
爆竹みたいな威力しか出ない発火物を作り出して、
その中に火力の高い
その火球が炸裂し、青い炎を作り出すことが可能だ。
その為何処でもまぁ表面の
外側さえあればまぁ大体は使用可能だ。
だがこれはあくまでも魔術ではなく魔法の部類だ。
確かに言葉では魔術とそう変わらないが
…これは魔女だけが使用する魔法。
なのでアスモデウスが使える訳ではない。
それに分かっていますが
それでもと気になって話しかけたらしい
「それに青い炎など見たことがなく…!」
『…あー!そうか
炎の最大火力の色知らない!?』
「え?赤が最大では」
『違う。本当に高いと
青白い色になっていくんだよ。
途中紫色だけどね。』
「ほう!!!!」
『一点に集中して、
威力よりも濃度を高める感じ。
凝縮に近いかも。
僕で良ければ何回か
「よろしいのですか!?」
『うん!まぁ後期の授業で
ちょこちょこ見せようかな?
どうせ僕後期授業殆ど入れられてないから』
そう言ったメルに、
それではお時間ある時で
と言ったアスモデウスに
メルはよろしくと声をかけた。
「何してんの?」
「メル様が花火を魔法で作り出して
披露して頂いた所です!!」
『もっかいみる?』
そう言ったメルに見る見ると子供が騒ぐ
じゃあいっくよー!
そう言ってメルが手に力を込めて
先程よりも素早くかつ
集中を深くするため意識を一瞬落とす
『“
爆竹の様な中から火球が炸裂し、
青白い炎が吹き出す
空に綺麗な青と赤の花火が舞うのに、
おおと思わずオリアスも声を上げた
「凄いね、コレって元々ある魔法?
それとも即席?」
『即席』
「即席!?」
『そうだよ。
二つの魔法をほぼ同時に出した。
前の言葉が筒玉になっていて、
その中に
そのまま爆発と同時に青白い光を放つ。』
「…本当に何でも出来るね君」
『流石に何でもは無理かなぁ。
こんなの閃きだからね。』
意思疎通ができる上
閃いてよく出来るな。
何語を喋っているのか
クララ家は分からないのに
メルはどうやら分かるらしい。
「まぁまぁうちの子を喜ばせてくれて…ありがとう」
『いえいえ!私もこうやって研究出来るので
お互い喜んでいいじゃないかなって思いまして!』
「…良かったわ。ほんと、メル先生みたいな
先生がうちの子を見てくれて。」
そう目を開けて話すクララの母親に
何処かあの男性を思い出した。
嗚呼、一応聞いておかないとまずい。
そう思ったが吉日ちょっとお母さん借りるね
そう言って走り出したメルに周りが待ってと言うも
メルがクララの母親の手を取って
浮遊魔法を使用して飛んで行った
+++++++++++++++++++
『よっと、此処ならちょっとだけ話せますかね』
「私に何か用かしら?」
『…とぼけないで頂けますか?
クララのお母さん
いえ悪魔ウァラクさん』
そう言ったメルに
スッと先程迄にこやかだった
目の色が冷たくなる
メルは気になっていたのだ。
クララの家がどうしてこんな
迷い森の深い所にあるのか。
それがウァラクという悪魔のものであるもの。
『貴方のお子さん…特にクララさん
天使の翼をお持ちですね?』
「…何故?そう思われるんですか?」
『悪魔ウァラクは代々天使の翼をもつと呼ばれていました。
まぁこの話はあくまでも天使の翼をもつ者に
お尋ねしたいことでして
気分を悪くされたら申し訳ありません。』
「いえ。ですがどちらの情報かしら。」
『…
一か八か、伝わるか分からなかったが一応言ってみると
彼女が目を大きく開いて驚いて固まってしまった以上
どうやら
…かなり面倒な話になってきたな。
「…はい。うちの特にクララは
天使の翼を持っています。
ですが、それと何の関係が?」
『実は私の傍に天使が存在しているの
…ご存じないとは言わせませんよ?』
ねぇミカそう言ったメルの
斜め上の空中に
六枚羽の天使が現れた
髪の色は薄い水色の背中まである髪を
後ろに一つで結わえており
銀色の目に、白い服を身にまとっていた
「ーっ!!」
「やっと僕の名前を呼んでくれたねぇ?」
『シッ。本名を呼ぶな馬鹿。
此処ではメルって呼んで。』
間違えてもどっちも呼ぶなよと言ったメルに
ミカは分かったよと言った。
ミカ…彼の本当の名前はミカエル。
悪魔よりも強力な威力を持つ熾天使の者…だ。
「で?僕をどうして呼んだんだい?」
『ウァラクさん折り入ってお話があります。
此方のミカをこの森でかくまってくれませんか?』
「っえ!?」
『食事代は僕から支払いますし
なんなら結構面倒見がいいので
「ちょちょちょちょっとまった!!」何』
「君僕が身体から居なくなるって
どういうことか本当に分かってるの!?」
『どうなるの?』
っだああああああああああああああ
「あのね!!
君今の状態って魔女なの!
分かる!?」
『うん』
「魔女は悪魔と契約して一次的に魔法を使える。
僕が君を殺しちゃったのは前の世界での話!!
どうして僕が此処に居るかっていうと、
君が悪魔に願ったから!!」
いわばおまけだ。
「で!こっからが問題。
君は今+αの僕が居て何とか魔女という状態も
君がどういう存在かも特定不可能になっているんだ。
いわば僕は暗証番号の上に載ってる
識別不可能シール的な物の役割だ。」
『それで?』
「僕が今出ている状態。
つまり今この状態は
君が魔女と言うことも、人間ということも
…君がミレイユの継承者である
天使の生贄として
奪われる確率が非常に高まっている!!」
『は!?ちょ最後の聞いたことないんだけど!!!』
「そりゃ君が応答しなかったからね。
これでも一万四千三百五十六回は言ったんだよ!?」
『おおない!?』
「とにかく!僕を外すと
君が狙われる可能性が非常に高い。
まぁ君の力がそれだけ強まるって言うのと、
ミレイユが残した強い魔術って言うのは
僕のことを指していたんだよ。」
そうなの!?
「だから今君は通常よりも倍
いやそれ以上の力を使える。
身体の力を抜かなくたって
自在に操れる事が出来るから
怖くて僕が何故いるのか分からずじまいで
とりあえず蓋要素として
僕に魔法をかけたんだよ。」
それが名前一つで終わるなんて
…そう泣きだしたミカに
いやこいつ乙女だぁと
メルはドン引きしていた。
『君が消えていなくなるの怖いから、
一応この森の奥に僕の家作ったから
お隣さんにしては遠いけど
宜しくお願いしますと思いまして。』
「あらあらそうでしたの!」
『こんな天使がうろちょろしてたら
適当にこき使ってやってください。』
どうせ天使の話が出来るのはこの家系位だ。
それなら分かっていた方がマシだし、
実際クララの家の奥に
作って置いて正解だった。
天使を探すのにクララの家に
ではなく此方に方向が経てば
色々好都合だったりするだろうし。
要はかく乱多少出来ればと思ったのだ。
そんな日は来ないだろうが。
事情が分かったらしい
クララの母親は分かりましたと答えた
「で?僕は君から離れる?」
『いやまだ残ってて。
どうしても勝てない時だけ出てきて。』
それで手を打とうそう言った
メルにミカは分かったと答え
メルの中に入って消えていった
「…とんでもない方とお知り合いなんですね」
『ええ、そちら程ではありませんよ。』
「あらあら。
そろそろおいとましましょうか。」
そうですね。
きっと彼ら怒ってますよ。
そう言って笑うメルに
ふふっとクララの母親は笑った