Novel - Paola | Kerry

it's just you


友達の友達と友達5

20/09/15
29


メル先生!
そう呼ばれてはぁいと振り返る
遠くから呼んで駆け付けたのは
ダリ先生と


『どうしました?
ダリ先生にマルバス先生』


「いや〜君にちょっと用があってね!今空いてる?」


『一応…授業終わりましたし
この後も空いてますが。』


補修の授業も無事に終わり

今日は午後から休みになっている。

それにしても
一体どうして
また二人なのだろう?



首を傾げていると、
マルバスからの声に
メルがマルバスに身体を向けた



「それが、メル先生に
会いたいっていう人が来ていてね…」


『ん゛ん?会いたい???』


「丁度今さ、来年度の
職員採用に向けて試験しててね?

面接で職員に誰か知り合い居ますか
って聞いたら君をズバッって言ったから!」



面白そうだしついでに会ってよ!

そう言ったダリに
メルがだぁああっとズッコケる。


誰が面白そうで会えと言うのだ。


誰が。



仮にも正職採用だろうが。


やめろ。


落ちたら可哀想だろうが。




「…それに、メルちゃんのお仲間かどうかも知りたいし?」


『…成る程いいですよ。
会います何処に居ます?』


魔女という可能性が
非常に高いと踏んだダリが
こっそりとメルの耳に本音を伝える。



そうと決まれば一応会っていて損はないだろう。

ちなみに今日の職員室当番はメルとダリだった。




ガラガラと開けた職員室のまぁ涼しいこと。良いね。


汗が徐々に消えていく感覚は
とても良い感じだ。


一応熱冷ましに魔術を使えなくはないが、


そうすると体温管理が難しくなるのと
単純に面倒だからしないという
理由があってしていない。




ドアを開けたダリに続いて
マルバスやメルも職員室に入った。


すると来たキタという声が
若干遠くから聞こえる。


どうやらツムルやイチョウもいるらしい。


『っあああああああ!!!!!』




そう大声を上げて
マルバスとダリの間から走っていく




『リンーーーーー!!!!
嘘嘘うそ!!来てたの!?』



「うゎああああ!本当にメル!?
嘘!!やっぱりここだったの!!!!」


メルが抱き着いた女性はリン。

魔女仲間であり親友だ。

赤系統の色合いで
ちょっと見にくかったから
誰かと思ってたら

まさかのリンに
驚きすぎてつい勢いで
抱き着いてしまった。



ごめん急に
と飛びついたことを謝るメルに

いいよいいよと
リンが首をぶんぶん横に振った



「お知り合いですか?」


『うん!こっちはリン!!
あれ?リオンは?』


「あ゛〜それが」


「よぉ。がきんちょ」


そう言ってメルの頭を
わしゃわしゃと撫でる方向を向く


真後ろにどうやら来ていたらしい。


全く気付かなかった。



『リオ君!!君さぁ〜!
僕がきんちょじゃないよ!?』


「はっ!言ってろ。
お前どうみたってがきんちょだろうがよ。」


『なっ…なんですって〜!?』


「もぉーリオンったらさ?
メルとオリアスさんに
会いたくて会いたくて仕方がなくてさ?」


「んなっ!?ばば馬鹿言うんじゃねぇ!!
それはお前の方だろうが!!!」


そう慌てるリオンと笑ってからかうリンに
メルは職員室や同僚では滅多に見せない
手や足を大きく動かして笑い転げていて

一同ぽかんとしていた



『やーい!言われてやーんのぉ!!』


「うっせ!!にしても驚いたぞがきんちょ。
まさかこいつの上司だってな?」


『んあ?え?嘘待って!?リオンさん
ツム君とイチョ君知り合い!?』


「知り合いも何も、元学友だよ。」



「『ええええええええええええええええ!?!?!?!』」



そう驚くメルとリンに
いやぁ懐かしいなぁと言ったイチョウに
ほざけとリオンがツッコんだ。


「お前急に行方不明になったから
何してたかと思ってたら…
こーーんなかわいこちゃん捕まえて
イチャイチャしてたのかよ…この有罪!!!」


「うるっせえわ!!
てめぇと違って優秀なんだよ俺はぁ!!」


『お前らが煩いわ馬鹿野郎共』


そう二人の頭を思いっきり叩いたメルに
いてぇと言いながら息を合わせて
「何するんだ」と言うリオンとツムルに
煩いから叩いたと答えた。



「それにしても数年連絡音沙汰無いと思っていたら
まさかメル先輩の知り合いと同棲しているとは…」


『世間も狭いよねぇ〜』


「てめぇら本当に殺されたいのか…?」


駄目だからね?
そうふてくされるリンに
わぁっとるわとリオンが
吐き捨てるように答える。



「予想以上に面白い関係になってない???
ねぇ採用して良いよね?」


『もしもーし、ダンダリオン先生〜?
ちゃんととってます???ねぇ〜』


「そう言ってもこの子とリオン君
とんでもない位優秀だよ?

成績も通過点余裕で超えてるし
実技はもうばっちり。」


「メルは何の授業取ってるの?」


『僕?僕空想生物学』


そう言ったメルに
リオンとリンが息を揃えてあぁーーーと
苦笑いして吐くように答える。


んだよその解答は!!

そう言ったメルに
いやぁ合ってたでしょ
とリンがリオンにいう



「くそっ、がきんちょだから
教職員じゃねぇと思ってたが
……外れたか」


「へへーん!あのメルだからね!?
やってても空想生物学かなって!!」

『あのーお兄さんお姉さん??
君達やっぱり僕の事馬鹿にしてるよね?』



ねぇどうしてこうも
似たような人が寄るのかなぁ


そう悩むメルの隣で
声を押し殺し腹を抱えて笑う
ダリに蹴りを入れた


いった!そう言ったダリに
失礼とだけメルが答える。


段々カルエゴ先生に似てきてない?
そう言ったダリをガン無視して
話を進めることにした。



『それにしてもどうしてまた
教職員受けようって思ったの?
っていうか今週
君の所に行こうと思ってたのに。』


「んー単純に暇って言うのと。
君と一緒に仕事するの
面白そうだと思ったから!!」


…それに仲間は増えた方が楽でしょう?

そう言って笑うリンに
そりゃあねとメルが嘆くように答えた


「もう滅茶苦茶面白いから
多分君のお爺ちゃんに言えば
すぐOK出るよ。」


っていうか報告したから
もうすぐでつくよ。


そう言ったダリが職員室の外側を見ると
言った通りにサリバンが
メルちゃぁああんと言いながら入ってきた。



うぉいいいタイミング。



「ダリ先生から話は聞いているよ。
君達がリンちゃんとリオン君だね?」


「初めまして、鹿目リンと申します。」


「アムシャ・リオンと申します。」


『(んぅ?あれアムシャ??)』


確か不滅の聖性と言う意味があって
誰か似たような者が仲間だったような
…なんだったかな?



「良い子達じゃん〜採用で良いよ!!
メルちゃんのオトモダチでしょ?」


『うわぁ…コネ感が半端ないぃ…』


そうドン引きするメルにえぇ
そんなことないよとサリバンが答えた



「実力はあるって…
何となく分かるからねぇ?」




そう言って目を小さく開けたサリバンに
リンが驚き固まる。

リンの前にそっと手を
横に伸ばしリオンが前に出た


「大丈夫手を出すつもりはないよ。
メルちゃんの友達っていう所で
もう採用決定で構わない位だし。」


「じゃあ二学期から
追加採用します?」


面白そうだし。


そう言ったダリに
良いねぇやろうとサリバンが答えた。



「え?私此処で働いていいの??正規雇用で?」


『ある意味イレギュラーな
気がするけど…まぁ二学期からね?』


「君達何が得意なの?」


そう言ったサリバンに
うーんと唸った後リンが
魔歴史?と言ったのに
馬鹿とリオンが答えた。



「お前に魔歴史教えさせたらとんでもねぇわ。

教え方は良いですが知識が乏しいので
最初は教科入れない方が良いと思います。」


「そう?それでも良いけど。
君はどうする?」


「俺はー」


「リオそれこそ魔歴史得意だったじゃん!
困った時は俺達も教えるから!!」


そう言ったツムルに
じゃあそれで
とリオンはサリバンにこたえた。


「魔歴史ならダリ先生
教育宜しくお願いしてもいい?」


「ええ構いませんよ。」


丁度人手が欲しかったので。
そう言ったダリにやったぁと
リンが嬉しそうに飛び跳ねた。


全く、とんでもない
大騒ぎが巻き起こりそうだ。



『それにしても
いつからの付き合いなの?
そこの三人は。』


「ほぼ腐れ縁ですね。
一年から卒業まで
ずっと一緒でしたよ。」


「急にリオから
音沙汰無くなって驚いたんだって」


「うるせえぇな
分かった分かった。
すまんて。」


そう答えたリオンにツムルがむぅと答える。

どうやら余程心配をしていたらしい。

久しぶりに会えて嬉しいのか機嫌が良い。


「細かいことはメルちゃん
リンさんに教えて貰えるかな?」


『分かりました。
じゃあ夏休み中に
ある程度教えておいた方が良いですよね?』



どうせ二学期忙しいし。
そう言ったメルに
そうだねとサリバンが答えた。


全くこの学校色々と大丈夫なのだろうか?


「じゃ僕はこれで〜」



お疲れ様ですー
そう言ってサリバンに対して手を振った後

メルはじゃあと
リンの手を取って歩く


『おいで?僕が色々教えるよ!!』


「ふふっ!お願いします先輩」


『ちょっ!!…
先輩は恥ずかしいからヤダな。』


そう言ったメルに
えぇとリンがニヤニヤしながら言う

流石に先輩呼びで
恥ずかしがっていたら不味いが、

まぁ先生呼びならと言ったメルに

リンはそっちの方が
恥ずかしいのでは?と思ったが
心の中にしまっておくことにした。



『って言っても
僕も二学期から授業
請け負うの減るからねぇ』


「え?そうなの?」


『…つい数日前にさ
ちょっと吐血しちゃって』


そう言ったメルにリンが青ざめる

どうやら彼女も知っているらしい。

吐血の事でも聞きたい事があったからだ。



「…そう、メル貴方」


『いいよ。どうせ時間が無い
ってだけだろうし。』


「違う、違うのメル。
普通魔女は死ぬ手前で吐血なんかしない。」


そう言ったリンに
メルはは?と答えた


「身体の何処かに
何か模様ってない?
ねぇちょっと脱いで?」


『ちょちょちょちょちょ
向こう向こう行こう!!ねえ!?』


そう言ってメルの
服を脱がし始めたのに

職員室で小声で話すには
限度があったため

急いでリンを連れて職員室から離れた。



個室に入って誰も来ない事を
想定してメルは
仕方がないと思いつつ衣服を脱いだ。



「…やっぱりある」



なにがだ

なにが



『何があるの?』


「首裏の紋章は特に問題ないけど
魔女になった時に
背中に薄っすら残る痕が変化してる。」



どう!?そう言った
メルに今写真撮るからと言って
リンが写真を撮って見せてくれた



背中の中心から
円が大きく描かれており

その中央に山羊のマークが
赤く表示されていた。




『なに、これ……』



「永久の魔女になる
呪いみたいなものだよ
メル貴方何かやった?」



『ええ?!特に?』



「そうね…悪魔の血を採って
今永久の魔女になるようにしてる感じ?」


そうだと言ったメルに
ふぅむとリンが悩む


山羊のマークに
触れようとしたリンだったが
バチンと大きな音が鳴り
そのあと大きな音が鳴りだした


何何なにと言ったメルに
リンが少し離れて呪文を唱える
次第に音は消えて無くなる。



「ちょ何今の音!!!」


「……あ」


そう焦ってドアをノックせずに入ってきたツムルに
メルがちらりと首だけを動かしてツムルの方を見る
今現在ほぼ全裸状態であって。

『ぎゃーーーーーー!!!』

出来ればきゃーなんて
声が出ればよかったのだが。


そんな可愛らしい事はしなかった
僕は、確かにがきんちょかもしれない。


+++++++++++++++++++


『で、このマークって一体どういう意味なの?』



そう軽くツムルの頬をひっぱたいたメルに

隣にカタカタと震えながら
話を聞くツムルを
横目にリンが答える


「永久の魔女は文字通り
永久に生きる魔女なのね?

それは無限の力を秘める
超レアな魔女になると言うこと。

逆に言えば
誰もが羨む存在になるってことよ。」



『つまり?』



「ソレは永久の魔女になる
素質がありますよって証拠の印。

前にも多分出たことがあったと思う。
小さい頃から感情の起伏が
激し過ぎると出たりする。」


「そのマーク前に
俺達と戦った時なってましたよ?」


額に小さいですが
似たようなの出てました。


そう言ったツムルに
メルはそうなのかと答えた。


「はい」


「このマークは出ると
基本危険と呼ばれていて
粛清対象に入っている状態なのよ。」


『え?どういう???』


「メル例えば欲しいものがあって
それが手に取れる状態だとするでしょ?
でもその物は禁止されたもので
皆から批判されること間違いない。」


そうしたら貴方は
それを採ったらどう思う?


『普通に罰せられて
間違いないと思うけど…あまさか』


「そう。知らなくても知っていても
罰せられる位恐ろしい立ち位置。

まぁ生贄と言っても
過言じゃない位の位置よ。

寄り付かないし忌み嫌われる存在
と言っても過言じゃない。」



「どうしてそんなものが?」



「魔女が何故寿命が短くても
魔法が使えるかと言うと
永久の魔女が悪魔に魔女としての
生贄として捧げているから
って言われているの。」



『悪魔に…生贄として?』



「永久に魔女として力を使えるように、
まぁお願い事としての生贄よ。
晴れ続きで雨ごいに
お供え物をするみたいな感覚。」




おうそれで人を生贄にされてもなぁ…




「ソレに該当してるってことで…メル貴方」

『え?なるよ?』



っでぇえええええ!?
正気!?そう叫ぶリンが続けて言う



「だだだってあの永久の魔女よ!?
貴方だって分かってるでしょ!?
魔女の魔力は悪魔と違って
感情の起伏が元になるの!!
それを長い時間ずっとやるってことだよ!?」


『するよ?できるよ。』


そう言ったメルに
いやいやいや分かってないと
リンが続けて言う


どれ程苦痛なことかと言った
リンにそういうもんなの?
とツムルが聞く



「感情の起伏は基本的に幸せーとかじゃなくて
こう絶望に近いものが対象になるのよ。」


「え…つまり、生き続けるのにずっと
苦しまないといけないってことですか!?」


そう言ったツムルが止めましょう
と言うが嫌だとメルははっきり言った。



『んぅ〜こうするのは嫌だったんだが〜〜。
リン、貴方なら僕の中見る?』


「…良いの?」


そうしないと僕が出来るって
言っている意味分からないでしょ?
そう言ったメルにリンがコクリと頷いた。

おいでそう言ってメルはリンを呼び

リンの手を取り
おでこをくっつけて目を閉じる。


椅子に座ってお互い見ている状態で
少々一目と背中が辛いが…

そんなことはどうだっていい。


『…絶対に壊れないでよ。
一応一辺しか見せないから。』


「そんな言っても…
分かった分かった。
早くして?」

後悔するなよ。そう言ったメルに、
リンは少し引いたがすぐに目を閉じて集中する。

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