Novel - Paola | Kerry

it's just you


風力は最弱で2

20/09/15
48

収穫祭

審査場所、ダリやスージーが居た場所に
オリアス(メルの家系魔術透過ver)が侵入する。


なるべく気付かれない様にとしているが、
収穫祭が始まった直後なのか
ワクワクで此方に気付かれていないようだ。



「まずは狩りをし過ぎない」


これが大事ですかね。


「ほぅ、というと?」


「Pを集めるのももちろん
大事なんですけど…あの時間が…」


6666分約四日間のサバイバル。
その中で生き残るには
まず環境に慣れることが第一なんです。


食材のPを欲して体力を削った結果
4日間もたなかった例は沢山あります。
完全に自給自足ですからどの食材をPとして提出し
何を食事として残すか
常に冷静な判断が必要です!


なるほど焦りは禁物と!


しかし“慣れる”には時間がかかります。


より早く自然に適応できたものが有利ですが…



『(まずはダリ先生とバラム先生
この二人から全く気付かれなければ
ぶっちゃけ後は楽勝。)』



勿論焦りは禁物。

彼が言った様に、メルも勿論
油断も焦りも持たない様にしている。


「…それにしてもメルちゃん居ないとか
マジで今回生きていけると思う?」


お?自分の話に入ったな。なんだなんだ?
そうマイクをoffにして話し出したダリに目を向けた。

気付いていないと思いますが
近くに居ますよ。貴方の欲しいメルちゃんは。


「あの家系魔術駆使したら
今回の収穫祭絶対上手くいく筈なのに…!!!」


「ふいっ、人手が軽く
3倍に増えますからね…」


「前回のP集計多分っていうか
絶対裏で家系魔術使ってたよね!!

あんな高速で生徒の保護と報告
テキパキ出来ないよ!!!!」


そう机を叩くダリにメルは
遠くから乾いた笑いで答えた。

いやまぁ確かに隠れて高速で
生徒の保護と報告はしてたわ。


…夜の悲惨さを見てから
ちょっと動いてみようかなと思う。




ひとまずは



『…一向にダリ先生達気付かなさそうだね』



流石に動いたらアウトだろうが。
まぁワイワイしている間に
外にでて石を一つ置いておこう。


オリアスにでかしたと思いつつ
抜け出した時間はまだ昼間。

この間にメルは透過をそのまま維持させて
能力を最大限までoffにする。

夜が多分教師の本番だろうし、
今は昨日作っていた続きをすることにした。


++++++++++++++++++


そうしてやってきました。

収穫祭一日目の夜。


「さぁ〜暗〜く不気味で不安でさみしい夜です…が」



我々はてんてこまいです。

そうマイクを持って言うダリにメルは盛大に笑った。
いや笑うしかない。思った通りになってしまったのだ。



いやいや笑って居られる場合じゃないな。
人手が欲しいだろうし、ちょっと位は手助けしてやるか。



『“幻影具現化モル・レヴァ”ムルムル
イポス、ダンダリオン、モラクス、ストラス!!』



オリアスの元に移動しろ。

そう言ったメルに透過した者は移動する。

さて、僕も飲んで置きますか。
そう言ってメルは口にポイっと薬を一つ飲み干した。


『中継係としてイポス、ムルムル、ダンダリオン
お前らは声を出すのを許可する。
ただし教員並びに生徒が半径100m居ないことを前提にだ。』



「「「ー了解」」」


そう言った三人そしてその他の者も移動する。
ふぅとため息を吐いてメルはぼやいた





『あ〜ほんっっと、先生に甘いんだから僕ってば』


++++++++++++++++++



所変わって透過のオリアスは
本体のオリアス・オズワールを
見つけて隠れていた。



「(ーひぃ〜まさか移動してたら本体にぶち当たるとは。)」


「さぁて、次に助けが必要な生徒が居るのはぁ〜?」


そう言って小枝が手から離れてポトリと落ちる方角


「あっちの方がいる気がするー」


そのオリアスの発言に
了解と言ってダッシュで教職員が走り出した。
それをメルは苦笑いで見ながら
ははと空笑いする。



「それにしてもメルちゃん居なくて
寂しいんじゃないですか?」

「ばっ!!…こら仕事仕事!」

「へぇ〜〜〜???」

「(ーって感じですが?)」

『…っ、あっっっのバカ!!!』


そう顔を真っ赤にして言うメルに
突如雄叫びが鳴り響く

その音にからかっていたイフリートもオリアス先生も
勿論見ていたメルも目の色を変えた。


叫び声が落ち着いた後、
イフリートの前に葉が来るのを
そっと避けて切り返す


「あらあら、まさか避けたとは…」


「侵入者か!!!」


「(ーどうする主)」


『…様子見』


場合によっては石投げろそう言ったメルに
コクリと透過していたオリアスが答える。



「永久の魔女は何処にいるの?」


「はっ!彼女は此処にいないよ!!」


「侵入者一名発見駆除します!!」


そう耳元で言う教師に甘いねと言って
火炎を出して来た女性に
バシッとイフリートが跳ね返した。


「へぇ?やるじゃん」


「オリアス先生!
僕一人でやるんで皆さんは別の場所に!!」


「一人?はっはははは!!
私を相手するなんて百万年はやいよ」


そう言って火炎を出してきた相手に
イフリートが火炎で相殺する。

威力は圧倒的にイフリートの方が勝っているのに
全く動じない女性、それもそうだ。

彼女は悪魔の魔術を使って
攻撃をし続けて居るのだ。



悪魔の魔術に魔女の魔法には効果が無い



女性のにやり顔



「本当に彼女が君達を
こんな場所に放置してると思う!?」


「…何が言いたい。」


「必ず君達を傷つけようとしたら彼女は現れる。」


そうすれば私達の勝ちだ。
そう言った彼女にメルはにやりと笑った。
嗚呼、本当に…愚かな者達だと。


女性が炎を使った後、
イフリートが二度も通じないと言って
相殺したその時



「“爆炎舞バースト・ロンド”!!!」


「っぐ!しまった!!!」


「イフリート先生!!!」


そう血が出た瞬間
メルは目を見開いて叫ぶ




『オリアス!飛ばせ!!!』


そう言ったメルに透過していたオリアスが
イフリートの前に出て耳に手を当てながら答えた。



「ー了解」


そう言った声にオリアス達は
「は?」と言った驚いた声を出す。


何処からともなく声が聞こえた上に
緑色の小石が落ちたのだ。


攻撃をしたのかパリんと砕けた瞬間だった



女性からの攻撃を風を包みながら
受け止め丸めていた身体を
ゆっくりと宙に伸ばして低い声で答える

『ー貴様、傷をつけた痛みを知りたいようだなぁ?』

「っ!?メルちゃん!?」

『ー全悪魔に告ぐ。対象一名。
魔女の魔獣の数凡そ666匹
現時刻を持ち生徒並び教員に牙を向いた輩
全てを焼き払う許可を出す。
切り抜けも許可する。
何が何でも肉体諸共魂を引き抜き潰せぇ!!』



いいなぁ!!!


そう言ったメルの周りに
おうと言って出て来た
ツムルやイチョウ達に
イフリートはぎょっとする。


「やっぱり出て来た!!君を捕らえ!!!」



そうメルの身体を縛り上げ
引っこ抜く女性に不味いと思っていたメンツに

作り出された者達は微動だにせず、
ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべていた。


『ーねぇ、僕が何時、本体だって、思ったの?』



そう女性の身体にくっついたメル?が
にやりと目と口を細めて笑う。
グラサン先生がアレと言って指を指した



直後メル?が身体から
電気を長し女性の意識を失わせた。



『ー対象一名負傷』


「っ!!!こっの!!!」


『…はぁい、本体はこっちだよ?』


そうにやりと笑うメルが
空を浮かびながら人差し指を立てて答える。


「っな!?メル先生が二人!?」

『メル!お前もうちょい僕怖い顔するよ??』

『ーえ?そんなことないよ!
君とっても可愛い感じで居るよ???』


嘘マジで?そうドン引くメルに左耳に
羽根のイヤリングを付けた
メルらしきものがケタケタと笑う。


「っな!!お前!!何故二人!?」

『ーわぁマジで頭沸いてんじゃないの?
僕達の事全く情報無さそうだよ?』


ねぇ僕もオリアスの元に行っていい?
そう言うメル?に良いよと答えた。

それじゃあまたねぇと言って消えた
メルらしきものに
待てと言った女性に刃を向ける。


『誰の差し金だ。答えろ。』

「言わない」

『もう一度問う。誰の差し金だ、応えろ。』



そう言ったメルの手が何度か動く
それに炎の矢が複数見えていたのが
青、緑と数が増える。



一度に食らえば間違いなく
くし刺しになり死ぬのは間違いなかった。


「言わないっつってんだろ」


『そうか。なら死ね』


そう言って手を振り下ろすと、
本当に矢を撃ち放ち串刺しにするメル。
血が飛び散りメルの頬にも飛び散った。

大きく息を吐いてメルは耳に手を当てて言う




『全悪魔に告ぐ、対象者一名処分完了。
オリアス!何体狩った!!…26体』


そう浮遊しながら用紙に
スラスラと文字を書いていくメル


『ダンダリオンは35、ストラス15、
モラクス19、ムルムルとイポスは23か。』


「ちょちょちょちょメルちゃん、
なの!?ちょ、待って何でここに」




『“そらを駆ける闇夜に沈みゆく星々よ
永久とわと無限をたゆたいし 全ての心の源よ
闇の静間を照らすもの 輝き燃える
赤き炎よ 我が手に集いて煉獄となれ”』



烈火球バースト・フレア”!!!

そうメルが間髪言わずに詠唱し
解き放った場所は
オリアス先生達が居た背後だった


魔獣が三体程飛び掛かってきていたのを
白い炎を作り出し前に解き放ったのだ。



急になにすんだよ!
と言う手をひょいっと避けて
メルは詠唱始める。




『“そらを駆ける闇夜に沈みゆく星々よ
永久とわと無限をたゆたいし 全ての心の源よ
空と大地を渡りし存在よ 優しき流れ
たゆとう水よ 我が手に集いて力となれ”』

霊氷陣デモナ・クリスタル”!!

そう今度はメルの背後、
正確にはオリアス先生達の真正面に
振り返りながら地面に向かって解き放つ。

すると触れていた手から
地面をつたい走ってきていた
数体の魔獣を一瞬にして凍らせる。



『おいダンダリオン
お前何でこの周りばっか狩ってる。』


「ーえぇ?僕君の傍離れられないし??」


『あのなぁ!切り抜き許可するっつっただろ!!
範囲外出ろ!!!いいから!!!』


そう怒り言い放つメルに
嫌だと言いながら浮遊するダンダリオンに
守られていたオリアス先生達は
冷や汗でその姿を見守るしかなかった。



『オズ達は僕が責任を持って保護してるから。
お前らあと20分で片付けろ。その後集合。
魔獣跡形も無く消してから帰って来いよ。』



お前、も、いけ!!
そう背中を大きく音を立てて叩くメルに
いってええええと言いながらダンダリオンが反発する。


うるせぇ行かねぇならとメルが詠唱した




『“大地に棲まいし精霊たちよ”』


「ああああはいはい分かった
行く行く行くから!!!」



君達気を付けるんだよ!!
そう言ったダンダリオンに
はぁと言ってグラサンが答える。


『ったく、あいつ炸弾陣ディル・ブランド
一発ぶち当てさせろよな。
こちとら悪周期無理矢理抑え込んで
駆け付けてただでさえ腹の虫が悪いんだよ。』


そう眉間にしわを寄せてぶつぶつ言うメルに
あのおとオリアス先生が声を掛けると
ああ?と言って振り返るメルにひぃと心の声が悲鳴を上げた


「メル、ちゃんだよね?
…なんで?って言うか悪周期は???」


『悪周期無理矢理抑え込んで駆け付けました。
本来姿を現す予定は一欠けらも無かったんですよ。
イフリート先生!傷見せて下さい。』


「あっ、はい」


どうぞ。そう言って腕を見せるイフリートにメルは
黒いフードを外し、前に降ろしていた黒の上着を
背中のほうに手で振り払い、そっと膝を立てて様子を見る。


『…ふぅん?ざっくり言ってますね。
これ位なら回復薬よりもこっちが無難だな。
イフリート先生、毒ぬられてる感覚とか何もないですか?』

「うん、痛みしか今の所ないかな」

ならまぁでも一応そう言ってメルは目を閉じ
イフリートの前で麗和浄ディクリアリィを唱えた後
ふぅと息を吐いた。


『よし、イフリート先生すいません何度も聞いて』

「いいよいいよ、どうした?」

『イフリート先生体力ってどれ位有り余ってます?』

「え?ええっと…一応まだ戦おうとか思うなら普通に出来る位だけど。」

『なら体力ちょっと奪われますが許して下さいね。』

「ああ、うん」

そらを駆ける闇夜に沈みゆく星々よ
永久と無限をたゆたいし 全ての心の源よ

そう唱えだすメルの手に白い光が広がり始める


『“白き流れ 癒しの力よ 聖なる癒しのその御手よ
母なる大地のその息吹 願わくば
我が前に横たわりしこの者に
今ひとたびの力を与えんことを”』

治癒リカバリィ

そう唱えたメルの手の中は
光を放ちながらイフリートの身体を癒していく
数分後綺麗に塞がれた傷に、どっと身体が疲れたのか
身体を上げようとした途端
ずれ落ちたのにオリアスが声を掛けた


『暫くは安静してて下さ…っ!
ダンダリオン!!!』


「“魔風ディム・ウィン”!!!」


そう唱えたダンダリオンに、
魔獣が襲い掛かってきたのを
横殴りにして飛ばしたのに
ナイスとメルが指を鳴らす

「ーほら言ったでしょ?
君の周りは僕でも居ないと駄目だって!」


『…むぅ、ありがと。』


「ーふふっ、どういたしまして。」






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