Novel - Paola | Kerry

it's just you


風力は最弱で6

20/09/15
52

前回のあらすじ
いやいや言いながらも本気を出したメル。



そして今回も


『ヤーーーーダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!』

「まーまーそうー言わずに〜」

『いや何でこのメンバー何ですか!!』

答えろ下さいそうダリの角を触ろうとするメルに
触らせまいと手を掴んでケラケラと笑いながら
お互い押し合っている中
モモノキが「…同じく」と手を上げた。

時刻は午後、夜の7時を回っている。

「何事かと思ってきたんですが…」

「…ほらメルちゃん説明」

『えぇ僕なんですか?提案者は
ダリ先生じゃないですかぁ〜やだなぁもぉ〜』

「駄目でしょ。君が使う能力なんだから。」

そう言ったダリに深いため息を吐いたまま
メルはそっと身体を起こして説明する。


『単刀直入に言いますね、今から皆さん
一時間だけ僕の力を使えるようにします。』


「…って、いうと?」



『昨日ぶんぶか生徒兼教師を
引っ張り出して動かしたんですよ。
なのでこれ位の威力が出るなら、
契約した皆さんと共同作業出来るのではと。』


ダリ先生が。

そう言ったダリがニコニコと手を振る



「共同って、何をするつもりなんですか?」

『…ダリ先生〜僕自信ないですよ??』

「いやー大丈夫だって!!」

ほら言ってそう言ったダリにメルは答える。



『今から言うのは皆さんを
僕が召喚する魔術です。』


「…メル先輩が!?え!?
出来るの!!!!」


『えぇ…まぁ自信があるのは
6名程の悪魔ですが。』

「今回その悪魔、
まぁ俺とスージー先生を省いた2名の
代わりとして〜イフリート先生とマルバス先生に
入って貰おうって事になったんだ!!」


「俺達ですか!?」


『具体的なメリットとしたら、
魔術の強化は勿論僕の魔法を
必ず細かい詠唱すれば使用可能です。
あと脳内で直接会話が可能となります。』

その代わり名前を呼ばないと駄目ですよ。
例えばイポス先生とかオリアス先生だと
イチョウとオズワールって。


『そうしないと僕の幻影具現化モル・レヴァと混ざっちゃって
僕が勝手に彼らと間違えて言っちゃうんですよ。』

「え?言ったら不味いの?」

『間違えて言っちゃうと、
軽く無限の彼方に肉体飛ばされます。』


そう言ったメルに辺りがシンと静まる。
止めようかと言ったイチョウに
メルはこくこくと縦に頷いた。


『危険度MAXただし
…この収穫祭超絶楽になる。
さぁ皆さん選んでください。
僕の力で楽するか否か。』



そりゃあ…


「するよね!!!!!」

『うわぁあああん!!ですよね!
じゃあ一人ずつ並べやがれ下さい〜!』



そう泣き叫んだメルに、はぁいと和んだ声が上がる。
まずはーと渋りながらメルがオリアスを呼ぶ。


「へへ、どうも」

『…うっさいです。集中するんで
そのまま立ってて目閉じてください。』

了解そう言ったオリアスは
目を閉じてこう?と言ったのに

メルはそうですと言って
息を深く吐いて吸った



『“惑星の在り処を知る者よ
星々を教示する永久を司る者よ
親愛なる時を与え眠りしその力と共に
我が力我が魂に眠りし全てを我が身となりて
共に星々の終焉を導かんことを
我が時の永久に誓い此処にいでよ”』



オリアス


そう言ったメルの前に
オリアスの姿が一度消え宙に現れた

姿は黒いブーケを着込んだ
スーツ姿のオリアスだった
だが目の色は片目が青く光り輝いていた。


ふーーーーっと息をふきながら
半目で冷や汗をかきつつ

なんとかオリアス・オズワールを
召喚成功したのに一安心するメル


その姿をみて周りがおおおおおと
驚きと感動の叫び声をあげる。



「凄い凄いです!!!」


そうかなぁと頭をかきながらメルは答える。


『ここから先は本当に未知の世界だからね。』



とりあえず良く最近使っている子を
使用した方が良いだろう。

そう言ったメルはイチョウを呼び手招く。


覚悟は?と聞いたメルに聞かれるまでもと。と答え
ニヤリと笑うイチョウに、メルはにやりと笑い返した。


『後悔すんなよ』

「誰がするとでも?」

おうおう言うねぇ!
そう言ったメルは息を大きく吸って吐く



『“過ぎ去りし時を知る者よ
世界の理の先を知る者よ”』


『“果断の最果てに眠りしその知恵を
今我の力我が魂に眠りし全てと共に解き放て
我が身となりて 我が時の永久に誓い此処にいでよ”』



イポス


そう叫ぶメルにイチョウが
一瞬で消えてまたオリアスの様に姿を現す


目を開くと、青い目を片目に宿したまま
浮かぶ彼イチョウに


よっしゃあと声を上げメルは
そのままイチョウに抱き着いた


『やったやった!!!大成功!!!
ほらほらオズ!イチョ出来たよ!!!』


「あ〜はいはい、とりあえず離れてあげな…?」


その子パンクしそうだよ。
そう照れつつもオリアスが指摘する方向をメルは見る

イチョウの顔を見ると
顔を横にしつつ真っ赤にする姿に
メルもつられて顔を赤らめた。

ごめんねと言って謝り、
いいえと答えたのを聞いて
すぐに持ち場に戻る。


++++++++++++++++++


『(えーみなさんコレ声聞こえてます?)』


「(聞こえてますよー)」


そう答えたイフリートに
メルはコクリと縦に頷いた。


『ダリ先生大成功です。』


「おおぉ〜にしても、
こうやって見ると様になるねぇ。」


姿はほぼ永久の魔女になろうとした時の姿だ。
スーツ姿のオリアス達にメルは苦笑いした。


『(一応意識を強く持って話しているように
考えたら誰でも意思疎通出来ますので。)』


「(了解です)」


『(一応…ダリ先生の声カッコいいのに
無駄にダル絡みするから
相殺されて普通の悪魔だと
思ってしまうのは僕だけ?)』


そう言ったメルに
ブッとツムルとイフリートが吹くのに
メルもつられて笑ってしまった。


駄目だそんなこと聞いたらと言う
イフリートにメルは更に笑ってしまった。


首を傾げるダリに何でもないですよ
とオリアスは答えた。

「では俺達は持ち場に戻りますね。」

「うん!後はよろしく〜!」

そう言ってオリアスが消えたのを確認したメルは
ニヤリと笑いツムル達と共同でこの広い試験場所を
確認する事にしたのだった。




































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