会話をした後、メルは手を振りダリ達を見送った
まぁ何をしたのかは覚えていなかったが
大方の話は聞いたのでメルは何となく掴んだ。
『(多分悪魔と言うのがネックだな…いや〜にしても)』
まさか悪魔になって
悪魔と言い聞かせたら駄目とはこれ如何に…
背中も何もかもない状態だから人間と言いたい。
と言うか
「人間と思っているから
こそ人間の姿を維持出来る」
のではないかと考えた。
それなら先程あらぶったのも、
翼が生えてしまったのも
「人間なのに人間ではない者に
なっているのがおかしい」
というまぁ一種のバグに
悲鳴を上げただけだろう。
「それにしても君知れば知るほど不思議な存在だね…」
『へへ!心臓いくつあっても足りないでしょ?』
「うん。ほんとそう。」
そう言ってイフリートは
そっとメルの腕を引いて頬に近寄る
「いくらあっても足りないよ」
『〜〜〜〜っ!!!』
私の方がいくらあっても足りないんですが?!
そう言ったメルにイフリートはケラケラと笑った。
『ねぇ、エイト先生』
「ん?どした?」
『エイト先生は、人間っていると思う?』
そう聞いたメルに
ぴたりと煙草を吸いながら足を止めるエイト
メルはそっと目の前で止まったエイトの頭を見た
「…いるよ、此処にね?」
そう煙草を向けて笑うエイトに
メルは『もう』と、ニヤリ笑う。
『もし人間が居たら食べます?』
「ん〜…食べちゃう、かな?」
『え゙っ(待ってそれ入間君まずない?)』
そう別の意味で青ざめるメルに
イフリートは気付かずに答える。
「可愛い子を食べちゃいたくなる衝動と同じだよ。」
『………それって、物理的に食べない奴ですよね?』
私用があるんですよ。
そうメルは真顔で去ろうとするのを
イフリートが笑いながら煙草を持っていない
片方の手でメルの腕を掴んだ
危険を察知したのは間違いない合っている。大正解。
「食べちゃってもいい癖に?」
『…っ、貴方なら、ね?』
そう人差し指をイフリートの口にそっとつけるメル
それにイフリートは目を丸めて驚く。
「…そ。」
そう言ってニヤリ笑い人差し指から離れた後
そっと煙草を吸い煙を噴いた
『にしても私の悪魔の姿ってどんな感じでしたっけ?』
「…それ聞く?ならない?」
ならないならない。そう笑うメルに
汗が止まらないイフリート
今は廊下を歩いて帰宅途中である。
勿論明日説教と反省文とか書かされる予定だ。
「えーっと、確か赤黒い翼に角生えていて」
『角ってどんな形してました!?
こーシュッとした、突進したら
身体突き抜けそうなイポス先生みたいなの!?』
それとも!ダリ先生みたいに横から生えた感じ!?
それともと言うメルにストップストップと言う。
「んー君がどんなことしてくるか分からなかったから
動きばっかでよく覚えていないんだよねぇ」
『えーーーーー』
「…そんな角すきなの?」
『だって悪魔って言ったら角でしょ〜!
いや翼や尻尾も捨てがたいですがぁ〜!』
そうただ嬉しそうにニヤニヤニヤニヤと
笑いながら親指と人差し指の間に顎を入れ
笑うメルに冷や汗を垂れ流したイフリート
『…それに、かっこいいじゃないですか角。』
私はこの角好きですよ。
そうイフリートの角を触ろうとするのに
ひょいっとイフリートは触らせまいと逸らす。
それに気づいたのか
メルはハッとした顔で言う
『……まさか角が性感帯!?』
「メルちゃん!?」
角って確か神経入ってるのもあったよね!!
ポロっと落ちる角もあったよね!!!!
生え変わるのかな!?
そう目をキラキラして言うメルに
触らせまいとメルの両手を掴み
グググと距離を離そうとする。
あれ意外と力強いね君!?
『…ハッ!まさか角よりも尻尾が性感帯!?』
「メルちゃん!?ちょっと誰にそんなこと教わったの!?」
怒らないからちょっとお兄さんに教えなさい!!
そう言うイフリートにメルは笑って答える。
うん!教えろって言ってんのに!!この子は!!!
そう彼女の口からあからさまにおかしい発言に
一体何処情報だと考えるも誰かが分からないので
もうモヤモヤして止まらない
こっちの気持ちも分かって欲しいものだ。
『いやー…でも、人間の方が悪いと思うんですよ。』
「…メルちゃん?」
『嗚呼人間が悪魔であれば悪魔は人間であれたのに。』
全く意味の分からないことをいうメルに
イフリートは首を傾げた。
嗚呼もう寮が近い。此処がお別れだ。
『それでは、本日は大変ご迷惑をおかけしました。』
「いえいえ、無事戻って来てくれてよかったよ。」
『二度とない様になるべく整理しますんで。』
「…追い込み過ぎてまた同じこと繰り返さないでね」
そう言ったイフリートにメルは苦笑いする。
やりかねない感じがしたのだ。
ニヤリと笑い勿論とメルは手を振って返した。