Novel - Carla | Kerry

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宇宙も食べちゃうくらいの大食い2

act 26.

場所は代わり男子寮の1階ロビー



魔樹は場所を変えたら
別に話しても良いわと言ったので

サリバンは一応と言って
まだ加勢の出来る男子寮の方に移動したのだ。


その間ずっとメルの頭を撫でまくって。


『…禿げる禿げる禿げる
禿げるわあああああ
おんどりゃああああ』


「あら〜♪そんな
キーキー言っちゃって〜
も〜して欲しい癖に♪」


『誰が数百回と撫でろっつったよ!!
いい加減は・な・せ!!』


いやよーそう笑う魔樹に
メルはキーキーと怒りを上げる



「魔樹もその辺にしておいてやったら?
うちの子達もいい加減話聞きたいって。」


「…仕方がないわね、“約束”だから言うわよ。」


そう言った魔樹は不貞腐れメルの脇から手を離す
すると地面に降り立った瞬間メルは急いで走り勢いよく
イフリートの背中に入り牙を向く


『う゛〜〜〜〜〜!!!!』


「あっはははは!!!
かわいい〜!
やっぱ子猫ちゃんねぇ〜〜!!」


そう嬉しそうに笑う魔樹に
メルはひたすら唸っている。

落ち着けとは言いたいが、
それにしても…


「貴方は…ひょっとして、
此間泊めさせていただいた時の樹、ですか?」


「え!?」


「そうよ。まぁあの時は
まだ寝起きだったから
特に何もしなかったけど。」


『え゙っ!?そうなの!?』


「……私ひょっとして
馬鹿引いちゃったかしら?」


貴方に気付かれないのは流石に不味いわ。
そう頭を片手で抱えやれやれと
言いたそうに首を横に振る魔樹


『えぇ、でも魔樹…えぇええ?』


「あの質問をしても?」


「ええどうぞ?」


「先程メルさんを
拉致しようとしたのは何故ですか?」


「んーーー…半分は気持ち!」


『待って!?気持ち半分で
私拉致られるの!?』


そう叫ぶメルに
どうどうと苦笑いで
イフリートがなだめる


「もう半分は…警告、かしら。
貴方、森のあの木を焼き払ったそうじゃない。
まぁそのおかげで私は
こうやって自由になってるんだけど。」


『……』


「え?待って?メルちゃん???」


「この子の…と言うよりかは
この子が居た家系はね
私、この魔樹を封じる為の家系だったのよ。」


まぁ正確には元々私が
一番最初の家系の頂点なんだけど。

そう言うのにはぁあああ!?
とメルが声を上げる。


『ちょ、ままままままままあまあああ』


「あら?甘〜〜い夜のお誘い?きゃっ!」


『あっ!ちょちぃがっ!!!』


そう顔を赤らめるメルにムッと
イフリートがメルを腕の中に引き寄せる。


「あらあら…まぁ良いわ。
元々私の家系は幻想の箱庭。
悪魔に肌を重ねて
その悪魔を作り出すことよ。
まぁこんな感じに?」


そう指でチョンと
ダリの頭をつついた後
指を鳴らす魔樹

するとそこには
ダリと同じような者が現れるのに
一同ぎょっとした目でダリを見た


『よっ…ぐぐぐぐぐっぐぐぐ』


「無駄よ、貴方本当にやること
なすこと馬鹿なことするわね…」


『馬鹿じゃないもん!!
メルだもん!!』


「あはははっ!!
本当に可愛らしいわぁ〜!」


そう頭を撫でる魔樹に
メルはキーキー言う


「なら貴方が言ってごらんなさいな。
この悪魔達に…私が説明したら貴方困るでしょう?」


『っ……まぁ、何となく。』


そう困って目を背けるメル
そっとイフリートの背中に頭を入れた


「ふぅ…貴方は本当に、
可愛らしいから…
此処に居るのよ…メル。」


それともあちらの名前で呼べば来るかしら?
そう言ったのにメルはぎょっとして
首を横に振り魔樹を見た


「なら伝えなさいな。
さもないと言うわよ〜?」


10ー9ーとカウントダウンが
始まったのにメルはぎょっとする



いやいやいや正解を言えるか
どうかも分からないのに
誰が言えと言うのだ言えと!!!!!


『っ!!!分かった分かった
言うから言うからカウントダウン
ストップストップストップ〜〜〜〜!!!!』


「…はい、どうぞ?」



そう言われてメルはそっと
イフリートから遠ざかる。



『…私の力は、魔樹から取っている。
悪魔の力を使って…るって、こと。』


「っえ、それって…つまり」


「そ〜!正真正銘100%私の魔力よ〜〜〜♪」


「「えええええええええええええええええ」」


まさか今までの力は魔樹からの力だとは思わず
聞いていた全員が声を上げた



『ん゙〜〜〜!!!!』


「まぁ仕組みは追々言うとして
そんなことよりなーんで
私が、貴方を追いかけて来たのか分かる?」


『…?』


「…アラヤダ、本当にくじ運
馬鹿になっちゃったのかしら。」


おかしいわね、
音的にはピッタリだった筈なんだけど。


そう首を傾げる魔樹に
メルは首を更に傾げる。



「あのねぇ、貴方の力は私と一心同体。
つまり私の許可が無いと
貴方は力が使えない只の肉体なのよ。」


『ほんほん』


「つまり私が許可を出さないと
貴方は空も飛べないし
何なら繋いだ時の力かけいまじゅつは放てない。」


アレも一応魔力を使うからね。
そう言った魔樹にメルは元気に手を上げて立つ。


『待って待って待って待って
はいはいはいはいはい!!!』


「はいどーぞ」



悪魔の前で余りすぐに聞くのも悪く
こっそりと魔樹の耳元で呟く



『…私の人間界の記憶ってどうなってるの?
それだと死んだ所から魂引っこ抜いて
持ってきたわけでもないですよね?』


「あら正解よ。やるじゃない。」


『わ゙ぁ゙ぁ゙い゙っ゙あ゙っでる゙っ!!!』


「加えて言うならあんたの
元親が忙し過ぎて忘れてたせいで
教えられてなさそうだし、なんならあんた。
小さい頃に此処来てるの覚えてなさそうだし。」








え?前世で?魔界に?

ま?????魔?????



そう首を傾げるメルに
「魔♪」と魔樹は答えた。


「まぁ生贄にしちゃ超優秀だったけどね〜♪
悪魔も天使も空想生物どんとこい!
何なら魔法の詠唱だって言わせれるわよ?」


『あああああああだめだめだめだめだめ
やめてえええ私の黒歴史を
掘り返すなああああああああ』


かわいいーとまだいちゃつく魔樹に
サリバンが良いからと手を振る


「ま、要は君らに言うなら
単純に縛られる鎖が無くなったから
可愛い生贄ちゃんにくっついてきたわけ♪」


『そんなことであっっっの生徒をですねぇ』

「あらあら、大事な子だったの?
宝石の色的に綺麗だったけど
抜けてたからてっきりおとりかと思って!」


ちょっと砕いちゃったてへぺろ!と言う魔樹に
馬鹿あああと魔樹の胸倉を掴んで振るメル
とても嬉しそうに魔樹が振られている。


『守るために作ってあげてたんですよ…
全くそれをおとりと思って
砕いて、うん?砕いて?』


「彼らが行く前にちょ〜っと
お邪魔して砕いちゃったのよ♪
ああ、貴方には砕いてないように
見せてたからヒビ見れなかった筈よ♪」



『…なんつーことするんですか
鬼か悪魔かお前は』


「いやいや悪魔だし」




ああそうだった。
そう頭を抱えるメルに
ケラケラと魔樹は笑う。



「ま、可愛い子を散々痛めつけた
あいつ等には天罰下したし。
餓鬼が揃いもそろって
可愛い子を守ってくれてる所、私は満足よ。」



『…おん?うん。おん???』


「成る程、試したってことですか」


そう言ったイフリートにアラヤダ勘が鋭いわね。


とイフリートを褒めながら
サリバンの方を向いていた向きを変えた魔樹


「そ〜いうこと♪
…もしこの子の力を使って
私を殺そうとしたのなら
…それこそ生かしてなかったけど。」



そう言って目を赤くした魔樹にゾッとする。
低い魔力が腹の身体を全てを包んだ感じだ。



「ふぅ〜ん、それにしても…」

「な、なんです、か…」


そう魔樹はオリアスや
ツムル達をくるくる回って
上から下へと見てまわる。



「いや〜あんたも物好きね〜♪まさか本当に
書籍にあった悪魔と仲良くなるだなんて♪」


『っちょ!!!魔樹それだっっっめ!!!』

「え?」

「あら?言ってないの?
貴方、悪魔の名前覚えたり
もし会えるならダンダリオンや
イフリートに会ってみたい
とか言ってたじゃない〜♪」


『っきゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙
だめえええええええ』


それ言っちゃ!駄目!!
そうぴょんぴょんと飛び跳ねるメルに
ケラケラと魔樹は笑って言う。

私が悪魔に生贄にされていた
という事実は言っても
本当に人間だったと言うことは
彼らは知らないのだ。

私が悪魔で悪魔に魅入られて
生贄にされた超可哀想な悪魔という
レッテルだけが今動いている。



つまり私は本当に正真正銘100%の人間ちゃんということが
今私と魔樹の秘密になってしまっているということだ!!!

これはもう色々と聞きたいので二人きりになる所を
見計らってもう詳しく聞きたいものだ。
だが…今は流石にそう問屋が卸さない。

詳しい話は後日合間を見計らって聞いてみることにする。
…それに、人間だと言うことは知られてはいけないし、

『(悪周期の感覚は確かに悪魔の感じがした)』



「貴方が悪魔に会って魔法を使って
生きていきたいって願ったから
此処に生かしてあげてるのよ。」


「メルちゃんが?」


『〜〜〜〜っ』


そうよ。と言った魔樹にメルは
首を振りながら違うと全力で横に振りまくる。
もう首が取れて頭が飛び出しそうな勢いだ。



「いやーにしても本当にあっっの
イフリート一族に会うっていうか
ダンダリオン家にムルムル家に
オリアス家に…って
あんた本当に運だけは良いのね。」


『魔樹!?ちょっと言い過ぎじゃない!?ねぇ!!!!』


「ふふっ♪そりゃ〜面白いから言うんじゃない♪」


それに願い事叶えられてよかったわね。
と嬉しそうに言う魔樹。


…しかし

人間であれば魔界に居ることは許されないんじゃ…


『っ、』


「…まぁそもそもこの能力自体が
悪魔と人間を繋いだ状態で発揮するんだからね。」


そうこっそり私が考えていたことに訂正を入れてくれる。
周りはワイワイと盛り上がっていて
今此方に気を取られていないようだ。





ってええ!?そうなの!?

ええそうよ。


「何なら悪魔と仲良くなりたいだなんて
お願い事する生贄なんてもう久方ぶりで
最初見つけた時笑いに笑ったわよ〜!!!」

『だから言うなってええええええええ』

「…あれ、じゃあ、え?
メルちゃん、居るの?」

「気が変わったわ。
此処に好きなだけ居りゃあ良いわ。」


魔術の許可も出す。
制限もしないから好きに使ってね。
そう言った魔樹はその代わりと付け加える。


「私もこの中に加えなさい♪
ちょーど肩慣らしも必要だし?」


それにこの子を盗る悪魔を
しばいておきたいからね。

そう言ってイフリートを見るのに
魔樹はにやりと笑った


「じゃあ入学する?それとも教師?」

「ちょ!?理事長!?!!?」

「ん〜このデカさが生徒無理でしょ〜
やだ〜サリちゃんったら」

『サリちゃん!?!?』

「じゃあ教師ね〜
あっ言っておくけど
生徒に手出さないでよ?」


「あらやだ私のこと疑ってる?
“約束”ならきっちり守るわよ私。」


生徒に手出さないわ。
そう言った魔樹に
サリバンはそれならいいよと答えた。


「ちょ、良いんですか理事長!!!」

「良いよ良いよ。
あの子僕以上に強いし。」

「理事長以上!?」

「待って!?メルちゃん
その力持ってたってこと!?」


そう言う事ーと嬉しそうに
魔樹が撫でまわしている。

それになるべく触らせたくはないが
下手に怒りを買うのは色々不味い気がして
注意が出来ずにメルを抱きしめて
気持ち防いでいるイフリートが
半目で遠くを見つめていた。




『はっ!悪魔の感情とかエサにしてたのってまさか!!』


「いやいや、アレは単純に借りてただけよ。
貴方がこの地で生きれるように
調整させるためにしてたのよ。」


『…あ、アレ?ワクチン接種みたいな?』


そーそー♪と言う魔樹に
なるほどーとメルが納得する。


「わく、なんて?」

『嗚呼、人間界の話でしてね。
人間は悪魔みたいに強くなくて
そこら辺の水に入って乾かさないでいるだけでも
風邪って言って体温上がって
免疫無くなる位凄い弱いんですよ。』


「よっっっわ!!」


そう説明すると全員が顔を青ざめて驚く。
え?待って?本当にそんな弱いと思わなかった?

いやー私もこんなに魔術
バンバカ使えるとは思ってなかったよ!!!


『そんでその風邪以外にも病気はありまして
死に至る病気もあり、死なない対策と言うことで
弱い菌を体内に入れて慣れさせるんですよ。』


それがワクチンを接種すると言うことで
ワクチン接種の説明を大分色々端折ったし
語弊を生みそうだが、まぁ良いだろう。

悪魔には縁のない物だし。


メルが例えで出したのも
魔樹が人間オタクで
メルと会話したことで通じている話
という設定にして説明したら皆納得してくれた。




まぁ間違ってないからな。
私が人間界から拉致られた後の説明は
お互いしていた筈だから…なんかうん。
この魔樹に触れられていたらそんな記憶が蘇る。


「へぇーーーー」


「…バラム先生、とりあえずノート
今取るのは止めましょうか。」




えっだめ!?
そう焦るバラムにメルは苦笑いした。
こんな話はいくらでも出来るんだがな。


『あー成る程、魔界に生き残るためにも
体内に慣らさないといけないからなぁ。』


「そーそー♪」


『あ゙っ!(なら魔界語を訳して
会話が出来てたのって!!)』


「…正解、貴方が魔術をかけずに
生き残れる様にしてたのよ。」


でも覚えるの凄い速くて驚いたわ〜!
私の木の下でスラスラ書いていくのと
声とちゃんと言うんだもの!!


『ぎゃあああああ言うなってえええええええ』


「…なんか、魔樹様?にメル先生のこと相談したら
メル先生、何処からともなく飛んできそうですね。」


「うん。それ思った。」


そうツムルとイチョウは冷や汗をかきながら
メルと魔樹の仲の良さに遠い目で見守っていた

はぁはぁと叫び疲れたのか
メルが体力を何とか回復するために
イフリートの胸の中で息を整える。


『…あれ?でも待ってよ。魔樹』

「ん?どうしたの??」

『私の悪周期的なのってアレどうなってるの?』

「嗚呼!プチ悪周期のことね!」

『あっ名前あったんですね。』



そう嬉しそうに言う魔樹に
メルはドン引きで答える。


「アレは悪周期に近いモノよ〜♪
ちゃんと悪魔って認知したらね〜
特訓したら理性とかついてくるし」

そもそもアレは人間である自分が
悪魔になってしまえば
もう人間界に戻れないのではという
ショックから来ているらしい。


つまり人間であって、

一時的に悪魔になっていると
気持ちを少し切り替えるだけで、


通常の力よりも数倍の威力を
上げた状態で戦えるとのこと。




いや〜アレは悪魔になれる奴よ〜
特訓したら理性もちゃんとついてくるわよ〜!
と言っているようなもので……


「身体に何か悪影響は及びませんか!?」


『ちょバラム先生!?』


「んーやり過ぎは駄目だけど〜♪
小さい頃から慣らしてるし
悪影響はないわよ♪」


『魔樹!?』


そうメルが悪魔から悪魔に力を与えられている。



という悪魔の中でも珍しい力を持っている
ことが分かった前提で、


どうやって悪魔と力を与え合うのかの理解を進めたく
バラムがメルと魔樹の間に割って入ってきた。



「嗚呼それと、メルちゃん♪」

『はい?』

「一応貴方生態系は受講済みよね?」


『せい、たい…?はぁ、え?何のです???
生物学的な?それとも保健体育的な???』


「どちらかと言うと後者ね♪
出来るわよ♪子供♪」


『だあああああああああああ
もうかえれえええええええええ』



確かに一番気になってはいたけど!!!
…あれ?待って待って待って!!



『…!?』


「あ先に言っておくけど、
流石に大抵の血液位なら
悪魔が興奮する事は無いわ。
まぁ量にもよるけど。」


何時も通りで大丈夫よ。
そこら辺調整なんて楽勝よ♪


と言う魔樹にメルは
この後火炎を飛ばすのだった。

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