Novel - Carla | Kerry

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宇宙も食べちゃうくらいの大食い3

act 27.


「いやーにしても魔力を分けて貰ってる
って聞いた時は驚いたよ〜」

『私もガチでリアルに驚きましたよ…』

そうダリの声にメルは引きつりながら笑顔で答える。

魔樹に性別を問うと
一応どちらにでも変化できるとのことだが
最初の印象的に男と判断したメルの意見で
男子寮に住むことが決まった魔樹。


メルの安否的にも
その方が良いと言う全員一致のことで
魔樹の部屋を案内するために移動していた。


現在進行形で今魔樹はメルが気に入ったと
魔樹の中で寝ていた悪魔に声をかけまくっていた。
…主にメルの印象や彼らの家系の話だが。


膨大な知識の為か、
最初の方は仕事をしていたらしく

ツムルの家系や
オリアスの家系の先祖と関わっていたらしい。

魔樹曰く
「あいつらの子供なら餓鬼で良いわ」
と言っていたのも
まぁ頷けるものだ。


なにせあのOFFのオリアスでも打ち解けている。



「それにしても凄い馴染み早いね
僕はそっちに驚いてるんだけど。」

『あはは…一応誘い込みの悪魔ですし?』


私誘われたつもりなかったんですがねぇ
と苦笑いするメル。



イフリートと背を比べたら
魔樹の肩にイフリートの頭が来るくらいの高身長だ。


割とサリバンといい勝負するくらいの身長で
メルは普通に身長から
何から彼に勝てる気がしない。


まぁ勝つつもりも何もないのだが。


『でも意外だな…魔樹があんな笑うとは』

「あら私だって人間達あなたに影響されているのよ?」

『っげ!!こっちくんな!!!!』

「あはは!やっぱりちょっと解いて
近くに置いた方が良いわねぇ〜!」


そっちの方が貴方らしさが出て、私楽しいわ。
そう言う魔樹にメルは良くねぇと叫ぶ。



と言うか今までの私は!?
まさか魔樹の影響で抑えられてたってこと!?
そう言ったメルに
やっと気づいたの?と魔樹に言われた。


「当たり前じゃない。
それに今貴方OFFなのよ?
まぁONにしても一度戻ったんだから
OFFのままじゃないかしら♪」

『ちょ!!!返せよ
私の良い感じのキャラを!!!!』

「あはは!だって〜
こっちの方が貴方らしいし?」


それに


「貴方は“あの時あの瞬間”
魔術を沢山使いたいって言ってた
その気持ちが一番乗ると思うけど?」


貴方のその気持ちが、私を引き寄せたのよ?
そう言った魔樹にメルはぴたりと足を止めた。




空が白と青に広がる世界

地面は明るい草原に草花が散らばる


一つの大きな樹の下で笑う少女の姿は






まるで一枚の大きな絵に描いたような





『それ、は…その…』


「まぁその恐怖も臆病さも買ってるのよ。
悪魔が、貴方の心を買ったのよ。
自信持ちなさいって!」



『い゙っだ!!!』



そう背中を強く叩いた魔樹に
メルはいてえと声を上げた


喜怒哀楽がまぁ、
確かに強いは強い……うん。


でもそこまで変わらないよな。
と思ったものは
そっと心の中にしまっておくことにした。 
メルからしたら変わっているのだろう。うん。



「あ、此方になります。」


「ふん、悪くはないわね。」


『えぇーほんとに住める?
あの広さからこの狭さに。』


「あら?言っておくけど、
一時期一人暮らしで
住んでた経験あるのよ?」



ちなみに料理もぴか一よ。

そう言った魔樹におおとメルが唸る。


それなら、まぁ狭い部屋に慣れていたなら


まだ自信はあっていいな。


ん?いいのか?


いいのかな?あれ?



段々魔樹が近くにいるのに
慣れていく自分に
頭を抱えるメル



それを嬉しそうに
悩んでいるのを見て楽しむ魔樹


「慣れさせてると言ってますが
そういえばメルちゃんの食事は
昔からですか?」


「そうね、単純に彼女がただ嫌がってるだけよ。
メルちゃんの好き嫌いは
今に始まったことじゃないからね。」



どうやら昔もかなり苦労したらしい。
と言うか一向に好き嫌いが直らかったとか。


それにはふふんとダリが鼻を鳴らす


「そう考えたらイフリート先生
メルちゃんの
好き嫌い直しは勝ったよね!」



「っぅうえ!?」


「そうなの!?」



そう食いついて来た魔樹に
イフリートは後ずさるも
こくこくと頷いて見せた。


「あらあらあらあら
あらぁ〜〜〜〜〜!!!
あんた名前は!?」


「いっ、イフリート・ジン・エイト…です」


「はっはぁ〜〜ん、
なるほど貴方がジンだったのねぇ?
私、ジンって呼んでも?」


「えっ!?別に構いませんが…」


「ならジン!!貴方を認めるわ!!!
好きにやっちゃって頂戴!!!」



『馬鹿!!!』




外野で本人居る前で
そんな話する奴がおるか!!!

そう叫ぶメルに何処から出したのか
スリッパで魔樹の頭を叩いた。


それで怒らないのも
メルだけのスキルである。



「いったいわね〜良いじゃない!
親が認めるって言ってんのよ!!!」


『お前みたいな親が居てたまるか!!
居たんだよこっちは!!!』


「アレが親な訳ないでしょ〜〜!
あんなの義理で居れてただけよ!!
あんたの親は人間界あっちに居るわよ!!」


一応確かに転生はさせたけどね!
そう言った魔樹にメルは
はぁ!?と声を上げた。


「だから私は言えば
そうねぇ…お兄ちゃん?」


『…いわねぇよ?』



そう低い声で言うメルに
あらやだ反抗期♪と嬉しそうにする。

多分この魔樹
メルを目に入れても
痛くないと言いそうだ。



「それじゃ私はお休みするわね〜また明日♪」



そうドアを閉めた魔樹に

いやー嵐だと言う者に


まぁ味方についたらかなり強くない?と

何人かが騒ぎながら帰っていく。



『はぁ〜〜〜〜〜〜〜……
とりあえず、私も寝ますね。』


「うん、お疲れ」


『お疲れ様です。
おやすみなさい』


そう手をヒラヒラしてメルは
とぼとぼ歩いて帰って行った。


++++++++++++++++++





次の日




まぁ勿論メルはバビルスの服を着てセットする。



今日は休日…だが、危険なのはある。





「メルちゃーん♪遊びましょーーー」

『うん来ると思ったよほんとさぁ…』



女子寮だってば。




そうメルは浮遊し魔樹の手を取る。


彼の殺気で目覚めたのだこちらは。






男子寮と女子寮の間に位置する中庭に

メルは浮遊を解いて降り立った。



『で?特訓してくれるんでしょ?』


「あら分かってた?」


『…そこら辺に倒れている悪魔を見れば』



そう既に遊ばれ倒されていた者達を見る


いやぁマジでうちの者が申し訳ない。

もう少し手加減しろとメルは叫んだ。



それについついと調子に乗ったらしい。
いやついで済めば警察いらんわ。
いやここ警察無いんだった駄目じゃん。


魔関署もそこまで警察してないし。
ある意味警察無いも同然である。


ため息を吐きながらメルは
やれやれと首を横に振った。



「あらにしても可愛らしいわね〜
馬子にも衣裳って感じで♪」


『それ貶してるんですよ。
その日本語ことば間違ってますよ。』


そうメルは冷めた目で魔樹にツッコミを入れる。
全く朝から申し訳ないとメルは倒れている
イフリートやイポス達に丁寧にお辞儀する。


はは、いやいや良いよとイフリートが苦笑いするのに
いいじゃんと魔樹が言ったのにはメルは反応した。


お前が言うなお前が。


「それにしてもとんでもなく強いですよ…
メル先生も出来るって聞いた時は驚きました。」


「あらこの子が同じような
動きをするとは言ってないわよ私。
魔力はそのまま引き継げるけど、
使いこなすとはまた別ね。」


『…その魔力を日常で使っているのはご存じですかね?』



そうメルは頭をかきながら
イフリート達をそっと風で包み
丁寧に壁際に降ろしたのに
「あら優しい」と魔樹が答えた。


『全くこんな所で喧嘩とは、悪魔は血気盛んですこと』


「あらあら、言うようになったわね?
私と戦おうって?負け犬の遠吠えかしら?」


『それを言うなら売り言葉に買い言葉ね。
それだと私、既に負けてるのよ一度。』


そうことわざの訂正を入れて項垂れるメルに
あらそう?当たってると思うけどと魔樹が言う。
全く、何十年人間界に生きていたというのだ。

こちとら大学生までいたんだぞ。
そんくらいは分かるわ。馬鹿。



「あらごめんあそばせ?」

『…いやこれほんと終わらないなぁ。
ねぇ?魔力私に渡してる?』

「あら渡してるわよ?
それでも足りないなら
自分で奪うことね!!」



そうメルの前に風を切ってきたのに対し
メルは風で防御を取って完全に刃を跳ね返した



『っ!!!』


「あら!出来るじゃない〜!上手上手〜!」


『っ!にゃろ!!
(落ち着け、相手は格上一直線)』


そう切れているように見せつけてメルは
内心冷静に対応していた
魔力を彼は渡している
と言ってもお互い半分になっているだろう。


メルは下から炎を解き放つ



『っラファイア!!』

「あら下級魔術で私に通じるとでも?」

『っ!それはどうかな!?』


そうメルはパチンと指を鳴らす
次の瞬間、炎は空中で網となり魔樹を捕らえて
地面に縛り付けた



「っな!!!」

『逃がさないよ!!ほら!!!』


そう腕を引いた後手に水を作り出す
勢いよく飛び出した魔樹に向かって
水を飛ばすも避けられて何してるのと言われる。





が、これでいい。



適当に撒いていればぶっちゃけ大成功だ。



辺りに水がまかれてキラキラとしている。
それに魔樹はメルの方に炎で対抗する…が


ニヤリとメルは笑い風で空中に飛び上がる
避けられたと思い魔樹はメルに
もう一度火炎を使った次の瞬間



『いっ、と!!』



そう炎がメルを避け、雷の弓を放った



浮遊していた魔樹は雷の弓矢に直撃し
そのまま地面に降り立ち痺れを食らう


「ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」

『…ふぅ!』


プスプスと音を立てて倒れた魔樹に
女子寮や男子寮から声援が巻き上がった



『っうぇ!?何々?!皆みてたの!?』


「すっっっっごいじゃない!!!!!」


『ぎゃあああああもう上がってきた
こいつ不死身!?!?!?』


そう先程、

確実に雷が落ちたレベルで電撃を入れた筈の彼に

急に来て驚いたメルは
心臓が口から出そうになったのを
必死で胸を抱えて距離を取る。



「いや〜こんな強くなっているとは!!
私もまだまだねぇ〜!!」


『えぇ?アレ強いかな?』


そうイフリート達が
休んでいる所の方に浮遊を解きながら
メルは魔樹をみつつ歩く。


「メルちゃん凄いじゃん…」


『いや、漫画にありそうなのを
実現しただけですよ。』


そう半目でイフリートと
グーを合わせて
勝利の喜びを分かち合った。
  

「素晴らしい戦術だと思いますよ。」

『あはは、イポス先生に
褒められたらちょっと自信上がるかも。』


彼の担当であれば割と嬉しいものである。
メルは素直に受け取ることにした。


「あんな風に入れた悪魔今いないからねぇ」


『ダリ先生!!そんなところに居たんですか…』


「や!今来たからね。」


まさか水をそこら辺に滴らせて
隙をついて雷の矢で倍の威力にするとは
流石に考えつかなかったよと笑うダリに

メルはいやいやと首を横に振った。


「伊達にゲームしてないね〜♪素晴らしいわ〜♪」


『…まぁゲームしてないと
これは流石に勝てなかったですね』


「え?メル先生ゲームするんだ」


『あ…まぁ』


そうオリアスの言葉にメルは
訂正を入れられないまま流した。



勿論100嘘である。



この世界で出来る訳がない。



私からしたらこの世界が
既にゲームの世界と同レベルなのだ。



魔術が楽し過ぎてゲーム処じゃないのだ。



魔樹は私の前世を知っているから分かるのだが
そのお互いしか知らない話をされても私は困る。



だが知られた以上
何かしらのゲームは
手つけて置いた方が良いだろう。





うん。


多分魔界も人間界と同じようなら

多少FPS経験もあるし。







うん。


多少ね。


…上から数えて4つ目くらいの中流階級だけど。




…おい馬鹿。
茶色い髪に白い角の悪魔を思い出した奴
全員今すぐ外に出ろ。良い度胸だなおい。



へぇーと言ったオリアスに
メルは前遊んでいたゲームから
彼から一本取ったことを告げた。


「今度ゲームで遊びましょうよ〜」


『えぇ〜…家系魔術切ってやってくださいよ?』


「ええ勿論♪」


『なら良いですけど…
その代わり今度1時間握手してくださいよ?』


「そんなのでよければお安い御用だよ」



普通にオリアス先生の家系魔術であれば
割に合うのだ。

一時間も取れたら
流石に家系魔術位普通に使えるだろう。


今度の休みそれで時間つぶし出来るな。
よーしそれで。とハイタッチした
メルとオリアスに話が飛んでくる。


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