Novel - Carla | Kerry

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メーデー、コントロール疑わしく6

act 35.






どうか、貴方が好きで居続けられますように。
地獄の中でも、どうか。

どうか、貴方がただ笑って居られますように。
それが例え、私が


私が死ぬ事で成り立つのであれば。



私はこの心臓を、貴方に全て捧げましょう。



願わくば、貴方が幸せになれれば。


私はそれだけで、安らかに眠れるのだから。



+++++++++++++++++


『(射突いっと)!!』

そう弓を射って、イフリートに打ち抜いた
それに止めと声を上げたダリ。

アレから2週間とちょい。

メルは休憩中に
問題児アブノーマルクラスの話を
遠くで聞いていたのを、イルマから呼ばれて
話に入っていた時を思い出していた。


+++++++++++++++++


「メル先生所はどうなの!!!
先生に先生二人って聞いてるけど!!!」


『私!?私の所は…イフリート先生
炎でブチ任せにくるし、
最近ダリ先生まで攻撃に入ってきて、
指示私ひたすら聞いてやるだけだよ?』


「あれメル先生の意思は!?
『ないですねぇ』ないの!!!!」


いいのそれで!と言われたが、
まあ合っているので
いいのではないだろうか?


『私諦めが非常に早くて、
ちょっと困るかな程度だったけど。』


今は、諦めたら何かやだな
って思う位にはなったよ。


そう笑うメルにも
また笑顔が浮かぶ。



それに



『君達の事触れて
力を付けれるようになったし?』


そういつの間に触れたのか、
メルはイルマ達を作り出して笑わしてみる。



そうしているとス魔ホが鳴ってきた。


電話の相手は、勿論

ダリ先生で


「集合」

『了解』

『ま、君達も頑張ってよ。』

大人はとっても、意地悪だから。
そう言ってニヤリ笑うメルに
全員が答えた

「言われなくとも!」

+++++++++++++++++


『(皆かなり詰めている。
私も詰めて行かないと
おちおちしてると置いてかれるなっ!!)』


「うおっ!」


『(怯ませて敢えて避けてから!!)』


距離を取り、また動く。


隙が狙い目だから、あの瞬間入れた方が良い



…が。



私の狙いは其処じゃあない。


『(身についた。
諦めない…強い意志で!!!)』


突如目を開けた瞬間


ゼロ距離でダリを作り出し
勢いよく炎をイフリートの腹にぶち込んだ。



続けてメルはダリに迫り攻撃を入れる



「っ!!」

「其処まで」

『っはっ、はっ、はっ、はっ…』

「上出来。何か不満は?」


『…っ、隙をつかない時、
私敢えて引いちゃったから
アレなら隙を狙って
わざと動いた方が
まだ錯乱させれたかなと。』


「まぁそこは個人の好みだね。
僕は問題ないよ。」



僕もそう息を切らすイフリートに
メルは良しとガッツポーズを入れた。


それにはぴたりとダリが固まる。


『どうしました?』

「いや…君、喜ぶんだなってそうやって」


『私だって喜びま…あ』


今気づいたのか気にしないでと
頬を赤らめて否定する。


いやぁそれは出来ないよねぇ。
そうダリはイフリートを見て笑う。


「えぇ〜出来ませんねぇ〜」


『ちょっ!!…もう!!!』


「あ、逃げた。」


「逃げた逃げた。」


『煩いなこの煙草コンビめ!!!』


「トリオじゃない?」


「一応私も吸うわよ?」


うるせぇな!!!

休憩させろ!!


そう言って走り出したメルに
仕方がないとダリは答えた。


「良い兆しだな。確実に上がっている。」


「本当にこっちが下になりそうですよ。」


「いやいやそんなことないよ〜君らまだまだ上よ」


「いや、10ヨドを持つ方が何を仰る。」



その魔力を持つ者が、
決してダレスなんかの
低ランクに居させるわけにはいかない。



そう言ったダリにあら、
と魔樹が笑ってみせた。



「前の階位ランクだから
今は分からないわ」


「尚更じゃないですか。
前は階位ランクも無いに等しい厳しい過酷な世界。
階位ランクフクロウから
バッヂを貰って否定なんて許さないですよ?」


そうメルと同時にフクロウから取り出して
実際の階位ランクを見せつけてみた。


魔樹は10ヨドのバッヂを。
メルはダレス階位ランクバッヂと
…小さな白い花のピンバッヂを。

そのバッヂは、
少しサリバンが驚いたが。
まぁ。良い。


「(何せ約束の花束だからな。
人間が階位ランクを出すなんて
精々私の魔力の使い方からの威力だし。)」


約束の花束

それはシロツメクサの白い花を持つ者
永久に幸福を知らせる幸福の者
その世界はどんな者でも幸せを運ぶものだとか。


「(あの子は、ただ泣いてばかりではいけない)」


目の前に居た時。
グズグズと泣いて、ただ目を赤くしていた。
私が駄目だから、私が悪い子だから。


悪い子なら、悪魔に連れ去られても仕方がないと。
それなら、魔法を使えるようになったら。
魔法を使えたら…パパとママは笑ってくれる?

嗚呼、それなら…どうか、どうか。

「(私の事はどうでも良いから笑って欲しいなんて…
他人の願いを望む馬鹿が何処にいるって言うのよ…!!)」





ただ私はどうでもいい。



もう悪いなら

落っこちれる所まで堕ちればいい。



でもあの二人は笑ってほしい。


出来れば私の知らない所でも

仲良く、ただ仲良く居られるのなら。





私はそれだけで、充分で居られるのだから。




そう、それなら…

ずっと貴方と居ても構わない。




そう…願ったから、

私は…私は貴方を連れ去った。





欲を、貴方の底知れぬ欲を知った。




叶わない欲を。

二度と触れない絶望を。




貴方は…望んだことを、


覚えても尚。



この世界に生き残ろうとするのならば。



私は…私達は



貴方を守る以外、他ないのよ。



白い貴方。

純粋な貴方。



ただ、叶わない願いを願い続ける。


だから、私は…願ってしまったのよ。




「(どうか貴方こそが、幸せであればいい)」




…なんて、悪魔が神に願ってね。


二週間が過ぎて、メルは急成長した。


少なくとも筋力は二週間前の3倍はある。


勿論体幹としての、だ。
流石にすぐに上がりはしない。



それよりも一番急成長して驚いているのは


「にしてもメルちゃん
本当に諦めなくなりましたね。」

「本当、意地でも根を曲げなくなって
ほんと…頑固に。」


嫌。を言えるようになった。
うん。しか言わなかった子が。


メルはアレから
食事を食べるようになったし

そのおかげで
すくすくと栄養が吸収されて
前まで少し見るのは良くないかな
と思っていた位、痩せていたが。



今は自信を持って
周りに見せれる程度の
通常体重まで上げ切ったのだ。


その分、つく所にもちゃんとついて。


最近胸の苦しさで
戦う時少し驚いて固まるのだ。



位置がズレて困って仕方がないという。


流石にその悩みは解消できないので
今週末モモノキ先生達とお出かけしてもらって
彼女らに悩みを解消してもらう事になっている。



「にしても可愛らしいですよねぇ〜
アレが本当に化けてくるとは。」


「そうでしょ〜何せ私が選んだんだからね!!」


「あはは…」


ま、通常の隙なら特に大したことは無い。


此間ダリはオリアス達から
メルちゃんどうですか?


と心境報告を兼ねて
ダリに成果を聞いていた。


そこでダリはオリアスに
「一度ダーツ打ってご覧?」と言ったのだ。



それも本気で。



マジ?と言いそうになった
オリアスにダリはコクリと頷いた。


半信半疑、そしてロビン先生と笑って
話を咲かしているメルに向け


そっと打ったダーツに
メルが目を細めてスッと
防御壁を作り弾き飛ばした




『…はっ!!つい!!!!』



そう言ってロビンの腕を
引っ張って抱え込み防いだのには
そこでちょっと見ていた者も、
勿論撃ったオリアスも
腕と言うかほぼ胸の中にいた
ロビンも驚いて固まった。



ごめんねと謝るメルに
ロビンはいやいいと首を横に振った。

ロビンはオリアスが
撃つのには気付いてというか
目線には入っていた為、
何となく予想がついていたのだ。


メルが避け切れず
当たるから自分が避けなきゃと。


だが予想は外れ、
メルがぎょろりと目を獲物を
捕らえたかのように変えて
防御壁で弾いたのだ。

しかも軽くこのバビルスが消えても
おかしくない威力を防げる程のものを。

一瞬で完成させて
ロビンを捕まえて弾いたのだ。



「…わぁお」

「ははっ!やるでしょ?うちの子」

『ちょ、ダリ先生ですか元凶は〜!!』


職員室って危ないんですよ!
そう言うメルに

いや君も結構危ない
防御壁をいとも簡単に作ったね。
とオリアスは強く言いたかった。


「いや〜ついつい教え子の話に盛り上がっちゃって!」


『全くやるなら外にして下さい。
ほら授業行きますよ〜はいはい』


そう言って背中を押すメルにダリは
待って歩くからと押されて慌てる


嵐が過ぎ去ったのに、マルバスは
「割と思った以上に凄いかもしれない」
と言った言葉に全員が頷いたのであった。


+++++++++++++++++




『…ふぅ』

「よっ」

『…どうも』



連れないね。


そう言ったイフリートに
そりゃあ師匠ですし。
とメルは答えた。

煙草の煙を使って
絵を描こうとするが

何も描けない。

描かないのにイフリートは聞く。


「描かないの?」


『…そんな気分じゃないんですよね』


「えっじゃあなんで」


『なんとなく。
煙草の煙に包まれたくて。』



そう言ってメルは周りを煙に包み込ませる。



今は放課後、
明日からは収穫祭が始まって
現在は収穫祭の準備のお手伝いに来ている。


何だかんだメルは
収穫祭に参加するとは言えども
昼間はポイント稼ぎ
夜は生徒の誘導と忙しい事になっている。


勿論それも全部ダリが仕組んだ。
本当に寝かせない気である。
まぁ別に寝なくても支障がないが。

食べ物は取れるようにと指示はされている為
本当に寝かせないのではないかと鬼を感じた。




まぁ悪魔なんだが。


「それにしても、明日頑張ってね。応援しとく。」

『…まぁ、ノルマは達成して
目標もクリアしますよ。』


四日間6666分間のデスゲーム。

メルには特別ルールが用いられ(生徒ではない為)
生徒を救出30名ポイントは3万ポイントを取ることが目標だ。



少ない様に見えて、
生徒の救出ではオリアスという
超強力な敵が居る。


その為、本当に取れるか割と不安な所だ。
幻惑にかからない程度に動き続けるのが良い。



メルは静かに息を吸って吐いた。



この世界は、
とても居心地を良くしてくれる。



それに相違ない動きを、
位置を地位を取らなければ。



ぎゅっと握った手に、
そっと温かいものが触れる。



「こら、緊張しない」


『っ…すいません』


「いいの、今はエイトで。」


『むぅ』


どっちと頬を膨らませるメルに
イフリートは笑ってみせた。


「目標達成すると良いね」


『すると良いね
じゃなくてするんですよ。』


「おうおう、その意気だ。」


『ぜっっったい目標の倍取ってやる。
馬鹿ふざけんじゃないよ。』


「…ちょっと落ち着こうか。」


そう牙を向くメルに、
勢いは買ったものの

流石に其処まで行かれると
本当に生徒を救出するどころか
殺しかねない勢いだ。


取るを履き間違えないことを祈るしかない。


「それにしても
メルちゃん、勝算は?」


『言わないですよ。言ったら駄目。』


ああそうですか。


そう言うイフリートにメルは言う。


『その代わり…出来たら…
ご、ご褒美…下さい。』


「………いいよ。待ってる。」



そう微笑んで彼女の頬を触り
そっと髪の毛に口付ける。


今はこれで。


と言ったのにメルの頬が赤く火照る。



嗚呼…本当に、初心で可愛らしい。



このままをキープするにも流石に飽きるものだ。


さっさと次のステップに此方としても進みたい物で。




メルの言葉に
イフリートは微笑んで見せた。

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