収穫祭二日目昼間
メルは睡眠をしっかりとり、起床する。
昨日は割とキツイ所あったので
寝床にありつけたのはラッキーであった。
罠もしかけずに寝ても何もない状態で
割と本当にオリアス先生の効果続いていないか
心配になった位だ。
…それにしても
『流石に昨日は、まぁーまずかった。
あっぶないなぁ。ほんと教師って』
昨日の反省点。まずビビり過ぎ。
オリアス先生達の割と頑張ったら
一人位の隙はあった筈だ。
まぁあんだけの人数が居て
札を出されたら割とキツイ。
仕方がない。
これはこれで良い。
そう
状況を整理しながら考える。
『あ〜〜でもマル先生の攻撃は流石にビビった。』
本当に心臓止まるかと思った。
背後にふわりと医療器具の匂いがしたときは
本当に心臓止まるかと思ったんだって。
いや大事なことだから何度でも言えるよ。
アレは鬼。鬼だって。悪魔だけど、鬼。
そうメルはマルバスの攻撃に反省をしていた。
一応周りを警戒していたのはしていたが
まさか本当に背後から来るとは思ってなかったし
なんなら少しいい香りがしたから
集中力が一瞬切れたとか絶対言えないし
なんならそこが駄目な所である。
だっっっめ!!!
敵でもそんなのしちゃ駄目だからね私!!!
メルは超絶猛反省していた。
『…でも
(流石に意識が遠のいた時は
本当に諦めそうになった。)』
嗚呼、いやだ。此処で終わりたくない。
委ねる意識の中、一つの光が手が伸びた。
あの手を取っていなかったら
私は今絶望していた事だろう。
頑張って諦めないで取って正解だった。
意識が戻った時は
カルエゴ先生もマル先生も凄い驚いていた。
ニヤリと笑って見せて
移動してからも若干意識が怪しいが。
ちゃんと赤いバンダナを消して
逃げられたのはメルの記憶に
強く残っているものだ。
『(まぁ最初身体を落としたのは演技だったけどな)』
流石に身体を委ねた後は
ちょっと意識、遠のいたよ。
おかげ様で騙せたから
まぁ結果オーライだけど。
割と危険な綱渡りしたから、
次はないだろうな。
食事をス魔ホで取り、
メルはダリに報告として写真を送信した。
『(ったく…ん?なんだこの洞窟)』
やけに深いな…
そう思いつつメルは洞窟の中に入っていく。
カメラが来ていないことを考えて
そのままでいいだろうと思う。
いやーにしてもちょっと休憩させて欲しい。
そう
前に歩きそのまま浮遊する身体に驚く
『っ!?』
驚いた拍子、そのまま腕に傷が入り
痛みで集中が出来ず
そのまま崖から転落する。
意識が遠のいて
そのまま音と共にぷつりと消えた
+++++++++++++++++
『ん゛っ…ここ、いっ…た』
腕に傷がと言うか結構切れてる。
うわぁ…止血しないと。
そう案外冷静に対応出来て自分怖いなと
何処か自分に恐怖を感じていた。
『あれ?ダリ先生に
スージー先生じゃないですか
何をし』
「触れるな人間め」
「汚らわしいこと」
そう言ったダリとスージーに
メルは目を丸めた
いや…いや、何を貴方達は言って?
「人間に召喚されるとは
早く切って欲しいもんだ」
「ほんとダリ先生可哀想」
『っ、いや、何を言って』
「親の七光りとは言うけど、
まさか悪魔の魔力を使ってたとは」
『ちょ!オリアス先生!?マルバスせんせ』
「人の魔力使ってまで生き残るなんて屑だね」
そう言った彼に、
メルは違うと言いたかった。
チガウこれは、これは彼らは言わない。
そうだ、悪夢だ、
これは悪夢で、今熱があるんだ。
腕を切った熱で、
悪夢を見ているだけで。
「僕の真似しないで欲しいな」
『(ロビン先生?あっ、駄目だ声が)』
「人間なんだもの、
仕方がないでしょ。
所詮その程度さ。」
『(ツムル、先生?)』
「メル先生が人間とは…
これは人間界に送還で間違いないかと」
『(モモノキ先生!?
駄目それだけは…!!!)』
そう身体を前に出そうとするも
上手く足に力が入らず倒れ込む。
「所詮人間と悪魔は会わない。
仲良くなろうなんざ
無駄な足掻きを辞めて帰るが良い。」
『(…いや、違う。
足掻いてなんぼだ。)』
私だって、私だって人間の端くれだ。
確かにそりゃあ馬鹿でドジで間抜けで
マルバス先生のこと
背後で見抜けなかったし
オリアス先生達ところでも
もっと出来ることあっただろうけど。
一歩一歩凄く出来るようになって
体感しているのだ。
嗚呼……これが、
楽しいことなのだと。
それを、否定する奴らではない。けど
『っ…!(エイト、先生)』
駄目、言わないで。
そう脳内がサイレンを鳴らす。
嗚呼折角育て上げたのに。
ああ折角大丈夫だと教え込んだのに。
私は…どうしようもないのか。
「君を好きにならなければ良かった」
『っ!!え、い、と…
(駄目泣くなコレは違う!!!)』
「君なんか要らない。
必要すらない、
そんな小さな炎にみてくれなんて。」
『っ、や、こない、で』
「君に会いたくもない」
ゴポっ、息が泡となり、浮上する。
アレ、此処は海の中だったっけ。
嗚呼でも…良いなんだって。
貴方に愛されないのなら
この世界は
「ったく、私の知る君は
そんな馬鹿じゃなかったわよ。」
『っ!…魔樹?』
「貴方が望むものを
否定する者なんて
…もう居ないのよ。」
そう言った彼は消えて泡となる。
…嗚呼、そうだ。そうじゃないか。
私は。
『…今まで、悪魔であることに怖かった。』
戻って
普通の女の子になって
笑って居られて。
それならどれだけ良かったか。
でも、本当は違っていた。
その普通を私は追いかけすぎて。
もうその普通は崩壊されてなくなっていた。
いや…違う。
元々追いかけてすらなかったのだ。
『私は、確かに
この世界に二人目の人間だけど。』
でも、私も入間君も、
魔界を好きで生きると決めている。
少なくとも私は…
そう決意して、
この試練を受けている。
そうじゃないと、
私は此処まで走って来ない。
『どんな悪魔よりも、どんな人間よりも…
強く、強くただ強く生き残ってやる!!』
メルは目を光らせる。
嗚呼、私は…
悪魔であっても
人間でも良いのだ。
私は…願ったのだ。
だから、泡が口から出ていく。
これは…私の欲。前の欲。
今はこの心に強く光り輝いている。
そう、ずっと此処に居てくれた。
ずっと、ずっと前から…!!
私は貴方を助けて、いや
【生まれなさい】
私は私だったのだ。
目を開けて光を貫いた
すると周りの幻影は消えて居なくなる。
嗚呼…やっぱり嘘だった。
殴ろうとしていたイフリートも何もかも消えて。
良かった…ホッとして、目から涙が零れ落ちる。
『っぐずっ…ふっ、ううっ…』
そうだ。私は…此処で生き残るのだ。
泣いてばかりじゃいられない。
泡が、自分を押し出してくれている。
【生まれなさい】
蝶が蛹からかえるように
私は…何かから、うまれるの。
【生まれなさい】
ああ…わたしは、私は悪魔だ。
『私は悪魔で!
この世界に!!
生き残ってやる!!!』
一人の人間という核を持ちながら。
私はずっと悪魔として生きよう。
そう貫いた上に、
下から突きあがる音に驚く
背中から黒い翼を抱いて
+++++++++++++++++
『うううおおおおおおおおおお!?!?』
「メル先生!?」
『あれっ!?
その声入間君!?』
「っ!?メル先生!?その背中!!!」
『え?ぎゃああああああ翼ああああああああ』
そう叫ぶメルに
入間の目の前にコウモリが。
あ、これ誰かに繋がってるな。
「おいそこの二人!!
棄権するのかしないのか!!」
「えっと、優勝します!!!」
『あっします。』
え?私優勝していいのかな?
というか出来なくない?ん〜でも???
そう言ったのにカルエゴの声が鳴り響く
「だったらさっさと
この0
+++++++++++++++++
『あはは〜怒られちゃった〜
そいじゃ私は移動するわ。』
「はは、分かりました。」
『じゃ頑張れよ♪』
そう言ってメルは翼を伸ばしたまま
蔦から身体を落とす。
あの地下で聞いた優しい声は、
もう聞こえない。
だが…何処か心が晴れやかで。
「…凄い、すっきりした顔してますね。」
「ええ、何かあったんでしょうね…
にしてもメルちゃんの姿ときたら。」
「ええ…
目の色が変わっていないのに、
角と翼が出ていますね。」
何かが起きたのは間違いない。
メルは確かに、
この世界に生き残ろうとしている。
暫くすると翼は消えて無くなり、
徐々に角も消えて行ったが。
ただ、目が赤くならず、
暴走もせずに出したのは初めてで。
「(成長が止まらないねぇ〜…)」
ただダリは嬉しそうに
にやりと傍観席で見ていた。
+++++++++++++++++
4日目
収穫祭全日程終了の合図が鳴る。
全員スタート地点へ集合される音に
メルは声を聞いて
身体を上げて背伸びをし移動する
『あ!いたいた〜』
「メル様!!」
「メルメル!!!」
『アスモデウス君にウァラクちゃん〜!』
そう笑うメルにクララは嬉しそうに
勿論…指を立てるメルにジャズが5千?と言った。
『違う7万
「「「なぁっ!?!?!?!!?」」」
「正確には7万4500
『いや〜追い上げに追い上げたわ〜!』
流石に2日間
ぶっ通しで
狩っては渡してのルートは
前世のゲーム以来だ。
アレほど超
安名メル。
前世での
今世でも威力を発揮する!!!
「えっ、え?なっえ?」
「あ入間く…」
想像と違う。
そう全員がひゅっつと音が鳴る程
なんだか赤いような風船のようなものに
ドンびいていた。
「とりあえず、
それっぽい感じでかっこよく帰ってきたけど、
やっぱ誤魔化せてないね」
「ザワザワしちゃってるね」
そう言う二人にメルも苦笑いした。
いや〜〜〜
「あ゛ーーーーッ!!!」
「どいてどいてーーーーッ!!!!」
そうバラムとスージーが
慌てて入間の元に直線で走った。
これ資料とおなじ、
そうスージーもバラムも
入間の持っていた鉢を取り
感動で口が開いてる。
阿保みたいな形状とむかつく顔って
…おい、悪口だろそれ。
「本物の
「「ええええええええええ!!!!!」」
「まさか本物を
この目で拝めるなんて〜
史上初の快挙よ〜!!」
そう感動するスージーに
ダリが冷静にツッコミに来る
「で?
「え!?えっと…」
「私達
「二人に優勝してほしいもん!」
そう言うクララに
入間達はいいの!?
と驚いている。
「よっし、じゃあ決まり!!」
イルマ&リード共に
5万
『(…ん?待てよ?)』
ダリ先生その計算おかしくない?
そうメルはふと思っていたが
「と、言いたい所なんだけどねぇ」
お?気付いたか?
「惜しかったね
あとちょっとで優勝だったのに」
彼さえいなければそう言ったダリ
オロバス・ココ5万8000
「ごまっ!?はあああ!?」
優勝はオロバス・ココー!!!
そう叫ぶ周りにメルは
んーーーと唸った後
手を上げた
『「意義あ〜り」』
あ。はもった。
そうメルは思いつつ
はもった彼の元に行く。
「あっ、やっぱり思いました?」
『うん』
「いや〜よーーく
考えてみたんですけど。
やっぱ間違ってますよ。計算。」
「計算?」
『
5万ですが、一個忘れてますよね?
その鉢単体で2万
「「「「…………あっ」」」」
そう言ったのにジャズ君も?とメルが言う
それにコクコクと頷いた。
どうやら意見は一致したらしい。
「しっ失礼しました!」
「レジェンドリーフなんて
初めてだからつい10万
二人を割って…
「6万
入間&リード逆転勝利!!!!!」
それに声援が巻き起こる。
「いっ異議あり!!」
そう入間が手を上げるのに
今度はメルも不思議に首を傾げた。
『お?』
「メル先生一人で、えっとなんでしたっけ」
『あ〜…えぇ7万うんちゃら
「7万4500
そう言ったアスモデウスに
ああそうとメルが言う。
「メル先生が優勝ではないんですか!?」
『あ〜〜〜そのことか、それは』
「メル先生は今回君達の救護兼
試験を兼ねての参加だからね!
この中には含まれないよ〜〜♪」
それに大人と同じっていうのも悪いし♪
そう言ったダリにだってと
メルは入間にウインクした。
+++++++++++++++++
「…やっ」
『あはは、お、お疲れ様…です。』
「いや〜見てたよ〜?
二日連続でノンストップ
獲物と生徒の区別だけ付けて
ひたすら獣のように狩りまくる!」
「助けを求める
生徒の気配がしなくてもすぐ移動。
助けがあれば即救出し、
その合計は63名。」
「目標を大幅になんなら
倍以上に超えての終了だなんて」
…やるねぇ
そう肘でつつかれて
メルは少し照れ臭く、
止めてと距離を取った。
「さ、君の
そうメルの前にダリが目を開けてニヤリと笑う。
指を鳴らすとメルの背中には
ふわりと赤いマントが包まれる
「ダンダリオン・ダリの名において
…
そうメルが胸元に隠していたのを
そっと取り、変化させる
『〜〜〜っ!!!』
「以上が建前!!」
そう言ってダリがそっとメルの腕を掴んで引っ張り寄せる。
隣にイフリートもひょっこり来ており…
「「よくやった」」
そうにやりと笑って
メルの頭を撫でるふたりに
メルは目をキラキラさせて笑ってみせた
安名メル ランク
+++++++++++++++++
4日間の打ち上げとし、
一年生は講堂に無礼講として
各々が交流し、健闘をたたえ合い
お互いを労い合う。
間で…
「いや〜にしてもメルちゃんの
成長速度と言ったらびっくりしたよ〜」
「メルちゃんちょっと聞きたい事が!!」
「僕も!!!」
『待って!!!落ち着いて!!!!』
メルもまた引っ張りだこになっていた。
収穫祭終わり、
打ち上げとして
仕事を終えた者達が集まり…
「にしても連れて来て良かったんですか?」
「ん〜いいのいいの♪…なにせ」
成果発表も込みだからね。
そう言ってウインクするダリに
ロビンは少し引き気味にする。
その時間は少し遡ること10数分前。
「えーそれでは皆様!ジョッキを拝借!」
「収穫祭お疲れ様でした!でビ〜ル」
カンパーイ!!
そう此処は魔界居酒屋
げんこつや魔
ロビンが美味しそうと
ワイワイとしていた中
あれー?と声が上がる。
「オリアス先生とカルエゴ先生達まだ来てない!」
「オリアス先生はお酒飲めないからな〜
カルエゴ先生はいつも来ないし…」
「メルちゃんは絶対
食べれないで距離取るでしょ」
「いや〜あの人たちは無理…」
そう言っているとガラリと音が鳴る。
「あ、どうも」
そう言ったバラムに
一同がええええと声を上げた。
「カルエゴ先生!?」
「マジか本物!?」
「飲み会なんて絶対来ないのに!!」
「居酒屋似合わない!!」
「ちょっと待って!?
バラム先生の後ろに
メルちゃんいない!?」
「嘘!!ほんとだ!!!」
「ちっちゃい!!!
ってか縮こまってる!?」
不穏そうに右を左を見ながら
バラムの服(ズボン)を
そっと掴んで歩くメル
「帰ろうとしていたので捕まえました!」
「いやーバラム先生に
お願いしておいてよかったね!」
「ね〜今日は僕が幹事なんですよ!」
「あの二人の仕業か…」
そう褒めて褒めてと
ロビンが行くのにひょっこりと
メルがバラムの背後から顔を出した。
「メルちゃんもちゃんと
来てくれてよかったよ。」
『そりゃ…約束、ですし?』
「でも迷子になってたよね。」
「え゙っ迷子だったの!?」
『ゔっ…バビルスの外は
余り出ていないので
方角が分からないんですよ…』
そうメルはオリアスを出して
家系魔術でバラムを見つけ出し
そのままカルエゴ達と
一緒に来た経緯を話した。
いやそれが無いと
割と詰んでいたのも怖い話である。
今頃何もしないと
何処にいたのかと
考えるだけでもホラーで…
「いやーカルエゴ先生何飲みます?」
「いやなんでも」
「ワインもありますよ!」
そう言ったツムルに
メルちゃんは?とツムルが聞く
ダリの隣に座っていたメルは
えっと…とどもる。
え〜急に文字が読めなくなるのやめてほしい。
ほらテンションあがって文字が手書きだと
何書いてるのか分からなくなる衝動ない?私だけ?
あれに名前ってあるの!?
ねぇ!!誰かおしえて!?
「メルちゃんは初めてなんだし
お茶で様子みたら?」
「あ!そうなんですね!?
ならお茶か。」
『えっ!?あっはい』
「ちなみに会計は理事長持ちで…」
「大黒魔境千年もの悪の雫」
「なっ流れるように一番高い酒を!!」
『私はお茶どころか水でも…』
お前生徒込みなら優勝者だろ。
もっと奮発しろと言ったカルエゴに
だだだってとメルは全力で首を振る。
『今ちょっとテンションを
下げるのに必死で…』
「「「ああ〜〜〜」」」
安名メル。
初めての居酒屋で
初めて大人数の知り合いに囲まれ
久しぶり(前世ぶり)の
イベント終わり打ち上げに参加し、
テンションハイになっていた。
「でもめっっちゃ
酒の度数強いですよ?」
「あっそれ僕が飲むんで」
へーバラム先生お酒強いんだ。
「おつまみはどうします?
からあげつけものあと焼き鳥…あっ」
「すみません」
「なぜ謝るんですか」
そう言ったマルバスに
メルは苦笑いする。
もう彼の使い魔としての
想像しか思い浮かばない。
「焼き鳥駄目なんですか?
ジミー先生」
『ジミー?』
「マルバス先生ね、えっと担当は」
「あっ拷問学です。」
拷問学担当。マルバス・マーチ
「え゙っ意外!!
マルバス先生地味な顔してるのに!!」
「ズバッというね工芸の家系だから。」
「へぇご兄弟は?」
「えーと姉が…
悪ドルのマネージャーやってて」
「え゙え゙っ」
『(騒がしいなぁ…
なんかあったなこのノリ…あれ?)』
あった…けな、
記憶が何だか怪し
「カルエゴ先生や、
メル先生の新任って
どんな感じだったんですか?!」
『へっ!?』
何で急にこっちくる!?
そう思い出せそうで
思い出せなかった記憶を無視し
えーっととチラリ見る隣。
「二人共僕だよ!」
「嘘に一票」
「冗談に一票」
「酔ってるに一票」
「そんなにペラいかなぁ僕の発言」
そうにこり笑うダリが
はい焼き鳥と言って
どれが良いか選びな?
と出してくる。
それにロビンが声を上げる
「あ!メル先生食べれます!?」
『うっ…流石にもう克服しました。
一番右のやつを下さい。』
そうメルは手を出すのに
はいどうぞ。
とダリから手を取って受け取り
さくりと音を立てて口にした。
「「おおおおおおおお!!!!!」」
メル先生が食べた!!
あのメル先生が?!
自分から?!
そう騒ぐ周りに、
私は余程食えてない印象が強いんだと知る。
いやぁ〜〜〜確かに細いは細いが
…其処までか???
「いや〜二人共本当に最初同じでさ?
まぁ〜最初はぎこちなかったよ。
愛想もないし態度も冷たくて厳しくて」
「えっカルエゴ先生は別として」
「おい」
「メル先生が!?」
意外〜〜〜と声が上がるのに
メルはため息を吐いた。
『元々悪魔慣れしていなかったので。
極力悪魔から離れて生活をしてたんです。』
「ああ地元がそういうしきたりか何か?」
『そうです。その為冷たくあしらって
適当に距離寄せ付けないようにしてました。』
「カルエゴ君に任せると
飲み会の幹事やるんだって言ったら
超高級レストラン予約しちゃうし。」
「いつものいきつけの店だったので」
「メルちゃんは事務だから
あんまり言わなかったけど
彼女にやらせると失踪してたからね。」
「しっ!?」
『私そもそも食べれなかったので。』
「仕事は二人共完璧だったけど
寄せ付けない雰囲気あったよねぇ〜」
でもそんなカルエゴ先生が
今じゃ
大の仲良しだもんねぇーーーー
あぁ〜〜〜〜
「はあ゛…?」
「あれ?違った?」
「メルちゃんもいつの間にか
『彼ら凄い元気ですよね〜』
「すごい生徒達ですよねー」
「中でもやっぱりイルマ君!!」
でたー話題の中心!!!
『(ゔっ)』
トイレいこう…かな。
人間の入間君の話を聞くのは
少し気が引けるもので…。
悩ましいな。
そう思っていると
ロビンが一言
「やっぱり生徒と教師は
家族みたいなものですし!」
「違う」
「え?」
「ロビン先生」
「バビルスの若き才能は魔界の新しい刺激。
生徒はみな魔界の大事な宝です。」
「そして我らは
そう翼を広げるダリに
周りがぞっと顔を落とす
…嗚呼、忘れていた。
笑顔は見えても皆悪魔。
殺気が立ち込める部屋に
何故かニヤリと笑ってしまう。
「その心構えはたった一つです」
「“我らが愛しき
「“宝を狙う敵には
「はいっ!かんぱーい!!」
いえぇーい!!
ロビンが驚いて固まる所、
メルはそっと席を外す
「おぉー息ぴったり。
あれメルちゃん?」
『トイレです』
はーいと言う声が聞こえる