Novel - Carla | Kerry

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オハラもそう言ってた6

act 21.

じゃこれが最後のチケットねそう言って
オリアスから渡されたのは一通の手紙

はて宛名も何もない。白紙である。


「それでは僕達はこれで♪」

またねぇと手を振って帰るオリアスに
メルは手を振った後
手紙を眺めていた。


『最後って言ってたけど…んー
流石にカルエゴ先生のお宿題解かないとな。』

そう見た手紙の中に一枚書類が紛れ込んでいた。
恐らくコレに辿り着く前に解かないと…ってか


『あれ?そういえばライ君
朝からずっとその姿で居るよね?
ひょっとして使い魔召喚って
割と効果長いわけじゃない』



よね。そうだよね。

そう首を縦に振るライ君
ようやく気付いてくれたかと
言わんばかりの速さに申し訳なさが立つ。


『ああ、にしても災難だったなぁ…
ダリと折角手繋いで
学校回れると思って期待してたのに。』


もう日暮れだよ…遅いよダリ先生。
そう項垂れるメルにライが
メルの頭を撫でる


『あっごめんね…
へへでもライ君と一緒に居て
楽しかったよ…』



問題解けないままだけど、
最後到達しないのもやだし
職員室に行きますかとメルは苦笑いした。


「(流石に無理だったかなぁ〜
これ明日には戻りたいんだけど)」

そう無事何事もなく
職員室に到達してしまい絶望するダリ

流石に何処かで気付くかと思っていた
スージー達も驚いた


「ふいっ?メル先生ダリ先生とは
お会いになりましたか?」


『それがカルエゴ先生と会ってから
全く居ないんですよ〜
もーずっと怖くて使い魔のライ君
抱きしめて移動するしかなくて』


とほほと泣くメルに聞いた
スージーは苦笑いした


「そうですか?
とても楽しそうに見えますが」


あ、バレます?そう言ってメルは笑う


『だってこの子ふわふわで
とっても頼もしいんですよ!
この子には悪いんですが
ダリ先生だったらなぁって思って』


もう終わったから声出しても良いよ。
ごめんね、でもありがと。
今日はメルのヒーローだよ。

そう言ってライ君の角に
そっとキスを落とし頬に摺り寄せる



「ーそうだよねぇ?
僕だったら良いよねぇ〜」


『うんうん。………うん?』


「もう良いですよね?スージー先生」

「ふいっ♪えぇ♪合格点ですよぉ♪」

『うん?あれ!?ダリ!?
ダリの声する!!ダリ先生どこ!?!?』

「いや〜まさか最後まで
気付かなかったとは予想外だし予定外だよ。
全く、あんなわかりやすいヒント
出されて気付かないって、君ダメだよ。」

『えっ!?スーちゃ、
ちょスージー先生!!
ダリ先生何処ですか!?』


メル見えない!!
そう叫ぶメルに
スージーは嬉しそうに微笑む

「ふいっ♪ほらほら、
下にいるじゃないですか♪胸の所♪」

『えっ!?…え?ま、っ、?
まままままままままさかいやそんな』

「どうでした?ほぼ一日を
彼女の胸の中でお過ごしになられて♪」

「…公開処刑にも程があるとは思ったよ。」


これに懲りたらカルエゴ先生の事
優しくしてあげて下さいね。

そう言ったスージーに
ダリはコクリと頷いた。

「さ♪メルさん、
正解を答えてください♪」


『え!?あっ、えと…
メルの、使い魔って…』



ダリのこと?
そう言ったメルに

ボフンと白い煙と同時に
メルの腕から離れて
そっと降り立ったダリ


「………正解」

『っええええええまって待ってまって
まってちょいいいいいいままで
ま、まま、ままままさか』

「まぁ他人事だと思えば面白かったよ♪」

『あれ!?もしかして
図書館って知識ってこと!?
メル知ってるってダリだからって!?』

「…おいおい、それ僕みて気付くの?」

そう苦笑いするダリに
スージーは嬉しそうに微笑む

「どうでしたか?
一日一人で歩いてみたご感想は」

『…正直、ダリ先生に
甘えっぱなしだなぁって思いました。』


ので!親離れ子離れしたいです!!
そうキリッとしたメルにダメと
ダリはぴしゃり言い渡した。


「ダリ先生的にはどうですか?」

「不合格。」

「本音は?」

「…この子攫われそうで怖い」

「では合格ってことで♪」

「スージーさん!?」


待って!?!?


「いっ一応言い訳聞いてよ!!」

「大体想像がつくので駄目ですよ。
正直意見は分かれていますが…」


メルさん、貴方は本当に
ここで生徒を守りたいですか?

そう言ったスージーに
メルはそっと顔をうつむいた。




まだ自分がこの場所に居られる
隣に立てる位置でないことは分かり切っていた。



だから。



『メルはまだ分からない事で逃げてばかりで
生徒に示しがつかないと
エリちゃんと話していて思いました。』


「…そうですか」


『でも、皆が何かを守るように
…私だって守ってみたい。』


そう強く言葉にするメル
それに通じたのかメルの背中に
翼が生え目が光始める

胸の中でぎゅっと掴んでいた所から
光が漏れ始めるのを見ながら続けて言う


『メルも大事にしたい。
メルのこと嫌いになっても
メルはこの場所に降ろしてくれた
あの子が望んだ意味を。
…メルは知りたいから。』




きっとそれは、大切なことだから。


知らないといけない。




そうして戻れないのを噛みしめながら

この場所で息をする。



『メルだって出来る…もん。』

「…だ、そうですが?」

「…メル」

そう低い声で言ったダリにメルはそっぽを向く

「…例え君でも僕は生徒を優先するし、
君もそうしないといけない。」

『っ!!』

「それに傷つけてはいけない訳じゃない。
教育だって必要だ…
それが痛みを伴う事だってね。」

『………』

「教育者として、
自立していない君を
野に放つのは困るんだよ」


その時メルの周りに
ぶわりと黒い槍が周囲を囲い込む

何事だと其処に居た教職員もまた固まる

ぐにゃりと音を立てて影が出来た所からドス黒い声が出る
何か人に近い形をしているから不気味で声が出ない




ーホラホラ言った通りネガッタトオリ!

「っ!?誰だ!?」

「ふいっ!?侵入者!?」


ーオマエなんてみられていない!ナニもナイ!!


『っぐ!!!ウルサイ!!!!』


そう強く言い放ち、
メルは影の胸倉を掴み
手を大きく引いたまま固まる


ーホラホラはやく、傷つけてみてよホラホラ


『っぐ!!』


ー君は手を出せないダセナイ!
だせるわけがない!!
大事な彼らにミラレナイ為?



『っウルサイ!!キエロ!!!』



ーいやだヨやだヨ、君が望んだ結末だ


「っ!?メルちゃん!!」

「これは!?」


ー君が育む可愛い魂、ホシイなホシイ!!


『っ!!いい加減にしろ!!!』


ーいい加減にしないといけないのは
どちらかな?どちらかな??


『っ!?』


ー君の居場所は此処ではナい。
さぁさぁおいで還っておいで??




その手で僕を貫いて




「させるわけないだろ」


そう言った影がザクリと真っ二つになる

べちゃりと音を立てながら崩れ

メルの腹に手を入れて
黒い中から引っこ抜いて距離を置いた


「メルちゃん!!」

『っ!!』


ーホラホラおいで?おいでおいで??
ここガいばしょ、君の居場所


「なんだあれ、敵か!?」


ー君は真っ黒時間だ時間。0時の鐘の音鳴りやまぬ


「イフリート先生!!」

「っ!さっきからやってるけど
ダメだ出せない!!!」

「ふいっ!こっちもダメです!
魔術は愚か家系魔術も使えません!!」

「ってか身体、が、うごか、な…」

「っ!エイト先生!!スージー先生!!!」


そうバタバタと倒れていく教師に声が上がる




ー君はダメな子生けない子、悪魔の力奪ってしまう


『っ、メル、は、』

「っ!!メル駄目だ聞くな!!
耳を貸すんじゃない!!!…っぐ」



そう黒い影が手を出すのに
ダリがメルを抱きしめて視界を奪う

そうメルを掴んで胸に押し込んでいた
ダリもまたばたりと倒れる
意識が朦朧とするのに何とか必死で

『ダリせん、せ?や、やだ、
ダリ、ねぇダリ!!!』


ーおいでおいで堕ちてオイデ、
此方へオイデ、苦しい世界。


『やぁ、だ、やだ…っひ、やだ、』

「にげて、メル…ほ、ら」

『やだ!!なんで!?
何でメルばっかりなの…?
ねぇどうして?』


ー悪い子だから君は結局置いてかれるから


『…や、みんな、傷つけないで、
お願い、おねがい、ごめ、ごめ、なさっ』


「メル、ちゃ…にげ、て」

「馬鹿逃げろ!!!」

そう周りの教員の声も虚しく
ただメルはダリの身体を
白い翼で包み込む




ー悪い翼はもぎ取らないと


その声に嫌な予感がしてダリは声を上げた


「っ!!!駄目だメル!!!逃げ」

『っぐあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙』


ギチギチと音を立てて、
ダリの肩に抱き着いて
守ろうとしていた
メルの右翼を引き千切る影








頭が真っ白になる





今、何が起こった?




『っぐ、あ゙あ゙あ、あ゙、っっぐ!!!』



びしょびしょと音が鳴り目の前が赤く見える
黒い影がメルの白い翼をもぎ取った



ー悪い子悪い子、願った望んだ許されない


「っ!!きっさまぁ…!!!」

「メルさん!逃げて下さい!!
私達は良いから!!」


『っぐ、ふっ、ふっ…っ!!』


ー許されないから、コウナルノニ。
左翼も欲しい、ホシイなホシイ



「っ!!誰がさせるかぁああーー!!!!」


一瞬途切れる瞬間にイフリートが炎を出し影を撃つ
そのきっかけがあったからか、ダリ達の束縛が緩み
すぐに影を囲みメルをとにかく落ち着かせる

「っ!メル!!メル!!!
おいしっかりしろ!!!」

『っ、ふ、んぐ、ごほ』

「っ!!ブエル先生!!!」

「今やってます!!!
ですが全く止まる気配が!」

『い、いい、の、メル、ね?』

「っ馬鹿喋るな!!!」

『ねが、た、から、も、おわ、か、れ、なの』

「っざけんな、誰がそんなの許すか!!」

『おむ、か、え、き、ちゃ、ぐごほっ』

「もう言うな。黙ってて」

そう口を塞ごうとするダリに
メルが聞いてと言わんばかりに手を掴む

『メル、ね、たの、し、か、たから、』

「言うな、言うなって言ってんじゃん…!!」

『ねが、ちゃ、た、から、ごめ、んね、むい』

「っ…メルちゃん??…っ!?
駄目だ寝るな!!メル!!メル!!!」



潤む瞳が二度と覚まさなくなるなんて
そんなの許す訳がない

起きろと頬を叩くも目の光が徐々に消えていく


ーその願いだけはだめなのダメダメ許されない


「っ!まだ死なねぇのかよ!!!」


ー君以外の攻撃感じないから駄目だよ
ダメダメ哀れな悪魔可哀想


「っ」

「イフリート先生っぐ!!」

「イポス先生!!」


『ね、かえ、たら、まもれ、るの?』

「…メル?おい馬鹿何を」



ー還れる帰れる!元に戻れる!!


そう影が喜んでダリの方に飛ぼうとするのに
バラムとカルエゴが切り刻み影を近づけずにした


「メルちゃん気をしっかり持って!!
君此処で生きるんだろ!!!」

ー君はこの場所にあわない!
許されない!!
彼女だけが許される!!!


嗚呼…そうなの。あの子は許される。
戻れば誰も、傷付かないのなら。
メルはね、ずっとそうだったの。

ぽろぽろと涙を零すメルに
駄目だと声が上がった時


「っぐ!!」

「また、か…」

急に体が重くなり力も抜けて意識が朦朧になる
抱きしめていたダリもまた倒れぐったりとする


『メルが捧げれば、皆傷つけない?』

そう言ってすっと起き上がるメルに
ダリの目が丸くなる

ニヤリと影が笑いメルの顔上から覗き込み言う


ーソウダよソウソウ!!
おいでおいで、こっちへおいで♪



「だめ、だ…メル、!!!」

「馬鹿な、こと、いうんじゃ、」

『メルは、メルはのぞんじゃ、』

ーそうだよ君は…望まれない存在
影の存在色に染まれば元に戻る



『っふ、ううっ、やっ、なん、で、や、やだ』



ー大丈夫大丈夫、痛みなんてまた無くなるよ??



「っ!!触れるな!!!」



そうダリが言っても身体がピクリとも動かない
泣いている彼女の頬に触れ優しく頭を撫でて言う


ー君が此処に居ればいる程
傷付いていく痛みはやだよね?嫌だよね?



「メル、ちゃ、俺達は、大丈夫、だから…」

「行くな、メルちゃ、っぐ」



ーそれとも誰か、殺せばくるかな?



『っ!!!いやっ!!!やだ!!!!!』


ぴちゃりと何かの吐しゃ物が聞こえる
その方に顔を向けたくない


「っ!!!!」

「ぐっ、ごほっ」

「〜〜〜っ!!!ダリ先生!!!!」

『ーーーーーー』



音が聞こえなくなる
何だろう、誰かが何かを言っている?

誰?貴方は、誰?

メルは何を、考えてたっけ?


「ーーー!!ーーー、ーーーー!!!」

「ーー!…!!ーーー」



『…メルを連れてってくれたら、傷つけない?』



ーそうだよそうそう!
おいでおいで…ゆっくりおいで



そっと前に出るメルに
周りで倒れていた者に更に重圧がかかる


『メルだけ?メルだけが傷付いていく?』



ーそうだよそうそう…誰も傷付けないよ誰も誰も。



『…なら』




「っ!!“メル”っ!!!!」

『っ!!!』

その音に目を覚ます
いつのまにか影の目の前に座り込んでいたらしい
黒い冠が白い靄を帯びつつ
メルの頭の上に乗ろうとしていた時だった



『…ダリ?っ!!やっ!!!』



ー嗚呼、邪魔した邪魔邪魔…
おいでおいでこっちへおいで


『やだはなしてっ!!やだ、
ダリ、ダリが、やだ!!!』



ーそれなら代償支払って



そう言った途端、ダリの方を向いて
走ったメルの足が浮遊する
白い片方の翼がぷつりとちぎられ


『ーーーーー!!!!』



どさりと音を立てて身体が崩れ落ちる
駄目だ、頭が痛い、声が…でない?

ーこないなら、こないならば、
ここで始める処罰の時間


『っ!?駄目!!!いっ………ぐ、だめっ!!!!』


それだけはいけないそれだけは。
パチンと鳴ると世界が一辺する
職員室が急に白い世界に包まれ影の正体が現れる



ずりずりと身体を
何とかダリの方に持って行こうとするも
出血が多すぎて意識が朦朧としている。

すると指が鳴った途端痛みが消えた


『…え?』

ー処刑の時間おじかんだ
さぁさぁおいでみんなおいで


そう黒い影が周囲から出てきて
グルグル回って踊っている
その異様さに顔が青ざめる



「っぐ…ここ、」



ー君の名前は何だいなんだい?




『っ!!言わない!!やだやだ言わない!!!!』




ー安名メル、安名メル!!



違うね違う!ソレは違う!!!



頭の中が真っ白になる
おい待て何を言い出す



『やめーーー』


ー君の名前は**だよ**。


ほんとの名前!覚えてる!!




何を言っているんだ

何を言ったんだ




ー**?**?どうしたの?君の名前処罰の時間



『…やだ、ね、なんで?なんでその名前』


「……メル?」


「なんだ?音が途切れて」


「分かる?」


「いや分からん」



ー**だよ**!!君は**だ。魂変わらずご健在!!!


『ち、が…いや、いやいや!!嫌だ知らない!!!』


「っ!メルちゃん!!ちょここいっだ!!」


「エイト先生!!」


ゴンと音を立てて起き上がっても
また倒れるエイトに
ダリが声を上げた

「ってぇ〜なんだここ、あれなんで動け?」


ー**は悪い子出来ない子!望んだ罪は処罰される!!!


「っ!!野郎メルちゃんから離れろ!!!」


ー君達が離れろこの無謀な悪魔め
虜にした悪魔は誰だ誰だどこどこだ?


『っ!!!駄目止めて!!いく行くから!!!!』


「メルちゃん!!!」


ー…へぇ?きてくれる?くるくる?
それならおいで冠おいで


「馬鹿何言ってるのか分かってるのか!!!」


ごごごと音を立てて影が
黒い冠を小さな影の群れから手に取る


ーそうだよねそうだよね**だから**だから。


『ダリが、皆が…
もう傷付くの見たくない、
やだ…ごめん、ごめ』

しゃっくりを上げて泣きだすメルに
荒げていた声のトーンも静かになる


ー望んで望んで♪ずっとナンテアリエナイト!!!!


『…っ、』

「…メル」

『っ、ひっ、ふっ…』

「メル、おいで?」

『〜っ!!』


ーっ!望むな望むな!!
おいでおいで?冠付けて?カワイイ可愛い



そう冠を付けたメルに、影が少し怯む


「メル…大丈夫」

ーっひぃ!!やめろヤメロ!!!言うないうな!!!!



「…成る程、物理攻撃じゃなくて精神体だったとは。」


「メルちゃん!おいで!!また遊ぼうよ!!」

「新しいゲームしよ!!」

『ふっ、うっ、ふ、ん、ひっく』

「メル」

すきだよ

そう言った口が変わった音が入る

身体を少し前に出す

手を伸ばした

ーノバシテハイケナイ

『っひ!!…っ、』

「メル…ずっと一緒に居てくれるよね?」

『…ダリ』

「ほら手を取って?」

僕行きたくてもそっち行けなくて!!
そう笑うダリにメルはきょとんとした

「いや〜ごめんね!
ほーんと行きたいのは
山々なんだけど疲れちゃってさ!」

『…………?』

「ほら、一緒に帰ろう?
今日は沢山頑張ったから奮発するよ♪」


ーダメだダメダメ!!おいてかないで!!!


『…え?』

「メル駄目振り返らないで」


『え?でも』


ーやめろやめろ!!!


「メルの好きなスパゲッティでも作ろうか」

『っうぇ!?ま…!?』

「うん♪ほら早く帰ろう?」

そう起き上がって
ダリが手を伸ばすのに
メルは目を丸めた後
嬉しそうに笑って手を伸ばす

パしんと音が鳴り響いた
ダリがメルの手ではなく
腕を掴みぐっと引き上げる

それと同時に黒い冠は
宙に舞ってそのまま白い世界が崩れていく



「…さぁ、捕まえた♪」

『っ!………ダリっ!!!』



ぐにゃりと世界が変わり、職員室に戻ってきた
影が悪魔の姿に変化しそのまま逃げようとするのを
ズンと音が響く


「よぉ、よくも可愛い可愛い子を苛めたなぁ?」


煙草を噴かせて睨みつけるイフリートに
悪魔がひぃと声を上げた


『っ、ダリ痛くない?大丈夫??』

「まぁちょっとは、ね」

『…メル、やっぱりいかないと』

「駄目」

『でも』

「君が居なくなって傷付かない位なら
残らせて傷付いた方が万倍マシだ。」

『…ダリ、メル!メルは、』


「っ!やめろ!!
お前は其処にいるべきじゃ!
此方へ呼び出しがあああ」

「マルバス先生」

「はぁい♪」

良い子だよね。
ああでもメル先生拉致ろうとしたから悪い子か♪
そう言ったマルバスに影だった悪魔が声を上げる


『…メル、いいの?』

「いいに決まってんじゃん」

『…うん。』

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