「ふぅ…にしても……こっちこないの?」
『ひっ!!!』
「…怯えてるね」
昨日の今日。
過去のメル…安名が突如
暴走しかけていたメルの前に現れ
説明をしてくれたおかげで
何とか事情は知った。
ちなみにあの後
ダリ以外の記憶を削除するとか
とんでもないことを言った後
彼女は消えイルマ君達も
いつの間にか消えていた。
普通にツムル先生達と遊んで
部屋に戻って
何事もなく寝て夜を明かした。
今現在メルから
凄い距離を取られている。
「(暫くは絶対に一緒に居ろって
言ってたし
そこは守った方が良いんだな。)」
彼女の家系魔術は手を取れば
同じ姿の悪魔が出せること。
だがその間に考え事があると
どうしてもそっちに行かないで
別の物を作り出すというのは分かった。
と言うか魔樹の力が底なしな為
余計なことを考えると
どうしても作れてしまうらしい。
その為安名曰く
どうしても余計なことを
考えない核を作りたかったとか。
「(だからと言って…こんなになるかなぁ。)」
他の悪魔に人間に恋心を求めると不味いので
自分の分身を作って
そっちにベクトルを向けていたらしい。
そうすることで余計な感情は減るとか。
だから今迄は比較的落ち着いていられたのか。
核が外側を願い、外側は核を守ると
お互いが必要としたから。
だから核は否定し暴走しだした。
約束と違うのは恐らく伏せていたのだろう。
勘違いを起こすことで、知らない子は気付かない。
…ただ契約を守る上で。
嘘を付いてまでして、守り抜いたその地位。
確かにメルが泣いて泣いて寂しがるわけだ。
ずっと一緒にいると言っていたのに
それは肉体としてのではなく感情として。
それに気づいた時はもう時すでに遅く
ずっと傍に居てくれていた人は消えて
誰も何も知らない世界に一人落とされたら。
そりゃあパニックにもなるし暴走する。
…というか今までよく暴走しなかったな。
最初の下りが余りにも夢みたいだったのだろう。
段々現実だと知り、嫌だと叫んだのなら
まぁ気持ちはよくわかる。うん。
覚醒するとその外側は剥がれ
内側のつまり今目の前にいるメルが
本来の力を使っていくということで。
それが余りにも幼かったが故に、
今回暴走したらしい。
時間が過ぎれば落ち着くらしいし
何なら前のメルちゃんみたいになる
って言ったから
もう時間をかけるしかないと考えた。
…ちなみに、お仕置きの件なのだが。
メルの事を褒めちぎると、良いらしい。
彼女曰く、痛みや絶望を快楽に切り替え
入ってくるもの全てを受け止め
力にしていたらしく。
そのせいで痛みに一切限度がない。
多分腕切ってって言ったら普通に切るとか。
その話をする時、マルバス先生に言った時は
まぁマルバス先生の顔青ざめた青ざめた。
核ではあるものの、
精神世界で(青空の下草原が広がる世界)
ひたすら自分を殺していたおかげで
自分の心臓に突き刺すのにはなれているらしく。
自傷行為が生死に直結することの恐ろしさを
一応一通り
「(だからと言ってこうも…
コロコロ変わるとは)」
笑うと花が咲くように笑うし
悲しくなると雨が降って
花がくたびれるかのようにしおれるし。
大事に育ててきたおかげといえばそうだろう。
確かにこれ以上透明で白い子は居ない。うん。
悪魔人生長いが、此処までは見たことがない。
サキュバスの魅力度を測ってもらったが
どうやら0らしい。
もう愛も恋も知らないピュア。
ちなみに測定三回して倒れた。
それ程究極な純白らしく…
「(そりゃ…染めるのに迷うけど)」
舌で唇を舐めながら考える。
まぁそんな話は置いておいて。
「とりあえず…おいで?」
『っ………ん』
「…あの〜指をちょんってされても」
異性への耐性がない。
そりゃあ、もー意識するとないないない。
安名からスージー先生とかに面倒みれない?
と聞いたが、僕じゃないと駄目らしい。
どうも魔力の波長と使い魔というのが
合わさって落ち着くらしい。
いやそこ当たっても嬉しくないよ?
それにしても…
「メルちゃん」
『っ!?』
「メルちゃ〜ん」
『……なに?』
「ほらほらおいで?」
君の好きなぎゅーだよ。ほら。
そう両手を広げるダリに
メルは首をブンブンと横に振る。
魔樹の初期は悪魔の赤子とほぼ同じらしい。
ただ違うのは愛情の度合いが違う。
赤子は家族愛や本人への愛情を喜ぶが。
魔樹の初期は恋愛感情の愛情であり。
肌に触れることはした方が良いとか。
なんなら触れないといつか不安に駆られて
先程みたいに発作が立て続けに起こるらしい。
なんという面倒な…。
と言うか、今まで核を抱きしめて愛していたのは
どうやらその暴走が起こらない様に止めていたとか。
今回その片方が消えた為、暴走した…
つまり。
「はぁ…メルちゃん、あのさぁ〜?
また暴走しちゃうでしょ?」
彼女が居なくなった今。
メルの力を操作するのは最初に願った者。
つまりこの僕、ダンダリオン・ダリである。
ちなみに抱きしめ合って
よしよしと背中を撫でていたらしい。
ということで、暴走しない為にも
メルは安名ちゃんがやってたことを
代わりに僕がやることになっただけ。だ。
衣服が本来ない方が良いらしいが
そんな付き合ってもない男女が
無理に決まっている。
服の上でなら多少は不安感も紛れるらしく
定期的に抱きしめ合うことが決定した。
いやぁ〜〜〜溺愛し過ぎてない〜〜????
それでよく此処まで隠し育ててたね???
『うっ…だって…その』
「…ひょっとして恥ずかしい?」
そう言ったダリにメルがびくりと反応し
シーツを抱きかかえて首を横に振る
顔が赤らみ、
ただ壁に身体をぐりぐりと押し付け
距離を必死に取ろうとしている。
そうだよね〜〜
君を守る君自身じゃないからね〜
悪い狼悪魔だからね〜〜〜
距離を取って当然の反応である。
あ〜〜〜まぁ確かに可愛い。
それは認める。
上目遣いで目に涙を浮かべて
悪い悪魔じゃないけど
何されるか分からないしと
不安と期待がドロドロに
絡み合って困っている表情を
ダリを見てくるので…
もう可愛いと思わないわけがない。
でも流石に手出すのもなぁ…
我慢できるかな僕。
近づくだけでも顔を真っ赤にするのだ。
まぁ〜可愛い可愛い。
ん〜〜〜でも
「何時までもそうだと、
流石に僕も我慢できないかなぁ?」
そうメルの手を取りキスを落とす。
それに顔を真っ赤にして目を丸くする安名
…うわぁ〜〜〜面白い〜〜〜〜♪
『ふえっ!?えっ!?』
「ん〜?キスしただけだよ?
何々?どんな気持ちなの?」
教えてごらん?
そう目を開けてニヤリと笑うダリに
メルはそれに『えとその』
と言ってダリの目を合わせずに
左右を見てもごもごする。。
うっわなにこれ。
面白すぎてにやける。
置き土産が可愛すぎて逆に笑う。
『おてて、熱くて…胸燃えそう』
「(ねぇマジで僕が恥ずかしくて死ぬんだけど)」
前言撤回。
無垢な為か知らないが此方が死ぬ。
なんつー爆弾を落としてるんだ。
しかもこれが…
「(魔王と同等とは…
確かに育てておかないと
割と後が恐ろしい。)」
下手したらこの魔界が崩壊する可能性だってある。
音楽祭で色んな悪魔に見られたのだ。
メルを狙ってくる悪魔だって充分にいるだろう。
奪え奪えと胸がざわつく。
駄目だ。まだ赤子。手は出せない。
ダリは手を取ったまま胡坐をかいてみる
それにはメルも首を傾げた。
「ほら何もしないよ。」
そう手をすっと上に上げただけのダリ
それに納得したのかそっと腰を上げる
「(お…確かに聞いた通りだ)」
全く無害だよ。
そう思っていると近づいてくる。
…確かにこれは、隠すね。
これは外に出しちゃ駄目だよ安名ちゃん…
ってかこれ位にして威力前の魔樹さんより
上になる可能性あるってことでしょ?
え?普通にアウトじゃない?
其処まで極めなくてよくない?
ぺちぺちと手を叩きながら
ダリがすっと後ろに下がると気になって
ずりずりハイハイ歩きでダリの方に寄ってくる。
ぴたりと止まれば少し寄って止まるメル。
ぺたりと座った後
そっとつついていた手を頬に摺り寄せ
ふふっと笑って見せる。
「(あ゙〜〜〜………ほんと耐えれるかな僕)」
これでも君を狙ってた悪魔だよ?
ねぇ?本気で襲われたい??
此間理事長から君と前から両想いだったって
聞かされてから、抑えていた理性がもう
今にでも崩壊しそうで困ってるんだからね!?
そう思う気持ちを抑え込み
そっとメルの目を盗み見る
ただ金色の目はダリの手を触りながら見ていた。
どうやら左手が気に入ったらしい。
まぁ頭を撫でていたのこっちの手だしなぁ…。
そっとグーを作るとメルがびっくりして固まる。
ゆっくり手を広げると覗いてくるから
顔を掴むようにパッと握って開くと
驚いて後ろに下がり切れず
倒れた後引きずりながら
元の位置に戻ってしまった。
あははは!!
「ねぇ〜〜メルちゃ〜ん。
いい加減慣れてよ〜〜〜。」
『無理無理無理無理無理無理』
「あはは!!ちょ〜っと動かしただけだよ?」
それも凄い驚いて跳ねて逃げる。
えっ?まって?安名ちゃんひょっとして
コレずっとやってたの??
嘘でしょ?ずる過ぎない???
面白すぎてひたすら玩具にして遊べるんだけど。
まぁ今は僕が出来るんだからいいけどさ。
…これはほんと
「(確かに…中毒性あるわ)」
悪魔は欲が付き足りない。
一度望めば後は引きずり込む。
此処は怖い悪魔が住み着いてるんだよ。
「(それをよりよって僕とか
…君も不運だよほんと)」
こんな冷たく汚い悪魔に魅入られるとは。
純白は一体何時までもつか。
「…ほんと、楽しみ」
『????』
「おっと失礼。つい本音が。」
『なんの!?待って何の!?』
おっ♪ほんとだ〜慌てふためくの
たまにメルちゃんみたいになるねぇ〜♪
ある意味前の彼女が好きなら
前の彼女の様に育て上げれば良いが…
「(これは僕のだ)」
白い翼も金色の目も白い肌も
君の核になっているその願いも
全て塗り替えて僕の色に染めてあげる。
だからどうか堕ちておいで。
きっとその時一番良い笑顔で君を迎えるから。
『っ〜〜〜〜』
そう頬に手を寄せるとすぐ赤くなる。
まるで
その顔が薄れることに期待も込めて。
頬にチュっとキスを落とす
『はわ…』
すると困った顔でメルが僕を見てきた。
嗚呼…ほんと、君悪魔を魅了するよね。
魅力度0って絶対嘘でしょ。
それとも何?これは惚れた弱み?
あーそれでもいいや。どうだって。
今はこの小さな身体を抱きしめて。
よしよしと背中を叩いてなだめるだけだ。
+++++++++++++++++
メルです。危険です。悪魔危険です。
心臓がさっきからドクドク煩いです。
病気?病気かな???
ダリ先生に抱きしめられるとドクドク煩いのに
なんだか落ち着いて…
まるであの子に抱きしめられた、あれ?
『(なんかそれとは違う?)』
あの子の時はただ嬉しいと悲しいしかなくて。
ダリ先生に抱きしめられた時はドキドキしかなくて。
もうダリ先生以外何も考えられなくなって困る。
貴方を思い出したいのに
憶えて居続けたいのに。
上書きされている感じがして。
「で?何でここに?」
『避難です。異常事態です。』
悪魔危険。怖いヤダ。
そう言って体育座りをしてきたのは
エイト先生がツムル先生達と遊んでいる所。
翼を広げず移動出来る様になった為、
ダリ先生の部屋から男子寮のみ許可が出ました。
ちなみに女子寮はダリ先生が入れないから駄目だとか。
もっとしっかりしてから一人で暮らしていいからって。
メルが覚醒してから二週間。
あれからまぁソワソワするソワソワする。
エイト先生の傍だと
ホッとするので避難しているのだ。
それに今仕事で忙しそうなので
構って貰えないのは丁度良い。
「ダリ先生優しいでしょ〜?
何僕の方が良いって?」
『ん゙〜〜〜今困ってるの。
何かおかしいの。』
「何々?俺聞くよ?」
そうほぼメル担当の精神医学を持つ
ツムルが指を指して聞く。
メルはいいの?と首を傾げる。
暴走した以来、ツムルとは仲良くなり
何ならメルが覚醒する前の時よりも仲良しになった。
今ではメルはツムツムと呼び、
ツムルはメルちゃんと呼ぶ仲だ。
「いいよいいよ!!俺に任せなって!!」
『ん〜こー、あっ、でも…』
「何?言いにくい事されてる?
何々?魔関署ツッコむ?」
「ちょエイト先生駄目」
『ちっ違うよ!!あの子も
メルにしてくれてたの
ダリ先生が代わりにしてくれてるだけで。』
「代わりに?」
うん。そうこくこくと頷くメル。
此間オリアスが師団で取った
魔ライオンのぬいぐるみを
先程メルに渡して去って行ったばかりだ。
大きなぬいぐるみを抱きながら
あのねぇと言う。
『メルぎゅ〜ってあの子にしてもらってたの。
大丈夫だよ〜ずっと一緒だよ〜って』
「うんうん」
『でもダリ先生とぎゅ〜すると
胸が痛くて止まらなくて。』
「…うん?」
『ドクドク心臓痛くて…
メル、病気?病気なの?死んじゃう??』
そうぽろぽろと泣きだすメルに
スンと笑顔だったツムルも笑みを消し
メル専用の日誌(精神用)のページを
ぱたりと閉じた。
「判決:有罪」
「OK捕まえる」
「待て待て待て待て待て!!!」
GOサイン出てないから!!
そうツムルとエイトの首元を掴み止めるイチョウに
放せ止めるなとエイトが片手に炎を出している。
「幼馴染を泣かすなら話別」
「可愛い妹分を泣かすのなら話別」
「待てっつってんだろ!?お前らなぁ!?」
そう過保護にもなる。
何せメルは可愛いのだ。
あの元気いっぱいだったメルが静かになり
口数は少なくなったものの笑顔が
まぁ花が咲くように笑う笑う。
男子寮に食事に来て食べる時
好きな料理が当たると花を飛ばす。
それもたまに物理的に。
三日前なんか嬉し過ぎて
メルの周りだけ草原が現れ
近くに座っていた者の頭に
花冠が落ちて驚いた。
暴走することは時間を過ぎるごとに無くなり
来年の春頃から独り立ちさせる予定らしい。
勉強意欲もあり、ツムル達の話をよく聞く。
言うことも素直に聞くし
頭を撫でれば花が咲くように笑う。
そんな可愛らしい男子寮の妹分が泣きだすのだ。
そりゃあ怒る。
ちなみに女子寮のスージーは心配で
ちょくちょく遊びに来ている。
皆何だかんだ変わったとは言えども
今のメルが本来のメルだと知ると
嬉しいものなのだ。
本心を出してこの場所に残ると決めてくれたし。
「止めるなイチョウ。
一発ぶん殴るだけだから。」
「駄目だって」
「スージー先生連絡したら
絶対許可出るって」
「伝えるな。
そして語弊を生ませるな」
『ツム…メル病気?』
そう服をツンツンとつつくメルに
病気じゃないとツムルがメルに抱き着く
ほわ…とメルは和んでいたが。
『…ん?』
「ん?どした??」
急に顔が不思議そうに変わり
メルはツムルに抱き着いたまま
首を傾げる。
『???』
「ちょ、なになになに」
ツムルから離れた後、
エイトの元に抱き着き
ううん?と首を傾げる。
「メルちゃんどうした?」
『いや…なんか違う。』
「何が?」
『ツムとぎゅ〜したらほわ〜ってなるし
エイトとぎゅ〜したらわああってなる。』
でもドキドキチクチクならない。
そう不思議そうに首を傾げるメル。
『それにばああって翼もでないよ。
やっぱりおかしいのかなぁ。』
「メルちゃんそこまでにしよ。
とりあえずね。ね。」
じゃないと俺達、多分ダリ先生に殺される。
そう危険を察知したイチョウにメルは首を傾げた。
「何してるの〜??」
『あ!ロビー!!』
「あ!魔ライオン
オリアス先生から貰ったんだ!!」
『ぎゅ〜〜〜』
そう魔ライオンの人形と一緒に
ロビンにハグをするメル
何々!?ぎゅー!!
そう言ってメルを掴み
グルグル回すロビンに
メルはきゃっきゃと声を上げる。
『んー、ロビーはワクワクする。』
「え?何の話?」
「うわっちょ!メルちゃん!?」
「メルちゃん抱きしめられた時
心臓痛くなる悪魔探し中」
「え?どゆこと?」
『駄目!!ならない!!!
オズはふわぁってなる!』
擬音語で話さないでもらえると
助かるってかちょっ近い。
そうメルを離そうとしない
オリアスにメルは拒否する。
『マルもダメ。
血の匂いするし血の気増す。』
「駄目駄目駄目駄目駄目!!!」
そう目が細まるのに
ツムルがマルバスから距離を離す。
良いコンビになると思うのになぁと
微笑むマルバス。
ちなみにメル
マルバスの部屋に入って
『わぁ〜!』と喜んだのだ。
流石に何があるのかと
エイトやダリも入ってみたが
普通に未成年はおろか男女とも
とても喜ぶものは何一つなかった。
メルは自分を殺し続けることに慣れ過ぎて
血や痛みにかなり疎く、
前にぼたぼたと血を流していた時は
流石に血の気が引いた。
それ以来マルバスに余り
寄せないようにしているのだ。
血の気が増えて暴走しないようにも。
「手入れしててね。ごめんごめん。」
「で?どう何か分かった?」
そう言ったイチョウに首を横に振りメルは
背中を見ながら翼を広げて言う。
『駄目…こうならない。』
こ〜〜!なるんだよ!!こ〜〜〜!!!
そう翼を大きく広げて上に伸ばすメルに
おお伸びる伸びるとみていた悪魔が
メルの白い翼の上を見上げる。
「ふいっメルさん
此処に居たんですね」
『あ!スーちゃん!!』
そう翼を広げて飛び込むメルに
スーはこんにちはと答える。
「こんにちはスージー先生」
『駄目!スーちゃんめちゃ
ふわふわさんになる安心するぅ〜〜
はにゃ〜〜〜〜』
「ふいっ?」
「今ハグしたらどんな気持ちか
メルちゃん片っ端からハグしまくってて。」
「あらあら。メルさん?
男性にむやみやたらと
くっついたらダメですよ?」
ふいっというスージーに
メルはごめんとしょげる。
すっと翼を羽ばたかせた後消すのに
良い子良い子と頭を撫でるスージー。
「ふいっ、それにしても
何故そうしたんですか?」
『ダリ先生とぎゅ〜した時
胸が痛くて苦しいから
病気かと思ってツムに相談した。』
「…ほぉ?」
「ひっ!!!!」
「スージー先生!?」
そう声が三度くらい低い声が出るスージーに
メル以外がスージーの顔を知ると
ゾッと顔を青ざめる。
魔関署に叩きだすよりも
スージーに知らせた方が恐ろしいとはこれ如何に。
「ふいっ、メルさん。
それはお宿題です。」
『?』
「ダリ先生が答えてくれますよふいっ」
「うわぁ……」
「鬼だ…」
鬼がいる。そう言った者に
アラヤダとスージーは笑う。
「ふいっこんな可愛らしい
第二の魔王を困らせるんですもの。
それ相応の対応ですよ?」
「さ、ダリ先生所に行きましょメルさん」
『うん!!オズ!
お人形さんありがとう!!
大事にするね!』
「はいはい、どーいたしまして。」
バイバイと手をブンブン振って
メルはスージーと共に消え去る。
「スージー先生絶対怒らせちゃ駄目。」
と言うかメルを困らせるのが駄目。
そう言った一人の悪魔に一同が全員頷くのだった。