Novel - Carla | Kerry

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大切な何かが呼んでいる

act 19.


「メル…?」

『あぅ…だってだってだって!』

「髪の毛の編み方くらい僕おしえられるから…」

『ダリ触ったとき全部熱くなって
教えられてる感じしないからぁ…』

そう軽く正座説教が開催されていた
寮に帰ってからすぐこれだ。
私だって〜私だって〜〜〜!!

『だって超面白そうだったもんアトリ先生!
シーダ先生もとっても!!』

「はいはい分かった分かったから…」

もーそう言ってたらスーの所言っちゃうよ?
そう言うとメルはそれはやだと言ってそっぽを向いた

「…僕の気持ち、ちょっとは分かってくれた?」

『…うん。ごめんね?』

「いいよ…じゃ!はいこれ」

『ん?』

「今から着替えて〜中央へGO!」

+++++++++++++++

午後8時。


仕事もおわり

ご飯も食べて落ち着いて来た頃


来週末に行われる階位昇級試験
心臓破りに参加する、


教師陣の衣装お披露目会が



行われていた!!!





『大丈夫ですかね…』

「大丈夫だって〜
もー照れちゃって〜♪」

『あうっ!だだだって
私、わたしこれ初めてで…』


「ダリ先生達も来る頃ですが…」

「お!きたきっ!?」

「…ダリ先生
その背後のふくらみは???」

「あはは!ほらぁ〜♪出ておいでよ〜!!」

可愛いんだからぁ!
そう笑うダリに
やだああああという声からしても
アレは?と指を指したアトリに
オリアスやマルバスは苦笑いして首を横に振る

すっとダリが腕を上に上げると
その中からメルが姿を現す
とても顔を赤らめて
目をぎゅっとして固まっていたが…

「うおおおお!!!」

「可愛いじゃんメルちゃん〜!」

そう褒められるメルの姿は
金色の縁を取り紫色のローブが
ふくらはぎ程まで降ろされ
右目に皆と同じ黒の布を付けている。

何時もはズボン姿の彼女が今回は
膝上前でのスカートを穿いており
後ろの方は教師の制服である横布が
背中を隠すように
長めにリボンのように降りており…
それはまるで、魔法少女のようであり…

…そう、それはまるで

「ダリ先生とお揃いみたいで可愛い〜!」

『あっだっあっ!!!
あああああリルううううう!!!!』

「あーはいはい。皆さん〜
メル褒められ慣れてないので
其処までにしたげて下さい〜」

「アレは?」

そうアトリがマルバスに指を指して聞く
それにマルバスは「ああ」と言って答える

「メルちゃんの保護者のリルちゃん。」

「…双子?」

「そんなところですよ。」

余りにも恥ずかしいのか
ぎゅーっとメルは
リルの身体に抱き着いているのに
ため息を吐いてダリが声をかけた

「…メル」

『…』

「おいで」

そうダリが目を開けて両手を広げる
それにばさりと教師統括らしき風格なのか
はたまた恋人として惚れた弱みなのか

『…ん。』

「よーしよしよし」

下を向きながらテトテトと歩いて
そっとダリのマントを掴んで顔を隠した

「あれ?メル先生裸足?」

「ほんとだ!」

『ついでなので皆にと思いまして。
今回ダリ先生や理事長など
上の方から許可得て
裸足OKしてもらいました。』

「危ないよ!?」

『ダリ先生』

「いいよ言って」

『私の家系魔術は触れた者の悪魔を
一定時間作り出すこと…幻想の箱庭!!』

ダンダリオン・ダリ!
そう声を強く叫び手を横に切る
するとメルの目の前に
ダリそっくりの者が出て来たのに
アトリやシーダが目を丸くする

『…これ、声も出ますよ。』

「ーやほー✰僕だよー!」

「っうわ!ほんとだ!!喋る!!!」


そうダリ?が
人差し指を立てて笑い声を上げるのに
もう姿形、仕草から声から
全て一致して、逆にゾッとする一同

それにツムルが声を上げる
あははと言ってメルがこうやって
戦わせることも、

と、ダリがしゃがむと同時に
イチョウが攻撃を仕掛けて来た。

「っへぇ〜〜〜〜!」

『が、今まででした。』

「???」

そう言ったメルが目を閉じて指を鳴らすと
作り出された二人は煙のように溶けて消える

『数名は知っていますが、
私の家系魔術は此処からが本題。
今回改めて“特別に許可を戴き”
心臓破りの教師として。
魔界の月になる、新“魔樹メル”として。
問題児アブノーマルクラスの心臓を破りに行こうと』

「言うことで…♪」

『裸足になる事で
…ある一定の悪魔が
何を会話しているのか
どんな悪魔がいるのか…そして』

指を鳴らし
一度も触れていない悪魔を
メルは真横に召喚する

『…悪魔を生み出すことだって、できる』

「〜〜〜〜!!!!!」

『ってことで〜!!!
残り10分になったら
私本気出していいよ♪
って言われたので!!』

悪魔学校バビルスの超超最終兵器として
メルちゃん大活躍してもらいますー!!」


「「えええええええええええええええ」」

「…10分で?」

「少なくないです??
もっと動かしたりとか!!」

『でも最初からは動くよ私!!』

「へ?」

「メルちゃんの家系魔術が
あんまりにも強力過ぎるから
最初は自由行動して半分の時間は監視。
その後メルちゃんが見つけ次第指示出す。
その声で教職員は移動してもらって構わないよ。」

だから基本的に単独行動。
そう言ったダリにメルは両手を上げる

「えええええ!!!
ダリ先生いいんですか?!?!」

「仕事だからね〜♪そ・れ・に〜!
メルちゃんがどういう特訓したのか知りたいし?」

「…皆、度肝抜きますよ?ってか
問題児アブノーマルクラスの子が可哀想じゃないです?」

「はっんなことはない。こいつも甘いだろ」

『カルエゴ先生!!
きゃーーー!!!
ちょーかっこいですね!』

まあうちの悪魔よりかは劣りますが!
そう笑うメルに
ダリは頬をポリポリかいて苦笑いした

『でもよく見たら皆さん
めちゃかっこよすぎません?』

「そぉ?」

そう言って全員の衣装をまじまじと見る

眼帯を付けただけのアトリやシーダに
眼帯+でブーツや手袋を装着しているマルバス
眼帯ブーツのみのツムル・イチョウ・イフリート

ロビンは弓兵のように深いブーツを履いて
上半身が隠れる程度のローブを羽織っての眼帯

スージーは首元を隠しつつのケープを羽織り
手袋と眼帯を付けている。

モモノキは襟を大きく横に開き下の部分で
横に平行に並んだ装飾的なボタン留めが光っていて…


「オリアス先生とメルちゃんって
もう全身特注でしょ!?」

「いや〜つい張り切って!!」

『私は元々ズボンだったんだけどねぇ〜』

裸足で行こうとするとズボン凄い動きづらくなって!
だから膝上までのスカートに変更したんですよー!
そう笑ったメルになるほどと納得する

「ローブはまた何で?」

『バサバサ音がうるさいのと、これ』

そうカチッと音を鳴らすと
ローブの先にあった鈴が
リンリンと高い音を鳴らし始める

『最初の30分は
これを鳴らして移動するんですよ!』

「こうしたら教師も生徒も全員
メルちゃんが何処にいるか分かるし!!」

「あーーーー過保護は健在だったかぁ〜〜〜」

離れたと思った僕達が馬鹿でした。
そう頭を抱える者達にメルは首を傾げる

『まぁ最初の30分は流石に
靴穿いて移動しますよ!』

そう言ってチェルーシルと唱えるすると
足元が黒のくるぶしまで隠れたブーツに変化する
この後ろにも鈴がある為
割と最後にならないと音が消えない!!鬼畜!!!


「え〜〜〜と、新魔樹って?」

「ああ新しく来た子達には伝えてなかったね。
メルちゃん伝えなかったの?」

『はいです!伝えるの忘れてました!!』

「あはは…」

「魔王デルキラ様って知ってるよね?」

「はぁ」

「あの方がお認めになった
次のもう一人の魔王様だよ。」

「「?!!!?」」

『もーそうなるから私
挨拶しなきゃじゃーん』

そう言ってメルは白い翼を広げて
魔力を高め目を金色に光り輝かせる
それにダリ達全員が膝をついて翼を広げた

『“初めまして、新魔樹のメルです
…よろしくね。悪魔さんたち”』

「…!?(わぁ〜〜〜なにこれぇ!
膝かってにこけるし翼でちゃったぁ〜!)」

『…と、こんな風に挨拶しないといけないので。
私堅苦しいの好きじゃないのでやなんですよ。』

そう首を横に振るメルにごめんごめんと謝る
全員がすっと立って何時ものように喋っているのに
アトリは冷や汗をかいたまま立っていた

「へへ!驚いたでしょ新人!!」

「っ、えぇ…一度手合わせ願いたいレベルで♪」

「っあ〜止めといた方が良いかも。
割と彼女ガチで強いから。」

「尚更じゃないですかぁ〜♪
ねぇ〜メル先生〜
俺と手合わせしてくださいよ〜♪」

『やだ殺すもん』

「わぁ即答♪」

そう答えつつメルは
スージーの元でキラキラ目を輝かせて
話をしていたのに、キリが良いので
スージーにぺこりとおじぎをした後
バラムの方に歩み寄った。

「メルちゃん可愛らしい恰好だね」

『へへ!バラム先生
めちゃつよつよに見えますよ!』

「ありがと」

へへ。そうバラムとメルがニコニコと笑う所に
ポンと音が鳴ってバラムとメルの頭に花冠が落ちる

「アレは?」

「アレも彼女の不思議な現象」

「メルちゃん自身と周りが嬉しいって
気持ちが一致するとアレ出るんだって。」

「へぇ〜〜〜」

「少しでもお互いがズレると
絶対出ないとかなんとかで。
最近でも出してなかった気がするけど
…どうしてだろう?」

単純に忙しかったからとか?
ありえそーという話がワイワイしている中
メルはワクワクとぴょんぴょんジャンプして
花冠を触りながらニコニコしていた

「どう?来週末、楽しみ?」

『〜!はい!!』

チリン

『…?』

「どうした?」

『いえ(今、鈴の音が鳴ったような
…私鳴らしてなかったよね?)』

気のせいか。

そう思いメルは皆の衣装を褒めに戻った


私は後で気付いたのです。

この鈴の音が、一番大事だったことを。

それに気づいて、ダリにメルに報告しておけばよかったと


その音が大きくなり


大きな酷い音を鳴らした後


戻れない世界に絶望する事なんてなかったのに。




+++++++++++++++

時は混沌カオス
無法地帯に犯罪はびこる終末の魔界!

そこでは恐ろしい怪魔たち
“バビル―ス・キョーシ”が日々暴れ回っていた!!

『(バビル―ス・キョーシ……)』

キョーシたちの大好物は“悪魔の心臓”!!
怖い!すごく怖い!!

だがしかし!
魔界にもまだ一筋の光…!!

気高く強き者たちが残っていた!!

そう彼らこそ!!怪魔をくじき悪魔を守る!!
正義の悪魔達!!

アブノーマル13さーてぃーん!!


ーさぁ!2年生問題児アブノーマルクラス昇級試験を見ようと
外庭に大勢のギャラリーが集まっています!!

ただいま御覧いただいたのは
試験のイメージPVです!
学校HPにて公開中!!

では今一度!ルールの確認をしましょう!

問題児アブノーマルクラスは
ハート風船を付けた1年生を守り抜きましょう

教師陣に2人のハート風船を割られてしまったら
即退場だよ!!


それではー!

心臓破りーーー!!!


すたーーーと!!



『(フッ…先鋒ロビンが行った…けど教師の中でも一番若い)』

メルはリンリンと音を鳴らして近くに行く

「はいストップ〜!」

「必殺技ホイホイ使うなって…一日一回なんだろ?」

「もっはー!」

「力は温存しとこう」

悪役おれたちの見せ場は
まだまだこれからって話だっただろ?」

それに

「こっちには超超秘密兵器がある」

そうリンリンと鈴の音を鳴らすメルが
オリアスとロビンに
にっこりと笑みを浮かべて微笑んでいた


+++++++++++++++

うーーーーーん…


「さて」

「ど〜しますかね〜
問題児アブノーマルクラスの昇級試験…」

「全員階位ランクダレスとなるとなぁ…」

「他のクラスと一緒にはできませんよね」

「彼らはなにかと規格外だし…」

「あぁ〜〜〜〜」

「今年の入学願書の量すごかったですもんね」

「うんうん!問題児アブノーマルクラスの活躍をみて〜ってやつね!」

「入学式も盛り上がってたし」

「ね〜〜〜〜」

「でも」

「ちょっと…調子こいてますよね…」

「…確かにこいてはいるな」

「うん」

「わかる」

「具体的にいうと…」

「写真頼まれてポーズとってる」

「あぁ〜〜〜それはいけない」

「これは噂だが…」

そうエイトがごくりと喉唾を飲み込む

「イルマくんには…
彼女が10人くらいいるらしい」

「なっなんだって…!」

「有罪だろそれは!!!」

「クロケルには下僕が60人はいるときいたぞ!」

「えぇ!??」

「アスモデウスはまた教室を燃やしたらしい」

「何個目だ!!」

「諸君!!」

「これは由々しき問題だ!!」

「彼らは優秀が故に角をのばし
両翼で風をきり慢心に溺れている」

「バビルスは由緒正しき悪魔を育成する場だ…!
従って我々は」

教師として彼らの角っ柱つのっぱしらをへし折り
指導してやる義務がある!!

「一年生と合同とかどうですか?
守りつつ逃げ回らせるの」

「先鋒は速攻型で圧をかけましょう」

「追い込むルートなら任せて下さい」

「みなさん楽しそう。」

「どういうノリなんでしょうこれは…」

「ただ楽しんでるだけかと」

こうなったらのるしかない。

「勝利の味に酔いしれる英雄たちに
震える程の敗北を刻んでやりましょう」



我々が




圧倒的な悪役ピカレスクとして




「でも俺達だけでやります…?」

「ふっふっふ」

「リルちゃん?」

「皆さん一番の最重要人物をお忘れですか?」

「…リル?まさか君」

「そう!!このメルを今すぐ出すべきなのです!!」

「…あの、そのメルちゃんご本人寝てますが。」

すぴーと鼻提灯が出たり入ったりするメルに
すっとリルがメルを下に置いて

「今すぐ出すべきなのです!!」

二回いった。
二回言ったぞこいつ。

「でもメルちゃんって攻撃出来ないんじゃ…」

「…い〜〜〜や、かなり出来る。」

「え!?ダリ先生本気ですか!?」

「本当だよ、あのカルエゴ卿の腹
ぶち抜いた奴だよ彼女」

「はぁああああああああ!!!!!????」

「でもメルちゃんが暴走しちゃったら…」

「そりゃ大丈夫でしょ恋人居たら」

「う〜ん♪僕付き添いするつもりないけどね♪」

………

「駄目では!?」

「やっぱりだすのは!!!」

「いや、彼女も行く行くは
この魔界の全てを知り育てる教育者にもなる。
それも…もう残りあと僅かで咲き誇ろうとしている。」

「そんな彼女をどんな悪魔で相手でも
ちゃんと叱ってあげられるように
僕達は教育してあげないといけない。」

なら…

「でも彼女の実力って、一体どれ程で?
カルエゴ先生並みかそれ以上って
出すのは止めた方が。」

「チッチッチ、彼女の性格は基本温厚。
テンションが上がれば上がる程、集中力は下がる。」

「???」

「上がった分が生徒の実力と
丁度良い位になるはずだよ。」

…それに

「(君はいつか僕の隣に立つと言った…それなら
子供たちの面倒を見れるようになっておくべきだ。)」

本当に、一瞬見ない間に急成長してきてからに。

この先が楽しみで仕方がない。
そうダリは左手の金色の指輪を見て微笑んだ

「メルちゃん音に凄い敏感だし、結構素直で
皆と良く話してくれてるのを見ると
今回のチームワーク、彼女を入れた方が面白そうだなって!!」

そっちだったーーーー!!!!


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