「ほんとに良いの?」
『はいです!ダリせんせも
お疲れでしょうし。』
そう言って荷物を持ったメル。
今日は女子寮でお泊り会のパーティーをするらしい。
確かにそろそろ悪周期も近い為、
離すのには此方として都合は良いのだが…
「スージー先生達に迷惑かけないようにね?」
『はいです!』
「お風呂ちゃんとリルちゃんと入るんだよ?」
『はいです!』
「歯も磨いてね?」
『はいです〜!』
「いやお前は修学旅行前の母親か。」
だ〜って〜〜喧嘩以外で
離れるの初めてなんだも〜ん!僕怖い〜〜〜!!
そうメルを抱きしめるダリに
メルを迎えに来ていたリルが引いていた。
「此方のことは全く問題ありませんよ。
かなりの時間をメルに時間割いて貰ってましたし。
これを機に羽根伸ばしして来たらどうです?」
どうせ一応明日も休みですし。
そう言ったリルに
ん〜とダリは頭をかいた
「次いでだしエイト先生達と
遊びに行ったらどうです?
此間温泉行くとかって言ってたし。」
『はゎ…メルも行きたい』
温泉。そう言ったメルに
いやいやとダリが否定する。
君人間だから駄目でしょ。
その場を混沌とさせるつもりか。
「まぁ確かにリルちゃんが居るなら
…安心だし。分かった。」
メル暫く会えないけど、
電話ならいつでも出て上げるから。
そう言って頭をポンと撫でるダリに
コクリとメルは頷く。
メルが覚醒して生まれてから
もう3か月程が経つ。
バビルスも年明け
授業もある程度落ち着いた頃だ。
此間オリアスとロビンが近くのお店で
温泉チケット(5名まで)を当てたらしく。
丁度あと一人枠が空いており
ダリを誘うか迷って相談していたそうだ。
全く、そんなこと気遣いしなくてもいいのに。
お言葉に甘えて二泊三日程席を外すことにする。
次にメルと会えるのは仕事場だ。
じゃあ頼んだよ。そう言ったダリは
リルに声を掛け
そのまま支度をすることにした。
「じゃメルいこっか!」
『うん!!』
+++++++++++++++
「あ、来た来た」
『スーちゃああああああ』
わぁああそう抱き着く勢いで走ったメルに
ふぃっと嬉しそうにスージーが声を上げる
「ふいっ全員揃いましたね♪
それでは向かいましょうか♪」
『ふぇ?ドコドコ?』
寮じゃないの?そう言ったメルに
ニヤリとリルが笑みを浮かべる。
「可愛い可愛いメルが外を楽しく遊べるように
私がスージー先生に相談したのよ。」
「そしたらライム先生が
温泉旅行についでに行こうって♪」
『はわ!!!温泉!!!!!』
「あはは、行きたかったって言ったからね。
大浴場は深夜じゃないと借りれないけど
個室のお風呂なら沢山遊べるよ♪」
冬だし温まって羽伸ばししましょ♪
そう言ったリルに
わあぁいとバンザイ手を上げたメル
『…はっ!!』
「…大丈夫、一応スージー先生達には訳を言ってるよ。」
人間ってことは隠してね。
そうウインクしたリルにメルは首を傾げた
「それにしてもまさか
メルちゃんとリルちゃん
二人共と一緒に湯舟に浸かれないなんて。」
ショックだわーそう言ったライムに
何の話ですか?とモモノキが声を掛ける
「ふいっ、メルさんとリルさんお二人共
肌が弱くって他の悪魔との混浴はダメそうです。」
「加えてメルは
はしゃいじゃうだろうから。
ダリ先生お墨付きの保護者しますので。」
部屋も別になりますが。
そう苦笑いするリルに
残念よねぇとライムが言う。
それもそうだ
だってメルもリルも人間だから!
「ちょっと位良いと思うわ〜♪
ね?ちょっとちょっとだけ!!」
香水を流石に公共の場所にぶち込むとはいかず。
一度被って人間の匂いが出てしまえば…恐ろしい。
勿論それにはメルもちゃんと恐怖を持っている。
…まぁほぼほぼダリからの
教育の賜物ではあるのだが。
『駄目です…メル、
リルと一緒にお風呂、入りたいので。』
そう言って涙ぐみだすメルに
仕方がないわぁと折れるライム。
何だかんだ彼女もメルの涙には弱いのだ。
諦めた者に、ニコリと笑うメル。
いやぁ〜悪魔垂らしになってまぁまぁまぁ。
知らない間に子供が成長する所は
正直感動したい所だが…
「(絶っっっっっ体メルの身体
喰いやがったなあの馬鹿悪魔)」
リルは感づいていた!!!
ダリがメルのことを抱いていたことを。
と、言うのも。
メルの首筋にチラリと赤い印が見え隠れするのだ。
それも髪の毛を一つにまとめ、邪魔だと言って
ポニーテールにするメル。
髪を降ろしていたり、下で結んでいれば見えない
その髪と首筋の境界線に赤く見える痕…
明らかに虫よけである。
「(…あいつ、マジで
いつかシバこう。絶対しばく。)」
だがあのおちゃらけ顔に勝てる気がしない。
何だかんだ上司である。
無謀にも程が…まぁ良いか。
現在移動中。
メルは白い翼を出す訳にもいかず。
ただリルが黒い翼を広げ、
メルを背中に乗せ移動していた。
「あ!着きますよ〜♪」
そう言った彼女の声にリルはメルの名前を呼ぶ。
メルはそのままジャンプしてスタッと着地する。
『ん〜〜!完璧!!!』
「この馬鹿。
魔術使って降りろって言ったのよ。」
誰が直で落下し着地しろっつたよ誰が。
リルじゃないの?
馬鹿野郎。
そういう話が盛り上がる中、
中に入りましょうと声が上がる。
「今年出来上がったけど
山奥って言うのもあって
穴場スポットなのよ♪」
「にしても広々としてますね」
そう中に入ると
外は和風に見せかけて中は洋風。
シャンデリア程ではないが、
人間界で言う所詮ビジネスホテルから
少しランクを上げた
ちょっとおしゃれなホテルだ。
「綺麗ですね〜」
「はいリルちゃん達は203号室ね♪」
私達は603号室♪そう言ったのに
随分離れてるなと声が上がった。
「二人部屋と三人部屋が離れてるのよ〜
でもでもお互い遊びに部屋に行きましょ〜♪」
「いや私達よりかはそっち行きますよ。」
『メル荷物置きに行く〜!!』
「今日何します?」
「ん〜荷物置いた後
外に出ましょうか♪」
そう言った彼女の声に
はぁいと手を上げるメル
じゃあ〜と嬉しそうに笑い
リルの手を取って
メルはそのまま部屋に行く
それにリルは
また後でと手を振った。
「にしても広いわね…」
『背高いよ。』
身長の三倍はありそうな広さに
バビルスの廊下を思い出した。
こんな山奥で良く上が見えないなと思っていたら
このホテル、
上の階がちらりと見えていて、
後は地下になっていた。
その分、地下では空が見えないが
…洞窟の暗闇を利用して星空を楽しんだりと
割と遊び心が満載な場所になっていた。
鍵を開け、そのまま入ると
中は広々としており、靴を脱いだ後
ふわりと絨毯が敷かれた場所を歩く
そのまま先に進むと中にベットが二つ。
そして奥に星空が楽しめる風呂場があった。
メルは壁際の、扉に近い側に陣取り
ボフンと音を立ててベットに埋もれる
楽し〜〜と嬉しそうに笑って。
「荷物を取り出しましょう。
ほらメルーやるよー。」
そうメルを動かすために
手を何度かパンパンと叩く。
するとすくりと
メルは身体を起こして
そのまま荷物を取り出し、
鏡の前や衣服を取り出し
綺麗に置く。
ちゃんと荷物を整理して
意思疎通ができるようにまで
成長したのは本当に偉いと思うし…
本当にダリの教育が
良かったとしか思いようがない程
まぁーーー綺麗に動く。
ほんと、何年教師してるんだあいつ。
メル素直だから指導のし甲斐あるだろうなぁ。
洗面所の方にちゃんと
歯磨き粉や荷物を綺麗に置くし
次、荷物が入れれるように整理し
キャリーバッグを立てて
床を陣取らない様にしている。
貴重品は持って来ていたポーチに入れ
念には念を入れて香水を身体に振りかけた。
…ねぇ、完璧すぎない???
割と本気で彼のこと
認めそうな自分が憎たらしいんだけど。
そうリルはメルを可愛がっていた分
子離れする親の気持ちを味わっていた。
『リルーもういこうよー』
「あーはいはい。待ってね。」
おっと、手際が良いので感傷に浸っているとすぐだ。
リルは手持ちを持ち、後に回すことにした。
案外外に出すのは入る時に出せばいいと思ったのだ。
まぁメルに出せと言ったのは単純にメルが
このまま忘れて荷物放置で
風呂に直行しないか不安だったからという。
『鍵締めたよ!』
「じゃ手繋いで行こうか」
うん!そう言ってリルの手を両手で取った後
片手でブンブンと軽く振って笑い
鼻歌を歌いながら歩くメル
…マジでこのまま連れて帰りたい。
本当に可愛いんだよ。この子。核はさぁ。
リルは外側として
周りのドス黒い感情や行動を見たことがあり
メルの痛みをよく知っていた。
情報を入れるのはリルの方だったから。
だがその痛みを酷く知ることはなかった。
だってメルが全て奪っていくから。
メルが痛みを全てを取っていくから、
正直痛みはよくわからない。
…でも、とても惨いと思うのだ。
メルがまだ覚醒していなかった時。
痛んだ痛みは憶えているから。
この痛みを、君は何十倍にも膨らまして。
何度も繰り返して息をしていたのかと思うと吐き気がする。
『リル?』
この子は…幸せになるべきなのだ。
あんな願いなんて、私が拭い去ってあげる。
「スージー先生達来てるかなぁ〜?」
『きてるに賭ける!!』
「ふふっ」
じゃあ私は来てないに賭けるね。
そう言ったリルにメルはニコリと笑う
…あんな屑親の何が良いと言うのだろうか。
君を殴って、痛い感情を投げ飛ばして。
君を一度も見ないあの親の何処が好きなのだろうか。
その願いを…変えることは許されない。
それでも…貴方は。
まだその願いを望んで。
「(絶対変えるよ)」
私が貴方を守ろう。
この身体は、貴方が愛してくれたから。
私は貴方が守ってくれたから、
私は貴方を守るんだよ。
エイト達と出会って、強くソレを実感した。
嗚呼…貴方が幸せであれば良いと。
そんな願いなんて、変えてしまえばいいと。
例え君が望まなかったとしても。
そんな世界は……あんまりだよ。
二度と叶わない願いに手を伸ばし続けて居るだなんて。
「(彼が引き抜いてくれた)」
だから、このまま行けば…いや。
だからこその、この子だ。
メルは素直だから。
優しいから。
きっと…また同じことを繰り返す。
「(だから私が君を見ないといけないの)」
エイトではなく…メル。貴方を。
その悲しみを抱えたまま、私を切り離してまでして。
貴方は一体幾つもの感情を飲み込んで笑うつもり?
「(あの痛みは異常だった)」
痛いのに…ずっと居たいと思ってしまった。
自分が凄く怖かった恐怖に包まれた
…その瞬間に見えた
貴方の顔がとても悲しそうに笑うものだから。
私はあの時心を奪われたのよ。
メル。
どうか笑って。
その痛みを忘れ去れる程に。
これがその一つになるのなら…それでいい。
そんな願いの中に身を落として溺れて居ないで。
引き抜いてあげるから。
その時、貴方は沢山泣いてしまうかもしれないけど。
きっと、これで良かったという日が来るから。
『あー居なかったぁ』
「私の勝ちね〜」
どうか貴方は笑って。
…その絶望を、受け止めて笑わないでよ。
ちゃんと悲しんで、痛いと言って。
そんなところは素直じゃないの、私知ってるから。
だから私は。
「ふいっメルさん達早かったですねぇ〜」
そう来たスージーの声で意識が戻る
危ない危ない、此処は現実。
メルの中でもないのだ。
顔に出てしまうから困ったものだ。
「行きますか。」
『外は何があるの?』
「屋台とか、お土産屋さんとか」
『はわーーー!!!』
楽しみ〜!そうはしゃぐメルにふぅと声が漏れる。
「それにしても綺麗な場所ね」
「えぇ」
森の中とは言えど、世界は夏祭りの屋台のようだ。
中央の道から左右にお土産屋や食事が出来る場所やらと
結構、掘り出し物が眠ってそうでワクワクする。
人が賑わっているわけでもなく、
隠れているというのもあり
人通りは其処までない。
「ふっふっふ…こういう時は♪
ショッピングよ〜!」
ほらほらと下着の方に移動するライムに
無理無理無理とモモノキやリルが首を振る
『わぁ…おっきぃ……』
「ちょ!?メルちゃん!!!??」
君何処ほっつき歩いてるの!?
そうメルが下着屋の中に入って自分の胸よりも
3つ位上のブラを持って驚き声を上げているのに突っ込む
気になるわよね〜
そう言ったライムにメルはコクリと頷く
…そう言えば、
「…メル、ひょっとしてブラの付け方知らない?」
「あ゙」
『ぶぁ?』
いや可能性は充分ある。
何だかんだダリも男性である。
知識はあれど流石に
綺麗に教育出来るかと言うと
多分答えはNOだろう。
そこら辺の知識は
モモノキが指導していたとは聞いているが
割とそれも前の話であり…
「ほらほら〜
気に入った物あれば
試着試着〜♪」
『えっ?えっ?
でもお金そんな持って来てな』
「それで誘惑出来たら良いわ♪」
誰を?そう言ったメルに
こっそりライムはメルの耳元で
ダリの名前を呼ぶ。
それに顔を真っ赤にして肩をすくめるメル
「(…あらあら♪)」
可愛らしく頬を赤らめたと思いきや
耳まで顔を真っ赤にさせて
目をぎゅっと閉じてフルフルと首を振るう。
そんな可愛らしい彼女に
ニヤリとライムが不敵な笑みを浮かべた。
これは…一つ知識を教えた方が良いかしら♪
さぁ、コレに驚いた彼は
一体どういう表情をするのだろうか。
見物である。
ニヤリとライムは
メルの想い人であるダリを
思いながら笑うのだった。
「これとかどう?」
『…?どうつけるの?』
「そ・れ・は〜」
「駄目駄目駄目駄目」
はいはーいメルちゃん
ピュアピュア警察取り締まります〜
現行犯逮捕ですー
ダメですーまだ早いですー。
そう言ってリルが
ライムの肩を叩いて取り締まる。
その赤い布面積が明らかにない紐みたいなものを
メルに着せられるか馬鹿野郎。いや野郎じゃないか。
いやでも下品な服を着せようとしている時点で一緒だろう。
リルがすっと服を元ある場所に戻す
それにメルが首を傾げた
『それ皆付けたりするの?』
「ちょそれは」
「そうよ〜殿方に喜んで貰う為にも♪」
『…ダリ、喜ぶ?』
いやそれは多分間違いなく喜ぶかもしれないが…
その前に誰に仕組まれたか
言わないまで問い詰めそうなのが目に浮かぶ。
と言うか下手したら殺しに来るかもしれない。
…うん、ダメ。
皆の命を守るためにも、君にはまだ早い。
…少なくともその真っ赤なTバックはまだ早い。
『ねぇこれ穴空いてる』
「ねぇ!!何でこんな場所に
こんなの置いてるんですか!!!!」
そっちが聞きたいそっちが。
まぁ大方
恋人の穴場スポットとして
ヤる為に売っているだけだろう。
って言うか普通にアウトである。
せめて彼女に普通の下着を穿かせろ。せめて。
そう言いつつ取り締まっていると
ライムからこっちに矢が刺さる
「あらぁ〜そういう貴方は
エイト先生とどういうご関係を?」
「…単純に楽しくお友達として?」
「…あらやだ嘘でしょ!?」
あんなに好きって言ってたのに!?
そう言ったライムに、いやぁと答える。
「メルの方が大事だし。
って言うかメルから生まれた者ですから
主のことを優先するのは
悪魔として至極当然のことかと。」
まぁ人間だが。人間だがな。
物は言いよう。
リルがそう言うのに
大きくライムがため息を吐いた。
「これは…エイト先生先が思いやられるわね。」
同情するわ。
そう言ったライムに
リルは何がだ何がと思った。
全く、私はメルが可愛くて仕方がないのだ。
『リルと、同じの…がいい』
これとかどう?そう言ってメルが取り出して来たのは
リルの髪色に合わせ、
紺と白が混じった普通のブラジャー。
肩からの紐も取り外し可能で洗濯も楽。
あのさぁ…?
…君、急に現実的なの選んできたね。
「まぁ普通に可愛いし、別に私はいいけど?」
寧ろ嬉しい。
一緒は流石に嬉しいくるものがある。
色違いでもなく、同じ色を取ってきたのは嬉しい。
…のだが
「私そのサイズは流石に入らないかな」
メルよりも身体が一回り大きくなった以上
サイズも一つ二つは違っている。
自分のサイズを手に取るとショックが大きいのか
顔を青ざめて立ち止まっている。
「あらあら♪それなら…試着してみる?」
+++++++++++++++
「…メル、貴方ねぇ〜」
『えへへ…こうやってつけるんだね』
もう思った通りでした。
彼女思いっきり下で着付けてた。
ささやかな胸でほぼツルペタだった胸が
リルの手により通常よりも大きく見える。
魔法だと言ったメルだが、
これ普通に人間でも出来る技である。
と言うか、何故そこまで下にしていた。君さ???
「Cはあるはずなのに
何故Aまで見えてたのかが
不思議過ぎて辛い。」
CよりのDに近いメルの胸
なのに見た目は幼い印象があるのも含めて
AからBの間にしかみえない。
というか、服が問題だ服が。
安心したいのか知らないが
ゆったりした服を好むメルは
基本的に被り物を被って生活している。
その為身体のラインが全く見えない。
もうストンも良い所だ。
絶壁だったりする。
なのに…普通にすれば良い身体なのだ。
もう宝の持ち腐れである。
猫に小判。
…ううん、なんだか
思いつくのが悲しくなってきた。
リルはメルの可愛らしい身体に頭を抱えた。
どうー?と言ったライムが頭を出してメルの姿を見る
「あら〜♪可愛らしいじゃない〜♪」
『そ…かな?これと、あとこれとこれほし』
そう手を取って出したのは黄色と青のブラだ。
黄色は花が散らばって可愛らしい印象で
青はクールにも見えるが
可愛らしいのを落ち着かせたと
可愛いメルが好みそうなものだ。
「良いわ♪今回私が出してあげる♪」
「えっ!?ちょそれは流石に」
「た・だ・し。殿方を誘惑するのよ?
出来たら金額はチャラ♪
ただし出来なければ3倍にして購入よ♪」
あとついでにサキュバス師団入りなさい。
そう言ったライムに
ひぃっとリルが顔を青ざめる。
流石にあの団体に入るのは勘弁して欲しいものだ。
金額も三倍となれば馬鹿にならない。
…やるしかないのか?いやでも。
「ま、もう買ってあげたから返品不可よ♪」
「決断が早いっ!!!」
着替え終わってすぐ、
メルとリルの手元に
購入された袋が到着する。
勿論紺色の下着だけお揃いだ。後は別々。
リルは赤と黒が基調のブラジャーと
白のブラジャーを購入したと言うかしてもらった。
ライム曰く、
リル程に少しクールな者が
純粋な白を着ている方がそそるとか。
いやそそられても困るわ。
馬鹿。
私はメルをだな???
『ん〜…ありがと、うございます』
ペコリとおじぎするメルにリルも礼を言った
「いいのよ〜♪今度サキュバス師団でお話してね♪」
良い報告待ってるわよ♪
と言うのにメルは頬を赤らめ
汗をぴゅぴゅっと出していた。
とても困ってる。
まぁ買って貰ったからには…進めるしかない。
はぁ…マジで誰を誘惑……
…マジでエイト先生だと言うのか?
え?
私が???
無理ですが??????
そう宇宙を巡らせているリルを放置し
ライムはメルにこっそり告げ口する
「此処だけのお話♪角にキスした後、
両手を胸に合わせて上目遣いしてごらんなさい♪」
『ふぇ?』
「き〜っと面白いことが起きるわ♪」
何がだ何が。
そう首を傾げるメルに
ニコリとライムは微笑んだ。