Novel - Carla | Kerry

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愛はいつも計算2

act 6.




「ふいっお買い物は済みましたか?」

「えぇ♪次行きましょ〜」

さり気なくモモノキやスージーも購入しており
ライムの挑戦状に巻き込まれたらしい。
…そういえば、スージー先生は


ーダリ先生とスージー先生付き合ってるらしいわ!


『(…大丈夫、あんなに好きって言ってくれたから)』

でも…もし、魔樹として息をするのであれば。私は。


『(…彼のことを好きで居てくれるなら)』

この恋を手放してしまえば

私は貴方の場所に居られる。


あの青いただ優しい残酷な地獄の世界に。

『(…いや、今は、まだ。)』

夢を、まだ見させて欲しい。
…私は、我儘で悪い子だから。

クシャリと受け取った下着の入った袋を抱きしめる

「次何処に行きます?」

「ふいっそれではあちらに♪」

そうスージーが言ったのは小物屋さん。
可愛らしい植物が入るミニ鉢もある
スージーらしい場所である。

『わぁ…!(知らない植物が一杯だが…)』

一つ、目に止まった

この植物

「メルさん何か気になるものが?」

『え?あっいや!なんでもないよ!!』

「…ローズマリーみたいねソレ」

『うん激似過ぎてね…』

ハハハと苦笑いしたメルにスージーが聞く

「ふぃっ?メルさん達の所では
ローズマリーと呼ぶんですか?」

「えぇ、こんな
小さくはありませんが
まぁそっくりですね。」


「これラズ魔リィーって呼ぶんですよ。」


へぇ〜似たようで案外違うんだな。
そう思いメルとリルが声を上げて驚く


…なんだかラズベリーと似てるとは
思ったのは聞かないでほしい。


『…でもお花すぐ枯らしちゃうから』


「(…あ、メル貴方)」


そう前世に花を育て、渡していた記憶を思い出す。

あの花は受け取った後、近くの道端に落ちていたのを
彼女は一体何処まで記憶しているのだろうか?


花に余り良い印象はない。
…強いて言うなら桜くらいか。





おめでたい花としてお祝いで

その日は笑顔だった親。



その時間が続けばいいと

思っていたのを覚えている。



「ふいっ育て方は教えますよ?
まずければ完全保管オートキープかければいいですし♪」

おい、それでいいのか生物学担当教師
それでいいのか。メルに何を教えている。
そして頷くでない。育て方を教えるんだよ。
育て方を。


「(確かローズマリーって)」


花姿を「海のしずく」に例え
ラテン語のしずくローズ
海のマリナスが合わさったとか聞いたことがある。

もう一つは聖母の話だった気がするが
…まぁ良いか。



その花言葉は沢山ある。
追憶、思い出、記憶と思い出の強さを表す言葉や
献身、誠実、静かな力強さと言った心の強さを表す言葉。



「(私を忘れないで)」


あなたを私は、蘇らせる。


変わらぬ愛。


…本当に。


「勝てないなぁ〜」


「ん?何がですか?」


何でもない。
メルがローズマリーを選んで笑う
その想い人を思い出しながら答えた。


愛されて愛されて…本当に、羨ましい程だ。



まぁ、そんな彼から取り戻すのも、面白い話だが。




「リルさんはどちらにします?」

モモノキ先生はサボテンに
ゾッこんで手が離せ無さそうだ。

私はーとキョロキョロと
見た事のあるような花を探す。



どうせなら人間界でも見たような花が良い。


色鮮やかに咲く小さな花…

あ、ヒャクニチソウに似てるなこの花。



「…私は、これかな」


「ふいっ、トキ魔ソウですか♪」


良いですね!そう言ったスージーに
へぇとリルは声を上げた。


『あっちではヒャクニチソウって名前だったよね。』


「へぇそうなんですねぇ〜!」



別れた友への想い、遠い友を思う
不在の友を思う、古き良き時代…等々

確かに、今の私にぴったりかもしれない。
今は昔の貴方と一緒にこうやって話せるのに
想いを馳せているのだから。


…だが、

「(注意を怠るなとも言った気がする)」

長い間咲き続ける所が…
まるで誰かを待っているような。

私は誰を待っているの?
メルを?それとも



…まだ知らないこの恋心を?



「(まぁ考えても仕方がない)」


いつまでも変わらぬ心、それはメルの?
それとも絆、幸福を思い浮かべる彼の?
そう思った感情を拭い去る様に
リルはメルと一緒に花を買うことにした。


+++++++++++++++


それから文房具を見たいと言って買いだしたメル
後本が欲しいと言う真面目なモモノキと
一人ずつの願いを叶える様に巡っていく中。


『メルは何が欲しいの?』


「え?私??」


「確かに後
リルさん行きたい所あれば
ついて行きますよ?」

皆のことについて行って割と満足していたリルは
そう言われてもとどもる。

別に…こうやって、皆と居るのが。割と嬉しいのだ。
もう、これ以上の幸福は要らない程。

今、とても心が穏やかで。

「いいよ、私は別に。」

「ですが…」

そう角で話しており曲がったリルが
角から出て来た者にぶつかりよろける

「ああ!ごめんだいじょ」

「あっすいま」

「…あれ?ひょっとして、リル???」

「え?ひょっとして…エイト先生!?!?」

そうぶつかった彼、エイトにリルは驚き声が上がる
何々?という声に驚きリルが逃げようとするのを
エイトが逃がす訳もなく。腕を掴んで離さない。



「…あれ?リルちゃん!?」


「……その声は〜〜〜」


『わぁあああ!
ダリだあああああ!!!』


「うわっ!!ちょ!?メル!?」


そう見つけたメルはダリの胸に突撃する
その勢いで腰を突いたダリは
急に飛び出さないのと手を地面に当てつつ
メルが倒れないように
そっとメルの腰に手を回していた


「ったたた…」


「ちょダリ先生大丈夫です?
ってメルちゃん!?
あれスージー先生やモモノキ先生もいる!?」


「え!?かかかっかかかかかか」


「…ひとまず、場所変えようか。」


訳は其処で聞こう。

そう言ったダリが指を指した場所に
一同は向かった。


+++++++++++++++



「はぁ〜〜〜〜なるほど
ライム先生も当たったんだ。」

「えぇ♪まさか皆さんも
同じだとは思いませんでしたが」


そうこの場所が違えば
普通に職場の会議か
何かだと思える位のメンツ。

女性陣はメル・リル・ライム
スージー・モモノキの五人。

男性陣はカルエゴ・ダリ・
イフリート・イチョウ・
マルバスの五人で。


男性陣のかなり意外なメンツで


ライムが叫ぶ。



「ちょっとどういう
組み合わせなの!!!
詳しく!!!!」

そうライムが驚き
前のめりになっているのも気持ちは分かる。

「ダリ先生やエイト先生、
イチョウ先生がつるむのは
まだ分かるとしても
……カルエゴ先生
良くついて来ましたね…」


「や〜それはね〜」


「なっ!言うな!!」


そうダリが人差し指を立てて
言いそうになるのを
カルエゴが必死でダリの口を塞ぐ


いやいやと笑いながら
カルエゴの手を取って抵抗するダリに
軽く苛立ちのマークが見えなくもない。



うん。放置した方が良い気がする。



「ツムルはアクドルのチケットで旅立ちましたし」

「オリアス先生はゲームの大会で
手放せなくて、ロビン先生は帰省中」




で、残ったメンバーで?

何故カルエゴ先生が?


「っぱ!僕と賭けして
負けたから連れて来たんだよね♪」


いやー他の教員と
仲良くしてほしいし〜

そう言ったダリに
ウルサイとカルエゴは叫んだ。


「それにしても僕は聞いていた話と違うことに
ちょっとお話をききたいんだけど〜〜〜????」


「うぐっ」


「ふいっ、ダリ先生♪
元々女性メンバーで
息抜きをする話はしていましたので
急遽予定が変更するのも
また醍醐味ですよ〜♪」


なので予定自体はほぼ変わってない。
そう言ったスージーに
そうだとしてもとダリは言う


「メルちゃんに
認識阻害メガネかけさせずに
そんな可愛い恰好で歩かせないで……」


生きた心地しなかったんだけど。
そう両手で顔を塞いだ
ダリに一同は苦笑いする。


「確かに。あれ?メルメガネは?
スージー先生から貰ってたでしょ。」


『うーん!どっか消えた!!』


「どっか消えた!?!?」


『気付いたら足生えて行方不明だよ。
そんなの前だってあったでしょ?』


何を今更。そう言ったメルは
チューとメロンソーダを飲む


嬉しそうに微笑み
花がチラホラと咲いている。



「いやいやいや、
其処まで戻らなくていいよぉ〜〜〜
私それ一番危惧してたのに〜〜〜〜」


「何々、メルちゃん物無くすタイプ?」


「えぇ。メガネやアクセサリー等の
一時的に身に着ける物はアウトですね。」


帽子は秒で脱いでフリスビーにしたりね。
そう言うとあぁ〜と思いつくのか声が合う。


「今度コンタクト買ってあげるわ…
君、付け方流石に覚えてるでしょ?」


『ん?憶えてる…うん』


「…なら今度ね。」


そう新しい買い物の約束が出来た中。
それで?と声が上がる。


「このままハイ解散です〜
とはいかないでしょ〜〜」


そうニヤリとダリが笑みを浮かべ
スージーやライムと目が合う。


あっ、嫌な予感がする。


「…メル。逃げよう。」


「私も」


「カルエゴ先生奇遇ですね。
今協定組みましょうか。」


「いいだろう。」


ほら行くよそう言って
メルの手を掴んだリルに
まぁ待てとダリが声を上げた。


「いいのぉ?メルちゃんの気持ち
聞かないでそのまま連れてっちゃって。」


それに身体がピクリと固まる。
チラリと見たメルの姿に世界が変わる


灰色の世界、小さな子が
後ろを向いて少し寂しそうに見ている。


その姿は何かが、あれ。



『ーリル?』

「…っ、メルは、どうしたい?」

そう。あの世界と同じことはしたくない。絶対に。
リルはぎゅっとメルと繋いでいない手を
強く握った後、笑う。



この世界はあんな世界と違うのだ。



君が思ったことを決めて良い。




『…リルがしたい方が良いな。』



ーーー君はそうやって。



あの時もそう言った。

ツキリと胸が痛む、ズキズキと痛むのに



ドコカ イゴコチガ ヨクテ ?




「…メルの気持ちが先に知りたいかな。」

『……も、少しだけ。
でもワイワイはしたくない。』


シンと降る雪の様に。静かにして。
それに分かったとリルはコクリ頷いた。


「余りワイワイしないのであれば
私も賛成です。」


「なっ!?貴様!!」


「私はあくまでも
メルの気持ちに従いますから。」


だそうだけど?
そうニヤリ笑うダリに
カルエゴは好きにしろと答え
席についた

それに続き座ろうとしたが
メルが下を向いたまま居るのに
そっとそのまま隣にちょこんと座り
身体を引っ付ける。



大丈夫、君の傍に居るよ。

そう言い聞かせるように。



「…じゃ、此処にクジあるから男子は僕の方」

「女の子は私の方おいで〜♪」

「色が同じ子とコンビを組み、
この紙のお題を早くクリアした物が優勝。」


「勝者は」


「ん〜なんでも一つ、命令できる。とかは?」


「乗った」

「敗者も罰ゲームあるからね〜
ささクジ引こうか〜」


そう言ったダリは
カルエゴ達の方にクジを出す
それに引き出す。


「…メル、クジ引こう?」

『…ん。』

あ、そうか。怖いのか。
…今までこんな大人数で、外に出たことがない。


「メルちゃんおいで〜♪」


そう呼ばれて身体をびくりとするそれに
リルはニコリとほほ笑み答えた


「私とメルは後で引きます♪
残り物には福があるって言うし?」


きっと、ね?そうニコリと笑うリルに
メルはコクリと首を縦に振る。


恐怖は…私が拭い去ってあげたかったが。
男女というコンビなら、話は別だ。


…だからおまじない。


「…メル。こっちみて。
ほら何時ものおまじないしてあげる。」


『…おまじない?』


そうやっと顔を上に上げたメル。


うん、やっぱり凄い顔が青い。怖いのだろう。


ニコリとほほ笑みリルは答える。



こうなった時に、何時もやっていたのだ。


手を前に出して歌を歌う。



「あ〜した、て〜んきに、なぁ〜れ?」

そう笑い手を出す


『…っ!ちちん、ぷいぷい、』


「やなことぜ〜んぶ、まとめちゃって?」


「『いたいのいたいのとんでいけ〜!』」


「ほら!足軽いでしょ?」


そう起き上がるリルにメルはコクリと頷いた。


『ありがとリル!!』


「ふふっどういたしまして♪」


「なんだそれは」


「ああ私達の地域のおまじないを
まとめちゃったものですよ。」


本当は三つ位分かれてるんですがね。


『リル、メルが怖くて泣いてる時
そう言っていつも手出して連れ出してくれた。』


「君が笑って居るのが
何よりの喜びだからね。」


そう頬を摺り寄せるリルに
メルはまた摺り寄せ笑う


「ほら、お二人さんだけになったわよ。」


「…先生、メルとタッグは」


「駄目ですー」


ですよねーたはー
そう笑うリルはメルに引こうと笑う。
うんと嬉しそうに笑うメルに、
ただ嬉しくて心が躍った。


+++++++++++++++

クジ…なの、だが。

「(メル…)」

赤:イチョウ・ライムペア
青:カルエゴ・メルペア
黄:マルバス・リルペア
緑:ダリ・スージーペア
紫:エイト・モモノキペア


というとんでもないクジの結果になった。


…いやぁ、あのおまじないは
確実にメルに運が行く。

今までこれで寂しい事になったことは…




一度だけある。

沢山泣いて、暫く立ち直れなかった時が。


そのことに気付かなければいいのだが…
しかもよりによって、相手がカルエゴである。
彼の素振りは前の親にほぼそっくりで。

「(最悪のくじ運だな…心配過ぎて胃が痛い)」

まぁそう言っていられるわけでもない。
更にお題を取ったリルはペラりとめくる。


「何だった?」


そう聞いて来たマルバスにチラリと見せる。
コクリと頷いたマルバスと
目を合わせた後、声がかかる。

「チームが
分からなくならないように、
腕輪を買ってました〜♪」


いや絶対やるつもりだっただろ。
用意周到にもほどがある。

このクジも結構
作り込んでいるように見えたが。



あの何処から出してる?


君四次元ポケット持ってる?


ねぇ何処から出してるの???


聞いてる????



色のついたのを
そっと右手首に付ける。

これゴムになってて
このまま髪留めに使えそうだな。

黄色の色がまた痛々しくなくて
落ち着いた辛子色。割と好きよ。


「制限時間は特にないし、
誰があたっても面白いようにしたよ。
集合場所はクイズにしてみました。」


これ作ったのオリアス先生とツムル先生ね。
そう言ったダリに今居ない者が何故と思ったが
普通にダリ達参加者がやると
割とネタバレになって困る。


場所も分かった上で軽くゲームを作らせる所

やはり用意周到。


お前分かってただろ。


メル此処に連れてくること分かってやっただろ。



さて…



「にしても集合場所が、光り満ちる場所とは…」


何とまぁざっくりだことで。


「んーなんともオリアス先生
と言われたらオリアス先生らしいけど…」


そうリルはマルバスと
一緒に悩みながら
メル達と別れ、道を歩いていた。


仲良くという意味も込めてこの腕輪。
一度付けると同じ色の者から離れられない。

手を10p程離すとまぁ強制的に戻ってくる。
要はほぼ隣で歩くしかないのだ。



…あれダリ先生ひょっとして
コレメルちゃんとくっつくために作った?


いやいやまさかぁ〜〜〜……


……割としそうな子だから怖いわ馬鹿。


馬鹿野郎一瞬悪寒がしたわ。


メル逃げて超逃げて。



「リルちゃん大丈夫?」


「っ!ええ!…にしてもすいません
うちの上司が馬鹿な真似を。」


「はは、良いよ良いよ…
それに僕も
君と仲良くしてみたかったし。」


え?なんつった?


「え?今何て」


「いや、何でもないよ。
それよりお題クリアしよっか」




おい大事なことだろうがよ。

待てこらおい。



そう苛立つ気持ちを胸に走っていくリル…


を、すっと見た後反対側を歩くエイトに
モモノキは声を掛けた。

「イフリート先生、リルさんのこと」

「構いません。僕達も急ぎましょう。」

優勝を狙って。そう言ったエイトに
モモノキはコクリと頷いた。

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