逢いたい図案は頭の中2
『…駄目だもん。私は、釣り合えない。』
彼が好きになってくれるのは嬉しいことだし、あの日が続くなら私だっていいと思う。でも、こっちの話も気になるのだ。この目の変色。これは何かしらに起因している筈だ。ずっとなんて正直流れていない。何かに反応している。例えて言うならアレキサンドライトか。確か太陽光とLEDライトで色が変わる石だ。熱量で色が変化すると覚えているが、正直調べることは無理。スマホがあればよかったが…
それにしてもコルンのあの顔。恐ろしかった。まるで「ほぉ?それだけでいいのですか。じゃあ此方の勝ちですね。覚悟しなくとも引きずり込みますのでご安心を。」と言っている様なものだった。いや事実だったら怖い。私何されるの。待て私大神官様の前に立たせて一日デートさせるとか言わないだろうなアイツ。いややりかねないから恐ろしい。
いややるとしたらサワアやウイスの可能性が非常に高い。あいつら、本当にこっちの知ってる枠組みに似ている…まさか此処までとは。大神官様が滅茶苦茶驚いていた意味が漸く分かった。これは驚く。私も驚いた。というか今現在進行形で驚いている。嗚呼あれ程言ったら戻せるわけがないじゃないか。
カタリと音が立ってびくりと動いた。焦った誰かいると思っただろ。幽霊だったらこにゃにゃちわする?
風呂場から上がり、まだ髪の毛も綺麗に乾かしていない。肩下程まで伸びた髪もいずれはもっと伸びるだろう。そういやか
『っ』
「…流石に避けられちゃうか。」
残念だなぁそう言った目を見たくない。多分見たらまずい。そう思った瞬間だった、ぐるんとこっちを見て来たので勢いよく顔を逸らして距離を取ろうとしたが裏は壁だった。このまま顔を見ずに角を移動するなんて正直不可能。この地形を覚えるつもりなかった。し食った、これだから詰めが甘いというんだ。
いやまて、コルン様らを召喚、は駄目だ。既にかなりの人数を出している以上、今日処か暫く控えろと言われたばかりだ。嗚呼どうしよう、助けてなんて言って他の客に心配はかけたくない。かと言ってこれは非常事態だ。言わねばならないし、でも、どうやって
肩が壁に付く、出来るだけ距離を、と思って床に腰を付けてしまってから気付いた。ダメだ、これ動けない。端に近い視覚は限られる。
『っあ、』
「そう、良い子だね?」
駄目だ、見てしまった。身体の力が抜けて、少し頭がぼやけていく。あれ、身体が重い。
「そのまま寝ていていいよ。疲れたんでしょう?」
あれ、旅この人に話したことあったっけ?あれでもどう、したっけ。誰かが声を上げる声がした。何?分からない、身体が重くて、胸板に頭を付け息をするしか出来ない。酷く眠い。
「お休み、都結」
『お、やす、み…?』
あれ、名前言って
目を閉じた都結に、規則正しい寝息が聞こえ出した。ふっと笑って歩んだ直後だった。
「何方に行かれるのですか?」
「」
「迎えに来ました」
その腕を放しなさい
距離を詰めたサワアに後ろへ飛び、そのまま外に出た。逃がすかと言ったサワアも移動しようとしたが、この範囲は半径三キロ浮遊出来ない。彼はまだ身長が低かった為にギリギリか、と思いつつ廊下を走り急いでコルンらに会う。
「っ大変です!彼女が攫われました!!!!」
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すやすやと寝息を立てる子を持ち、すたりと降り立った。
「無事保護しました。」
「この子が…」
「ええ、都結です。向水都結。」
ノヴァ・ネラの血族です。
「髪色も変色していますし、何より特徴的な清らかな気が見えかくれしています。」
『っあ゛』
「石を近づければこんなにも反応が出る。これは血族それも直属の方です。」
息を上げ、服にしがみつく。痛みに身体が反応して目を醒まされた。痛い、息が出来ない。いやしにくい。酸素が取りにくい。頭が割れそうな程に痛みを伴う。いやだ、こわい、たすけて。そう思っているとふわりと石が放された。息をして、涙を流しているのに、身体が見えない。誰だ、此処は、何処なのだろうか?
こわい
「組み込んだらどんな形に戻るのでしょうかね?っくくくく、これは良い収穫ですよ。」
「まだ監視下の中だ。それにこれを見ろ。」
「これしき石を近づければヒビ入る」
『っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』
充てられる。コツンと音が鳴って、心臓に何かが巡っていく。目がパチパチと光を出す。いやだ、色が世界が変わる。白黒に変化して、色なんて見えなくなる。嗚呼やめて、お願い、綺麗に残していた感情が、また色を失っていく。あんなに綺麗だった色が、見えなくて。何も分からなくて。折角完成したのに、やっと前を歩けるように出来たのに、皆大丈夫っていって、それでやっとあの人の背中を見てそれで
あれ、どんな色だったっけ?
世界は何も色なんてわかりゃしないじゃないか。
「…流石に硬いな、布か。」
「切れませんねっと!!!」
流石に避けましたか、そう舌打ちを打った。月明かりに照らされ、視界が開く。都結さんと叫ぼうとした声が止まる。その視界には、二人の人間が見えた。片方は緑色の髪色、もう片方は赤い髪色の人。その赤い髪色の子が持っていた方に止まった。ぐったりとして、力を抜いている。息が荒くて、肩で息をする。その頬に零れた痕を辿った先に、怒りが沸々と沸き上がった。
周りが浮遊する。
「…その子に…!!!」
その子に一体何をした!!!!!!
ガンと音を立て緑髪の子がコルンの杖を何とか防ぐ。いけといった子に急いで赤髪の子が逃げる。彼女を持っていかれる訳にはいかない。
「お前達は行きなさい!此処はこの私がお相手しましょう…」
「させ」
「言ったでしょう。あの子に何をした。」
話はまだ終わってませんよ!!!
振り被った杖に、視点が切り替わる。急いで走っても、三キロは遠い。加えて森の中だ。枝を避けながらでも結構苦戦する。先程見たあのコルンの姿。アレはキレていた。彼は確かに怒りっぽいだろうが、早々キレる子じゃあないのを、弟であるウイスが良く分かっていた。
それはサワアやモヒイトも然り、だ。彼がキレるとは、彼女に何かしらがあったも同然。血の匂いはない、となれば気絶させた?にしてもあのキレ方は尋常じゃない。このまま近づいてと、二方向から来た襲撃にモヒイトとウイスが同時に左右の光を杖で弾いた。
「ひゅ〜流石に駄目か」
「無駄だよダミー。君らは選ばれている。」
「サワアさんお行きなさい」
「此処は我々が」
「言われなくとも!」
頼みましたよそう言った彼に、にがさまいと黒い影がサワアを狙うもモヒイトが庇いどこに?と答える。
「貴方方のお相手は私らが承るというのですよ!!!」
すーすーする。風が切っているみたいだ。誰かが何かをいっている。だれだ、だれが
ーい、だめ
何をいって
「”お願い目を醒まして都結!スピリトお願いこの子を助けて!!”」
その時だった、ふわりと身体が浮き上がる。月明かりで、何か見えない。それは暗く見えているから?違う、色は其処だけを示していた。世界の色が落ちていた。地面に落ちて消えて無くなった。なのに其処だけは見えた。
だから手を伸ばせれた。見えたから。その色は私の好きな色だったから。
好きになれた色だった。
『”お願いスピリト助けてみんなを”』
私はいいの。私は何もかもなくていい。
色だって、投げ捨てられてしまえる。
手を伸ばした、触れた嗚呼、引き寄せられて、そう思っていたのに、身体は離された。どんどんと遠くなって、色が消えた。嗚呼、暗い。白黒ではない、灰色の濃度だけで示された世界だ。
「…み、いゆ、さ?」
誰?誰が言っているの?
「彼女に何をした」
応えろ、そう低い声が上で聞こえる。怒ってる、怒らせたの?誰が?
「彼女に何をした!!!!!この人間が!!!!!」
お願い誰も怒らないで
バチバチと音が鳴る。嗚呼、助けて、ねぇ、誰も、怒らないで。誰も彼も、私を、彼は
「った、」
「っ都結さん!!!」
「アゲート帰るよ。」
「っですが!!」
「収穫はあった。今は下がった方が良い。」
「させるか!!!」
そう言って杖を突いたはずだったが、綺麗に消え居なくなった。ちっと舌打ちをしたコルンだが、サワアの声にはっとして足を向けた。
「、」
目の色が灰色に染まりあがっていた。濁った眼だった。まるで迷い子だった。
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「都結さん、これは何色に見えますか?」
『あか?』
「すみません、今衣服の色を変えているんですよ。」
私の着る服は現在緑色なのです。そう言った後指を鳴らし色を戻すウイス。これで分かった。彼女の目は色覚のみを奪われている。首元の傷は癒してやれたが、首輪を諸に狙った状態を考えるに、明らか拉致で間違いないだろう。どうして此処が分かったのかは分からないままだが、恐らく次も来る。
「もう出た方がいいでしょうね」
「ええ、寝るには危険ですし。」
『え?でも折角』
「また休暇はとれますから。」
駄目だ、折角のご褒美はきちんと貰わないと、そう首を横に振る。ボロボロと涙を流す彼女に、大丈夫と抱きしめてやっても、嫌だとせがむ。此処にいようよ、もっと話そうよ、と。それはいけないのだと、言っても、やだという。
『私頑張る、色見えるようにするから』
「どうやって?形を持っても顔を変えなければ我々の表情一つで答えは導けない。」
『エフェメラル達に助け求める。』
「それは貴方に聞いた意味がない。仮に色を知れたとして、伝わるのは遅れる。貴方が知れないと意味がないのですよ。何が起きたんですか。」
『いや、がんばるから、わたし、っ、わた』
私のせいで、ご褒美が奪われるなんて、合ってはいけないの。
またやってしまった。どうしてこうなるんだろうか?ねぇ、どうして?色が見えないの?私こんなにも綺麗なのに。貴方が居なくなったあの日と全く変わらないではないか。嗚呼そうだ、サワアの所に来た日もそうだった。色が見えなくて、誰か分からなくて、分からない人に怖くて逃げた。サワアだけは見えた。黄色は好きだったまだ光が見えたから、視認出来た。
なのに今回は見えない。
どの色も分からない。
早くみなきゃ、おねがい、はやく分かって。理解して、赤青黄色ほら思い出すの、見えて見えて見えて見えてねぇ、お願い見えてよ。頼むよ、ねぇ神様どうして私の目から色を奪ったの?私は一体何をしたの?嗚呼そうか私が、貴方を
貴方を好きになったからいけなかったの?
あの日もそうだった。…あの日もあの人を好きになった。嫌いだったけど好きだと思いだした。色んな世界を見てそれでも私はあの人が良かった。同じじゃないか。口の中に弾ける様なパチパチとする音が眼の周りで音を鳴らし光が見える。
「っ、」
『(お願い神様もしもいるならば)』
この子達に危害を加えないで。私何でもするから。そうこの心の底にあるあの人の願いを出そう!そうだ、その日のこの日の為だ!あの人の色を渡そう、綺麗な黄色だ。もう色はない、それは即ち、願いは叶っている。嗚呼なら、ふと色を思い出した。嗚呼いやだ
『や、だ』
この色だけは残していたい。私はその色だけは奪われたくなんてないの。世界の誰よりも目に留まって、それだけを覚え続けていたいと思えた最初で最後の色。嗚呼だからなの?ねぇ、神様何処に居るの?隠れてないで出て来てよ。
「…お兄様、今は流石に。」
「…そうですね。流石に此処から離れたいですが、まぁ我々そもそもが寝なくて良いですし。」
周囲を警戒しながら寝かせましょうか。そう言って布団を出してくる。二つ敷いて片方は寝かせる用員だ。決して二人で寝るというものではない。もしもそうしたら何が起こるかたまったもんじゃない。記憶が封じられているというか閉じ込めただけであって、確かに存在するのは事実だしというか…ひしひしと伝わる。
「(嗚呼間違いなく怒られておられる…)」
もう帰りたくないのはこっちのセリフなのだ。スンスンと泣き止まず、枕を濡らしてばかりの彼女の背中を叩いてやるしか出来ない自分を許して欲しい。サワアはため息を吐くしかなかった。もうひしひし伝わる。天使ら直で、だ。声が聞こえてこないだけマシ、だと思っていたら来た。
ー何があったか、説明出来ますね?
嗚呼もうきた。ほらこれだ。物凄く怒られておられる…
「(彼女が風呂から帰る時に拉致られました。一応奪還しましたが、目に損傷を確認。正確には損傷というよりも色覚を奪われた、の類ですね。精神系なのか何なのかは把握出来ていません。現在それどころではなくて泣いてばかりでして)」
「(そうですか)」
端的なのがまた怖い。
嗚呼しかもこれ何が怖いって”天使が四人集まってこれですか”と言った様な言葉だ。人間だったら既に胃に大穴あけて消滅している処だぞ。天使だから何とかなっているで留まれているのが奇跡だと思った方が良い。正直胃は無い筈なのに胃が痛い。これは人間だった成れの果てだろうか?そうだと思いたい。というか痛みは無かった方が良いかもしれない。
「(何故そのままに?)」
「(褒美はしっかり貰えと聞かなくて、加えて無理矢理連れて帰ったら二度と仕事しないと目を据えて自身の首に手をかけようとしたので流石に止めろと止めたんですが)」
「(出来ずに時間を巻き戻し、許諾、と。)」
「(すみません、不甲斐ない)」
「(構いませんよ。ただ事情はお聞きして置いて下さいね?)」
嗚呼勿論だ。それ以降音を立てることもない、気も察知することがなくなった。ひとまずは安心か。いやはやもう、困ったものだ。
「ほら、泣かないで下さい。目を腫らして帰ったら大神官様や全王様らがご心配になられますよ?」
『っでも』
「事情は粗方ですが先程お父様に説明しました。」
『っ!』
「大丈夫、一晩は此方におられて構いませんし、何でしたら明日も少し余裕をもってゆっくり帰りましょう?速度を落として一緒に喋って帰るのもまた興、でしょう?」
『でもっ』
「それに全く事情を知らせず、とは幾ら何でも難しいですよ。彼は記憶を持っていないとはいえど、心は読めちゃいますから。」
まぁ持っていなくてあの気圧、である。…これは本当に不幸中の幸いだろう。もしも記憶を持ち、彼がこの子を愛して止まないとなれば…嗚呼、この惑星どころか下手したら一つの宇宙が消し飛ぶ可能性だってあっただろう、な。…本当に良かった。まぁ自分の宇宙じゃないから別に大したことはないが、きっとこの子も泣くことだろう。何処の宇宙が消えたってこの子は泣くだろうからな。
「ある程度はご説明しておかないと。貴方だって同じことがあったら心配なさるでしょう?それと同じこと。ほら、早く泣くだけ泣いて、寝てしまいなさい。明日はゆっくりするとはいえど、流石に午前中に出て行きますから。」
『おみやがう』
「はいはい、お土産はきちんと買って帰りますから。」
『っずずずずずっふふふふふ』
「っくくく、も〜〜こらこらこらこらこらこらこらこら!!!!!!」
ティッシュ無しで鼻をかまないんです!!!散ったらどうするんです!!!
「ああああああああ」
「煩いですよなに……本当に何してるんですか。」
「すみませんってこれ!離れて食べようとしない!!汚いでしょうが!!!」
『大丈夫腹に入れば皆同じ』
「外の菌も触れたものですよ!幾ら胃液で溶けようとも貴方が暮らしていた環境下とは違うものもあるんです!下手に食べたら腹を下すどころか熱でますよ!」
ほらティッシュでちんなさい。ほらちーん
じゅじゅじゅじゅじゅじゅ
『んあーーーーはなだれこぞおだ〜〜〜〜〜』
「それを言うなら鼻垂れ小僧ですが、貴方男じゃないでしょう。」
「問題其処です?」
軽くティッシュを丸めて飛ばす都結に、こらとサワアが叱る。家じゃないんですよと言うが、この子未だにやってたのか。散々叱っていたのだが、本当に言うことを聞かないな。多分これ、全天使が言っても言うことを聞かないのではなかろうか?お父様案件か。今度相談した方が良いか?そう思案するコルンの気は他所に、やああと都結が駄々をこねていた。もう子供である。これは母親になるお人だろうか?妹で良い気がしてきた。
『だって〜ちょっといい処にゴミ箱あるんだもの。そら投げたくなるよ。鼻水で重くなってるから絶対こっからだと入るって思ったのに。』
「勢い付けて確率で入れないで下さい。確実に入れられるでしょう、何のための足ですか。」
『歩く為』
「分かったら歩いて持っていくなりゴミ箱を近づけるなりなさい。あと使ってないモノをいれない。はしたない。」
うぐっ
「まったくもう、ほら、泣き止んだら寝ますよ。」
『いやそんなすぐっわ!!』
「…貴方も大分雑ですね。」
「前の子と暮らした挙句コレですからね。そら雑にもなりますよ。」
元々私は其処迄几帳面でないんでね。割と雑なんですよ。貴方だって分かっているでしょう?
いやまぁそらそうですが…
「未来の奥方にそれはちょっと、とは」
「言ってなさい、貴方も似たようなことなさってますから。」
『むうてもちぶたた』
「「それを言うなら手持ち無沙汰でしょうが」」
全くもう、本当に誤字脱字が多いですね〜まぁこの場合違いますけれども。
「ほらほら、目を閉じる。」
『閉じてるよ?』
「見えてますよ〜?お目目が。」
『わあ〜〜〜こう?』
「ええ、その調子です。もうちょっと目を閉じてみません?」
こう?そう言って徐々に目を閉じる時間を長くする。他愛もない話をして、そうやっていれば、うつらうつらと瞼が降り、長くなる。眉が上がって、身体の力も大分抜けている。もうそろそろか。
『っふあ、っにゃ、んん……』
「おやすみなさい、良い夢を」
『んん、おやすみ』
そう言ったら綺麗に目を閉じ、其処からは何も動かなくなった。規則正しい寝息だけが聞こえ、漸く寝たかと息を吐いて起き上がる。コルンと交代するのだ。後は頼みましたよ子守り。と言うが、まぁ本当に子守りなのは間違っていないのが悲しい処である。
「何があったのですか?」
夢を観た。
世界が色を落とした夢。
何もかもが灰色で、でも経った一つだけの光が見えた。
青色でもなくて、緑色にも満たない色が眼の中に入る。春に見えた冬の時間に見た貴方だけの色。
浅葱色の色だけが私の視界を唯一照らしてくれた。
「もう大丈夫ですよ、迎えに来て差し上げました」
嗚呼、そっか、もう大丈夫なんだ、私はもう、貴方だけの色さえわか