全部抱きしめて、ずるいよ、それは6



「受け入れたな」
「…ですが、」
「別に中枢に居なくてもいい。其処が中枢に成れば良いのだから。」

あの後、都結が泣き続け、大神官が背中をさすってやっている中、ウイスと呼ばれたビルスが駆け付けた。もう都結の身体は血まみれで、一体何がと事情を聞けば納得してくれた。勿論約束なので今回は外に出なかった。それから話さなくても良かったのだが、都結がお願いを言ったのだ。


ーまた、きて。


たった四文字だったが、上等だった。

母親の、過去の時間はかなり深かった。大神官が来て以降、実は都結一人で歩けていた。ソレを彼女は知っていない。無意識化で動いていたのを、今度は意識的にさせたかったのだ。少々荒治療ではあるが、これが上手くいった。


まず都結が「したい」や「やる」と言った肯定に近い言葉を言うようになった。それも意思を持って、だ。大神官がみていなくてもというのが肝だ。これはかなり良い傾向で、それもこれだけではない。都結が組手を名乗り上げて、きちんと最後まで成し遂げたのだ。まぁ倒せるわけもないが、やることはした。それだけじゃあない。



「気を扱うようになった」

都結本来持ち合わせている気を、外に出し始めたのだ。これが大きい成果だった。もう嫌というほどに閉じ込めていたのも、理解出来るというか、見ていて痛々しい程に、息をのむほどの美しさだった。ボロボロと涙を流して、嫌だ嫌だと、首を横に振り、球体を抱きかかえるように、上から被さって頬を付けてすんすんと静かに泣くが、だとしても気をその大きさで維持出来るのは大したもの。

色が変化するのを抑えていたらしい。確かに悟空は青色だし、ビルスらは紫と言った、それぞれで色が違う。それは意志があると思っていたらしい。色が変化するとは即ち意思がないも同然。自我がないことがバレるのを恐れていたそうだ。まぁそれだけだったら怒った怒った。そんなのこっちは分かっていたのだが、それだけではなかった。


「だがまさか…呪いを食い止めるためにしていたとは」
「恐ろしいくらいに気付かなかった俺達も俺達だがな。」
「あの子もあの子で、よくやったよ。」


そう、一度出せばもう後は止まらない。現に、現在都結の足は変化して居たし、身体も鱗やら羽毛に変わる毛が見え隠れしていた。それに気付いて怖くなった彼女が風呂に入るのを拒絶してから、暫くは様子を見ながら極力控えめにしているのが良かった。一週間もしないうちに、かなり変わってしまった。

今は彼女が数名の天使を呼び出して話をしている処だ。


『今考えてる。記憶を止めるか、殺すか。』
「一択では」
『止めたら私、死んじゃうけど、』

それでも?そう言った者に、顔が強張った。やはりそういう反応はするか。

『はぁ…余り考えたくはなかったし、使うつもりは正直言ってなかった。きついから、次の回復が持たない。蘇生の人間は居ても恐らく限度がある。頭打ちで手を抜こうが抜かまいが、結末はその地点に到達する。』
「止めるのに何故死ぬ必要があるのですか。」
『止める即ち維持をするってこと。もっとはっきり言った方が良いね?私が生贄になって自分から自分を殺』
「いい加減になさい!!!!一体どうしてそうなるのですか!!!」

ダンと音を立て声を荒げ、立ち上がるコルンにまぁと腕を掴み抑える天使ら。そう言われるのは計算の内だった、とも言える程に、彼女は凛としていた。まるでもう、決めている様だった。そんなの相談ではない。本当に不器用過ぎてもう反吐が出る。

『大丈夫、幾らでも対策していた。ありとあらゆる視点を掻い潜られても大丈夫。』
「破壊神いや、其処ら辺の人間ですら倒せない貴方が何を言う。」
『今回は別問題。出てくる敵を全部殺せばいいだけだからね。』
「それで?自我を殺し、暴走させて一掃すると。随分と乱暴な扱いを覚えましたねぇ?」

…そのようにお伝えしていない筈ですが。
そらそうだね。

『私が決めたこと。ほら、そうやって怒る〜だぁから私、出てこなかったんだよ?』
「チッ、貴方ねぇ!!!」
「おやめください!彼女の思うつぼですよ!」
『チッ』

冷めた目だ。誰に向けてだろうか。栞を消し去ったのがバレたのがいけなかったのだろう。やはり彼女の位置は、自分を見るかどうか、だ。一緒に共にしたものを消し去ったということは、貴方は必要ないと言ったも同然。




なら自分の好きな様にして良いよな?




と言いたいのだろう。それが例え、自分を殺し続け、生かす為だけの贄になろうとも、顧みないというのだ。どれ程心配して育てて来たのかこの子は分かっちゃいないし、恐らく分かっていたらこんなことしないだろう。

「もっと他に方法はないのですか。それでこそ、こうして呼び出したのでは?」
『ほぼ報告ですよ。こうやって一々一人一人切れ散らかされてる身にもなって下さい。』
「貴方がっ!!!」
「まぁまぁ!!」
「ですが他にも策、まぁ例えば…その呪いを解除、なんてものは?」
『や〜めといたほうが身のためですよ〜?貴方方がアレを処分というか、ずっと出来る訳ないでしょうし。』

味覚を知るならその状態ならば。人間を一度でも知った人間の情を知った先の貴方方になんて、任せられる範囲ではない。

『じゃあこうやってさらりと切り殺せますか?』
「……は」

今何が起きた。

彼女の背後から、彼女の生き写しが攻撃をしかけてきたのだ。それも杖を振り上げた。その眼は確かに人を殺そうとする目だったが、その次は違った。嬉しそうに声をかけて手を伸ばそうとしたので、腕を掴んで溝に攻撃を入れたではないか。砂の様に消えて居なくなった後、気付いたら彼女の背後からまた同じ様な姿が現れる。

見つけなくとも軽々しく動き切り続ける。右へ、左へ、空にも上がって裂くが、寸での処で止めるのは、ヘレスの首元だった。


『…と、まぁ。こんな感じで敵の区別が出来るかどうかですね。』
「っあ」
『あ〜やっべ、すいませんヘレス様。』
「え?」


鍛錬を怠っていたので、貴方の首元寸前のみで気付いてしまって。


『以前ではもっと前から気付けるようにしていましたが、貴方方に知られないように鍛錬するのが少々難しい上に中も撒こうとしてましたのでね。ほぼしてなかったのです。』

あーでも大分身体に沁み込んでいてよかったよかった。

「…まて、お前、これを何時から」
『向こうの世界からです。とは言ってもこっちでは時が止まっていました。恐らく気を回さなかったからでしょう。』
「成程、向こうでは気をそもそも扱えませんからね、時が止まっていて当然ですか。」
「ちょ、そんなことを言っている場合では…」

そう言っている間に、徐々にではあるが都結の腕に生えていた羽根が溶けていく。その姿に、あんぐりと口を開けて止まるリキールやビルス。嗚呼言ってなかったかと、軽々しく言う都結が、恐ろしくも思えて来た。何故そんなに冷静で居られるのだ。あんなに普通にするのに臆病だったのに、いや違う。


この子は死なないように過度に訓練をし続け殺しただけだ。


もうこの子の中に生死の恐怖なんて残されていやしない。


だから怒りが育たない。嗚呼分かった、怒らないのは諦めていたのだ。だから恐怖も同様に気付かない。危機感は、自分と相手の力量の差で、自分が次の瞬間居なくなると恐れるから維持出来ないから恐怖を抱く。じゃあ維持出来ればいいというものでもないのだが、彼女はそれで、維持し続けている。とんだ化け物だ。


『化け物になるならば…そもそもその”化け物”自体を覚えてしまえばいい。』
「…だからと言って自我を殺す等、自殺も良い処ですよ。」
『私は愛したいお人がいない世界を見ながらなんて御免だよ。』
「だからいると言っているでしょうが、何故分からない。」
『化け物になってしまえば貴方が私を殺してくれる?』


殺してくれないでしょう?それに、貴方も。


『ね、大神官様。』
「っ!?!?!?」
「一体何時からお気づきに?」
『ちょっと前かな。多分気配分かるよ、私。大体コルン様が怒鳴ったくらい。貴方私が少し怯んだ時に意識が逸れたからと言って入ったでしょ。』
「其処迄とは、恐れ入りました。」

大体わかる。でも、確証がないから言わないそれだけだ。

『貴方もどうせ殺してくれない。』
「別に私は貴方が望めば殺して差し上げますよ?」
「っ!!!」
「大神官様それは!!!!」
「何故ですか?異論がおあり、と?」

腹心にも成れるお子が、お前達よりもずっと上に位置するお方が、申されているのですよ?
っぐ、で、ですが…

「彼女は身分を弁えておられる。そのお気持ちを汲み、この私を、と望むのです。それでしたらそうするべきということ。」
「で、すが…」
『ですが流石に敵が居る以上面倒でしょう。どうでしょう大神官様、此処は…私の作戦に乗ってくれませんか?』

片手を横に出した。其処にはエフェメラルらが外に出て来たのだ。これ以上口を出すなということだ。それに対して良いでしょうと答える。勿論お父様とコルンが怒るが大神官とて何も思っていない訳ではない。

「場合によります。」
『…では、この際隠さなくて良いのでご説明しましょう。まず第一にと言いますか、前提として貴方は天使、そして私は人間。そして天使らや破壊神が居る。』

こっちは私のまぁ人間といってもいい。此処はいいですよね。
ええ

『天使は中立を。我々も同じです。元は中立を…まぁ正確には”神々の中立”を、というもの。』
「…どういうこと」
『簡単なことだよエフェメラル。お前も生きていたのならば、分かるんじゃないの?』

この場所で息をする。エフェメラルらが通常で生きれるのは、都結が手を加えたからだ。

『石の範囲外に出ないという意味だよ。我々は覚醒し、封印出来る。力を使い、使わない時は封印する。』
「其処ら辺知っています。もう少しはっきり申されても良いですよ?」

私其処迄傷付くようにお見えに?
ん〜正確には周りの子供達かな〜!
おやおや、私のことは範疇になかったですか。

「いいでしょうそれで?この際野次は無視してくれて構いませんし、最悪罰を与えますから。」
「っ!!」
『はぁ、其処迄しなくても構いませんが…ま、はっきり言えば私は貴方の強いては全王様に危害を加える。』

恐らくこれは断言して良いでしょう。自我が保てなくなる化け物になるんです。力の対価というか、代償ですね、これ。副作用と言っていましたが、もうすり減って無くなればいずれにせよ化け物になる。それは気が関係しているので、向こうに戻れば恐らく落ち着くでしょう。

『ですが向こうでの時間は恐らくとんでもない時間が過ぎ去っている。仮に向こうへ行って戻って暮らしても別に此方としては構いませんが、彼等や、後は此方の子達が心配でしてね?コレを外せることが出来たらぶっちゃけ貴方方の知らない間にかえるんですが、そう言う帰り道も分かりませんし〜。』
「色々お考えになられているのですね。」
『いえいえ!とんでもない!中立を守り、宇宙の終焉をも見届ける…それが貴方のご使命、でしょう?』
「ええ勿論。」
『ですので提案です。恐らく私を飼いならそうとしたら、貴方方の誰かが中立を背く危険性がある。』

既に何名かは兆しがある。かと言って記憶を消しても、恐らく頭打ちと言いますか、同じ繰り返しをするでしょうから。本質は変わりません、好きになった者同士が、また好きにならない、な訳がない。いつかは好きになる可能性がある。ならそもそもを消し去ればいい。ですが問題がある。

『この力結構使い勝手良いんですよ〜おきゃくさ〜ん』
「お前、大神官様によ」
「…それで?」
『えへへ!なんとなんと!実はこの力、”一番の願いを引き換えに天使の力を無効化する作用がある”ことに気付いたのですよ!』
「、」

嬉しそうに言うが、いや、嬉しそうに、言った。


彼女がさらりととんでもないことを言った。

『ですが力は絶大です。敵を殺すことも出来ますが、これの何が厄介って、蘇生が出来るんです。加えて数十名いや下手したら百名近くは古来の人間。これで私が解放してみなさい。一体この世界どうなります?』
「貴方らの力を使って、我々に報復を謀る者が出てくると。ですが聞いている話ですと貴方に一切メリットがない。確かに私らは中立を守る者。それを何故貴方も?単に中立を守る者通し、とは説明がつきにくいですが。」
『私は貴方方を書物で知り得ています。』
「ほぉ、それはそれは興味深い。それだけで私らのことを?」
『ええ、それだけで。』

でも、それは事実だ。現に都結の決意はエヴァネセントらの生きていた時間ではない。あれはあくまでも後から知ったものだ。

『どうでしょう?此処は使えるだけ使ってから、貴方自らが私を消滅させるのは。』
「、」
『勿論ただではない。敵をせん滅してからお好きにして下さい。場合によっては人間を使って私を殺しても良い。ただし、その際は貴方が彼らにお願いを言ってください。そうでなければ例え私が知っている人間でも容赦なく殺しますし、貴方をも危険に晒します。』
「…いいでしょう。」
「っお父様!」
「ですが、それでも貴方からのメリットが見えません。私を納得させれる程のメリットをご提示下さい。」

でなければこの話はなかったことにしましょう。
…、

「それで、答えはあるのでしょう?そのうちに、大事に隠しておられるソレを伝えてくれればいいのですよ。」
「おとうさま、それは」
『(さあどうしよう?どうすれば彼は分かってくれるだろうか?楽しいな)』

そう言った声が聞こえて来た。静かだ、厭らしい程に、静かすぎる。まるで嵐の前の静けさだ。

一体どうすれば、彼は分かってくれるだろうか?何てなぜ言う。貴方が一番遠ざかっていたのに、何故今更、そう、目をキラキラとさせて…嗚呼、知ろうとしてくれているからか。彼が貴方の目を見ている。その姿に、安堵しているのか。



嗚呼、貴方が天使で良かった。



『”私は人としての幸せをあの人と分かち合う時間だけに息をしたいだけだったのですから”』



叶えられない位置に居るから、何度でも再起動したって壊れやしないのだから。








あの日の時間に会えるならば。

あの時間に、貴方に。

願わくば、なんていい。



知ってる、この視界がぼやけるの。本当は嫌なんだよ。人形みたいに使ってほしくない、貴方の為の私で在りたいのに。でも、これ以外見えなかったから。私が選んでいいって言ったから私が選んだ。皆そうやって嫌だという。だから私は






「わかりました、その意志、承りましょう。」






だから私は貴方を好きになったの。

貴方は私が決めた言葉を何時だって否定なんてしなかったから。

例え貴方が私の心を読めなかったとしても。


嗚呼、だから私は、こんなにも。


















いまだけ








散歩をしている彼の背中に陽射しが陰る。過ごしやすそうな風が髪を撫で温かな陽だまりがその風で隠していた葉を寄せて身体を突き刺すくらいに日を当ててくる。それは彼だけでなく私も例外ではなくて。振り返る彼がこっちを向いてくれた。何時もは大きな目が、少し小さくなった。その小さな瞳をずっと見ていたいと思ったの。




いまのひとときだけ



休憩しましょうか。そう言って微笑んだ彼に、うんとも言えなかった。頷いてしまえば、笑って足を歩める速度が上がる。手が温かくなる。何時の間に手を繋いでくれていたのだろうか?ふふっと笑った後、眉を上げた彼が行きましょうと声をかけてくれる。早くしないと折角温めたお湯が冷めてしまうからと言って。想像して笑みが混みあがって来た。嗚呼私は賢いからコレを知っているの。これの言葉を、貴方の知りたい一番を、私は知っている。

開けた場所、草原の先には小さな木が立っていた。シーツを被せて座れと顔を見て来た。置かれていたのは先日買った紅茶だ。お試しで開けちゃっていたので、今日飲み切ってしまいたくて、なんて照れくさそうに言う。普段はこんなことしないのに、なんて言うのだ。そう言って水筒に入れて来たであろう上を開けてコップとして使う。カチッと音が鳴ってから温かいお湯が出て来た。

コップに満たされていく。コポコポと音を立てて。

温かいのか、湯気が出ていて、それを受取れば其処迄熱くないことを知らせてくれた。その温もりが余りにも温かくて。ありがとうなんていえばいえいえと笑って返してくれる。紅茶のティーパックが沁み込んだものを口に含んでしまう。口いっぱいに広がった味は、何処か鉄臭かった。


嗚呼!失敗した!今度からは・ーー・ ・・・ ・ーもう少し居れる容器を考えなくては!


少し苦い味の先には、ダージリンか。美味しいですか?なんて聞かれたものだから美味しいと言ってやりたかった。勿論言ったが、流石に苦くない?と言えば、そうですねと笑われた。こういうものなのかと言われたので絶対違うと言い切ってやったのだ。使う水筒が悪かったから、不味いのだ、と。

そう言えばなんですかそれ、とふはっと笑ってくれるのだ。小さな小瓶の蓋を開けてもう一つのお湯を入れる。中を覗いて、こっちも駄目ですかね?なんて言うのだ。貸してと言って受け取って中を見た。うん!駄目と言えば彼は言う。


ーっは、何言ってるんです、貴方見えないでしょう?


また噴き出す様に笑わせて。バレてしまったか!なんておどけて笑い出してしまう。肩を落として二人でひとしきり笑った後、貰った紅茶を口に含み飲み込んでしまう。腹に満たされて、温かい温度が絶えず其処に停滞する。蜂蜜なんてわからない。中に入れている筈だからエセハニーティーだと言えば、なんですかそれと言った。嗚呼、このまま


この時間に切り取られた時間に生きれられるならばどれ程良かっただろうか?


ー都結


温かい声が聞こえる。もう聞こえないと思っていた音が、耳を伝った。視界がぼやけて、もう何も見たくないのに、それでも貴方の姿はこの目が見せてくれる。貴方の音がこの耳の奥に残れば良かった。貴方の触れた体温のままで”維持”出来れば良かった。貴方のくれたものは、どれもこれも、それも、これも。


『…っずずっーーーーは、』


切り取られて笑える額縁には入れたらどれ程嫌だっただろうか?


貴方と共に歩みたい。その感情を殺すことになる。それは嫌だったから、だから大事に維持し続けていた。来る日も来る日も、例え世界が切り替わろうが、色が消えうせようが、例え貴方が私のことを


私の中から貴方が消えて居なくなったとしても。


それでも待ち続けた。貴方の約束した「明日」のために。私は息を止めてさえ、聞いた。息の音すら、煩かったから。貴方だけの音を知れたらそれだけで良かった。知り続けて、目を閉じてしまえたらどれ程楽だったか。あんなにも思ったことを、言ったかどうかも、分からない。だから私は嫌なのだ。貴方の声ばかり覚えていて、私は貴方に何を送ったのだろうか?


いっしょにいてよ・−・・・


わからない、でも、そう言った後は嬉しそうに笑ってくれたから。その答えを私は今も探しているの。だって貴方の顔は初めてだった。きょとんとしていて、それから笑って約束をした音が分からない。でも、確かにその日私達は




『ただ』




いっしょにいきをしていたのです




『”           ”』




そんな一日何処にも存在していなかったというのに。







ーLiebe verleiht Flügel.
「愛は翼を与える」



藍が無いなら、翼は育たないね、だって私は貴方のことを何よりも誰よりもあ







泡沫の白昼夢


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