残響響く、それは夢幻のように4




悲報現在拉致られとります。

「貴方何時からお父様とこのようなご関係に?」
『あう、えと、あの…』
「嗚呼あの宴の夜ですか。お父様も随分と勢いに乗りましたねぇ〜。」
『何で言わなくても分かるの!?!?!?』
「時期的にそうかな、と。その感じ的に当たっていて何よりです。」
『あ゛!!!!!』

しまった。嗚呼これ多分モヒイトさんも同じ感じだ。今更気付いても遅い話である。通りであの後帰ってこなかったわけだ。これ大神官様の処に直で聞きに行ったな!?嗚呼もう待って、本当に次会うの怖い。まだキスしかしておっと待ってこれ以上考えたら駄目だ。

「おや、もう終いですか?」
『っあ、ちょ、ちょっと、ち、ちかっ』
「何故?これくらいの距離、しても当然、でしょう?」

貴方だってこれ程の距離で息をしてくれていたではないですか。
あ、あれは他人と言いますか、あそこにいたからといいますか。

「おやつれませんねぇ〜?それとも何ですか?…思い出しちゃう、なんて。」
『ひうっ』
「………ほんと、貴方ってお人は襲われたいのか誘っているのか分かりませんね。」
『両方違いますからな!?!?!』

最後の語尾が変になるくらい焦ることだってあるだろう。だって今の至近距離はほぼゼロだ。膝の上に抱かれ、身体をぴったりと合わせる為、片腕を背中に回すよう腕を動かした。その後、普通だったら逃げてもと思うが、逆側から腕で固定されていて、動くに動けない。もじもじとしていれば、どうしました?と声が降ってくる。

「したくなっちゃいました?」
『〜〜〜!?!?!?!』
「此方では玩具もありませんし、幾ら手を綺麗にしたところで致した後のものは乾かす程度ですからね。」
『待ってこの際聞くけどお兄さん聞いてたの!?!?!?』
「おや心外ですねぇ?聞こえて来た、と言ったらどうされます?」

嗚呼もう本当に最悪だ。声も全部押し殺していた筈なのに、それ程薄かっただろうか?家族とは言っても、まだこっちからしたらお付き合いしますか?まぁ、と軽く話をしただけ。それも夜の間である。こっちからしたら夜の間のみ付き合っている感覚で、昼間は正直其処迄なんとも思わない。様にしているのであるかも、しれない。嗚呼分からなくなってきた。

触る処が変な処ばかりだ。首元をつつ、と触られ声が漏れそうになる。背中を反り上げ、口を開ければ顔が見えた。うっとりと、目が合う。無理、声でちゃう。

「感じちゃって…可愛らしいですねぇ?」
『…、っ、…!』

駄目だ、力が抜けちゃう。胸元のリボンを解かれ、片側をずらせば下着も露わになる。紐を寄せれば、この服結構つるりと脱げてしまう。首を横に振ったとしても、沸き上がった情が落ち着くなんてことはない。だって彼の言う通り、したのは本当に何か月前のことやらという処だ。大神官と致したことで、ちょっと戻ってしまったというか、落ち着かなくなってしまったのが原因だった。

髪の毛をかき分けられ、ちゅっと音を垂れられたら声が出た。出しても構いませんが、と声が聞こえる。

「ビルス様達に知られたら、どうしましょう?」
『〜〜〜っ、あ…っふ、』

音は立てない。ただ、ゆっくり撫でられたり、キスを落としてくる。舌でなぞられたら声が出そうになるのを身体で堪えてしまう。余り触れないと思って力が抜けた身体を胸板に預けて息をするだけしてしまう。嗚呼もう、ほんとスイッチ入れて来られると駄目だ。嫌なら蹴ったり叩いたりしたいところだが、彼のことを好きでもあるので、正直気が引ける。

好意を持ってくれているから、漬け込める、というものもあること、分かって欲しい処だが、都結の性格上、恐らく分かっても対応がしきれないのだろう。踏み越えてくることなんて、自分達は出来るのだ、と言い聞かせたいが、彼女自体快楽に弱いのもあってか、既に力が抜け落ちている。このまま手放したら地面に倒れ込みそうな勢いで、だ。

ほんと、シトリンが手を出していたのが腹立たしささえ覚える。この柔らかい肌を彼はずっと触っていたのだ。怖かっただろうし、考えないようにしてくれるのは嬉しいことこの上ない話だが…

「(幾ら何でも、無防備過ぎるんですよねぇ〜)」

もう少し警戒心を養って頂きたいものだ。

このままだと恐らく大神官と致すまでに全員で食らいつくしてしまいかねない。痕になんて残せない。残したら最期だと思った方がいい。とは言ってもこれ以上愛でると本当に目を付けられかねない。というか、既にされているのは、ひしひしと伝わってくる。

どうか許して欲しいものだ。身内に、と彼女がこの状況下で許可を出すなんてありえないと思っていたのだ。先走る気持ちだってあるのは至極当然極まりないことだと思う。それにキスや肌のこうした触れ合いは海外でよくあると耳にしている。まぁそう言えば恋人辺りでしかしない、なんて言葉も言っていたような気もするが、きっと愛着の関係なだけだろうと思っている。思うことに、しているのだ。

あれ程泣いて、あれ程縋って。抱けと言って良そうなくらいの姿で寝ても、ちゃんと我慢していた此方の身にもなって欲しい。据え膳食わぬは男の恥とやらならば、食らってやるのが道理だろう?とは思っても最後まで致すなんてことはしない。彼女が軽く敏感になった処で止めてしまう。

嗚呼どうかそんな顔で見ないで欲しい。眉を上げ、肩で息をし顔を赤らめている。もう背中に回していた腕の力はなく、下に落としているだけだった。片側の手も何処に持って行っていいか分からず、そのまま膝横に添えているだけで。嗚呼愛でられるならば一生愛でてあげたいくらいだ。愛らしい。

「気持ちよくなっちゃいました?」
『…ふ、あ、?…ん?』
「余り煽らないで下さい。堪えられなくなってしまいます。」

と言っても、恐らくもう彼女に考える術等残されていないことだろう。いや本当に眼鏡がどれ程良い存在だったのか痛感する。大きな目が周りをきょろきょろ見渡しているのが此方だけをうっとりと見つめられていられると、くるものがある。夜風に当たりながらだと身体に悪い。部屋に戻してやろうと浮遊し、空から窓を開け部屋に入ってしまう。

『…?』
「ふふっ、すみません。流石に最後まで致したらお父様に怒られてしまいますので。」

軽くいかせてやりたいが、それを覚えさせたら恐ろしい。既に圧を感じるのだ。これ以上はしない方がいいだろうし、きっと今晩は来てくれることだろう。本番は二人に、だ。ウイスはそっと降り、ビルスらの元に帰った。勿論部屋はきちんと鍵を閉めて、だ。

「何処行ってたんだ」
「都結さんが眠そうでしたので寝付かせに行っていました。」

嗚呼それとアゲートさん。少々お話があるので一度外に出て貰っても構いませんか?


「彼女の面倒なら今日くらい放置しておいても大差ないでしょう。」


だってこの惑星は危険なんて何一つないのだから。


そう、今は。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そう、彼女からしたら、危険でしかないのを、彼等は知らない。

『…っと、あいつま・・・じで…!!!!』

スイッチ入れてから消えて何をしてんだ本当に。首元に触れた感覚を思い出しても気持ちよくなんてない。手で股をまさぐってみるが、もう全くと言ってもいい程いい訳がない。嗚呼言うのはされるからいいのだ。自分でやったら届くは届くがきついし、普通に速度をこっちで調整するから波を上手く扱え過ぎて逆に時間がかかる。

いつの間にかちゅくちゅくと水の音が出ていたのか、シーツが擦れる音がした。

『んあ…っふ、』

仕方がない。もう人がさっさと来る前に始末しておくことにしよう。スイッチを入れ、軽くはだけていた衣服を腰元まで下げてしまう。これ案外頑張ったら腰元の部分を下に下げて脱げるな。まだ腹は寒いので、脱がないまま下の裾を巻き上げ、何とか愛液が付かないようにタオルを敷き直してから股を開く。

ちゅくちゅくと手を使ってかき混ぜるが、それでも気持ちいい訳がない。数日前触ってくれた処を思い出すも、流石に難しい。胸を片手で弄りふっふっと息を短く吐いていたが、大きく吸って吐いて触る。するとぱちりと脳が反応した。それに伴い、身体もびくんと反応する。嗚呼来たか。

『…あ、っ、んん、…っ!』

目をぎゅっと閉じては開いてを繰り返す。腰を上げ、何とか愛液が手に馴染まないかと手も動かし様子を見るが、それでも流石にバイブ程の気持ちよさは感じれないし、もっと言えばあの日のような熱さにはならない。匂いのあるもの、と探すが、此処に置いている訳もない。向こうに変えるには遠い。かと言ってビルス達が居るだろうから、其処迄大声なんて立てれる訳もない。

が、スイッチを入れた以上、そう言う訳にも行かない。喘ぎたい気持ちを一心に抑えつつも、一番気持ちい処を思い出しながら声が出る。

『あ、や…りとお、す、りとぉ…』

目を閉じ思い出す。ちゅっとリップ音を出し、声を出しても良いと言われたので、それでも我慢して居たら無理矢理出されたあの日。首元が弱いのは分かっていたらしく、責め続けられたのを思い出し、首を触りながら下を探る。ちゅくちゅくと音が高くなった。嗚呼擦れてきもち、いい…、

『あ、むい、しゅ、き…や、しゅきらろ…』

触れる手も、響く声も。全部が愛おしさで溢れては受取り切れない。触れた処に温度を知る。貴方の手は温かさを知らない。分け与えないと分からないなら、どうか私の体温を覚えて欲しい。こんな熱さなんて知っていたら寝れやしない。貴方に渡してしまいたい。温度は分けて、そして同じ時間目を閉じ過ごしていたい。あの時間なんて、もう、来ないだろうに。

涙が溢れてくる。嗚呼、胸が苦しい。あの日に戻りたくなる。貴方に此処から来て欲しいと言えたらどれ程良いだろうか?貴方に触れて欲しいと思い言えば、どれ程良いだろうか。そんなこと出来る訳がない。瞬間移動が幾ら出来るとは言えど、回数が限られているということは下手に無駄打ちはしない方がいいということ。

だから例え遠くても、名前なんて呼んではいけないのに。

『りと、むい、すぴりと、す、ぴい、りとお……!!』

ぐじゅぐじゅと音がが変わる。気持ちが、いい?から気持ちよさを感じ取る。嗚呼気持ちが良い、もっと奥まで入れたいけど怖くてできない。だからぴんと立たせるクリトリスをいつの間に大きく広げていたのか、股を上げ、体勢をかえ擦る。ぐちゅぐちゅと音が水を多く含んだまま部屋に響き渡り、そのまま耳の奥に留まり続ける。

『しゅき、しゅきなの…ほし、やぁだ、りと、すぴりと…』

いけない。さっきウイスさんに触れられた処を探っても、だ。数日前にした日のことを思い出してしまう。首元を触れ、耳の裏を触って、言ってくれたのだ。

ー好きですよ

優しい音だった。何よりも欲しい音だった。あの真っ暗闇に光った灯りが、私達だけを照らしていた。それだけで良かった。満たされていた。なのにその先を追い求める。その先は崖かもしれないのに。もう二度と手に入らないかもしれないのに。それでもいい。この時間だけでも、刻みつけてしまえばいい。

この零してしまうほどの愛を、何度も拾っては胸に押し付け刷り込ませるのだ。

ー気持ちいいですか?

『いいろ、すき、すきなの…すぴりと、欲しい。』

駄目なのに、求めちゃいけないのに。きっとこの先、想像上のことが現実化する。私は何時だってそうだった。思いついたことは大体当たるし、放置していたらその未来に辿り着く。まるでソレを求めていたかのように。シンデレラがガラスの靴を置いて自分を見つける手段を放置するように、私もそうして、この気持ちを音を光を示していれば、いつかは見つけてくれる。


そうして、その絶望すらも


『あ…!』

むり、くる。波が切り替わった。擦る場所を変え、軽くでも一度果ててしまおう。ふっふっと息を浅く吸っては吐き、少しだけ身体を起こしてしまう。波が一気に上がっていく。

『むい、いっちゃ、いく…ろ、いくいくいくいくいくいくいくいく…!!』

すき、触れる手を思い出して素直に出てしまう。

『すぴりと、すきなの、いっちゃうろ…、』





「ええ、いってもらっても構いませんよ?」



「見ていますから、ね?」
『え?…あっ!あ!まっ、だめ、や、あ、あ♡ああ♡』
「ほら、止めないで…そのまま、保って。」

声が聞こえた。月なんてない。まだまだ月は帰ってこない。声の主に、身体がびくんと反応した。嗚呼駄目だ、本当にいく。気持ちよさが切り替わった。声が止まらない。

『ああ♡らめ♡こえでちゃ♡♡』
「構いませんよ?沢山出しちゃいましょうね。」
『ひあ♡ああむいやめむいも、いっちゃうもあ♡♡』
「ふふっ、軽く無理に行きましたね?…悪い子。」
『ひうっ♡♡』

そっと触れたら、身体がビクンと跳ね上がる。なんでなんでと甘えた声で聞けば、呼ばれたので、と大神官が答える。

「それに、これ程欲情した状態では苦しいでしょうから。お手伝いして差し上げましょう。」
『や!で、出来るも!!!』
「おや、でしたらご自分でもう一度なされます?」
『へ!?!?!?』

出来るんでしょう?そう言った大神官がやれというのだ。いや、心臓がバクバクとしている。今流石に触りたくはない。ぴくぴく反応をするクリトリスを感じ取り無理だと言いたいが、ニコリと笑ったまま動かない。私とて、

「余り余裕がないんですよ。貴方が想っている以上には、ね。」
『ふえ…?』
「ほら、手は何方でしたか?」
『え?えと、こ、こ…?』
「ええ正解ですね。良い子ですよ?」

次はどうするんでしたっけ?そう言えば、擦ってたと良い、上下に擦り始める。甘く高い声が大きくなる。一度果てているからこそ、だろう。

『あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡しゅきあっらめやっぱこ、え』
「声は出して構いませんよ?嗚呼それともいきそうなのですか?別に何度だっていってもらって構いませんよ。」
『むい♡♡わたしら♡♡むいらろっあ♡♡あ♡♡あ♡♡』
「気持ちいいのに止めちゃうんですか。変な子ですね。」
『っふ、へ…ん?なんれ?』
「気持ちよければ続けてしまえばいい。そうでしょう?ほら…ねぇ?」

都結

そう名前を呼ばれ、背中がぞわりと反応する。弄っていた胸の先も、膣の奥すらも、震えあがった。ほし、と声が漏れる。

『ほし、い…わ、たしの、おく、とんとんしてほしいの』
「…でしたら、もう少しいきましょうか。」
『え?あ!!ああ♡♡きもち!やきもちいろ♡♡』
「きもちいですね?何処が気持ちいいのですか?」
『だいしっらさあろ♡♡お、ゆびおゆびがきもちいいろお♡♡』
「おや、もう名前をお忘れですか?そんな名前ではないんですよ。」

ほら、呼べるでしょう?なんて言えばうんと声が出る。甘えて、高くて。

『すぴりとぉ、きもちいろ、いっしょがいいの。ほしい。ちょう、だい?』
「…よくできました。」
『んあ!!!!あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡』

軽く指を入れてしまう。少々粗いが、先程愛でていたところを少し強く上書きしてやれば、喘ぎ声が大きくなった。

『ああ♡♡むい!なかむい♡♡すき、に、なっちゃうろ…!』
「良いんですよ?もっと好きになって下さって。私も大好きですから。」
『や♡♡これしかいけな♡♡い♡♡』
「いけなくていい。覚えて。」
『〜〜〜♡♡♡♡おぼえううあ♡♡』

うん、なんても言えなくなって、都結はいつの間にか背中を反り上げ、中を弄られているのを味わい堪能していた。あんあんと声を上げ、肩上のシーツを鷲摑み喘ぎ続ける。膣の奥に近い処を指でつついてみるが、それでも届かない処がある。指も本数を入れているし、そろそろ頃合いか。

「ほら、お指が沢山入ってますよ?貴方の大好きな私のお指が。」
『すき♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡すきなろ♡♡おぼえう♡♡おぼえうあああ♡♡♡♡ああすきすききもち♡♡じゅくじゅくしてきもちいろ♡♡りともっろしれ♡♡すぴ♡♡すぴりお♡♡』
「ふふっ、気に入って頂けて何よりです。ですが、もう少し。強く、ですね?」
『〜〜〜!?!?!?!あ!!!!』

ズンと少し強めに突く。すると身体もピンと真っすぐに上がって、少々強めで尚且つ速度を上げてしまえば、同じ様に声も上がる。

『あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡むいむいこれむいおぼえちゃ♡♡すぴすきすきなろこれすきらろお♡♡』
「ええ、いってもらって構いませんよ?」
『い、くろ?あ、いくろ、じゅくじゅく、つんつんしてうおぼえちゃあああ♡♡♡♡まっても、ほんと、いっちゃう。わた、またいっちゃ』
「いっていいですよ?ほら都結?」
『あまってもそんっらな、まえいっら♡♡』
「好きですよ都結」
『ああ♡♡♡♡まってむいほんとにいっちゃう!!!』

あ、あ、あ、あ…!

『嗚呼すきすきすきすき♡♡いくろいっちゃうろおぼえちゃうおぼえちゃうこれおぼえちゃうのすきなのやあスピリトスピリトすきなの…!』
「ええ私も好きですよ?都結」
『あ♡♡あ♡♡あ♡♡むい、いく♡♡いく♡♡いく♡♡いく♡♡いく♡♡』

いく

『ああああああああああああ♡♡♡♡♡♡♡♡』

ピンと身体が跳ね反りあがる。ぷしゃっと水が出る音と共に液体も飛び跳ねた。とすんと腰を下ろし、息が上がるのを何とか整える。

『っは、っは、っはあっん、は』
「上手にいけましたね♡」
『も♡やほしいろこまるう♡』
「構いませんよ?欲しがったら上げれます。」

そう言って大神官が軽くあてがう。入れますよと言った彼に、うんと答える。あれ程いったからか、其処迄慣らさなくても良い身体は良かった。大きくなっている一物が入っていく感覚は何時味わっても格別だった。が、正直元カレとかと比べ物にならない。大きさは前が圧倒的だが、こっちは直で当てて来る。

「嗚呼此処ですね。」
『〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡♡♡』
「おっと余り気持ちいいのを覚えるのも苦しいでしょうから、ゆっ、くり。しますね?」

ずずっと引いてはゆっくり入れてしまう。引いて取ろうとしたら寂しそうにこっちを見てくれて、逆に深く入れていけば嬉しそうに眉を上げては首を横に振る。嫌というわけではない、寧ろ気持ちよすぎてこの先が怖いとまで思っているくらいだ。先程の快楽も其処まで整理出来ていないまま追加で来た。蓄積された波が更に増幅されていけば、辿り着くところは、真っ白な世界だ。

もう何も考えれなくなる。それでいい。今だけは二人きりでいいのだ。自分だけを見つめ、自分だけを縋り続けて良い。その淡い期待を応えてしまえばいい。自分の責なんて今は忘れ去って。何もかも、分からなくなっていい。今だけは、そう。今だけは。

『や♡♡もっと♡♡♡♡ほし♡♡♡♡これほしい』
「ならもっと気持ちよくなりたいですよね?」
『?ん、なりたい♡♡ほしいろきもちよくして♡♡♡♡』
「誓って頂けますか?”私のことを愛する”と」
『ちかわらくれもすきらろ♡♡♡♡ずっとずっとまえから♡♡♡♡』
「っふふ、そうですね。愚問、でしたね?」

そっと指に冷たいものが入る。目を向ける前にズンと奥にさされた気がした。当たっている。ぐりぐりと押し付けて来て、刷り込ませている。栓をされている間が長く続く。ひくひくと膣が動けば喜んでくれているんですかと声が聞こえて来た。

「私のがそんなにお好きだとは思いませんでした。はくはくとそんな咥えなくとも、お望み通りずっと突いて差し上げますよ。」
『そんなはくはくしてらい』
「嘘つき、分かっている癖に。」
『〜〜〜っ、』
「これくらい出来るんですよ?」

そう言えば彼がじりじりと膣の中で移動する。当たるようで当たらない位置を移動するものだから腰が動くのを言ってしまえば傾げている。嗚呼腰の位置が分からないか。そう言えばよく「なんか知らないが腰が行方不明になる」とか意味の分からないことを言っていたが、恐らく感覚が掴めないのだろう。此処ですよとそう言って腰元を両手で掴めば身体がこわばった。

ゆっくり引き抜いてはずんと入れてしまう。ちらり顔を見れば、涙をボロボロ流し、気持ちよさで眉が上がり切っていた。口をはくはく開け、閉じきれないまま声にならない音を出しては止め、快楽に耐えようとしているのだろう。今更?この期に及んで?嗚呼、なんと、いうことだろうか?こんな何度も果てた後、その後もしきりに声を出したというのに。嗚呼そうか

「恥ずかしくなっちゃいました?」
『〜〜〜!!!!』
「なら恥ずかしくなくなるまで、沢山しましょうね?」

幸いなことに、彼女はこっちしか見ない。と言っても、余所見をしたらすぐに現実へ引き戻してあげるまでのこと。え?避妊?勿論している。というか、彼女の状態と自分の位置は未だ不透明な処が多い。下手に腹を壊されたり、子を成して…なんてしたら大事だ。中の神々が愛らしい子すらも侵す、とあらば話が違ってくる。

自分達の愛を通し、外に出てしまえば沢山の人達を知り、走って、そのうち飛んで行って貰わないといけない。勿論定期的に帰って来てくれたらいいが、其処迄強くは言えないだろう。自分の子ならまだしも、彼女との子である。間違いなく躾に苦労するだろうが、その時はその時、だ。

今は未だ、その位置になんて居させない。この子をたっぷりと、堪能してからにして欲しいものだ。

とんと突けばひうっと甘い声が聞こえて来る。指輪を嵌めたことでの効力もあるだろう。頭に目一杯此方の感情が押し寄せて来てはうっとなった。…嗚呼、一応見てはいましたが、まさか繋げたことでこれ程の力が入るとはちょっと…いや、大分想定外でしたね。とは言っても試験運用。また日を改め、指輪を交換してやるとしましょうか。

さて、流石に終わらせておこう。

『あ♡♡♡♡』
「気持ちいいですね?止まっていたらきゅんきゅん締め上げて来ちゃってますよ?」
『いわらいれ♡♡♡♡やあ』
「ほら言いなさい?きゅんきゅん」
『きゅんきゅん?んあ♡♡♡♡』
「ぐりぐり、とんとん」
『ぐっ♡い♡ぐいい♡ああ♡ん♡とお♡んと♡あああ♡』

まぁ言えていないが、妥協しておこう。悦に入り浸ってくれているのは確かだ。速度を上げ、軽く胸を触り身体を折り曲げる。両腕が広がったので、何事かと思ったが、そのまま抱き着いてくれたのだ。背中に手を回して、すきすきと耳元で言われたら、ちょっとこっちも容赦が出来なくなってくる。

「…っふ、」
『ん♡あ♡あ♡あ♡あ♡♡あ♡♡あ♡♡』
「いっ、き、そ、です、かね?」
『やあ♡♡あ♡♡まだほし、あ♡♡』

嗚呼完全にスイッチを入れてしまったらしい。とは言っても余りやっても苦しいだけだ。それに、何時だって出来るし、考えたらすぐにだって行ける。大丈夫と言ってやる。

「何時だって傍に居ますよ?」
『ん♡♡♡♡』

流石にそろそろ限界で、いくいくと波が上がってくると同時に締め上げてくる。嗚呼これ人間でなくて本当に良かったな、と心の底から思うが、同時にちょっと興味も湧いてしまう。この子程に落ちた時、きっと正真正銘の二人きりになれるのだろうな、と思ったのだ。あの小さな箱の中で。二人だけの時間を二人だけで共有し合うだけの時間を。

これから何度だって過ごせるのだから。

「ふ、っく」
『いきそ♡♡♡♡』
「っえ、え…いきます?」
『ん、いっしょがいい。も、ひとりやあだ。』

ボロボロと泣き続ける。嗚呼寂しがらせてしまった。ずっと一緒に居たら苦しくなんて何一つなくて。それなら叶えてしまえればいい。手を繋いで、抱き合って、繋がっていて、今迄のことなんてトロトロに溶けて混ざり合って、何一つ分からなくなったって良くて。ただ、一つだけ、分かっていて欲しい。

「いっ、だ、めです、ね…ふ、っく…私も、よ、ゆうないです。」
『きいて♡♡♡♡おいで?』
「は、ほんと、責任とって下さいよ。そんな甘やかしてどうするんですっ、か。」
『ん♡♡おちるの♡♡いっしょにずっとお♡♡』
「大層気分が良いっことで、しょ、うね…っふ」

どうかあの日の時間だけを忘れないで欲しいのだ、と。

例え顔が分からなくとも、目も言葉も、声も、肌の温度だって何一つ分からなくなったっていい。それでも、あの日あの時笑い合おうとしていた夢幻のような時間だけは、どうか叶えたかったのだ、という事実だけは。縋り付いてまでしてでも、覚え続けて欲しいと思った。

果てる波に、いぐいぐいぐと濁音が混じる。嗚呼、


『あ!!!いぐ♡♡♡♡あ♡♡あああああああああ♡♡♡♡』
「っ、ぐっ…!!」

ぎゅっと締め付け、びくんびくんと不規則に身体が跳ねあがる。そのまま記憶がゆるりと溶けていく。意識が途切れ、次の時間には居たらいいのに、



嗚呼きっといる。だってやっと繋がれたんだもの。きっとそうだ、貴方は一緒にいてくれるって言ってくれた。もう何一つも怖くなんてない。何一つだって、不安なんてなくて、それで私はこのまま貴方と一緒にずっとい


(れるとおもったの。それは、夢幻だったの?
この感情すらも?)







泡沫の白昼夢


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