残り時間はたったの7秒5



「ほぉ?これはまたまた…面白いものを作りましたね。」
『でしょ〜!サワアさんの宇宙で見つけてくれたものなんです!』

はい、出来たからリトにもあげるね!
ええ、有難く頂戴致します。

「それにしても珍しい。貴方がこんな器用だったとは。」
『不器用で悪かったな不器用で!!!』
「っくくく、そのままで良かったのに。」
『え?』
「だって」

そのままでしたら、私に”助け”。求めてくれていたでしょう?
〜〜〜〜〜〜〜〜!??!?!?!??!?!

「っくくく、ほら顔をそう極端に赤らめないのです。」
『お前がしたんだからな?!?!?!?』
「っはは!それもそうですね!」
『お兄さん本当に最初とキャラ違って僕嬉しいような嬉しいわやっぱり嬉しい!!!!』
「それは良かった。」

サワアから貰ったものはというと、枯れない花を作り出す水だった。所謂保存期間が延びるもので、それで作ったブーケを瓶ごと作ってやったのだ。瓶は壷型で、口元の首には各宇宙の数字がお洒落な形で垂れ下がって付けられていた。まるで首輪の様に、と思っていた大神官の気持ちはそっと外に出さず流しておくことにした。無粋な真似は止した方が良いと思ったのだ。

淡い水色の瓶に、付けられていた数字は”0”だ。まぁ他の宇宙に対応していない為、数字ならその数になるのは当然だと思って受け取る。花は綺麗に咲き誇っていた。何の花かだって?もう想像通りの花々だ。彼女が本当に知っているのかは知らないが。愛らしいことを振りまくのは余り好き好まない。が、

「全王様もきっとお喜びになることでしょう。」
『喜んでくれるかな?』
「ええ、貴方に会いたいと仰られておりましたから。」

とは言ってもすぐに来ない処、本当に成長されたと大神官は実感していた。我慢を悟空で覚えたというのもある。が、実践まではしていなかった。まさかあの方から「体調良くなってから目一杯遊ぶのね!だからまだまだ我慢するのね!!」なんて言葉が聞ける日が来るとは思いもよらなかった。笑った後、都結の元に来て話をすれば一緒に笑ってくれた。

部屋にそれぞれ置いて置いて欲しいと作ってくれたものだ。因みに天使だけでない。破壊神や界王神らにも作って既に手渡ししているらしい。とは言っても本人自ら各宇宙に移動なんて最初は駄目だと言っていたのだが、ビルスらの範囲程度までは許すしかなかった。因みにだが、悟空は普通に生きている世界だし、なんならパンはあれから成人式を軽く迎え、何なら子供も出来る程である。この調子ならば、恐らく三人目くらいの子供と同い年になりそうではとブルマがウイスと話をしていたくらいだった。

悟空らとは交流を取っており、大神官も彼等の実績やらは多めに見ている。あわよくば、と思っていたが、どうも次の破壊神候補はベジータ辺りを希望しているらしい。まぁ彼程度なら大抵は蹴散らせることが可能だろうが…?

『それにしても大神官様』
「おや、なんでしょう?貴方が其方の名前で呼んでくれるとは。」
『いやさ、ベジータさんの件だけど』
「何か言われています?」
『単純に私が感じたこと。本当に良いの?彼で。』
「別に此方が拒否することはないですよ。彼がお嫌ですか?」
『いや逆。』

一応死んでからという契約ではある、割と特殊なものではあるが、許可を一応出しているし、今も訓練して破壊神に昇格できるように特訓を積み重ねている処だ。悟空にも実は天使に生まれ変わることが出来る話をしていたが、それは流石に拒絶された。ので、だ。

『まさか悟空が腹心になるからって破壊神で対応するとか思ってないかなって。あの子多分腹心の位置分かってない気がしてきて。』
「嗚呼地位的には腹心の方が高いですからね。ですが其処ら辺の心配はご無用かと。」
『なんで』
「以前それでも構わないとお話されていましたから。未知の境地へ辿り着けるには悟空さんが居ないとつまらないとも。」
『わあ。相思相愛。』

一応互いに妻子を持っている筈の二人だが、ライバル間の関係性は未だに強く継続中なことが知れた。コツコツと音が鳴ったので下を向いた。ふふっと笑って話す。

『君も会いたいか〜そっかそっか』
「名前は決まりましたか?」
『うん。リトは決めた?というかウイスさん達どうやって名前決めたの。』
「そうですね、まぁ顔を見て決めたくらいですかね。」
『へーーー意外。』
「最初から名前を決めてそのままだと思っていたのですか?」
『うん。』

そんな他愛もない話を続ける。此間は此処の破壊神が来てだの、最近はどんなことをしているのか〜だの。割と頻繁に会っている二人でも、意外と話が尽きない。ポンポンと音が鳴る。どうやら時間らしい。杖が反応したので目が向いた。

「…そう寂しがらないで下さい。また来ます。」
『うん』
「ふふ、良い子で居て下さいね?」
『それは善処します。』
「そこはっきり言って下さいよ。しないとコルンさんみたいな子が出てきますよ?」
『案外事実だったりしてね。』
「え?」

何でもないと言って手を振って去れと言うのだから、はいはいと言って消えてしまう。コンコンとノックをしてコルンが入って来たが、時すでに遅し、である。書類を持っていたコルンに気付いて逃げたか?とも思える程の量だった。流石に行ってこいよと言うが、それなら他の天使にという。

『もう別に此処に長いこと居るんだし大丈夫でしょその時間くらい外れても。高々半日程度でしょ?』
「だから困るんですよ。目を放せばまた貴方何処かに雲隠れするでしょうが。」
『私は赤子か忍者の子かなんかか。』
「似たようなものでしょ。何でしたら前者をお持ちの母親でしょうが。」

そうツッコミを入れるコルンに、えーと文句を入れる都結の話なんて、これ以上聞いても意味がない。コルンはため息を吐いた後、誰か手が空いていないかと連絡を入れる。すると丁度カンパーリの方が手すきだと言っていた為、彼に渡そうと思った。正直ウイスやモヒイトに、と思ったが、丁度其処ら辺予定が埋まっているらしい。最近成績のことを言われたのもあり、今回は真面目に取り組んでいるのだそう。お子にも良い背を見せたいのかもしれないと此間軽く冗談でウイスが言っていたが、案外馬鹿に出来ない話かもしれなくなってきた。

カンパーリさんから連絡が来たら移動しますよと言ったコルンに、はーいと言う都結。そう言えばピクルスは何処に行ったのだろうか?最近見えないがと言ったら声を掛けたのは別の人間で。

「ピクルスなら許可貰って今全王宮に居るぞ。」
「アゲートさん!」
『おひさー』
「よ、おひさ。お前の餓鬼も大きくなってきたな?」
『多分産まれるよもうすぐ。』
「まぁ出せそうな程に成長はしていますからね。」
「お前ら出さないのか?」
「その件は少々…」
『あはは、今ソレで皆もめにもめてるんだよ。』
「嗚呼自分が出したいって?」
「これ言い方。」
『逆逆、お前が出せよ状態で喧嘩しちゃってるのよ!』

通常だと私がと言い出すだろうが…まぁ都結の体調やらなにやらを考えたら、とてもじゃないが責任が取れないのを知った天使が言った発言に、全員が顔を青ざめた。その後はお察しの通り、である。どうぞどうぞをし続けて今此処まで大きくなってきているくらい。因みにもう本当に臨月越えそうな勢いではあります。マジで取り出せる一歩手前なんですよね〜これが。

『早くしないと私マジで産むしかないから。そうなったら私死んじゃうとか言ったりしてね。』
「嘘でもそんなご冗談はおやめください。本気であったら本当に我々どうしようも無くなるんですからね?」
『でも天使死なないじゃん。』
「いや生き延びてしまう身体になってから発言して下さい。」
『物語の中に案外入って生きてたりするかもよ?』
「そうしてくれた方がいっそのこと此方も安心出来ます。」

何ともない。普段のような感じにアゲートはため息を吐いた。そんなところにローズが入ってくる。本当に式場以来な面子だ。久しいなと言っていたらコツコツと音を立てる。子供が腹を蹴っているのだ。元気なことこの上ない。

「女か?」
『実は男の子っぽいんですよね〜しかも性別ガチである方。』
「人間寄りに走ったのか。まぁそれもそうか。」
「母体が母体ですからね。」
「次の子は?」
『いや産んでから考える。流石に一人頑張って落ち着いてからかな。』

カンパーリはもう到着するらしい。嗚呼そういや腹心は全員で6名程度だったか?付き人を入れての計12名だったか。えっと今だと悟空と都結も一応その枠だ。因みに付き人はなんとメルスが担当してくれるらしい。勿論都結の付き人はアゲートだ。都結の身体正確には魂から引き剥がれた人間が何人かいる。

当初はルーシーやアプルと言った子達を…と思ったのだが、流石に古い状態でとは、と話が出て一度流したのだ。とは言っても、だ。都結の身体から出て来た混合型のルーシーは採用されているし、その付き人はアメシストらしい。アプルならぬ、アプリコット・コンポートも採用されている。付き人はシトリンなのだそう。

で、あとの二人が違う。

少々名前だけになって悪いが、栞に位置しているミーティアと、最古からの神々からアンドラーシュが腹心と付き人として採用された。此処で改革だ。




『いやまさかアメリが紫組の混濁者側だったとは思わなかった。』
「まだ言うか。」
「まぁ彼女からしたら意外でしょうよ。」

まさか従妹がその類の人間だったとは想像つかないだろう。どう考えても別枠だと思っていたのに。本当に最初は別枠で行く予定だったのだそう。一応枠から外れていたし、それもあって向こう側の神々が相談をしたら快く了承してくれたのだそう。彼女等曰く「これで確実に分断出来たでしょう」というのだ。まぁ他の家系がどう動くのかも寄りけりではあるだろうが…

『しかも相手が白鳥さんですよ。』

そう意外なのが其処なのだ。もっと言えば結婚しやがったのだ。そう。結婚しやがった。


大事なことだから二回言うね?????


白鳥とアメリが付き合ったのだ。



いや私が一番の予想外でぎょっとしている。



まぁ纏めるとこうなる。


腹心:付き人
悟空:メルス=戦闘士バトルベアラー:赤色:戦闘・妨害
都結:アゲート=記録官レコードキーパー:青色:記録係り・妨害・補助
ルーシー:アメシスト=封紋士ウォードメイカー[[rb:封紋士 > ウォードメイカー]]:紫色:妨害・結界・補助
アプリコット:シトリン=通達官アセンブラ:黄色:支援・通信
ミーティア:アンドラーシュ=観識官トラッカー:緑色:偵察・索敵・感知
アメリ:白鳥=救護士ヒーラーサイン:白色:回復・支援

補足:
ベアラーは呼ぶ者という意味(悟空はある意味戦いを呼び込む者なので採用)
キーパーは保持者という意味(都結はある意味時間を止めてる者なので採用)


いや普通にえぐい。


「不満ですか?」
『全部不満ないに決まってるだろ。』
「この言い方何とかならないのか?」
「なりませんね。」
『終わってる』
「ご理解されているなら直しようがあるんですがね。言う事ききゃあしないんですよ。」
「嗚呼」


ため息を付かれても、何も思わない。子が出たらちゃんとした儀式をしようと言う話も出ているくらいだ。子供の子育てがある程度ひと段落したら本格的に仕事にとりかかる。とは言っても各場所で仕事の種類が違う。


「そういや仕事の件は聞いたか?」
『嗚呼聞いてる。私本の管轄者だってね。』
「まぁ当然と言ったら当然でしょうね。あの位置は全王様の居られる場所に近しいですし。」

書籍管理を任されたのだ。とは言っても前世という程の長さは生きていないが、前の世界では本の…いや司書さんになんて考えてもなかった。後日にはなるが、各色を持った装飾品も身に着けることになっている。破壊神の印である耳飾りに近いものだ。一応首もしくは腕にという話が出ており、それで即「ヘレス様とお揃い出来ちゃう…?」等と発言した都結の言葉により、一部の人間が死に悶えたというどうでもいい話はある。

因みに各腹心達は殆どが全王宮に位置している。が、この面子らは全員各惑星が決まっている。全王宮を中心としてグルグルと遠回りに回る特別惑星があり、其処に全員一組ずつ配属されることになっている。因みに各宇宙の間にある惑星の管轄は一組が二つ分面倒をみる用になっていた。

勿論都結は第八と第九の枠を。悟空は第七と第六の枠を管轄する為、その枠に居る天使らとは特に綿密に対応することになる話も通達が来ている。

「随分と長い付き合いになるとは想定しなかったな。」
「貴方方が此方側に寝返って頂いて此方もかなり助かりますよ。」
「言い方は止してくれ。こっちも色々粗相して滅入ってるんだ。」
「我々の組は元々いい子達ばかりでしたから。」
「其処ら辺は彼女を見たらお察ししましたので其処迄気にしてませんでしたよ。」
『あ、そう言えば私が拉致られそうになった時さ、なんで殺さなかったの?』

以前温泉に遊びに行った話を掘り返す。ついでだ次いで。そう思って確かに、とローズがコルンを見た。それに嗚呼とコルンが都結に向かってはっきり切り捨てた。

「そりゃあ命令されてませんし。貴方の奪還以外毛頭計画は無かったですよ。」
「あの気で???????」
「それを言ったら貴方方もでしょう。そこそこ楽しめて楽しかったですよ。」
「やっぱり天使は規格外だな。」
『お前らも充分規格外だからな??????』

誰が対等に撃ちあえるで規格外ではないと断言出来てるのだろうか。ふざけないで欲しい。確かに都結も割と出来る方だが、だとしても瞬間火力である。一時期記していた某華樹神ならぬ華樹王ですら、瞬間火力は高いが通常時割と出来なくて悟空のスーパーサイヤ人ゴットを軽く超えるかどうか程度。

都結の戦闘はそんなところではない。普通に其処ら辺に生きている人間に近い程だった。まぁ瞬間火力は割と大神官と打ち合える程度なので、華樹王様よりかは下には位置するだろうけれども…だとしても、である。普通に強い。お前も人のことを言えた口ではないことは確かである。

「そう言えば惑星はお気に召しましたか?」
「嗚呼、一応見て来たが充分過ぎたな。惑星一つ丸々貰えるとは想定外だった。」
「破壊神惑星とほぼ同じ広さですからね。」
『私行ってない。』
「貴方は惑星を保持しなくても良いですからね。ほぼカモフラージュですよ。」
『え』

そう、ダミー惑星を持ってもいいのでは?という案が出て、実は二つ程惑星は存在しているようでしていないのだ。因みに都結&アゲートの組である記録官レコードキーパーとアメリ&白鳥の救護士ヒーラーサインは別になっているし、なんなら全王宮に入っている。全王様が寝る場が北側に対して新たに二つある。西側が都結&アゲート組で、南側がアメリ&白鳥の部屋になっている。因みに言うが、大神官の位置は東側である。付き人はつきっきりの為、全王様と同じ北側に近い処にあるらしい。

「全王宮の方が圧倒的に安全ですからね。あの地域はそんじゃそこらの人間が迷い込むなんてことはない。余程の手慣れでないと近づけない様になっているんですよ。」
『嗚呼、何もちょっと行ったら見えるとかないんですか。』
「そうだったら今頃偉いことになってますよ。」

まぁそれもそうか。

「今度腹心会議もしなきゃいけないくらいだからな。」
『え』
「お前も参加しろよ。とは言ってもそいつが出てからにはなるだろうが。」
『だって〜出たくないね〜?』
「仕事しろ仕事を。」
「一応仕事する子だとお聞きしてるんですがね…如何せん何もしなくて。」
『手は動かしてるよ手くらいは。』
「絵を描く程度ですがね。」

本当に絵描きとかで飯を食えるのでは、という域にまで到達している都結だが、どうやらこれ以上話は作らないのだとかなんとか。因みに華を身に纏う神々以外にも実は話が出ていて…?

『神々の悪い処を封印していたのをひょんなことから封印解いちゃったお惚けドタバタコメディー劇場の主人公とか、天使の生まれ変わりが人間と出会って人間嫌いな天使が人間を好きになる話とか。物語の中にどっぷり飛び込み時を止めて息を忘れた最中に出会った時間のお話とかね。』
「割と面白そうな話を持ち出さないで下さい。」
『でも七名くらいで止めるかなぁ。』
「へぇ決めてるんだ。」

うん。一応ね。

『ま、どうなるかは分からないけどね。流石にこんだけ長い時間生きるんだから、多少の趣味くらい許容して貰いたいもんですが。』
「貴方の場合多少の趣味に留まらないから口を出してるんですよ。多少の趣味に留まらないから。」

まぁ都結の力を使えば容易に別世界を作り出せてしまう以上、早々看過出来ないのはお察しな話である。







泡沫の白昼夢


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