カーテンコールはくれてやる2


それからそれから?それからそれから。

前回のあらすじ。

赤子産んでちゃんと起きたよ〜!



『いや、コレ駄目でしょ。』
「なんでだ。」
『其処の区画どう考えても廃れるだろ。』

現在はあれから無事体調が良くなり、赤子を産んで三か月程度が過ぎ去った後のこと。外に出ても大丈夫だし、人にあっても良さそうなので。後何故か赤子の成長が劇的過ぎて笑えない。何故生後一か月でハイハイ卒業しなきゃならんのだ。天使って成長速度も限界突破してんの?何なの馬鹿なの死んじゃうの?

「死んだら叩き起こしますからね。」
『死んでるんだよな〜起きねぇんだよな〜〜〜』

そう笑って話を逸らす都結。現在会議中である。それも先日言っていた腹心会議である。初めましての自己紹介をしている。一応全破壊神や界王神そして天使も出席した状態で、だ。楽にして良いと言った長に、都結もちゃっかり胡坐をかいて見ていた。資料が滅茶苦茶だったからだ。

『まぁ百歩譲って第八と第九は管轄すんのは良いですよ。ええええ、ええですよ。悟空もウイスさんやヴァドスさんと交流あるからやりやすいでしょうし。』
「お、おう」
『だとしてもおま、ちょ、シトリンお前どう考えても第三と第四だけはやめとけ!!!!』
「何故ですか。」
『頼むから。マジで頼むほんとに。マジで。今この場で頭下げてやろうか。』
「土下座で」
「これ!!!」
『よしやるか。』
「やらないで下さい!!!!!」

そう止めにすぐ入る天使らに都結も笑うしかない。キャッキャと笑っていた子供を抱き直しよしよしと笑う。抱き上げさせたコルンの顔が歪む。子供が頬を掴んだからだ。嫌そうな顔に全力で笑った都結とサワアの頭に赤いたんこぶがちらほら見えるのは恐らく気のせいではないことだろう。笑うからほら…そうなる……


「…それで、だとしても誰が管轄するんです。」
『アプリコット。』
「何」
『お前ら第三と第四区画。通信系だと機械が特化してる第三と組んだ方が良いし、ぶっちゃけこの場で断言するけど正直第四程切れ者の指揮いない。』
「ほお、買ってくれますね。」
『ただの勘』
「だああああっ」

そうだと思ってましたよええええ。そう遠い目で嘆くコニックに、どんまいと非力ながらも声を掛けるクカテル。もう可哀想で見てられないものである。

『正直ルーシーが第十一と第十二の管轄。二つ共妨害やら補助サポート特化型だからな。』
「十一は分からんこともないが十二もか?攻撃特化に見えるが。」
『いーーーや、案外そう言うのに見せかけた補助特化に近いと思ってる。』
「おお。マティーヌお前言ったのか?」
「いいえ、一言たりとも。それどころか彼女に破壊神様らの情報は一つたりともお教えしていませんよ。」
「は?」

そう、都結の独断と偏見で見たもので、の採用である。とは言ってもこれが案外良い方向に向く。

第一と第二の管轄はミーティア&アンドラーシュが担当することになった。理由は単に最初から居る神々であるアンドラーシュと温厚なミーティアの相性がいいからだ。第三と第四は先程伝えた通り、アプリコット&シトリンが任されることになった。本人らは勿論周りもだが第十と、と言った処でん?と声が出た。

「おい、普通に順序間違ってるだろ。これズレてるぞ。」
『ん?嗚呼ほんとだ。でもいっか。』
「よくねぇだろ。」
『第三と第四は組みたい…し。』
「ならオラが第六と第五を見たら良い話じゃねぇのか?」
「別にお前が構わないならいいが、第七とはほぼ無縁になるぞ。」

そう言ったのはベジータだ。一応今回の会議には破壊神候補生でも確定になる子しか出ていない。そう、ビルスはほぼ引退に近い状態だった。理由はベジータと言う意味もあるが、単純にそろそろ限界が近いというのもあったのだそう。残念だ。今度はネコちゃん飼いたいなとか思っていたが、普通にお断り頂いている。残念である。

「まぁずっと会えないっちゅーわけでもねぇんだろ?なぁ都結!」
「都結”様”とお呼びなさい都結様と。」
『まぁいいってアレ直らないから無理だよコルン様。』
「サラッと貶されてるがお前良いのか。」
「まぁ良いんじぇねぇのか?」

相手が相手ならこっちもこっち、なのだろうか。まぁ其処ら辺は本当に考えるとキリがないので流すことにしよう。となれば故郷にもなり得る第九と第八の間は見れないことになりそうだと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。場所の位置自体は第九と第八の間にあるところと、第八と第七の間なので。実質三つの宇宙と関りを持つという話をしたら嗚呼と何名かが納得をしてくれた。

「でしたら私達は一応管轄的には第五と第六ですが、一応範囲は第七から第五の間を、ということですね。」
『そういうことですね!』
「まぁそれでしたら…」
「じゃあ俺達は第九から第十一の組と仲良しすればいいってことか。」
『そうだね。仲良しさんしといて頂けると助かるます。』
「な、なかよして…」



腹心:付き人
悟空:メルス=戦闘士バトルベアラー:赤色:戦闘・妨害:管轄区域「第五〜第七」
都結:アゲート=記録官レコードキーパー:青色:記録係り・妨害・補助:管轄区域「第七〜第九」
ルーシー:アメシスト=封紋士ウォードメイカー:紫色:妨害・結界・補助:管轄区域「第十一〜第一」
アプリコット:シトリン=通達官アセンブラ:黄色:支援・通信:管轄区域「第三〜第五」
ミーティア:アンドラーシュ=観識官トラッカー:緑色:偵察・索敵・感知:管轄区域「第一〜第三」
アメリ:白鳥=救護士ヒーラーサイン:白色:回復・支援:管轄区域「第九〜第十一」


「一つ良いか」
『どうぞ?』
「そう言えば腹心の命はどうなるんだ。」
「あ、確かに…界王神と破壊神は何方かが死ねば両方とも死亡しますし、天使も停止状態になりますよね?」
「ええ。ですがそれはあくまでも突発的な死亡によるもの。引退や自然死等は除外になります。」
『共倒れ式にしたいなら〜というか前はどうしてたんです?大神官様。』
「そうですねぇ…以前でしたら、腹心のどなたかの組みが一致していました。例えば悟空さんがベジータさんに殺されたとします。」
「ええオラベジータに殺されねぇぞ」
「なんだと?」

これ、と話が入れば静まる。それと同時に大神官が話を続ける。

「そうしますと付き人のメルスさんは停止。それと同時に繋がっている対の青である都結さんは消滅。」
「は!?!??!」
「並びに付き人に位置しているアゲートさんも続けて停止します。」
「嗚呼其処が繋がっていたのか…」
「赤は青。白は黄。紫は緑と対になり繋がっていました。」
『じゃあそのまま採用するか。』
「正気で言ってます????」

お父様、以前は何故廃れたのでしょう?
襲撃の件もお聞きしていますが…

「一番は精神的な負荷ですかね。」
「負荷?」
「ええ一部区画を維持するのが耐え切れなかったとお伺いしています。」
『じゃあ回そう。』
「は????」
『五億年周期に一つずつずらすか、もしくはシャッフルして決める。』
「それでしたらずらした方が宜しいかと。右になさいますか?それとも左?」
『時を逆回しで調整するって意味を含めて左。例えば第九から第七の管轄区域の神々は次の周期になれば第五から第七の区域に変更する。』
「じゃあそういう位置に置きましょうか。」

皆さんよろしいですね?そう言ったら拒否する者はこの場に居る訳がない。

『片方が惑星の管轄片方が全体の管轄が良いかなって。悟空は未知なる敵に会ってみたいでしょう?此処に居る神々とはまた違う種別の敵に出会い、戦えるんだよ?』
「…別にオラはそれでもいいけんど、それで本当に回るんか?」
「おお、意外だなお前からそんな意見が出るとは。だが僕も同じ意見だ。好きをやらせて回る話ではないぞ。」
『其処ら辺互いに協力すればいい。一応言っとくけど…』


私、腹心きみらが裏切る、なんて。


『【想像していないからな?】』
「っ、」
『【その身に足りなくなる程の情を与えてやるつもりだが】』


大丈夫、だもんな?


そう言った都結に、先陣を切ったのは勿論だとルーシーが答えた。


「我々は腹心。主きは統べる者ただお二方のみ。」
『ね?』
「ねじゃないですよねじゃ。圧ですよもう言わせて…向こうでパワハラと言われてもおかしくないですからね。」
『待ってそれ駄目。健全なお仕事しよーぜこんちくしょう。』
「誰ですかあの言葉を教えてやった輩は。」
「ちょっと知らないな〜(思い当たる節は幾つかあるが…)」

言わない方が吉というのもある。



「では私からも一つよろしいでしょうか?」
『はいどうぞモヒイトさん。』
「この場合貴方方腹心は何方の位置に立っているのでしょうか?」
『…と、言うと?』
「”全宇宙こちら側”なのか”各宇宙むこう側”なのか、です。」

胡坐をかく位置をずらす。見下ろしてくる目が少々怖さを感じる。それは都結の発言次第で天地がひっくり返ることになるからだ。もしも都結が後者を選んだ場合。恐らく今この場で天使がその記憶を書き換える程の力をそっと使ってでも入れ替えてくることだろう。

何だかんだ言って都結は既に”此方側”の人間ではあるのだ。誰が敵対側の人間になれといった。野球初心者で気付いたら敵側の選手に寝返っている人間とは違う域なのに。似たようなことだときっと都結は言ってのけるだろうし、それにため息を吐いて話を流さずを得ない状態の天使らが呆れてため息を吐くしかない現状に困り果てることなのは目に見えていた。

けど。

『まぁ気持ちは”各宇宙むこう側”でも良いんじゃあないんですか、』

ねぇ?

そう言って振り返る都結。背後には、というか横には既に杖が添えられていた。何時でも、という合図に、もう呆れて鼻で笑ってしまえてくるレベルだ。其処迄この身体が心が魂が欲しいのか。皆そうやって何を得ようとしている。この身体の奥底にある者を、何故必要視する。誰もが望まなかった結末を。私は今も尚此処で燻って生きるしか出来ない無能なガラクタをも、


守り切れずにただ傍観している無様な人間の端くれになり果てているというのに。


「…ま、出来れば前者だと良い切って頂きたかったですが、まぁ逆にこれはこれでいいかもしれませんね。」
「と、言うと?」
「考えても見て下さい。この子、未だに我々とは”違う”と言い切ってるも等しいのですよ?」
『ん?』
「ぶっ」

待ってと笑い出す天使らに、周りも困惑する。いやなに事と周りを見る都結だが、直ぐに杖を構えていた大神官が補足を入れる。

「貴方は今も尚人間だと言い切っているのですよ。」
『いやそうでしょうが??何を仰るってか何故笑う。』
「いやいや、これが笑わないでっくくくく」
「分からない憐れで元気なお花畑脳内メイドさんにご報告。」
『なんだよ付き人風情が。』
「あーそんなこというならいーーーわなーーーー」
『ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん』

そっぽを向いて逃げようとした彼の腰ごとガッツリ掴んでしまう。猫が伸びたみたいにぶらーんと垂れ下がるのはもう見ていられない姿だ。これが腹心のそれも長の長とは面が潰れて書き消えているのではと思える始末である。もう見ていられない何度でも言えよう。見ていられない風貌であるのだ。

「はぁ…お前その状態でプライドが高いつってんだよ。」
『んあ?????』
「だ〜から、つまりだな?天使を望んで落ちた場所は天使らに会える場所だろう?」
『おう。皆一緒だしな。』
「つまり、だ。天使とほぼ同じ位置なんだよ。」
『???????????????????????』
「嗚呼駄目ですね。もっと分かりやすく。」

染まっちゃったんですよ?

「もう、望んでも其処には戻れない。」

そうにまりと微笑んだ大神官に、ぐっと止まる。これで照れられても困る話だ。ちゃちゃはやめて下さい仕事中ですよと言ったコルンにそんなことはしていないと大神官が答える。意外とこの二人喧嘩が早い。昔からこうなのかとサワアに聞けば話を逸らされたので恐らく当たりなのだろう。割と素直に聞き入れるは聞き入れるが、互いにプライドがある。故にぶち当たることもあるのだそう。因みに毎回とはいかないが、割と高確率で大神官が折れてやってる。まぁ偶にその逆もあるのだが…?


「それで、片方はどうなさるのですか?」
『ん?嗚呼、ひとまず付き人が惑星の管理。腹心が本来の仕事の管理かな、と。』
「では都結さんはひとまず此処の生活に慣らすところから、でしょうか。」
『そうなるんじゃないんですかね〜〜〜』
「オラはどうすればいい?」
『…ひとまずウイスさんと真正面で勝ったら次行こうか。』

コルン様と。
私と!?

「ちょ、聞き捨てならない話ですね。なんで私がその…悟空さんの相手をしなければならないのですか。」
『天使も割とプライドズタボロにげふんげふん。』
「言ってます言ってます。」
『まぁ、もう少し柔らかくなったらいっかなって!!!』
「貴方も大概なんですがね」

まぁ…良いでしょう。付き合っても。
おや

「意外ですね。お兄様のことですからてっきり拒絶するかと思っていたのですが。」
「考えてもみてください。ウイスさん。この方がそんな稚拙なゲームを差し出してくるとお思いで?」
『ん?』
「嗚呼成程。我々は勿論のこと、悟空さんや全王様らをも喜ばせる画期的なゲームを思いついてくれると。」
『わあハードルがどんどんあがってく〜〜〜』
「喧嘩を売った貴方が悪いですね。」

そう言った大神官にたすけち〜と呼ぶが、首を横に振られてしまった。振られてしまっては仕方がない話である。

因みにではあるが、この後ルーシーやアメリらとも模擬戦を行ったりしていた。都結はその間、ずっと指揮をとっては止まってを繰り返す。ソレを見て何をしているのだろう?と思っていた界王神らだったが、あまり見ない方が良いかと、と言った天使らに直後ではあった。

「嗚呼」

皆居るから、というのもあり、ほぼ全員分の模倣を作って遊んでいたのだ。見よう見まねで、周りに居る子を見ては模倣を作り、自分の身体の動きに合せて遊んでいる。かわい〜と言って遊び続けるので、いい加減になさいとコルンに叱られて綺麗に消え去られた。









泡沫の白昼夢


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