立ち直る気配が無い





それから月日は流れ、とある日。
大神官らと通信も共有され、殆ど天使の杖と変わらない
ほぼ万能杖を持って、メルは大神官を呼び出していた。

「外にですか?」
『はい…!いい加減私も皆さんのお手伝いしないまま
このまま引きこもり続けるのも悪いですし。』
「ふむ…別に貴方の仕事的には
こっちが正式ですが…まぁ良いでしょう。
ついでに私の業務を見に来ますか?」

お願いしますと言うメルに、ではと後ろに居た第1の者達を下げさせる。
色々考えていたのを相談して正解だった。本当にありがとう。本当に。
お辞儀をするメルに対してこれしきのことと頭を下げて激励程ではないが
頑張れと声を掛ける様に声をかけてから消える二人を見届けた後、
メルは大神官に連れられて扉を開けた先を見る。

「…どうしました?」
『あ、いや、その…』
「…手を。」

そういやこっちに行くのは身体の具合が悪い時だったり
余りよろしいことが無かったなと今更怖気づいてしまったのだ。
もどもどするメルにそっと手を出した大神官に手を前に出す。
こうしたら足を付いて歩くことは出来る。出来るのだが…

『あ、あの』
「なんです?」
『私一人でも歩けますよ?』
「そんな不安定な状態で?」
『うぐ…』
「気が余り上手く使えない状態で手放すことはしませんよ。
貴方は場所に緊張する子ですからね。
ある程度慣れたら手くらいは離します。」
『手くらいは???????』
「おや、う抱かれて歩かれたいと?それは失礼。」
『待って待って違います違いますすいませんすいません
そんなこといってないですないですってば!!!!』

吹き出す様に笑う大神官に、もおおとメルは杖をぶんぶんと振る。
先程から杖をずっと出しているが、収納を忘れて居るとは言えないはず。

「そんなにその杖が気に入ったんですか?」
『あっ分かっちゃいます?いや持つ感じが凄い気持ちよくて〜!
あとなんか強くなっちゃった感じというかううん、いやいいか!』
「おや隠しちゃうんですか。」
『え〜〜?凄い照れちゃう話ですが、いいんですかあ?』
「私を照れさせるとは良い度胸ですねぇ?試しに言ってごらんなさい?」

そうにやりと笑う大神官にえっとねとメルは素直に言う。

『メルもスッピー達みたいに天使の杖持ったみたいで
皆と同じ位置で隣に立てた感じがしてね?
今とっても楽しいのと、あと嬉しい!!』
「……。」
『だからね?もっとも〜っと杖にも慣れて、
沢山出来る様になって、いつかいつかでいいからさ?
皆を助けられるように、隣で堂々と居れたら、
そんな強い人になれたらいいなぁって!!
…あれ?スッピー。どうかしたの?』
「嗚呼いえ、なんでもありませんよ?」
『あっ待って今ひょっとして照れてた?ねぇねぇ照れてた?』
「照れていませんよ。」
『ねぇ絶対照れたって。』
「だから照れていませんって。」

笑って杖でおちょくるメルに対して
大神官はおやめなさいと声を掛ける。

こうやって隣で歩いていることが
既に嬉しいと思っていることすら
伝わってくるのを彼女は分かっているのだろうか?

何処までも澄み渡っていて、他の人間とは明らか違う存在。
そんな彼女は下界の人間すらも助けてしまいそうで、
怖いというのを知らないのだろう。

彼女も中立に位置するであろう存在なのに。
攻撃をしてもいいというのは己の身を守る為というものだろう。

まぁそうさせるつもりはさらさらない。
彼女が自分から戦いに動くなんてことは今後二度とない。
そうすることが万が一あったとしても策は講じているというもの。

過保護に育ててどうなると言うが、
逆に自分の命が彼女に入っているとして
本当にそう言い切れるのだろうか?

「…貴方はずっと日向で笑って居ればそれでいいのですから。」
『すっぴー?』
「此方が私の良く仕事している処ですよ。」
『わ〜〜〜!!あれ、なんか見覚えが。』
「貴方が良く遊びに来ていましたからね。
ちなみに貴方が勉強していたものも
今はちゃんと保管していますよ。」
『えっわっ、見覚えない。』
「ふふ、あれから随分と時間が経ちましたのでね。」

きっと文字も違う形に変わっているだろう。
また仕事内容も教えてやろうと言う大神官が動き出す。
どうやらまた違う場所に行くらしい。

「此方が会議室です。時々此方にもいますので。」
『はわ…あっ大神官様』
「なんです?」
『子供っているんですか?』
「…今は創っていませんね。色々ありましたし、
何人かいますがこれ以上作るつもりは今の所ありません。」

補填も考えていませんが。次の子達としても
一番下は貴方も会っていない子です。

「一応言っておきますが会わせるつもりはありませんし、
その子達にもきつく言っていますからね。」
『えっまたなんで…』
「貴方の事は我々天使ら、いや神々の中でも
TOPシークレットなんですよ、エフェメラル。
貴方は現在大神官である私の命だけでなく
全王様の命までつながっているのですからね。」
『うう、窮屈…一人だけなんて駄目?』
「…だとしても貴方の華は願いが叶うものです。
今は殆ど効力がないでしょうが、
貴方が力をちょっとでも入れたら
元に戻ることは間違いありません。」

それに、こんなに抑制してもこの子は生き延びているのだ。
サワアが元の記憶を取り戻す様に、原初に戻る可能性だって充分在り得る。
それこそが大神官にとって一番の悩みの種になっていたものだった。

下手したらこの子一人の命になった瞬間、原初に戻るのではないかと思っていたのだ。
華樹神が本来司るその位置に、彼女が成り立てばこの世界の均衡が崩壊するのは間違いない。

もうチートとか言っていられない力を持つことになるのだ。
流石に中立を持つ此方としては看過出来ない問題にもなってくる。

そうならないのが命で済むくらいならば、
どうとでもなるというもの。

ましてや気を余り多く持てない以上、
余計に彼女と近しい状態に居なければいけない。

『あれ?此処は?』
「元々華樹神がこっちで休息をとっていた場所です。」

とある場所に手をかざして長い廊下を下に降りていけば
白い空間が姿を現したではないか。
それに気を与えて差し上げなさいと言う大神官に
メルはそのまま手を前に出してその樹に手を触れる。

『ううううおおおおおおおおお!?!?!?!?』
「やはり貴方は華樹神ですね。あの地と同じ形になりました。」
『えっ此処華樹神以外だとこうならないの?』
「ええ。ある意味貴方の地位は嘘などではないという証拠になります。」

一応言っておきますが、
もういないあの者にも此処に連れてきています。
勿論子供達も一応念のためね。
なっているとこっちも対応を変えてしまわねばならないので。

「此方にいるくらいなら手を離すことは可能です。
具合が悪くて向こうにも戻れない時は
此方でお休みして頂けると幸いです。」
『なんなら此処で仕事すると言うのは?』
「まぁ貴方が良ければ。資料も上にありますし、
近いので此方でも構いませんよ?」

膝の上に乗ってくれるのを楽しみにしていましたが。
うっ…そ、それはまたこんど。

「ふふ、楽しみにしておきましょう。それなら増設しましょうか。」
『殆ど華樹神の居る場所と変わらないですね。』

中央に華樹があり、その手前は廊下になっている。
各部屋には扉がついており、其処から移動が出来るようだ。
とは言っても向こうよりはかなり狭い状態。余り多くは入れられない。

「あとはこっちへ。」
『こっち??』



『あ〜〜〜!!!全王様だぁ〜〜〜〜!!!』
「めるーーー!!!」
「エフェメラルだあ〜〜〜!!!!」
『きゃ〜〜かんわいい〜〜〜!!!』

手を離してそのまま華を使って空に上がって彼らを抱きしめてやる。
嗚呼可愛い此処が天国か。素晴らし過ぎんだろ。全王様が可愛い。もう無理。尊い。
きゃっきゃと笑って居る二人を胸元に埋めて堪能する。絶対私悪い奴だろ。

「全王様お待たせしましてすみません。」
「いーのいーの」
「メル元気になった?」
「正確にはまだ不調ですが、順調に元気になられておられていますよ。」
『えっそうなの。』
「貴方の場合精神よりも肉体の方ですがね。」
「えー…大神官でも治せないの〜?」
「すみません、こればかりは理の皆さまからもお願いを貰って居まして。」

どうやら話を聞くに、理ですら不可能と言われているらしい。
そりゃあ大神官レベルでも無理だろうな。位置は向こうの方が上。
理ですら不可能ならば無理なもんは無理だろう。

「まぁ日常生活には支障は来たしませんし、今の所は大丈夫でしょう。」
「ならいいか〜ねぇねぇ何して遊ぶ〜?」
『えっこのままで遊んでいいのか私。』
「構わないでしょう?何でしたら座ります?」
『お兄さんお膝の上に座らせるの好きですね!?!?』
「ふふふ、貴方のが移ったもので。」

感染性でしたか!?

『いやでも流石に全王様の前で座って何かするだなんてそんな』
「しないの?」
『あっはいしますしますさせて下さい嬉しいなあ?!?!?』

流石にリアル全王様の出来ないのは圧が酷い。苦しい。
あれ私一応同じ位置なんだよね!?おかしいなあ!??!
大神官が座るところにそっと腰を下ろす。

壊れない?ねぇ壊れないよね?私重くない?

「軽いですし軽すぎて少々心配になるレベルですよ?」
『私の事本当に顔で見て言ってるんだよね?ねぇほんと?』
「ふふふ、さて全王様今日はどのようなお遊びをなさりますか?」
「メルが決めていいーよ」
「いーよー」
『え゛んなこと言われてもどうしようかな…座っていて尚且つ簡単で…あっ』
「何か思いつきましたか?」
『…ハイ&ローならいけるかな。』
「なにそれー」

大神官様トランプはご存知です?
いいえ。
わあぉ

『あれ私出せるかなぁトランプ〜〜う〜んトランプトランプトランプトランプ』

そんなトパーストパーズみたいな言い方しなくても。
あれそれはポマードポマードでは。

そう言っているうちに杖からボトリとトランプカードが出現した。
うわあ本当にコレなんでもありだな。手からやるよりも杖の方がやりやすい。
多分自分の手は人間だから絶対物が出ないってなんか自制が効いているんだろうな。

杖だと魔法が使える感じがして想像が直接行き届きやすいんだろう。
そう割と正解なことを思いつつメルは
杖をふわりと浮かばせて消させてトランプを手の中に開いてみる。
うん、普通の割と一般的な赤と黒のトランプカードだな。

「なにこれー」
『人間のお遊びです。これはほんの一部のゲームになります。
基本的には一人から大勢で遊べるものですが、大体二人から四人程度で遊ぶのが楽しいですよ。』

遊び方は種類豊富で私が知っているのでも数えていませんが10種類は出てきますね。
それ程あるのですか。

「このような紙切れでどうやってお遊びに?」
『付き人さんも良ければ見ていて下さい。今からするのはとても簡単。
トランプを手に取って額に起きます。
相手より数字が大きいか小さいかを予想するゲームです。
こっちの全王様このカードを額の上に置いておいてくださいね。
誰にも見せちゃ駄目ですよ〜』
「わかったのね〜〜!!」

これは一対一ではなく大勢でやっても楽しいものだ。
今度宴会とか何かあればやってみるのもありだなとふとメルは思っていた。

『試しに私がしましょうか。はい、では皆さん当てて下さい。
大きいハイアンド小さいロー。』
「ハイハイ!」
『付き人さんは?』
「ハイで。」
『大神官様は?』
「そうですね…では私はローで。メルさんは?」
『っ!!驚いた私もローだと思って。』

正解はと手札を開く。

『うっっっわ、こっっわ。』
「なになに〜〜どっちが勝ち〜?」
『……ロー。私達の勝ちですね。』

全王様の手にあるのはスペードの4
対して私の手にあるのはダイヤの8だったのだ。

『このカードは1から13まで4種類のマークがついた紙です。
呼び名は1から順番にエース、デュース、トレイ、ケイト
シンク、サイス、セブン、エイト、ナイン、テン、ジャック
クイーン、キングです。』
「ほぉ、名前も違うのですか。」
『この赤色はハート、オレンジ色はダイヤ。
緑色はクローバー、青色はスペードと呼ばれています。』
「おや、これは?」
『そっちはジョーカーです。ゲームの役割によって大きく変化します。
それが切り札にもなったり、お邪魔虫の役割にも変化しますからね。』
「奥が深いものですねえ。」
『これ一つで結構な遊びになります。
知能も考え方も変わるので結構教育にはお勧めかもですね。』
「是非ともご教授願いたいところですね。」

興味が出た大神官にそれではとメルが提案する。

『一度アストランティアに遊びに行っても構いませんか?
ティーナらにトランプゲームの話をして情報のすり合わせを行いたいので。』
「わかりました。なんでしたら今からでも構いませんよ?
丁度付き添いも到着しましたし。」
『ん?付き添い?ってウイスさんにビルス様だ!!!』
「おや、これは面白いことをなさられておられるようで。」
『えへへ…お膝の上からこんにちわ。』

ええこんにちは。お元気そうで何よりです。
そういうウイスが杖をそっと消してメルを縦に抱いてみせる。
それにはメルも恥じらいなどしてはいけないと暗示させて手を伸ばし身を委ねた。

「惑星アストランティアに向かわれたい様子ですので、ウイスさん頼みましたよ?」
「ええ、畏まりました。それではいきましょうか。」
『えっそっち?あれあっちじゃ』
「ついでにお外から遠回り、ということで。」

ニコリと笑うウイスに、大神官の方に目を向けた。
ニコリと笑われて、目を輝かせる。



++++++++++


『わあああああお外だあああ!!!!』
「あまり動かないで下さいね?」
『あっはい!!!』

ぐっと固まるメルに、其処迄しなくていいですよとウイスがクスクスと笑う。

「それにしても随分親しいのですねえ?大神官様いえお父様とは。」
『まぁ風呂から添い寝から何から何までくっついてたからねぇ〜〜。』
「なっ!!!!」
「ビルス様?余りはしたないことはお考えならないように。」
『はし?』
「メルさんは気になさらなくていいんですよ〜!
そんなことより、体調がよろしくなったようで良かったです。」
『そんな悪かったの私…』
「ええ。此方に戻って来た時は死んでいるも同然くらいでしたから。」

そういえば余り記憶がないな。
ドタバタしていて頭も碌に追い付いていなかったし、
まぁあれ程血を流している上に
魂も外に出ていたから仕方がないというもの。

幸いなことに千年の呪いは綺麗に溶け切り、
今は外に自由に出て良いことになっている。

悟空達が居なくなっているということに
気付いて泣いちゃったが、
その分お土産を腐る程貰っていて
その量に思わず吹き出して腹抱えて笑ってしまったが。

だって小さいお山くらいなら分かるけど
あの華樹神の土地一杯になる勢いで
物があふれかえるとは思わなかったんだもん。
いや多すぎだろ土産の域を超えとるし、
それをちゃんと保管していたウイスさん神様すぎやしないかおい。

「おほほほほ!それ程でも。
メルさんの事はそれはもう色んな方々からお願いされておりますので。
彼等からのお願いを省くなんて貴方に失礼極まりない行為でしたし。」

本来はこんなことしませんが、特別枠でしたんですよ?

『はぇ…ありがとうほんとうにありがとう。』
「いえいえ。それにしてもメルさん
最近ちゃ〜んとお食事、摂られておりますか?」
『えっなんでまた』
「前に抱き上げた時よりかは軽い感じがするのですが…」
『…それは怖い話なのでコルンとサワアに黙ってもらえると。』
「おほほほほ、別に構いませんがどうせバレますよ?」
『うう…此処だけの話いくら食べても食べても
太らないシーズンに入ってしまわれていまして。』
「何だその全人類的に回す話は。」

流石のビルスでも突っ込むしかないというもの。
半泣きになりつつ事情を説明する。

『実は前から割と食べても太らなくて栄養が行き届かなくてですね。
その話はサワアらにバレてるので
時期が来たとバレたら量増やされるの怖くて怖くて怖くて。』
「嗚呼一応自主性だったんですね…それで食べたくないから黙ってると。」
『なんなら体調も割と悪いのはちょっと当たってるのかもしれない。』

気分悪いと顔を真っ青にさせて言うメルにぎょっとするビルスとウイス。
今どこだと言うビルスにもうすぐ着きますと言ってメルを抱きかかえ直し
少しスピードを上げて飛んで目的地に向かったのだった。


++++++++++

「うん、普通に乗り物酔いの勢いだね。」
「焦った…マジで本当に焦った……!!!!」

命に別状ないよと言う彼女の言葉にビルスはぐたりと倒れる様に脱力した。
ウイスもまた其処迄ではないが胸を撫でおろす。
これで何かあれば色々迷惑をかけることになるからだ。

「大方食べるのが嫌になって食も細くなってたんだろ。
外に出ない上に運動も程々しか出来ないといったらそうもなる。」
「分かってらしたんですね…」
「まぁね。それでこっちにわざわざ来るってことは何か用事か?」
「彼女が貴方方に用事だったようなんですが…」
「嗚呼成程、あれ程ばてていたら後で聞くしかないな。
小一時間寝かせていたらすぐに良くなるだろう。」
「と、言いたいところですけどね、多分無理でしょう。」
「フェル様、というと?」

クノフィリスがビルスらと話をしていると、
回復の華神であるフェルが話に入って来た。

「アレが来ました。例の日です。」
「アレ?」
「あ〜〜〜例の日か…マジか。今か。」
「今です。多分そのせいで酔いも回ったんだと。」
「例の日とは?」
「……あれこれ言っていいの?」
「寧ろ聞いちゃまずいやつなのそれ。」
「人間の女性が良くおこるものですよ。生理です生理。」
「嗚呼」

と言うウイスにビルスが首を傾げる。
ビルス様は男の子ですし知らなくて当然かとというウイスに
君もそうじゃないかとビルスが答える。

それにはウイスが笑って知識程はありますよと答え話を進める。

「それでは此方で暫くお休みに?」
「ついでだから薬も投与してみたいしな。
ただでさえ腹部を殴打されている痛みが緩和するか
酷くなるか薬を飲ませてみないと効果わからないし。」
「鬼みたいなことするね君達…」
「生理自体が鬼みたいな現象だからな。人によりけりで重さも変わる。」

悲しいことにメルは一度なれば立ち上がることすら
不可能なくらい重い日があるってところかな。
今回丁度それだったから今泣いてるんだよ。

へぇ〜〜〜女性って大変なんだね。

まぁねぇ。僕達も例外じゃあないからこういうのは網羅させてるんだが。
メルが効くかは話が別ってもんなんだよ。

「そんなことだから、一応保護者には連絡している。」
「保護者?」
「まぁ到着したようだけど。」
「お待たせしました。」
「いや逆に早いわ。誰が五分で到着しろと。」
「丁度大神官様にご報告の予定がありまして。」

そっちから飛んできたと。
ええ。
そりゃ早いわってかお前良く飛べたな。

「メルが勝手にそのまま繋げていたので。」
「あいつ…まぁいい、こっちだ。」
「我々はそのまま帰りましょうか。」
「そうだな。」

ウイスらはサワアにバトンタッチをして一度帰宅することに。