毒され続けたセレナード
『放して…!!!』
「嫌です。放せません。コルンさん。」
「…これは一体誰が願いました?もしかしなくてもお父様とか言いませんよね?」
「おや、分かるなら手伝って下さい。」
『この部屋殺す!!!マジで殺したいのに!!!
ねぇ巻き込むから放して!!!!すっぴい!!!!』
「ふふ、可愛らしいですねえ?巻きこみたくないから私に離れろと?」
ですがこの白い部屋で壊しても戻れないって分かっていて
何を今更抗うと言うのですか。そう言う大神官ことスピスに
メルがしゃーーーと猫の威嚇をする様に音を立てて言う。
思いっきり怒るのも無理はない。お題がお題であるのだから。
「コルンさんなんて書いてるのですか?私には日本語とやらは読めなくてですね。」
「…して、大神官様、いえお父様。貴方もお兄様同様日本語は読めないのですか?」
「私が言語を習得していないとでも?」
「……これ私が言っていいんですか?」
別に構いませんよ。どうせこれは最終的にするものでしたし。
そう言う大神官に深いため息を吐いた後、
殴られる覚悟でコルンは兄であるサワアに告げた。
4人で性行為をしなければ出られない部屋に閉じ込められたのだ。
「しかもコレ、規約が妙に華樹神じみてますよね…
もうこれ絶対呪いの部屋ではないですか。」
「名付けるなら華樹の呪い部屋ですかね?」
『しゃーーー』
「もう言語すら言わなくなってしまわれたではないですか…」
「はいはい、嫌かもしれませんが仕方がないですしやりますよ〜。」
『あああサワアああああ』
「私に助けを求めても無駄なことくらい分かっているでしょうに。」
あれよあれよと下を剥がされ暴れるメルに、はしたないと言うサワアだが
一体どっちがはしたないのか考えるのに困ったコルンがため息を吐いた。
まだ薬などを投与しないだけマシだと思った方が良いのか。
いや恥じらい的にはあったほうが良いか。どうでもいい、どうでもいいが。
「随分とお二人共乗り気ですね?」
「おや、そうです?」
「そう見えますかねえ?」
『コルン助けて!!この二人もう血が濃すぎるんだが!!!!』
「すみません、こればかりは助けられませんし、血が濃いのは仕方がないでしょう。」
だって誰から作られていると思うんですか。
いやそうだけど、そうメルは反対しつつも
腕はサワアに一つまとめにされてベットに倒されていた。
「触診しますね〜。ふむ、コルンさんのも上手く契りが成功されていますね。
サワアさんのは元からあったからこそというべきですか、無くても問題ないと。」
「まぁ此処まで好かれていたらねぇ?」
『しゃーーーーー』
「怒られてますよ???」
「照れ屋なんですよ。」
「怒られてるって分かってます????」
全く話を聞いてくれない。この二人。
そう冷や汗をかきながらも杖を置いて彼等の中に入る。
「先程何をなされていたんですか?」
「貴方達の契約が綺麗に発動しているか確かめる為に弄っていました。」
「…ほお?」
「そう怒らないで下さい。三期に入ると言うこともあって
儀式もまだしていませんでしたので。」
「儀式?何かするものがあったのですか?」
「本来はもう少し後でする予定だったんですがねぇ。
こうなったら勢いでするしかないでしょう。」
まぁ早くなっただけでよかったですよと言う
彼がブンと音を立ててその姿をあらわにする。
何時もの姿である方がもっとマシかもしれない
と思っていると此方の方が良いとと言って戻ってくれる。
いやそうじゃない。そうじゃあないんだ。
「まぁあの姿は貴方で言うところの二期に値しますし。
三期に入るということはこっちの方が良いんですからねえ。」
「あの話が全く見えないのですが」
「ああ本来全王様から産まれた私らは契りなんてものを作る前に
そもそも生まれているので力が繋がっているというものです。」
「繋げなくてもそもそも繋がっているから別に何もしなくて良い、と。」
「ええ。」
ですが、華樹神が入ってくれば話が大きく変わってくるのです。
そうちらりとメルの股に自分の身体を入れ込んで彼女が股を閉じない様にする。
「華樹神は元人間で、尚且つ下界の方から理に昇格する程の
知力や技量を兼ね備えるべき魂を持つ者らです。
そんな者達を放置するなんて通常避けたいというもの。」
「…待って下さい前の方達も似たようなことを?」
「まぁ儀式ですし。大神官であるこの私と、華樹神である貴方が。
繋がっていないなら繋げてしまわないと色々と力の作用が変わりますからね。」
『もう少し違う方法ないんですかね!!』
「ありません♡受け入れて下さいね♡」
『ああん酷い!!鬼!悪魔!』
「はいはい、後でお叱りは受けますので。」
何方がいいですか?という大神官に、サワアが此方の方をと指示を出す。
サワアとて本当は父親になど触れて貰いたくはないが、事情を知っているので
致し方がなくというものではある。
「安心して下さい。例えお父様の方が気持ちよかろうと
私が引き戻して差し上げますので。」
『あ、でも、んん!!』
「そっちよりも幼い頃から一緒に居た
私に犯されるのが恥ずかしくて死にそうらしいですよ?」
『言語化をするなこの馬鹿!!!!』
「ばっ!!!口を慎みなさい!!」
『スピスの馬鹿馬鹿あっ、ばっああ』
「コルンさん、構いません。慎ませるというものですよ。」
ここら辺ですよねえ?もう蕩けているではないですか。
そう微笑んで言う大神官に、
ぐちゃぐちゃになっていく思考にメルは首を横に振る。
上に手を繋いでいたサワアの手が緩む。
それもメルが喘いでその力が緩んだから。
シーツを掴んであんあんと喘いで、
下の熱を何とか発散させようと身体を動かしている。
「まぁ大体気持ちいい処は掴めたので安心して下さい。」
『ふあっ♡ああ♡ああらめ♡すき♡そこすきらろ♡』
「ほら、落ちてきた。」
『んん♡らめ♡さわ♡さわあ♡』
「気持ちよさそうですねえ?」
『きもち♡いい♡やあら♡いいろ♡さわあの♡が♡』
「ふふ、妬ける様な事を仰らないで下さい。
……これでも抑えてるんですから。」
ぐちゅぐちゅと音を立ててメルのいい処を探しては
トントンと突いてやる大神官に
メルがその度に身体を跳ねさせて喘いで止まらない。
「大分中も天使の状態になってますね。良い調子です。
確かにこれ程まで来て人間をと思えば
拒絶反応を示すのも頷けること。」
「まだ人間に戻ろうとしているんですか。」
「ええ。先程吐いてくれましたのでねぇ?」
『ひう♡ああ♡らめ♡やら♡』
「止めませんよ?止めたら折角可愛らしい貴方の思考も
此方では読めなくなるので。」
予想以上に此方が読めていないのも、
貴方が気付いて居ないでしょうが。
そう言う大神官の言葉を考えさせられる
時間すら作らせて貰えず、
その快楽に身を委ねてしまう事しかできない。
『やだ♡ほしく♡ほしくなっちゃ♡ああ♡』
「何が欲しいのですか?私があげられるものなら是非とも与えますが。」
『さわあ♡さわあがいいろ♡』
「すみません、後で嫌と言うほど差し上げますので、今は耐えて下さいね。」
『うう、っふふふふ、』
「おや、何がおかしいので?」
『いや、っふふ、きょひけ、まっ、拒否権ない…!!』
なんで拒否権無いのに聞くんですかと、笑いながら聞くメルに
だって聞いておかないと後で怒るの貴方でしょう?と大神官が答える。
「貴方聞いてないと本当に根に持ちますからね。」
『ねぇそれ人の事絶対言えませんよね?と言うかお兄さん分かってる?
お兄さんの子供犯してるみたいなもんなんだよ?ねぇ分かってる?』
「犯してるとは貴方が拒絶してしまえばの事ですよ?」
『まてまてまてまて、私が篭絡されると思ってるのか。』
「おや、私の為に。してくれないのですか?」
『うぐっ!!!!』
「はやいはやい、早過ぎますってメル。」
そんなストンと落とされないで下さい。
そう困った様に言うサワアにだって顔が駄目とメルが答える。
何だかんだ言って顔も姿も好きらしい。
それは嬉しい情報ですねえと大神官が答える。
「猶更篭絡しやすいというもの。」
『あっ♡ああ♡らめ♡いしき♡ああ♡』
「深く考えなくて良い。これは儀式です。」
『ぎしき?あっ♡こる♡ろと♡いっしょ?』
「ええ、コルンさんが貴方と付き人になる為に
契りを交わしたのと同じ様に。
私のも契りを交わさなければいけないのです。」
まぁコルンさんのは異例ですが、
本来私らはしなければいけませんでした。
そう言う彼に、なんだか神話のことを思い出す。
そういやあの神話たち、自分の身内と
色々とやりあっていた気がするんだが。
それと同じ行為ですと読んできたスピスが答える。
いや読むな読むな。読むでない。
「貴方が死ねば私が死ぬほどではないですし、
単純に貴方の力と私の力が共存するようにするだけです。
そうすれば気を扱うやり方も幾分かは落ち着くでしょう。」
まぁそうなれば完全に天使へと無事昇格することになりますが。
そんなことは遅かれ早かれそうなる予定でしたし。
仕方がないことですよねえ?
そう聞く大神官に、うん、うんとしか言えない。
気持ちいい処に当てられて、うんとしか言わせて来ないのが悪いのだ。
そうですよねとニコリ微笑んで答えてくれるが、悪魔でしかない。
あっまって、これ逃げないとまずいやつだ。
そう思っても身体が動くことなんて出来なくて、あれ?
『あえ?まっれ?なんれ…?』
「気付くのが遅すぎましたね?どうです?
気持ちが良くて腰が抜けているのは。」
『あ♡ああ♡らめ♡とめれ♡』
「させませんよ?貴方はもう、此方側の人間なのですから。」
輪を持つべき存在であるというのに、その輪をひたすら避けようとする。
それは貴方が一番在りたい場所になるというのに。
貴方が望むエーリンという子ですらも、その頭には輪を持つ。
見せていないだけで、輪を二つ、形は違えど持っているのだ。
「貴方はどのような輪を見せてくれるのでしょう?」
少なくとも蛍光灯だけはヤダ。そう思っても三角や四角、ひし形もいやだ。
ずっとぐるぐる回って廻って離れないだけの輪だけでいい。ずれていていい。
ずれたまま、離れられないのに、分かっているのに動き続けられるもの。
儚い泡が、重なったままで。それがいい。せめて、そうなるならば。それがいい。
「さて。大分ほぐれましたし、そろそろしましょうか。
サワアさん、コルンさん、貴方達二人は
彼女の手を片手ずつ握って頂けませんか?」
「わかりました。」
『ふぇ…?なに、して…』
「貴方がもう一人にならない様に、おまじないを掛けて差し上げるのですよ。」
「光栄なことですよ?エフェメラル。大神官様自らが動くのです。」
『こ、う、えい?いい、こと?』
「…ええ、いいこと、ですよ?」
そうサワアが耳元で囁いてやると、ぞくりと身体が何かを感じ取って跳ねる。
ちらりと見てコリっと音を立てる様に触ってみれば、ひぁんと甘い声が上がる。
「サワアさん?」
「すみません、触って欲しそうにしていたものでつい。」
『あ♡らめ♡さわららい、れ…』
「また戻ってきてください。…今度こそ、天使に。」
貴方が一番望んだ、その時間に。漸くなれるというのに。
ボロボロと涙を流す彼女の目じりにキスを落す。
違う、こんなもの、望んでいないと言うのだろう。
千年も長い時間過ごして、もう彼等も存在しない。
何処に行っても彼女が知る者などいないと言うのに。
一体何処に向かおうとしているのか。
此処で生きると笑って居ても、それでもその場所を望む。
過去になっている時間に、囚われて。
『やら♡ああ♡』
「本当に嫌ならやめますよ?」
「お父様…?」
『ふえ…?』
「貴方が選んで下さい。」
そう言ってずるりと入れていた物を外して聞くのだ。
頬に手を当てて、ニコリと微笑みその手もまた外れていく。
離れていく感覚に身体が動いて、すぐにベットに身体を下した。
違う、こっちに来たら駄目で、人間じゃなくなる。
もう本当に人間とはこの世限りで、今度こそ帰れなくなる。
でもどうして人間になりたかったんだっけ?
大事にしていた記憶が、何処にもない。怖い。怖い。
天使が良い、でも人間が良い、悪魔が、違う
何処の存在でも良いから、皆が幸せになんて思っていなかった。
本当は、何も力がない人間で在りたいのだ。
空も飛べない人間が、愛を一番知っているから。
愛を込めた花冠を、貴方に上げたくて、私は人間に触れたのだ。
あの日あの時、私は人間に声を掛けて貴方の愛に触れた。
今はもう、存在しないはずの貴方が知っている、人間に。
「貴方がもし人間になりたければ、
貴方が神になることは二度とないでしょう。」
「っな!!!」
「お父様!!」
「二人共黙ってなさい。これは我々の問題です。」
口出しなど無用と言う彼の目に、ぐっと口が閉じる。
流石に彼の反感は買いたくないのだ。
「そうなればサワアさんらの事は忘れます。
なんなら貴方は二度とこの子達に会うことなどない。
見る事すらないでしょうし、もし万が一そうなれば
私自らが貴方の記憶を消し去りに行きます。」
『…別世界に飛ぶことも?』
「神の権限を綺麗さっぱり無くすので無いですよ。
まぁこの場合ならば理の皆さんにも声を掛けねばなりませんが。」
『…うけいれたら、どう、なるの?』
「メル様…」
「…此処に今回である三期の契約を作ります。
この印は貴方が司る時にまた戻ってきますので安心なさい。」
エリンいいえ、ヴァイス様という
理の元に貴方も組み込まれてしまうのです。
そう言いながら子宮にあるコルンの印を
そっと撫でてやる大神官に酷いと声を出す。
そんなもの、選択肢が一つしかないではないか。
優しい時間が胸を締め付ける。
彼女らの約束を無視して、私だけ幸せになんてなりたくない。
どうせなら、皆一緒が良い。皆が笑って居られたらいい。
「…何処まで貴方は人を愛するのですかね。本当に。」
「お父様?」
「さて、どうします?嗚呼一応言っておきますが、天使になれば輪を持ちます。
状態等は諸々貴方が一番長く天使を司っていて分かっていると思いますが。」
戦闘行為は厳禁ですし、天使の掟にほぼ従って頂きます。
まぁその代わりと言ってはなんですが、
永遠に近しい命を与えられることでしょう。
儚い時間が永遠になんて、酷いくらいに
甘い囁きであることくらい、分かっているというのに。
「お願いくらい、ご自分で出来るでしょう?」
『〜〜〜っ、』
どうしよう。と言うのが本音だ。確かにサワアらとは長く居たい。
出来ればずっと居たいが、人間に戻れなくなるのは避けたい話。
今更思い出してしまったのが困ったことではあるのだが、
どうしてこうも人間に執着するかというと、遡ること数億年前。
初代であるあの時間に、人間を見つけて話しをしていたのだ。
その子はとてもいい子で、いい子で居られれば天使になれると言っていた。
勿論自分もその子が天使であればいいと思ってその子を上に上げさせたのだ。
まぁ、その子は後に自分の母になることにもなれば、
その子に何度も私は命を落としてしまうことになるのだが。
正義感のとにかく強い子だった。その子の約束を、私は守れなかった。
貴方が天使になるならば、私は人間になりましょう。
愛を捨てるくらいならば、その愛を私が受け取りましょう。
だから捨てても大丈夫だと、言ってやったのに。
私はその約束を捨てるも同然のことをしようとしているのだ。
出来れば手を伸ばしたい。でも、大神官はその彼女を殺したも同然の人間いや天使だ。
『…わ、わたしは』
「ええ」
居たい。居たいよ。傍に居たい。きっと此処が分岐点だ。
サワア達が居なくなるのも嫌だけど、
この関係を続ければきっと均衡は崩れる。
均衡を崩したくなければ
この手を取らない方が良い。
間違いなく良いと第六感の私が言うのだから
きっとそうなのだろう。
でも、私は何度だってこの場所に戻ってくる。
それは廻廊だったから?
華樹神になるからそうだったのではないのか?
では、もしそうだとして、
私が外れたら一体誰が此処に残る?
もう捨てられた終わった神様の亡骸を持っていて、一体何が起きる?
でも、理は必ずになる。
逃げても消えてもきっと戻る。
大神官は恐らく私が消えても
記憶を上手く綺麗に修正して戻させるだろう。
特に、理に成る時には。
まぁその間消し去ると言う手を
今作っているのだろうが。
嗚呼でも、ごめんなさい。ごめんなさい。
私は弱い人間だったから、天使か人間かと天秤にかけて。
揺れた場所に、メルは涙を零して謝った。
あの青い空の下に居た、優しい女性が、もう、見えなくなった。
『てんしに、なりたいの』
嗚呼言っちゃった。言って、しまっちゃった。
人生後悔が無いと言うが、今現在進行形で後悔している。
いやだいやだにんげんでいたい。
おねがい、ゆめなら、どうか、さめて。
どうか、おねがい。わるいゆめよ。
一体何処から夢なら、
私は楽になれると言うのだろうか?
『だ、から…メルの此処に、
すぴすの、印、つけてほしい、の。』
「…よくできました。そう言うならば、
付けてあげない訳にはいけませんね?」
頬にキスを落され、気の気配が強まっていく。嗚呼、もう、戻れない。
基盤の中に、組み込まれて行くのが感じられる。
心臓の音が、徐々に正常になっていく。
波なんて作らせない。
華樹神としては死んだも同然で、
まぁ元々絶滅しているようなものだから仕方がないか。
新しい時間に変わる気がする。
これ待って普通に凄い処に居る気がする。
「ええ、貴方が想っている通りです。
貴方は華樹神という力を持ちながら天使になる。
人間の知覚を知りつつも、
その身体が正式に天使へと変わる瞬間ですからね。」
「…人間が天使に」
「間違ってもコレが最初で最後ですよ。
まぁ、他の人間にこんなこと、するつもりありませんが。」
『ひう♡』
「気持ちいいですね?感じてます?此処。貴方の子宮ですよ?」
今から気を注ぎ続けるので耐えて下さいね?
そう言われて、何をと声が上がる前に身体がこわばる。
全身に廻ってくる気の量に身体が拒絶しかけたのだ。
耐えてという声と共に弄られる場所に悲鳴が上がる。
ぐちゃぐちゃになっていく。
思考が、止まることを知らない。
『ああ♡らめ♡なに♡これ♡♡』
「っく、もう少し力を抜いて貰いたいですが、出来ますか?」
『むい、むいらろ』
「はいはい、力を抜いて下さいねえ?メル。」
『ああああ♡♡♡らめらめらめいっちゃういっちゃうろ♡♡』
「いっても構いませんよ?」
それともいくのを手伝ってあげましょうか?
そう言ってサワアがメルの乳房を触りだしたのに身体が飛び跳ねた。
相変わらず敏感ですねという声なんて無視するしかない。
逆に締まって痛がるのは多分喧嘩を売っていると思いたい。
「っぐ…サワアさん?」
「ふふ、すみませんでも動いて貰えたら緩みますよ?」
『ああ♡♡すきい♡♡すきらろ♡♡』
「ほらね?」
「本当に綺麗にしていますね。助かりますよほんと。」
「ふふ、お褒めの言葉ありがとうございます。」
緩んだ間にトンと突いてやると、気を受取ってくれる。
胸元に光が凝縮され、樹木を持つ花が光を帯びて咲き誇りだす。
受け入れて、もっともっと、受け入れて下さい。
そう言い聞かせつつ、速度を上げてやると、
嬉しそうに眉を上げて気持ちよさそうにする。
涙はボロボロとこぼしているのは、生理的な涙か、それとも
「(人間に戻れないことへの、哀しみか)」
まぁいずれにせよ戻すつもりもありませんが。
奥に突いてやり、更に気を注いでやる。
その分花の咲き具合と同時に身体の感覚も変わってくる。
肌の色は天使らとは違い、人間の肌のまま。
でも、頭の後ろには無かった物が徐々に見え始めてきたのだ。
その姿には見ていたコルンとサワアも目を丸めて固まる。
「っな…!!」
「輪が…!」
「メルさん、もう少し頑張って下さい。あとちょっとです。」
『ふあ♡♡もっと?』
「ええ、もっと、です。」
子宮の奥にある気を探って、それを抱きしめる感覚を取る。
温かい、気が、その樹を想い出させてくれる。綺麗に、透き通った青を。
メルは受け止めながらそっと目を閉じて意識を手放した。