僕たちの誰も
前回のあらすじ
第10番目の華神、エリーゼ・レウィシアさんがお仲間入りになりました。
華神としては初の人間。その為武術などの
訓練が一人入って指導を行うことになった。
勿論各番号ということでレウィシアに付いたのはクスである。
額縁は次の日見に行けば張り紙が中央に貼られており、
日本語で〈通行止め〉〈立ち入り禁止〉〈移動不可〉の文字が赤い字で書かれ貼られていた上に
額縁の上からタイマー表示を確認したうえで、今回のミッションは達成したことを会議で明かす。
『ひとまず時間経過的には数を数えても8年程度かかるっぽい。』
「は、はちねん、ですか。」
『これみてくれる?』
そう言って指を鳴らして映し出された場所は10番目に位置する額縁の上にある数字だ。
「これは…」
『5つのコロンが間に入ってるんだけどって…嗚呼コルンのことじゃないからね?』
この2点が表示されてる方であって。
…分かっています、分かっていますから続きをどうぞ。
『これ数を数えてみたらどうも左から年月日の表示じゃないかな〜って思ってだね。』
「それでその数字からして大体8年程だと?」
『そういうこと。12番目から10番目に向かったのを仮定して、多分次は8番目に向かうんじゃないのかな〜っては踏んでる。』
「逆から一つ飛ばしに進んでいると?」
「ですが何を根拠にそれを申されておるのでしょう?」
『色々奴らも引っ掛かる言葉を言ってたしなあ。』
狂ったり、狂わなかったり、落ちたり、忘れたり。
『まるで時間経過の狂い見たいな話もしてるし、ほら私一応曲がりなりにも4代目の理じゃないですか。』
「…ええ、まぁ、じゃないですか、といいますか、そうなるはずといいますか。」
『4にまつわる数、天使の時間らを考慮して、こういう形になるのかなーって。』
そう言いながら数字をすらすらと書きだしていくメルだったが
ひとつ声を上げる言葉に嗚呼と納得する。
「あの、一日は24時間、という表記でお間違えないと?」
『ん?あ〜〜〜〜そこからか。良いよそこら辺も書いておくね。』
そういや各星で時間の流れも変わるんだよね?太陽とか中心を回る場所によって。
そりゃそうですよ。
『あの時間的には日本時間だと想定してやってるとみたんだよね。』
「何を根拠に」
『表示されていたお題の文字とか、後は近くに入っていた本とか。』
「…嗚呼そう言えば前の廻廊では言語も何もかも変わっていると仰られておりましたよね?」
今回は変わられて?
それが全く変わってないんですよ。
「…一応念のためお聞きしておきますが、例の件は再設定していないでしょうね?」
「例の件?」
「嗚呼昔メルが好奇心の赴くままに自身へとんでもない術を掛けていかれてましてね。」
「どんなものです?」
「知識を全て言語へ変換するものです。今まで生きていた知識全てをその言語に当て、固定し、どのような言語でも自分の言語へと変換する、所謂オート機能といったものですよ。」
「滅茶苦茶いいじゃないですか。」
「ただしデメリットとして先に生きていた記憶の知識を根こそぎかっさらわれる上に無ければ自身の生命諸共食らいつくすというものですが。」
「滅茶苦茶悪いじゃないですか。」
「手のひらころっころ変わりますね?」
いやそれもそうだろうて。
「それ幾つでやってたんですか」
「そうですねぇ〜〜人間でいうところの、大体幾つでしたっけ?」
『ん?嗚呼大体3歳児くらいじゃない?』
「さ?!?!?!?!ばか?!?!?!?!?」
『うん!!!おばか〜〜!!!!』
違うそうじゃない!!!!!
「は!??!?あんたさんさい!??!?さんさいで?!?!?
通常の赤子はハイハイから卒業して軽く走り回ってママだっこ!
って甘えてくる元気な子供で膨大な知識をかっさらおうとって
おま、ちょ、自殺志願者も生まれた頃からなの?!?!?!?」
わ〜げんきぃ〜〜
どあほ!!!
「人間の三歳児とか赤ちゃんも赤ちゃんですよ。
大人が居ないと絶対死亡確率くそ高いというものなのに。
…うわぁ、そういうのって何て言うか知ってる?
考えが青いって言うんだよ?」
『何いってんだこいつ。』
「そっくりそのままパンケーキに包んで顔面にお返しするわ。」
きゃーやめてーーー
…これ、話を逸らさない。
「まぁ考えなしにむやみやたらと飛び込んで泣きだしたりしてますし、
昔からちゃらんぽらんで騙されやすいぱっぱらぱーではありますが。」
『お兄さん酷いね????』
「浅はかな感情だから故に此処まで賢いであろう彼等の策略から綺麗に逃れられ、今此処に生きているんですよ。」
『あの褒めたいのか貶し倒したい面持ちなのか全く分からんのですが。』
ソレは一体。
「まぁ貴方は熟考の欠乏がみえますからね。それくらい言われて当然でしょう。」
『あう、すっ、すぴすぴ〜〜〜〜』
「はいはい。お話を進めて差し上げなさい。」
『えとですね、向こうの奴らから逃げて来て入ろうとしたじゃないですか。』
嗚呼3年程待機した話ですよね?
そうですそうです
「それがなにか?」
『あれって4年経ってたではないですか。今回8年って形が出たということは
元々9年だったら3の倍数で表示されているんじゃなかろうかと。』
「…つまりさらに次は6番目で、其処から27年の月日が経過するとでも?」
「最終的にはかなりの膨大な年月になりません?」
『まぁ多分ね?でもそんな年月立たないきがするんだよね。』
といいますと?
『もっと早く終わる感じ。もう時期は満ち足りているって感じ。』
「…まるで元々咲くはずの時間に漸く辿り着いたみたいな言い方をしますねえ?」
『そうじゃないかなとは踏んでる。何か身体もおかしいし。』
「おかしい?一見見た感じですと何ともなさそうですが…」
『なんだろう?こう〜なんていうの?
自分じゃない自分がいて自分とにらめっこしてる自分というか』
「…意味が分かりません。」
まぁまた今度。
はぁ
『とにかく、次は8年程度スパンが空くんですよ。
その間に持ち帰ってきました薬品から
何から何まで検査してもらいたくてですね。』
「ちょっとお待ちなさい。貴方一体何処でその量を取り出して。」
『どさくさに紛れて取りました。』
「エフェメラル様??????」
貴方ねぇ
えへえ
『でも判断良かったよ。多分直感で水晶とか
色々破片を根こそぎ取って来たけどね。』
++++++++++
「本当に判断良かったです。この水晶とんでもない素質がありますよ。」
寧ろ下界に野放しし続けると戦争の餌になりかねなかったでしょうね。
ひえーーー
「一欠けらでも軽く濃縮された気が反応しました。
加えて貴方の持つ種に強く反応共鳴して持った者の力を
最大限に生かす様な作用もあります。」
『わあつよい。』
「青は防御、赤は攻撃、緑は回復、
紫は範囲攻撃系の増加効果をもたらします。」
一応ペンダントに致しましたのでお持ち下さい。
わあ、ありがとーウイスさあん。
「まさかこれ程の力が眠っておられるとは
…お姉様の管轄内が末恐ろしいですよ。」
「おや、多分私だけではないと思いますが。」
「と、いいますと?」
「絶滅したであろう惑星に、貴方は何度も足を踏み入れています。」
それはこれからも続くことでしょう。
「そこで得られるモノは我々の力にもなり、
逆に脅威になる可能性があるということです。」
「…相手側に餌をばらまいているとでも?」
「ええ。」
「まぁ在り得なくはないでしょうね。」
一応戦って見た処、割と自分らと
同じくらいの力は持っているようにみえましたし。
それはそれで厄介ですね。
「ただ浅はかな意識がまだあるようでしたので
これからどうなるかはわかりませんが。」
「脅威にならぬ前に手を打ちたいところですが…
我々とてすぐに動けるというものではありませんしね。」
「メル、貴方前もこんな感じだったのですか?」
『いや、そもそも私廻廊の中に戻って来たためしがないんだよ。』
ためしが?
「どういうことですか。貴方戻ったりしていなかったと?」
『こう飛んで飛んで行ってたんだよ。
お願い事をされてから…嗚呼でも、どうだっけ?』
「ほらそれこそミラ様の時とか」
そう言ったサワアの言葉にええ?とメルは
にこやかな顔でとんでもない言葉をポロリと零した。
『ええ?ミラってだあれ?』
「……は?」
『ん?そんな子いたっけ?誰かのきき間違えじゃない?』
「…ええ、そうですね。すみません。」
『も〜寝ぼけちゃだめだよ〜いだっ』
あーん何も殴らなくたっていいじゃんかーー
そう泣いたメルに対し、それくらいで上等ですと答えて話すサワアだが
聞いていた者達もサワアの様にすぐ顔を変えることなんて出来なかった。
あんなにも泣いて、楽しそうに笑って遊んでいた彼女のことを、だ。
全て忘れて、なんならいたことすら分からない
というところまで綺麗さっぱり記憶が消し飛んでいるのだ。
疑いもしない。だって記憶がそもそもないのだから。
その残酷さに、これから待ち受けていることの地獄を物語る。
最期に辿り着くその時、彼女は、息をして居られるのだろうか?
「…我々への試練とでもいうべきなのでしょうか。」
『ん?何か言った?』
「いえ、なにも。」
ただでさえ、天使の管轄からかけ離れたこの世界。
この先待ち受けているのが例え地獄の様な煉獄の最中だとしても。
この子が生きて笑って居られたら、それだけで希望の光となる。
「(でも、もし…笑えないままだったら?)」
かつての時間を想い出す。
眠り続けた自分らの隣で泣きながら笑って目を閉じて眠ろうとする彼女の姿。
寝れないのを分かっていて、忘れられないのも知っていて。
それでも尚、忘れようと、寝ようと、繰り返し続ける彼女の悲鳴は、助けを求めたくなる程に見ていられない状況下であって。
絶望に打ちひしがれているのに、それでも過去に縋りつつも、未来を見据えようと前をむくそのひたむきな精神。
それは、かつての華樹その者から産まれた、いや
「(生まれ変わり…いや違いますね)」
華樹自体が願い望んだ、架空上の存在その者だとしたら?
…それこそ、地獄ではないのだろうか。
触れているのに、知れるのに、此処に生きているのに。
それすらも幻だったと、狂っていただけだったとでも言わせるのか。
目を覚ました時、彼女は隣に居てさえくれないと。
『さわあ?』
「ん?」
『かなしい?』
「…いいえ、なにも。」
悲しいのではない。これは、切ない、いやもっと違うものだ。
言葉に表現するものではない。そっと綺麗に蓋をしてしまう。
何時か、この感情が、貴方を救う、そんな奇跡の光になる様に、願って。
サワアはこの長いようで一瞬の時間を噛み締めるように、メルをそっと抱きしめて目を閉じた。
嬉しそうに花冠を交換する姿は
もう、何処にも存在しない。
++++++++++
『綺麗だね』
「…そう、ですね。」
あの、あぶない、ですよ?わかっています?
うんうん、分かってる分かってる。
『隣座る?』
「嗚呼では…どうも。」
寝れないので?
んーというかね
『寝たくないの。気付いたら此処にいた。ただそれだけ。』
「…そうですか。」
また飛ばされても知りませんよ?
大丈夫。時間は守られる。
『ルールは常に守らなければならないもの。決して逸脱してはいけない。
ルール違反をした者は罰則に従い罪を償わなければならないのだから。』
「…メル様?」
『カンパーリさま』
「なんでしょう。」
『モスコ様達に会いたい?』
そう横を向いて答えるメルにそうですねと少し寂しそうに笑って答える。
「少しだけ、寂しいかな?…とは思いますね。」
『…そっか、そうだよね。』
「ですが、貴方がそんな悲しそうにされているとモスコ様達も悲しんでしまいますから。」
『うう…』
「ふふふ、身体を冷やしてはお兄様方に叱られてしまいますよ?」
ほら、帰りましょう。
はあい。
そう言ってメルは自然と手を伸ばしてあっと声を上げて下げるその右手を見て
カンパーリは一息息を吐いてからそっと手を伸ばしてやる。
「ほら、行きましょう。」
『…ん。』
お手手、大きいね?
そういうエフェメラル様は小さくて可愛らしいですね?
『えへへ、そうかなぁ〜』
「ええ、そうですよ。お兄様方の相手をしながらも
これ程小さな手で互角か、それ以上の力を練るとは恐れ入りますよ。」
『そんなことないよ。私は弱い。弱いままで、いいの。』
「…左様ですか。」
『左様ですよ。ねぇねぇカンパーリ様』
「ん?どうされました?」
『今度ティラミスってお菓子作ろう
ってマルカリータとお話してたんだけどさ、
カンパーリ様は苦いのとか大丈夫?』
「ええ、食べれますよ。」
他の子達で苦いの無理とかいる?
そうですねぇ、
「マティーヌさんやそれこそマルカリータさんは苦手かもしれません。
余り苦い物をお召し上がりになっている処をお見かけしておりませんし。」
『ほうほう。あっ割とクカテルさん大丈夫かな…?』
「別に、嗚呼いや、どうだったでしょう?」
彼女もよくよく考えたら余りお茶しませんし。
あらそう。
『じゃあ今度お茶しない?』
「おや、それはそれは。可愛らしいお誘いを頂いちゃいましたね。」
ですが私が行ってもよろしいので?
勿論です!!
『嗚呼でも作って振る舞うとしたらマドレーヌとかになっちゃいますけど』
「おや、ティラミスとやらは食べれないのですか。」
『ん〜〜〜、ちょっと食わせたい輩が若干名いましてね。』
「…余り弄ばれると後で痛い目合いますよ???」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべて笑うメルに対して苦笑いで答えるカンパーリ。
これから少々長い時間彼女の世話と同時に神々の世話も任されているというもの。
まぁ、慌てても無理ならば、このままゆっくりと、穏やかに、進んでいけばいい。
『でも動物さんとかになっちゃうし、子育てとか無理なんだよねえ。』
そもそも動物いないし。
『あ〜あ、卵たべたあい、お肉たべたあい』
どこかに鶏さんいないかな。
いやいや
「そんな軽く言って出てくるようならす」
『す?おす?おっす!オラ悟空!!って?』
「あの、メル様」
『あい僕メルです。』
「鶏とやらって、赤い角のようなもので、白い羽毛があります?」
『ああそうですね。よくご存じですねえ?ウイスさんやコルンさんに教わりました?嗚呼それともサワアさんです???』
「嗚呼いえ、あの大変申し上げにくいのですが。」
『はい。』
「前」
前。
そう言って指を指して見つけた場所、3秒後にメルの甲高い悲鳴で天使らが動き走り駆け付けた先は、というとだな。
「な、」
「こ、これは、いったい」
『あああ〜〜〜待って待って待って待ってほんとになんで走り出したの私。』
ちょ、空、そらにーげよ。
そう言って靴を脱ぎ捨て靴下を放り投げて気を練り込み華を使って上に螺旋階段を上る様に走りあがったメルの下はというとだな。
赤白黒と様々な動物が彼女を捕らえまいと群がっている様子がみえたのだ。
「…いやなんですかこれは。」
「一体何処から…」
「メル様とお戻りになる途中にあのようになられていましてですね。」
「…ひょっとして何か言いました?」
「ええ。卵が食べたいとか、肉が食いたいとか。」
「嗚呼もう明白ですね。」
どうします?アレ。
どうしましょうねえ。
「コルンさん、アレの知識あります?」
「…ううん、一応、なくはない、というものですね。お父様は」
「私は知りません。生物的な知識は仕入れていませんので。」
そもそも持っていても無意味ですからね。食しませんし。
嗚呼まぁ、そりゃあそうですよね。すみません。
「間違っていなければ鶏を始め、牛、豚、羊…それに空から魚がわんさか出てきている気がしなくもないのですが…」
「気のせいではないですし、見間違いでもありませんよ。」
ちゃんとうつっています。
ですよね。
「ひとまず捕獲班と檻を作って誘導する班の二手に分かれましょう。
かなりの生物ですし、皆さん取り掛かって下さい。」
「わかりました。」
そうしてメルに声を掛け、動物さん達を誘導することかれこれ3時間、いや4時間が経過した辺りで
「お、おわった」
「ご苦労様でした。」
「メル様は」
「もう声すら出せない程に疲れてますよ。」
ほらと言う大神官にもう目すら開けてないメルのへたりようときたら苦笑いを浮かべるしかできなかった。
「かなりの動物を仕入れましたね。恐ろしいことに雄雌2種類ずつ1区画4頭は居ます。」
「これ、何処にしまいましょうね…」
「メルさん処の食事場スペースの更に右手が空いていた筈です。
其方にしまいに行くとしましょう。」
「手伝います!」
そう言って声を上げるコルンらだったが、もう寝なさいと言われて強く前に出れず、しぶしぶ従うことに。
ふうと一息ついて、未だにくたりと地面に寝転がっているメルに声を掛ける。
「疲れている処悪いですが、貴方が創り出したものでしょう?最期まで責任を取りなさい。」
『…はぁ〜〜〜い。』
「私も手伝いますから。」
『いやにしても…とんでもない数だな。』
「貴方が出したんでしょうが。」
『そうなんですが、これくらい知ってたんだなって。』
私全部捌けないし、育て方知らない。
おやあの図書館にあるのでは?
『一応あるかもしれませんね。明日図書館の中調べてみます。』
「頼みましたよ。捌き方は彼等にでも任せて貰えればいいでしょうし。」
『私もお』
「いけません。どうせ刃物を扱うのでしょう?」
ばっさり目の前で切って青ざめさせたらどうするのです。
嗚呼ごめん。
『それもそう、です、ねっと!!』
「えらく豪快に開けますね。」
『疲れてるんです。許容してください。』
「まぁ別に…全王様の前でその姿勢は見せないで頂ければいいですし。」
構いませんよ。
嗚呼どうも。
そう言ってメルは指を鳴らしてから杖を一振りすれば
扉の先にある場所が大きな施設へと変化していくではないか。
各場所に道を敷き、中は放牧やら水槽やらと場所を区分けし、
そのまま移動させること、大よそ7時間程度だろうか。
コルンらが起き上がって来たところで完了した辺りで息を吐いた。
「…あれからずっと動いてたのですか。」
『おはよう。私は寝る。』
「嗚呼…おやすみなさい。」
流石にそんなぶっきらぼうに、低い声で言われると言いたくなるものも言えずに消える彼女の姿がなんとも痛々しい。
もう少し手を貸してとか何か言えばいいのだが、
そもそも大神官がそう言ったので此方も手が出せない。
「メルさんの思考で貴方方を甘やかしてはいけませんからね。」
「お父様…」
「一応私も手伝って差し上げました。…私も寝ますので、後は任せましたよ。」
お疲れさまでした。
いえいえ、では。
そう言って消える大神官に、各々が不思議そうな顔持ちで互いを見つめ合ったのだった。