此処は祈ることに向かない




前回のあらすじ

一度に三人も華神が増えました。


「改めまして、交響曲第4番「真昼間の白昼夢」
第二楽章「夏の果て」5番目、神秘の華神リッキーです。」
「交響曲第4番「真昼間の白昼夢」
第二楽章「夏の果て」4番目、箱根の華神マールです。」
「交響曲第4番「真昼間の白昼夢」
第二楽章「夏の果て」ノインのレーゾンデートル!!
存在理由の華神だよ!!!」

嗚呼ご丁寧にどうも。

『エフェメラルです。ヴァイス・ミア・エフェメラル。
作曲家コンポーザーであり指揮者コンダクターであり
編曲家アレンジャーであり華樹神でもある定理者です。』
「名前が多い多い多い。」
『だって事実。』
「というかどれがどれですか。」

だから作曲に指揮に編曲だって。
…。

「まぁ良いでしょう。それで、お姿が変わられたということは即ちそういうことですね?」
『でしょうね。タクトにも全体的な力も変わっているでしょうし。』
「ええ。物凄く伝わるので出来ればもう少し差し控えて頂けると有難いです。」

嗚呼でしょうね。

『これでどう?』
「…ま、まぁいいでしょう。」
『あっ駄目なんか。でもごめん、ちょっと調整難しくて。』
「無理もありません。一楽章即ち12名の者を携え更に増えたのですから。」

調整が効きにくいのも仕方がないでしょう。
だとしても架施発動してもねぇ。
かせ?

「なにそれ」
「華樹神正確には定理者らの制限ですよ。」
『一応設定上常に0キープしてんだよ。』
「それでですか。」
『後で調整して常に1設定しようかな。』

勿論許容範囲も大きく広げて。
その方が良いかもしれませんね。

「余り気を乱雑に飛ばされてはたまったものではありませんし。」
『でしょうね。』
「それで、我々は一体何をしたらいいのですか?」
『今は特にやること無し!!解散!!!』
「…正気で?」
「いつもこのような感じなのですか?」
「ええ。」

そうですよ。
…私がこういうのもなんですが

「いつもご苦労お疲れ様です。」
「労わって頂きありがとうございます。」
『何故其処で互いに謙遜しあうかな。』
「主に貴方が原因ですよエフェメラル様。」

そう言うコルンにそんなこたないよーと机に突っ伏すメルに
行儀が悪いですと言ってメルを机から引きはがすコルン。

うぬぁーと変な声が出る。本当に一体何処から出しているのか分からない。

「ですが困りましたね。」
「何がです?」
「他の子達は自害されたのでしょう?天使が消滅すれば元に戻ることは不可能では。」
「と、思うじゃないですか。」
「え?」
『ふっふっふ〜〜〜このメルちゃんに掛かればあれよあれよとあれれのれ?』
「駄目じゃないですか。」

だってーーーー

『よくよく考えたら世界が一つになってるから逃げ道ねぇんだよ。えっ待ってどうしよう。』
「…それって一つに戻ったという考えで間違いないですよね?」
『ん?そうだよすっぴー』
「すっ!?!?!?」
「驚く気持ちはわかりますが、こういう方なので。」
「…色々すっ飛んでいますね、彼女。」

ええ、そうですよ。

「だから寂しさとかはないんですよ。本当に、ね。」
「お兄様…。」
「おかえりなさい。元気そうでよかったですよ。」
「…ただいま戻りました。すみません、色々ご迷惑をお掛けしまして。」
「いえいえ。お咎めなく其方にいかれたのが良かった。」
「え?」
「もし彼女の命に背けば即刻貴方達は消されていたことでしょうし。」

そう言って振り返れば、其処には

「っぜ、」
「全王様!?!?」
「メル取り込んじゃったんだ。」
「えーーひどいーーー」
『いや酷いはこっちのセリフだわ。全ちゃん絶対二人共消し炭してただろうて。』
「っえ?!?!!?」
「だっていらないもん。」
「ねー」
「…っ。」

さらっと酷いことを言うが、事実ではある。
確かに要らない。宇宙を管理出来ない天使など、必要ないから。
だとしても、在るものはあるのだ。魂が、その場所にある。

だからこそ、メルは掬い取ったとでもいうのだろうか。
確かに捨てられたであろう、その者達が
もう一度、この地で笑えられる場所を得られるようにと。

「酷いくらいにお優しいお方なのですね。噂とは比べ物にならない。」
「でしょうね。彼女はお優しいんですよ。本当に。」
「でも案外怒ったりするんですよ?」
「え?」
「ふふっ、きっといつか、ね。」

笑って居るその周りに、メルは遠くから見てしまう。
全王が輪にはいらないの?と聞けばいいのとメルは答える。

『家族の邪魔はしちゃいけないの。…ほら、行こう。』
「うん。」

手を取ってしまえば彼等もこっちに見向きすらしないだろう。
ふわりと消えてしまい、場所を変えて、華樹神の間。
白く透明なこの場所に、綺麗ーと声が響く。

「ねぇ草とかはやさないの?」
「もっといろいろできないの?」
『出来るけど…今はコレが良いんだよ。』
「なんで?」
「どうして?」
『此処が私の始まりであり、終わりだから。』

透明に近い地面の下は、深い青が敷き詰められている。
上も青い。ただ、その目の前には大きな樹が植えられていて。
それは何時しかの、儚い時間、永久の時間。永遠見紛った、約束前の時間の欠片。

『全ちゃん本当に他の子も連れちゃっていいの?』
「いいよいいよ。メルが良いならいいんだよ。」
『そう言うけど…本当は怒って嫌だったんじゃないの?』

そう、全王様が嫌だと言ったから宇宙が消滅した。
それをまた持ち出したメルに嫌気を指さない訳もないと思ったのだ。
でも、それはそうだけどと言って答える。

「それでもメルが決めたことだから。」
「そうそう。それに謝ってるしいい子達だよ。」
『…ほんとうは怒られるの怖かった?』
「…どうしてそう思うの?」
『なんとなく。』

そうだよと言えば、そっかと頭を撫でて抱きしめてやる。
何だかんだ言って子供なのだ。自分の力の大きさがどれ程怖いかを彼等は知る由もない。
だって最初から、知らないまま育ってきたのだ。
もし仮に迷うことがあれば、全王を殺した先が恐ろしいというもの。

だとしても、大神官がそうそう全王様に直で、それも人間らを見せるわけもないだろうし、
それ以前にこの場所はそもそもそうおいそれと人間が立ち入れる場所ではない。
まぁ例外が続いているのは事実だが、それも過去の話である。

『ねぇ、それより本当に良かったの?』
「なにが?」
『私が全王様であること。』

そう、この世界、実は

『私が死んだら貴方も死ぬ様にしちゃって。』

華樹神と全王の契りが発生していたのだ。
というのも、そうしないといけない理由があってだな。

「いいのいいの。」
「本来その状態が一番なの。」
『全王様は宇宙そのものを消せるけど、戦闘はしない。
対して私は戦闘が出来るけど宇宙そのものは消せない。』

それで均衡を保っているとでもいうのだろうか。
いやだとしてもだ。

『私が死んだらどうするの。』
「しなないよ絶対しなない。」
『あのねぇ、死期は何時だって隣り合わせなんです。
華樹神の話はお父さんたちから聞いてなかった?』
「聞いてたよ?」

いやなら何故即刻決めたし大神官の軽い反対も聞かなかった。
普通に私ふらふら出て行くから彼の反対が正しいことこの上ないのだが。
まぁ勿論それ以上言ったら消すとか言い出したから言えずに言えなかっただけであるが。
可哀想過ぎる。スピリタスさん。ごめんてほんとに。

「でも大丈夫。メルは死なない。死ねないでしょう?」
『え?』
「だってそれってさ、沢山のお友達を捨てていくことになっちゃう。」

それって出来る?君に出来る?

嗚呼本当に狡い。この子達は悪魔か何かの生まれだろうか。
そんなことを言われて、出来る訳がない。死んで消えるなんて、無理であるのだ。
やっと出会えて、奇跡的にも戻って来たと言ってもおかしくない状態で。

また歩めると思って嬉しくなっているこの最中で。
そんなこと、無理なことであって。

『狡い、そんなの…狡いよ。』

これじゃあ鳥籠の中で生きる鳥だ。
羽根があるのに飛べるのに。
飛ばないのは、この場所が一番居心地が良くなってしまったから。

そう、メルは本来この場所から逃げるつもりだったのだ。
だと言うのに、この子達は揃いに揃って邪魔をしてくる。
終いにはサワアという愛おしい人を前に出してくるのだから溜まったもんじゃない。

翼も出せる。輪も出せる。でもしないのは、力を振るうべきではないから。
人間の形で蹲るメルの両隣に二人が揃いも揃って座って笑う。
右頬を膝に乗せれば全王様が。左頬を膝に乗せれば全王様が。

どっちにもいるものだから笑いが混みあがって来てしまった。

「うふふふ、楽しい?」
「ねぇねぇ、楽しい?」
『もう、楽しい楽しい。楽しいです〜〜〜。』

人型で肌色を維持出来るのもこの上にある太陽があるから。
本来人は太陽に当たらねば生きれない。正確には生きにくくなる。
途端に体調が悪くなって維持が困難になってしまうのだ。

其処ら辺は分かっていたのか、
この場所も常に太陽と月が交互に現れてくれる。
時間はちゃんと平等に。時刻は夕刻を示し始めた。

もう帰りますよと言われ出てきたのは大神官だ。
はぁいと言って帰る彼等に手を振ってやる。

「では今後ともよろしくお願いいたしますよ。お二人共。」
「ええ」

お疲れさまでしたとお辞儀をしてから彼等が出て行ったあと此方に来てくれた。

『お勤めご苦労様です。』
「ええ、ありがとうございます。」
「なんだか此処は落ち着きますね。」

肩の荷がどっと下りて疲れが…
ならお風呂にでも入りましょうか。

「え?」
『ふふ』

++++++++++

「だから一人で洗えますから来ないで下さい!!!」
「ふふふーよいではないかーよいではないかーーー!!!」
「あれ余計に疲れません?」
『えへへ、多分夜はぐっすりだね!!!』

天使がぐっすりとは、これ如何に。
でも君ら華神だから。
いやまぁそうですが。

「だとしても元天使がすぐに寝れる訳が。」

あるんですね。
ええそうですよ。

「いやこんなオチってありなんですか。」
『ありなんですよ。』
「…不安ですか?」

何が?

「後の子達がどう出てくるか。」
『…まぁね。』

そう言ってメルもまた広いベットに寝転がる。
此処は最奥にある屋敷の二階、奥に作っていた寝室だ。
空きの部分を一つ作り上げたその中は、大きな円に
白いシーツを被せただけの空間だけでかなり質素に仕上がっている。

でもここもまた、色んなものに溢れかえることだろう。

『何時か見たであろう時間も。一瞬で消えて居なくなってしまうから。』
「…だとしても、私達は居続けます。」
『楽譜の様に?本の様に?その記憶に残り続ける限りには?』
「それは、」
『第三楽章と第四楽章。』
「え?」
『君らの願いは絶対に叶う。』

約束するよそう言うメルに、そんなバカな話があってたまるかと思う。
それはつまり、第三楽章にも、第四楽章にも、私達が知っている者が現れると言う事。

「…会えるんですか?あの方達に、そんなバカな話が」
『会って良いよ。会ってもいいんだよ。』
「それは、例え罪だとしても?」

いいんだよ。

『だって私そのものが、罪であるのだから。』
「…狡いのは一体何方なんでしょう?」
『ええ?私が狡いっていうの?』
「おお怖い。じゃあ怖いものから逃げましょう〜。」
『あっちょっと!マールさん!??!?!』

えへへと言って笑いながら
メルと一緒にベットへ転がり寝る彼女に
メルもまた笑ってちょっとーと悪態をつきつつも
言葉だけで内心はそう思っていない。

『ねぇマール』
「どうしました?エフェメラル様。」
『ヴァドスとお話した?』
「…ええ。しました。メルスさんとも。」
『あらま。』

この時代ではメルスはまだ天使。
と言っても記憶が戻った時点で此処はイレギュラー。
一番願っていた時間とはかけ離れた溶けた先のお話なのである。

というか既に原作を追いたいなら難しい。
悟空から聞いたところビルスとウイスに出会ってから
数日で今までの記憶を見せて貰えたらしいので。

此処からとんでもない強敵が産まれない訳がない。
覚悟はしておくだからこそ、強く居続けなければならない。

「皆心配されて良く帰って来たと抱きしめてくれました。」
『…よかったね。』
「ええ。良くなさそうですね?」
『え?』
「今度皆で抱きしめて差し上げますね?」
『待って私一言も抱きしめて欲しいって言っていないよね???』

なんで私が寂しがり屋になってるの?
おや違うのですか?

「メル様は寂しがり屋なので定期的に抱きしめてやった方が良いって」
『誰だその偽情報叩きだしたのは。』
「サワアお兄様です。」
『ありがとう。後で喧嘩ふっかけてくる。』
「(それを分かった上で言ったと気付かれるのは一体何時なんでしょうか…。)」

勿論この後、寝て覚めてからメルは
サワアに決闘を申し込み、無事負けて帰って来るのであった。
弱い。弱いぞこの女王様。だけどそれもまたいいのである。


++++++++++

そんなある日。悟空らと遊んで居た中で声がかかる。

『力の大会!?!?またするって!?!?』
「ええ。でますか?」
『出ますかってお兄さん私が知らない訳ないですよね????』
「おや、いましたっけ?」
『いませんよ。』
「では何故」
『貴方達天使が出る機会が其処しかなかったからでしょうが…!!!!』

そんな理不尽に怒られても。
そう嘆く大神官にでもさぁとメルが話を流す。

『どうしてまた急に?それも前と同じの全王様嫌うでしょう?』
「ええだからこそ、今回は特例も含めて、です。」
『あっ待ってやな予感的中しそう。』
「ふふ。大当たりですね。」

華の者も参加確定です。
あっする前提なんですね。

「そうでもなければこの場に全員連れて話していませんからね。」
『あっなるほど〜〜〜〜???でもお兄さんお兄さん。』
「なんですか?」
『お兄さんの子供達やらは知りませんが如何致しましょう。』
「ご説明してください。」
『私いなかったのにぶん投げて良いんですか。』
「逆に私へ説明してください。」

力の大会とは何ですか。

『えっ全王様が主催する全宇宙対抗の武道大会でしょ?
元々宇宙が多すぎると常日頃から考えてた全王様の考えてた処
戦って消したらいいっていうとんで大会。』
「エフェメラル様??????」
『えーーっと、確かルールは空飛ぶ種族以外は空飛ぶの禁止で
制限時間内に舞台から落ちない者を換算して一位を決めるやつ。
最後の一人になったか、或いは時間切れの時点で
残ってる人数の多いチームが勝利であって
武術大会と言う名の一種のチーム競技戦だったような。』
「其処迄説明出来れば充分ですよ。おいきなさい。」


えっはーーーい。

そう言ってメルは杖を出し大神官の後ろでばっと横に振れば
天使らが出てくる出てくる。それどころか、朱音ら第一楽章の者達もだ。

「何だ急に藪から棒に」
『えーっと、実はかくかくしかじか、まるまるうしうしでしてですね。』
「っはあ?!?!?無秩序的な武道乱戦大会だって?!?!?」
「何故言っていないのにそう言い切れるのか…。」
「イル様、考えない方が身のためですよ。」

そう言ったコルンにはあとイルが伸びた返事を返す。


『いやにしてもあっ待って良いこと思いついたけど悪いことだから言いたくない』
「何々?」
「何の話?」
『待って待って全ちゃん本当にこっちこないでねぇ!!!ちょっとスピスさん!??!!?』
「なんでしょう?」
『この子どうにかして!!!!』
「無理ですね。」

ねぇなんで!?!??!?!?!

『どうしてよ!!!』
「言ってくれないの?」
「破壊しちゃうよ?」
『どうしてそんな極端なんかな君達は!!!!』

流石に今破壊されるとちょっとどころか普通にショックなので言わざるをえない。

『はーーー…出場免除宇宙があったでしょう?確か1、5、8、12。』
「そうそう。」
「よく知ってるね。」
『馬鹿言わないで下さい。何度繰り返し読み返し見聞きしてきたことか。シーン言ってくれたらその人の言っていたこと全部言えるわ。後サワアさんは漫画で言わなかったのにアニメで言って居たような神回あったんですけど忘れたんで宇宙破壊する力があるなら先に私を処罰してください。』
「えーむり。」
「そうしたら僕消えちゃう。」

でしょうね。

『その4つに華神いれるとか馬鹿な話』
「そうだね」
『んーーーーですよねーーーーー!!!!!ん?待ってだとしても12に10は無理では。』
「そこでメルさんから。」
『あっ嫌な予感する。まさか全員出して差し上げるから選抜しろって言うんじゃ。』
「ええそうですよ。」
『あっあっですよねーーーーーーそうですよねーーーーー!!!!!!』
「ちなみに候補から外れた者及び未だ居ない子達は含めて第0宇宙として換算します。」
『えっ待ってそこ死んだらどうなる?』
「華神ら全員が消滅しますね。」

待って待って。

『はいはいはいはいはいはいはいはい!!!!!!!』
「はいどうぞ。」
『ドラゴンボールらは使用不可だよ!?あと華神らが生き返るのは華樹神の力であって私の管轄0に相当しません!?』
「いいえ。貴方が居るのは現在何処の宇宙でもありません。したがって貴方が消滅することはまずない。」

あっそういう枠組みなんですね?

「なので死んだら貴方が生き返らせて下さい。」
『あーーーー成程わかりました。大体の大会は同じ様にするから、要領掴んで新しい風吹かせてねってことですね?』
「その通りです。」
『いや待って、でもこれとかどうする。』

そう言ってメルは宙に花を出して空をぴょんぴょんと飛んで見せる。
それには見ていた者も何人かがおおとざわつきだした。のが静まり返る。

「不可にするかどうかは貴方が決めて下さい。」
『ん〜〜〜コレ習得するのに癖があるのと、花自体と相談しないと出来ないからなぁ。』
「そんな花が友達みたいな言い方しなあっそうなの。」
『大会中にやってもいいけど取得出来ればしてみろやって感じで。』

それ程難しいんですか。
割とコツに難易度高いと思いますですはい。

『無意識で飛んだりしてたけど祈りに祈ってたからね。最初は。
でもそうしなくなったら途端に出来なくなって色々あって今此処だから。』

割と長い時間苦労したんだよこれでも。

『空を飛んで浮遊し続ける訳ではない。
華の一部であるし、したがって許可するとしてもだ。
君ら普通の人間と違って花に異存しているからね。』
「ん?どういうことだ?」
「華神らは文字通り花を持つ神。即ち人間でいう心臓が花になっているんですよ。」

そう言ったウイスさんにそう言う事とメルは指を指してニヤリと笑い腕を組んだ状態で答える。

『変な話花を千切られたら死ぬ。まぁ多量出血でも死ぬから
基本的にベースは人間だし変わらないけどね。』
「へーめんどくせぇんだな。神様って。」
「っおいこらカカロット!!!」
『あはは、別にそれくらいで怒ったりどうともしないよ。』

だから周りは落ち着け落ち着け。

「控えめに言ってメル貶した?侮辱罪で消す?それとも消す?」
『しなくてよろしい。あと大事な戦力をこれ以上消すな馬鹿ども。』
「戦力って、いや普通に相手敵でしょうが。」
『向こうも見つけるのに苦労するんだから悩みの種を増やさない。』
「おほほ、ご協力感謝しますよ、エフェメラル様。」
『そりゃどーも。』

そう手を軽く振ってしまえばウイスが手を振り返してくれる。

『さて話を戻すよ。全ちゃんが滅茶苦茶わくわくするような設定も幾つか入れてニュー力の大会を開催するとしても。だ。』
「ん?」
『私消滅させるつもりないけど、其処ら辺どうする?』
「えーしないの?」
「多いと思うのに。」
『少なくとも12より下げるのは勘弁願いたい。これでも華神らの維持が丁度12で良いんですよ。』

そりゃあまあ多いとは思うけどさ。
思うよね?そうだよね。

『だからと言って消すのは考えない。管理が難しいなら私も手伝うしっていうかその為の私でしょうが。』

それに全王様二人いるんだからお互いがお互いみていればいい。
それでも難しいなら私が手を出すと言うものだ。

『じゃないと私こんなところまでしゃしゃり出てくる人じゃないよ?』
「んーそれもそっか。」
「消滅はやめよっか。」
「…っほ。」
『…ま、だとしても。好き勝手やろうと思うなら消滅も考えるけどねえ?』
「っな!?!?!?」

おや、私とて悪い考えじゃあないよ?

『私が言っているのは12全てが維持すればということ。
…裏を返せば12の場所さえあればいい。』
「つまり負ければその宇宙を一度リセットすると?」
『そういうこと。』
「それは消滅とどう違うのでしょうか。」
『確か本当に綺麗さっぱり無くなるんだよね?』
「そうだよ。」
『空間自体綺麗になくすんじゃなくて、
私が言っているのは最初の時間と同じ状態に戻すこと。』
「…時間を戻すとでも?」
『違う。』

最初に生きていたであろう状態にするということ。

『次の新しい宇宙が作れるように。もう一度芽吹くように。
土壌を掘り返してやるだけのことだよ。』
「…まさかとは思いますが、ひょっとして今ある宇宙を
全部混ぜ合わせ伸ばすとか言うんではないでしょうね?」
『あっそうそれ!!!』
「エフェメラル様!?!??!!?」
「…軽く消された方がまだ救いがある気がしますが。」
「どういうことだ?」
「今ある世界を混ぜる。即ち今ある俺達を混ぜ合わせ均等にするということだろう?
一瞬とは言えど、痛みを伴う時間が急に来て終わるなんてそんな無慈悲な話があってたまるものか。」

だとしても、メルの考えは割と合っているものだ。

『だって要らないから捨てる?消し去る?
そんなの繰り返してりゃあ良いモノも生まれないよ。
要らないなら混ぜて新しい者を創り出してしまえばいい。』
「お前は鬼か悪魔か何なのか。」
『華樹神っで〜〜す!!』
「阿呆ですね。」
『煩い。』
「だとしてもそれが可能ですか?して何になると言うのです。」
『割と元ある場所を混ぜ合わせるって面白い発想だと思うけどね。』

今度疑似宇宙作って遊ぼうか。
そんなおままごとみたいに宇宙を作らないで下さい。

「というか宇宙作れるんですか貴方。」
『できなくもない。元々種を隅々に飛ばせるんだから
それくらい出来ないと上に立てていられないだろうし。』
「知らないだけで要領掴めば可能だと。」
『そういうこと。まぁドラゴンボール使わずに優勝者は私にお願い事するってことで手うたない?』
「それ端的に言えば貴方華神を増やすということで間違いないですよね????」

えーーーーだめなの?
いや増える前提なのは良いんですが彼等が来るとお思いで?

『絶対来る。だって僕だもの。』
「呆れてものが言えなくなる。」
『わあお。』