ただの魔法だ奇跡じゃない
目を覚ます。
「あ、起きた」
『…み、』
「お久しぶり」
そうか、これは夢か。
いつの間にか、知らない部屋にというか、
自分の部屋のような場所にため息を吐いた。
どうしたの?と此方をみる彼女の目に不安が宿る。
『ううん、なんでもない』
「なんでもなくない」
『…え?ああいやなんでも』
「うそ」
そういわれて、トクンと音がする。
彼女は、本当に鋭い子供…いや、女性だ。
もう、彼女は大人になるというか、なったのだ。
『…ごめんなさい』
「え?」
『貴方の手を取って、私はこの世界に堕とした。』
それがどれ程重罪なのか、計り知れない。
だが、謝るだけでもしたかった。
『私は、貴方の手を取らなければよかった。』
そうしたら、こんな広い箱の中に
閉じ込められることなどなかった。
彼女の親に、少しでも触れられることができた。
空想でしか出会えないなんて理不尽すぎる。
夢ですら会えない、そんな酷い時間に。
取り残されるなんて、なかったというのに。
「…私ね、本当は手を取りたくなかった。」
『っ』
「でも、取っても良かったんだ。」
『……え?』
意外な回答に、思わずメルは都佑の方を向いた。
都佑はきょとんとした顔のあと、ニコリと微笑む。
「確かにお父さんにもお母さんにも会えない。
あんの馬鹿二人に一発文句言わないと気が済まない。」
『えっ?あ、あの』
「第一さ、考えてみ?花は咲かないと育たない。
子孫を残すならまず花はないといけないに等しいんだよ。
まぁ種でも別に残す経路はまぁ他にもあるけどさ。」
そうぶつくさ寝ていた人の前で胡坐をかいて話をする都佑に
メルはきょとんとして、起き上がったまま
シーツを掴んで止まっていた。
「そりゃあ私だってシロツメクサの方がよかったよ?
同じ雑草と言われるなら、そっちの方がまだましだし、
お母さんと一緒に遊んだお花の一つだったからよかった。」
『え、あの』
「でも、でも雑草なんかじゃあないの。この花は。この花はね。」
そういって都佑は手に華を咲かせる。
彼女の身体から、出てくる花に、メルが腕を掴む。
それに大丈夫と都佑は答えるのだ。
『っでもそれは!!!!』
「力なんてないし、出ても吸収されるように頼んだの。」
そういって銀色の首輪を見せる。
其処には緑色の光が点滅するのを見て、目を丸くした。
どうやらそれが緑のうちは大丈夫らしい。
点滅が点灯に変わる。
「ね、メル。私は貴方と一緒にお友達として何度も道を歩んで外れた。」
『っれは』
「でもね、私他の人達がどんな花を咲かせてどんな意味かは知らない。
でも、それでもいいなって思ったの。なんでかわかる?」
一緒に居てくれた貴方は、分かってくれる?
そう悲しそうに笑う都佑に、首を横に振る。
ごめん、ごめんねと。
「私ね、パパにもママにも否定されたでしょ?」
『っ』
「分かってる、愛されていたことも、愛したことも。」
全部、この胸に刻まれている。
そういって都佑は笑って目を閉じて言う。
「雑草なんだ。」
ホウズキとか、シロツメクサとか雑草は沢山ある。
繁殖しては、その草を嫌う人は沢山いる。
でも、でもね。私うれしいのと言うのだ。
「私このお花が、雑草であってお花であればいいって。」
『…それ、は』
「皆嫌がるし、何処にでも生えてるし、春になれば特に出てくる。」
でも、そんなこの花が、私は雑草が大好きなんだ。
そう照れくさそうに都佑は言って笑うのだ。
下をむいて嬉しそうに。
『それが、貴方を苦しめる、一つになったとしても?』
「いいよ」
『っそんなの!!!!』
「いいの」
そう凛として、股に手を入れて笑う。
椅子に座った彼女は、ただ綺麗に座っていた。
もう覚悟なんて、とっくの前に出来ていると言わんばかりに。
「いいんだよ、もう、大丈夫。」
『そんな、違う、それは大丈夫なんかじゃ!』
「いいんだよ、いいの。貴方が否定しなくて、貴方が苦しまなくて。」
それは貴方ではない。貴方がするものではないの。
「だって、華神はお花を咲かせ願いを続かせるのでしょう?」
『っ』
「ねぇ、それってさ?」
あの
「私は忘れない、忘れたくない。
それは貴方と会ったあの時から
変わってなんかいやしない。」
『…っみ、』
「もしドジしたら笑って慰めてよ。
向こうに戻っちゃったら、
私は一体全体誰に相談すればいいの?」
親に捨てられてはいない、子供を、神が手を取った。
愛されていた子供を、愛されていないと判断した。
だから、その手を前に出した。
それを知っても、彼女は決意していた。
メルが、消されることを恐れて。
彼女は
『っば、か』
「はいはい、私はバカですよ〜。馬鹿でいいんだよ。」
『そうすれば、忘れたように見せれるから?』
貴方は、賢すぎる。
『忘れなくなんてなくて、叶わない願いを貴方はどうして。』
「お母さんは人に迷惑かけちゃダメってあと助けてあげてって。」
ね、この花言葉、貴方は知っているでしょう?
「心の輝き、ねぇ私ね嬉しいの。心から嬉しいと思えるの。」
『……都佑、でももう会えないのよ?何年とか何十年の域じゃない。
そこは途方もない時間の中、彷徨うことになる。その痛みをずっと。』
「繰り返して、忘れたくても忘れられない。ならこれを続けるだけ。」
それにね?
「私は貴方がいるならば、助けてくれた貴方を助けたい。」
『っ、どうして、貴方まで。』
「へへ、私の周りの人達もそういってくれていたから。
なんか努力してさ、見ようとする子は助けたくなるんだって。」
まるでわんちゃんだねと都佑はいうのだ。
「ごめんね、私に一番近くて、一番似てしまって。
辛いでしょ、苦しいでしょ、悲しいでしょ、怖いでしょ。」
『〜〜〜っ』
「でも、嬉しいの。虚無の先にある、その時間を。忘れないためにも。」
私はずっとずっと、居続けるの。
此処に、たどり着く二人を、待ち続ける。
「確かに帰りたいけどね」
『…え』
「もし、もしも帰ったらそれでもこっちに戻りたいと思う。」
だから、私はまだ、帰りたくないよと答えるのだ。
「私一度されたこと、許せないタイプなんだ。」
雑草と言い切ったあの二人を、許すつもりはないと言い切る。
「これは華、確かに名前のある、綺麗なお花なの。
例えムラサキではないピンクだとしても。
例え名前が違う、偽物だとしても。」
それだって、いいの、なんだって、いやこれがいい。
「これこそが、私に相応しいと想うのだから。」
その瞬間、都佑の身体が徐々に光を撃ち放ち、身体から花が生え変わる。
小さなムラサキカタバミが、髪にチラホラと咲き、腰元にも咲き止まる。
「こ、れは」
『…開花』
「え?」
『……こんなこと』
いや、あるのか。
感情を願いを強く望み、受け入れること。
それこそが、
『華を信じた者が辿り着く、神の御業』
「そのとおり」
良く気付きましたね、と言ったのは大神官だった。
どうやら本当に自宅に帰ってきていたらしい。
警戒をするメルに、何もしませんと大神官が告げる。
「それにしても意外です。
貴方はもう限界をとっくに迎え、
それ以上は咲き誇らないはずでしたが。」
「え」
「まさかその向こう側に到達するとは…」
『華樹神には私がなります』
「っメル!!」
「…だそうですが」
「いえ私が」
『都佑!!!』
いやだとはっきりいう彼女が、此方を座ったまま見ている。
覗き込むように、上目遣いで見続けて言うのだ。
「私こそが、選ばれることで、力を放つ。」
「…恐れ入りました。
いや人間が此処までの、華神がこうなるとは。」
『大神官様……』
「ですが、確かに都佑さんだけでは役不足なのは事実。
なので、是非ともこうしませんか?」
+++++++++++++
「かっ、かかかかっか!?!?!」
「華樹神様を、おふたり、ですか!?」
「ええ」
ええじゃないが
そうはっきり言うエフェメラルことメルが言う。
その後、すぐに緊急と招集された全神々がざわつく。
「お言葉ですが、大神官様」
「なんでしょうティーナさん。」
「彼女は確かに、我々華神の中でも歪。
そんな歪を神の最高位に上げてよろしいのですか?」
「ティーナ!!」
「煩い!…大神官様」
「確かに、ティーナさんの言う通りです。」
ですが、それを嫌と言うのです。
そういって大神官がちらりと見つめる先には、
都佑が少しおどおどしながら立っていた。
「彼女が一番上に立つと言いましてね。」
『…もし彼女が立つなら、私も同じ位置に立つ。』
「っメル!!」
『ダメ絶対ダメ。』
そうはっきり言い切るメルに、周りも目を丸くする。
いつもなら仕方がないと引くのだが、今回は引き下がることはない。
『君を選んだのはルメリア様でも、手を取ったのは私だ。
私は何度も貴方と時間を過ごし、そして次へと命を託した。』
そうして巡り巡って、戻ってきて思ったのだ。
『何度旅をしても何度誰かの傍に居ようとも。
貴方が独りでその身を焦がして落とすくらいならば。』
私はそれに、ついていくまで。
『貴方を放置したに過ぎない。それをけじめだよ。』
そう言い切るメルに、まぁ仕方がないでしょうと声を上げたのはフィズだった。
「メルはメルトリアとしての記憶の中でも、
貴方を特に大事に抱え走って行きました。
私は天使で夢すらみないのに、魂の奥底でよく言い聞かされたのです。」
ーお前を忘れない、忘れる行為こそ、真の悪魔だ。
「なので、そう言い出したら聞かないのは仕方がないというもの。」
「同じく、彼女だけだと確かに難しいことがあるでしょう。
それに、そっちの方がしっくりとくるというもの。」
「え?」
あら、気付かれていないんですか?
そう続けていったハシュクロードがとんでもないことを言う。
「だって、彼女はルメリア様の片割れでしょう?」
ん?
「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」」
「いや、ちょたあdふぁsdkfじゃおsdf」
「…混乱させてどうする」
「あれ」
慌てるメルとアルトに落ち着けとカミカゼが二人を捕らえ、
ルトラールが都佑を捕まえ落ち着かせる。
「ど、どういう」
『えっまって、私達神様?え?人間?いやどっちでしょ?』
「慌て過ぎて日本語が追い付いてないですよ。」
そう突っ込みを入れるルトラールに、半分無視で考えるメルである。
「…ああ!そういうことか。」
「ああ?」
「もしかして、ルメリア様ってメルを作ったのはいいけど、
自分の力が予想以上に入らなくて、困ってたら落っことしちゃったとか。」
「え」
「そんで、受け取ったのがたまっったま私だったと。」
「ご名答」
勘が鋭いのはどちら譲りでしょうね。
そういったのは
「だっっ大神官様!?!?!?」
「皆さんごきげんよう。
すみません、突然お呼びしたのも
今先程、華樹神が選ばれましたので。」
「え、た、戦いは…」
「色々考えた結果なかったことになりました。」
まぁそりゃそうか。
戦ってこれ以上の力が芽生えれば少々厄介だから。
「なので雑草だろうが花だろうがなんだろうが、
元々ルメリア様とエフェメラル様を見つけられるということは
その力を得ている貴方が、此処にきてもおかしくはない。」
「なんなら、ルメリア様の後継者人を育成させるために。」
こんな大きな人間を犠牲にしたってことか。
そういったティーナの頭に鉄拳が入る。
大勢の前で失礼を言うのだから、仕方がない。
「エフェメラルさんと都佑さんは二人で一つの存在。
それをサポート、まぁ華樹神官も二人。
アルトさんとカミカゼさんと言ったところです。」
「はいはい私で……んんあん!?!??!」
「えええええええええええええええええ」
煩いと今度は二人に黙れと鉄拳が入った。
もう驚きすぎて声を出すしかないのだ。
「ですが、それだと崩壊するのでは?」
「おや、何故そうお思いに?」
「彼女が、第一が消えれば24が23になります。」
『というか元々私達、記憶の回廊を制する
感情の華神達は本来アルトのみの加護天使で
この12回もの生命を繰り返してきました。』
枠が一つ、空くのでは?そういった声に、それならと声が上がる。
「我々が」
「その枠に入ろうと言うのです。」
「なっ!?!?!」
「ルメリア様!?!?!」
「ルトラール様まで!!!!!!」
「我々の力はもう彼女達程は全くありません。」
「引退にしては少々早いですが、彼女らなら問題はないでしょう。」
少々騒がしいことにはなりそうですがね。
そう笑うルトラールに笑い事じゃねぇだろうとは思った。
「心配には及びません。
華神、並びに加護天使は現時点をもって
華樹神をエフェメラルと都佑…いえ、ミュラリス。
そして華樹神官をアルトとカミカゼに託しましょう。」
その言葉で、都佑とメルの頭に花冠が贈呈される。
衣服も変わり、白と黒の対比した衣装に。
都佑の目が暗い金色が、ほんの少し輝きをみせる。
エフェメラルとミュラリス。
そして加護天使の衣装を纏い現れる
アルトとカミカゼ。
「では、お二人とも。願いを。」
そういわれて、少々考えた後、嗚呼とメルが答える。
『…えっどうしよ』
+++++++++++++
ぜんかいのあらすじ
華樹神になってしもうたわ。
『えっどうしよ』
だああっと全員がずっこける。
お前なぁとティーナが前に出るので
半泣きのメルに対して、落ち着きましょう〜〜ね〜と加護天使が退散を命じる。
「で、ですが…えっ?えっ。
……えっ?」
「ふふ、急がずとも良いのですよ。」
「『いや人待たせていますしそれはどうかと』」
「っくくく、お前ほんととんでもない子供作ったな。」
「あら、私は一人は可哀想と思っていましたので。」
でも、そういって第一宇宙の方に下がるルメリアとルトラール
衣装は変わり、彼女らもティーナ達の様に華神と加護天使になる。
冠は消え、その代わりと言ってはなんだが、髪の毛に華が散りばめられる。
「私はあれで本当に良かったと思っているのですよ?」
「……本当の悪魔はここであいっっだ」
「おほほほほほ」
言わせない。
「えっどうする?」
『どうしよ都佑決めなよ。』
「いや無理だが?私が決めるとか馬鹿か?
馬鹿なのかお前は馬鹿だな??
あと都佑ちゃうって言われたし。
えっまっっっメルきめな???」
『いやアホ。お前はアホか???
私が決めるとかアホの極みだろうて。
あと私だってメルちゃうエフェメラルって名前だし。
えっっっま???ま????まっ、え、都佑決めてってば』
そうメルが都佑がと話が進まないのに、
ああもう埒が明かないとカミカゼが言う。
「それなら貴方達二人で決めればどうなんですか!!」
「そうだよ、ほら、君達二人なら皆賛成するよ。」
『ええ』
「なんですかその絶対そんなことねぇだろ馬鹿かお前はって顔は。」
こらそこ。なんでわかったみたいな顔をしない。
そうカミカゼがメルの反応に答えた後、
都佑が驚き止まる顔をして更に突っ込みを入れる。
「だってさぁ、考えても見てみ?人だよ、町だよ、
国だよ、星だよ惑星越えた奴だよ?宇宙どころか神様だよ?
そんな規模のでかい状態で、ぽんって言ってみ?あと責任とれる?」
『いやもう大いに同意しかない。理解深み過ぎて無理ぽ。
これ下手したら最悪招かざる客でしかないじゃん?
えっほんともうあのさ?もうマジ無理だよね。』
「いやわかる〜〜もうめっっっちゃわかりみ深いまる〜〜。
よいしょしすぎて空越え星越え宇宙越えた〜〜〜〜。」
「お前らせめて神の言語でとは言わんから、日本語で喋れ。」
日本語でしゃべれ日本語で。
そう突っ込んだのは11宇宙の華神だったダブリアだった。
流石におろおろと上がするのにため息を吐いて答えたのだ。
「メル、お前はメルトリアだったんだろ?」
「ちょ、ダブリア様!?!?」
「いいから。こういうのは面と向かって言うべきだ。
なぁ、メルトリアとして生きていた時、私はそんな姿を見たことがない。」
私がみたのは、もっとこう、そう。
「前を見て、その夢を追いかけ続けた子供だ。
叶えられない願いを、その前の時間から託され走った。
それが、その隣に居る奴だとしたら。」
お前は、もう迷うことなんてないはずだろう?
そういったダブリアに、メルの身体が止まる。
確かに、彼女の言う通りで、
此処にはずっと待ち続けた彼女がいる。
彼女の夢が叶わなくても、私はかなってしまっていて。
それが、酷く怖くて。だから、最初はね。
『…最初は、私が一番になったら、貴方を都佑として。
人間としてあの場所に戻そうと思ってた。』
「っ」
『でも、長い旅をした。随分と、長い夢をみた。
醒めない夢の中、貴方から離れて、走り続けた。』
最初は本当に、会いたかった。
なんでこんな気持ちが掻き立てられるのか分からなくて。
私は一体だれで、どういう人なのか分からなくて。
クレヨンはずっとこびり付いて離れなくて。
落ちるなんてなかった。でも、ふとした時声がした。
もういいんだって、諦めるとかじゃなくて。
最初から、それを、望んですらいやしなかったのだと。
『貴方が幸せになるのが、あの場所だけだと思っていた。
ずっと思って、だからそうなるためにも、貴方に会って
貴方の父に母に貴方を託そうと思ってた。』
そう、そう思っていたのだ。
でも、違う違うのだ。
『貴方は、優しいから。自分はもう、幸せだからって。』
私に手を伸ばしてくれた。
だから、今度は私が、助けるのだ。
本当の、救済ではない。
『ねぇ、私ね!』
あの日、あの時、言えなかったんだ。
そういって照れくさそうに笑って言う。
手を、前に出して、彼女に言うのだ。
『貴方と一緒に。この世界を見続けたいと思ってた。』
それは、ダメ?そんなのを、叶えられないと、思ってたなんて。
嬉しそうに笑うメルに、もうと首を横に振って手を取る。
「私も」
貴方と一緒。
『…大神官様』
そして、全王様
そう都佑はメルの手を取り、天使や破壊神らに背を向けて話す。
其処にはこの世界の王が、メル達を見つめていた。
その目を、見て、私は、都佑は言うのだ。
『「みんなと一緒に居させて下さい」』
お願いします。そう手を繋いでお辞儀をする。
それに、数十秒、いや数年もの時間がかかった気がする。
顔を上げてよ、上げてよと声が聞こえた。
「どうする?」
「どうしよー?」
「ねぇごくう!」
どうしたらいい?そういう声が聞こえていい!?と悟空が出てくる。
いやどうすっかなぁと困った声に、メル達も目を丸めた。
大神官から「彼は全王様のお友達なのですよ」と伝えられる。
わぁ、お友達ふえてるぅ。というか全王様二人???
事の詳細は後で聞くとしても。
悟空は事の重大さを身に染みながら困りつつ出てきた。
「悟空ならどうする?」
「ねぇどうする?」
「ん〜俺はいんじゃね?っておもうぞ?」
「ごっむぐ」
「だってメルも都佑っちゅー奴も悪いやつじゃねぇんだろ?」
「うん」
「そうだよ!二人とも良い子!」
ならと悟空が此方を向いて言う。
「俺は別に、良いと思うぞ!」
「…っ、ごく」
「ならいいよ」
「いいよいいよ」
「華樹神の好きにしちゃっていいよ。」
いいよいいよ、そういわれ、光を受け取る。
白い光を二人で分け合い、身体に入る。
それを見届けた後、悟空はじゃと全王様に笑って返す。