ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン
鳴り響くインターホン
「誰・・・?」
も、もしや不審者・・・!?
・・・不審者はインターホン鳴らさないでしょ!!
恐る恐るインターホンを覗いた。
「あ、佐野君だ・・・。」
どうしたんだろ?後ろには、三ツ谷、場地さん、龍宮寺君、林田君もいる。
私は玄関に向かい、ドアを開けた。
「どうしたの?」
「(名前)・・・。」
珍しく真剣な佐野君。
「う、うん。」
「お願いだ。
・・・・勉強を教えてくれ!!」
え、、、
勉強??
で、でも・・・それなら
「・・・三ツ谷に頼んだ方が良いと思うけど・・・。」
「俺の手がそんなにあると思ってるのか?」
あ、え。
あっ・・・。
あ。(察し)
「・・・どんまい。じゃあね。」
危機を感じた私は急いでドアを閉めようとするが、時すでに遅し。
ドアの間に足を挟む三ツ谷。
「っ〜!ふ、ふざけんじゃないわよ!!三ツ谷ぁぁあ!!イヤだ、絶対いや!!」
絶対大変なやつじゃん!!
聞いた事あるよ、私。
場地さんまだ中学生なのに留年してるんだってね!?
林田君脳みそミジンコなんだってね!?
佐野君は龍宮寺君がいるだろうからある程度出来ていたんだろう、
が。
二人を手に負えなくなった三ツ谷は、私を頼みに・・・!!
た、確かにハイスぺの三ツ谷に頼られるのは天にも昇る程気持ちが良い!!
け、けれどこれは話が別!!
「お願いだから、な?」
く、くそ!!自分の顔の良さを理解しやがって!!クソ!!!
「無理だっつってんでしょ!?無理、私には無理。バイバイ!!」
絶対いや。死んでも嫌。
「(名前)〜、家は入りたいんだけど、疲れたぁ。」
そうのんびりと声を出す佐野君。
「・・・今日は無理。お引き取り下さい。」
「えぇ・・・ダメ??」
顔を近付けおねだりする佐野君。
くっ・・・!!肌綺麗だなぁ!?
「・・・今日だけだよ。」
私が負けました。
はぁ・・・なんでだよ・・・。
◆
「あ、うん、あ、あのね・・・?うん。」
あれ、この人たちって中学二年生だよ・・・ね??
「あ、の・・・そもそもね。負の数ってのがあってね?」
「あ゛ー分かんねぇ!」
嘘でしょ〜〜〜〜!?
「えぇ・・・。う、うん!林田くんなら出来るよ!うん、頑張って!?」
もう、無理だよ・・・。
だって、中学一年生の一番最初の単位から出来てないんだもん!!
「おう・・・。」
が、頑張って・・・・。
____五分後。
「あ゛?んだこれ。なんで線に毛が生えてんだよ。」
それ線分図だよ!!!!
「毛じゃない!!もうっ、無理!!三ツ谷・・・変わって??」
ダメです。こんなの私の手に負えられない。
脳みそミジンコ相手に勉強教えるなんて平凡の私には無謀だったんだよ・・・!!
「あ?大丈夫だろ。」
「大丈夫じゃないから言ってんだよ!!お願いっ、本当、お願いだから、ね?同じ学校、同じクラス、同じ部活のよしみで・・・ね??」
まだ場地さんの方がマシだよね!?
それを願って三ツ谷に縋りつく。え、みっともない?平凡な時点で私は敵わないんだよ。
「あー、場地、大丈夫か?」
「あ?別にいいけどよ・・・これなんて読むんだ?」
そう場地さんが指を刺した漢字は、鬼気迫る。
「逆になんて読むと思います?」
私は聞いてみる。ま、四級漢字だし?ちょっと考えれば分か・・・
「おにきまくるだろ。」
なんつー漢字だよ!!初耳だわ!?
「場地。それはな?ききせまる、だぞ。」
「へぇ、すげーな!!」
何が??
ダメだ。これはダメだ。
このままじゃ・・・0点だぞ???
「はぁ・・・良いかお前ら。テストで本気で点取りたいならな。暗記で攻めろ。頭に埋め込め!!暗記だけなら赤点なんて余裕で回避できる。良いな??」
「あ、(名前)ブチぎれてる〜。」
後ろから佐野君の声が聞こえるけど無視しておこう。
「櫻野って・・・キレると手が付けられなくなるタイプなんだな・・・。」
「絶対、逃がさないからね。まずは英単語100個覚えてもらうから。死んでもね。あ、ヤンキーみたいな単語はさ、覚えられるんだから・・・たかが英単語100個覚えられないなんて・・・・
あるわけないよね??」