「え・・・場地くんの・・・弟子?」
顔を見せたのは超可愛い男の子。
え、クッソかわええ。
「場地君っ!この子に触れても・・・良い?」
「あ、別にいいだろ。」
いやいや、飼い主に訊かないと駄目でしょ!?!?!?!?!()
「あ、あの・・・可愛いね。」
「場地さん・・・誰っすか、この女。」
あ・・・れ。口は可愛くないんだね。()
なんか・・・うん。ま、イケメンってそんなものよね・・・。うん・・・。
「あ?俺のダチの(名前)。コイツのお陰で赤点回避した。」
「場地さんが・・・赤点回避!?」
いや、絶対可笑しい。
赤点回避でそんな驚かないよ。
どんだけバカだと思われてんの・・・?
「あ、えっと・・・。うん。櫻野(名前)です!!よろしく、ね?」
「おう。」
え、え、ええ、
と、年下だよね、この子・・・
「け、敬語って・・・。」
「いや、尊敬してない人間には敬語使わねー事にしてっから。」
か、可愛くない!!()
なんて、なんて可愛くない子なの・・・!?
こ、こんな数分で年下に舐められる私も私だけどね!?()
「あ、え・・・そ、そっか。」
あ、右頬が引き攣るなー。
ま、まだ、まだよ!!
「あ、アイス買ってあげようか?」
「いや、大丈夫。」
「あ、そう。」
媚びてもダメ。
「勉強大丈夫?教えてあげるよ?三ツ谷よりは出来ないけど、ある程度は・・・。」
「赤点回避は(ギリギリ)してるんで。」
あ、そう。
いや、赤点回避してももっと点数取りたいとか無いの!?この子!!
か、可愛い見た目して・・・!!
「も、もう無理・・・。」
突如着信音が鳴る。
「・・・あれ、佐野君?どうしたの?」
「あ、今日。俺の妹が、(名前)の飯食いたいって。」
え・・・。
「え、えぇぇぇえ!?」
「だって(名前)の飯美味いじゃん。」
い、いきなりだなっ!?
「い、イヤそれは嬉しいけど、そんないきなり・・・大層なものは出せないよ!?」
「ん、別にいいけど。」
はぁ・・・スーパー行かなくちゃ。
「じゃ、じゃあね。佐野くんたちのご飯作らなきゃだから・・・。」
「え・・・家政婦・・・?」
いや、違うから!!!!!
◆
「あ、あの・・・さ、君達は何で着いてきてるの?」
「腹減ったんで。」
・・・
「こういう時だけ敬語使うのはちょっと狡くないかな!?!?」
「場地さん。見て下さい。」
「あ?なんだ、千冬ぅ。」
話聞けや!!
因みに今日の夕飯はタダ飯野郎が沢山増えたので(失礼)
私が得意で大量生産可能な鍋だ。キムチ鍋。
ご飯何号あれば足りるかな・・・。
育ち盛りの男子が、ひふみよ・・・四人か。
あれ、これ結構お米無くなるくね??
「はぁ・・・。」
いくらキムチという料理名でも忙しいのには変わりないようだ。
取り敢えず今日はお米は早炊きにして、鍋から先にやっちゃおう。
誰か手伝ってくれないかな・・・!?
ピンポーン。
聞きなれたインターホンの音。
「見てくれる?」
「お、マイキー達じゃねぇか。」
もう来たのかよ。()
「出て。客用のスリッパ出して。」
「おう。」
それはやってくれるらしい。
まぁ、正直料理やらせたら少し不安なんだけどね。
三ツ谷持ってくれば良かったな()
ほら、アイツ基本何でもできるからさ。ムカつくね!?!?
「やっほー(名前)❤」
「佐野君、ただ飯は良くないと思うのよね。」
「最近お前、マイキーに慣れてきて距離の取り方覚え始めただろ。」
龍宮寺君、エスパーかなんかかな?
「あ・・・おじゃましまーす。」
え、
あ。
「あっつ!!ちょ、お、落とした!!お玉落とした!!あっつ!!」
クッソ美少女にびっくりした私は思いっきり足に熱々のお玉を落としてしまう。
くっそ、いったいなぁ!?
「お、おい!?大丈夫か!?」
「ま、待って!千冬君、あのね!?敬語!!敬語また無くなっちゃってる!!」
な、なんでだよ!!(涙目)
取り敢えずどうどうと馬の落ち着かせ方で落ち着かせられた私はお玉を手に取り、微火傷の幹部を冷やして騒ぎは終わった。
くそう・・・美少女おそるべし・・・!!(絶対違う)
「あ、ごめんね!?騒がしくって!!」
「あ、大丈夫ですか?痛くないですか?」
やだ、天使❤
「敬語とか大丈夫だよ??ほら、あのクソ生意気()な千冬君も初対面からタメかましてきたし。もう、年下に敬語使ってもらうのは諦めてるから()」
「あ・・・はい。」
うん、そんな顔しないで??
「あ、えっと・・・私、櫻野(名前)ね!よろしく!!」
「佐野エマ。よろしく!」
ヤヴァイ、美少女で良い子って凶器かなんかかな??
「あ・・・えっと。料理手伝ってくれないかな?」
「うん!」
やだ、天使❤
◆
「へぇ。佐野君っておじいちゃんっ子なんだぁ。」
可愛いところあるんだね。その上、家が道場って・・・だから強いのか??
結局暇人共(あ、エマちゃんは別ね!!)は私の家で止まる事になり。
現在、近くの銭湯に男子共を放り込んで、エマちゃんとお風呂なう。
流石に男子をうちの風呂に入れるわけにゃいかん。
「(名前)さんの親は・・・?」
おどおどと訊いてくるエマちゃん。
あー、変な誤解してるかもなぁ。
「普通に居るよ。ただ、お母さんは出張続き。お父さんは一日中仕事。」
「そっか。仕事って何してるの?」
「んー、ママは弁護士でパパは医者だよ。」
ママは基本外国で弁護士として働いてるし。
パパは医者って言っても救命医療専門の医者。ま、そんなわけで基本病院と一緒ってわけだ。
でも、稀に帰って来てくれるし、なによりクレジットカードあるし、お金には困ってない。
まぁ、何不自由ない生活ってわけだ。
「じゃあ、(名前)さんは将来、医者か弁護士!?」
「さぁ。今は成績、三ツ谷には負けてるからねぇ。」
私がバカなんじゃない。
三ツ谷の頭が良すぎるだけだ。
一応私の偏差値は60ちょっとはある。(ない時もある)
あ、平均ってのは、全国平均って意味だからねっ!!
「なら、弁護士か医者だったらどっちになりたい!?」
「えー、医者かなぁ。」
なんか、医者って格好良くない?
ま、弁護士も格好よさそうだけどね。
「そっか。なら、ウチが病気になったら一番に治してね!!」
可愛い、なんて可愛い生物なんだ!!!
でもね、
「縁起でもない事言わないでよ〜・・・エマちゃんには、よぼよぼになるまで元気でいて欲しいもん。」
やっぱり健康が一番だよね!!
「えへへ・・・ね、(名前)さん。今日の夜一緒に寝て良い?」
え、お誘い・・・?()
「良いよ!!寧ろこっちからお願いしていい!?!?」
私が頭可笑しいという事には少し目をつぶって欲しい。
「(名前)さんと、もっと話したいなぁ。ウチ、(名前)さんみたいなお姉ちゃん欲しい!!」
私もエマちゃんみたいな妹欲しいなぁ。
「あ、マイキーと付き合えばウチのお姉ちゃんだ!!」
「え、無理だよ?」(即答)
そんなひらめいたような顔で言わないで・・・!?
絶対無理。私の手には負えないもん。
「なんで!?」
「だって、あの人無茶苦茶じゃん。やることなすこと。」
見てる側として面白いけど止めるとなると話は別だよね。
◆
「男子は・・・客間で布団しくからそこで寝てね。エマちゃんは私と一緒に寝るから。」
「えーなんでだよ!!一緒に寝かせろよ!!」
「え・・・ちょっと何言ってるのか分からない。」
佐野君、佐野君流石にヤバいよ・・・??
「俺らだけ仲間外れじゃん!」
「いや、うん。とにもかくにもさようなら〜!!」
マジで何言ってるんだろ、この人。
力いっぱい部屋から追い出してなんとか鍵をかけました。
鍵あるって知らなかったんだろうね。
「え、鍵あるの!?」
「マイキー、行くぞ。」
なんで他メンバーは死ぬほど物分かり良いんだよ。
「困っちゃうよねぇ・・・。」
「(名前)さんって・・・好きな人居るの!?」
・・・なんて?
「好きな人!」
・・・え、
「居ないけど??」
「そっかぁ・・・。」
それは何に対しての溜め息??
「エマちゃんは居ないの?」
いい感じのお年頃だもんね。・・・おい誰だ今私にババアって言った人!!
「えっ・・・えっとね・・・
えっと・・・、、、」
・・・え?????
「居るの!?居るの!?!?誰???」
え、佐野君・・・はないわ。
じゃあ、・・・
「・・・龍宮寺君・・・とか?」
「え、!?!?!?」
そう軽々しく言った私の言葉にまるで漫画のように音を立て顔を真っ赤にしたエマちゃん。
お・・・??
「えっ、マジで?なんとなくのつもりなんだけど・・・。」
「・・・当たってます・・・。」
そっかぁ・・・
「・・・大丈夫だと思うよ。」
「・・・え?」
ホント、全部なんとなくだけど。
「龍宮寺君もエマちゃん好きなんじゃない?」
「でも・・・うちの事興味なしだし・・・。」
「ま、今はガキだかんねー!」
「・・・ふふっ。(名前)さんも同い年でしょ?」
あっ、
「でも、同い年の男女でも精神年齢、二歳差あるらしいよ?」
「・・・そうだね。」
私はなんとなくでしか物事を言えないけど、
少し。そのなんとなくが役立ったような気がした。