ヤクにはヤクをっておばあちゃんが言ってました!!!!!!




私は、元いじめられっ子だ。
事ある事に追い掛け回され、顔の近くまで虫(ゴキブリ)を近付けさせられ、目の前で人の返り血を浴びさせられたことがある。直接的な暴力はなかったものだが、精神的な傷は沢山つけられた。おかげで私は未だに虫も血も鬼ごっこもかくれんぼも全部苦手だ。
しかし、それも中学生で終わり。元々勉強ばっかで運動が出来なかった私の父は医者で、母は看護師。そんな私も頭が良かったのだ!そして有名な頭の良い私立高へと進学することが出来たのだ!!中学生になると同時に携帯を買ってもらい、いじめっ子どもの連絡手段を全てたった。それに、アイツら。学校が一緒だっただけで私の家は知らないのだ。まぁ、知られないように帰っていたっていうのもあるのだが。その時無事に解放された私は幸せに中学生活をenjoyした。勉強もほどほど・・・まぁ、ちゃんとやって、女子中学生らしく節度を持って遊んで・・・それは高校でも一緒だった。高校生になっても成績はキープし続け、頭が良かった私。高校3年の始まり、そろそろ大学受験も始まり進路を決めなくちゃいけなかった私に母と父は自分らと同じ医療関係に進んだらいいのかと勧めてくれた、が。思い出してみて欲しい。最初の方を。
私、血が苦手なのである。
それはもう、血を見るだけで貧血を起こしぶっ倒れるほどにはね。そんな私は何とかここまで頑張って来た勉強を生かしたい!!そんな私はなら、薬剤師を選ぼうと思ったのだ。薬剤師は割と稼げるし、私でも出来そうだし、なにより医療関係に掠ってるけど血を大して見なくて済む!!!!私はその日から薬剤師志望薬剤師にはとっておきの大学を選んでそこに進学することを決めたのだ。遊ぶ時間が減るのは少し嫌だったが、将来への投資のためなら仕方がない、私は沢山机と向き合った。
そして、晴れて合格して、大学へと通った。大学での生活はあまりにも楽しすぎた。仲のいい子達と沢山遊んで、程よく勉強して、それでも制限が少ない以上、中学高校の日にならないくらいenjoyした。友達にも、男運にも恵まれてたし、私って神様の愛し子じゃないのかと錯覚した時期もあった。
その後、大学を卒業するころには余裕で薬剤師の資格も取得して腫れて薬剤師として一歩を踏み出した私。親の人脈もあって私は沢山働くことが出来た。凄く毎日が生き生きとしていて、自分の居場所で精一杯働けてる事に私は喜んでいた。というか、今でも仕事は好きだ。
また、高校・大学時代の友人とも飲んだりして私は余計毎日をenjoyした。enjoyしかしてなかった気すらする。悩みなんてニキビできそう―とか、友達の誕プレとか、上司が少し私を敵視してるーとか、比較的軽い物だった。

しかし、そんな軽々しい悩みが吹っ飛ぶほど、重いなんてものじゃない。重すぎる悩みが降りかかってきたのだ。





「あっ、久し振りだね〜?」
「よっ、元気そうだな。」

な ん で て め ぇ ら が い る ?

そう。私の人生で一番苦手かつ、消したい記憶&人ランキング断トツの一位である・・・某いじめっ子・・・・灰谷兄弟だ!!!!!!!灰谷弟である灰谷竜胆は比較的割とまともだった気がする。基本自分は見てますよースタンスを突き通して、ブラコンで、兄の後ろでニヤニヤ笑ってるような、でも稀に流石にそれはやべぇだろ、とか言ってるような兄と比べれば!常識だったはず。して、問題は灰谷兄である。灰谷蘭。コイツは人間じゃない。私を虐めてきたのは大体コイツだ。私がいや!と泣き叫ぶところを見ては口元を歪ませて、その姿をすごく楽しそうに見てたやつ。人間じゃない、そう、アイツは人間じゃない。常識なんてどぶに捨ててきたクソをクソで煮込んでこの世の毒素という毒素を詰め込んだような存在なのだ!!!!!
私は彼らを見た時、最初は時が経って変わった容姿から誰だかわからずポカンとしていたが、奴らが口を開いて口元をゆがめた瞬間体を反転させた。正直に言うと完全に頭の中でブラコン兄弟だと理解出来てなかったんだ。でも体が拒絶反応を起こして逃げようとした。そしてしばらく歩いてようやく理解しきったのだ。
後ろから足音が聞こえる。分かる、アイツら・・・私に速度を合わせている・・・!!!!!!
なんて奴らだ。わざと私の速度を合わせて私が一生懸命逃げるところを楽しんでいるのか。本当、なんてクソ共なんだ。お願いです、神様。これまでenjoyしすぎたのは謝ります。なので、この兄妹を私から引き離してください。
私はまたまた一生懸命走るが、すぐに追いつく。なんて足が速いんだ、もう私達はアラサーだぞ!?!?
・・・いや、あの格好。派手すぎんか?、あぁ。なんとなく察した。あぁ、そういう事か。あーんなカタギじゃないを具現化したような恰好、さてはアイツら裏で生きてるタイプの人間だな!?!?まぁ、あの性格で表社会で生きろなんて無理難題だろうけどさ!!!!!
なぁんで表社会enjoy民に手を伸ばしてこようとするのかなぁ!?!?!、とここで私は足を止めた。
走ったせいか肺が苦しく少し息が漏れてしまう。しかし、そんな事より私は、この疑問を解消したかった。そう、こいつらそもそもなんで私を追っかけまわしてるの・・・???
私はそういう事には手を出してないし、関係すらしてない。強いて言うなら元こいつらのいじめられっ子だっただけ、なのに・・・どーして追われてるんだ??
足を止めたのが私の人生の終わりだった。二の腕に圧力を感じた。やっべ、触られた。つか捕まった。恐る恐る斜め後ろを覗けばふくれっ面の弟に今日も今日とて弄クソ悪い笑顔の兄。まじで、やだ、こいつら。
私は関係してないんだ、そう強く私は自分史暗示をかけ、口を開くことに決めた。
「あの、えっと・・・私関係ないよね?何の用・・・?」
「りんどー、兄ちゃんの言ったとおりだろ?覚えてるって。」
「でも俺らから逃げただろ。」
え、待って。こいつら私が覚えてるか分からないで凸って、追いかけて来たのか。流石いかれてる。そして、その上、逃げられてるのが忘れられてるから、と思ってるらしい。な訳ねーだろ、バカか。私が君らに笑顔で久し振りだねって言うとでも思ってるんか!?私君らにされた事一から10まで全部言えるけど!?
初めて会った時は、私に対してちっこいガキって言って、2回目の時は頭悪そーなのに勉強できるんだーって言って、3回目は転んだ私にカタツムリかよ〜どんくさいなぁって言って、4回目は・・・!!
あぁ、思い出すほどムカつく、なんなんだこいつら。
「あのさ、本当に何の用なの?」
「強くなったなー、お前。うんうん、そんな強くなったうえにお薬作るの上手なお前にお願いな〜?




ヤク中を直す薬作ってくんね?」

は?????????








私は思わず兄の言葉には?、と声が出てしまった。
当たり前だろう、なんつった、コイツ。ヤク中を直す薬って、は???
「まぁ、正確にはヤクを飛ばす薬だけどな。」
何をどう思ったのか知らんが補足をしてきた灰谷弟。違うそうじゃない。私が言いたいのはヤク中ってどういう事ですか、なのよ。え、割とガチでお前ら絶賛反社生活★しちゃってんの?まじで?少し状況を整理しよう。こいつらは反社で私は薬剤師で反社が私に麻薬の効果を薄くするような薬を作って欲しいと・・・うん。いや、なんで??本当に反社ならそのぐらい宛てあるくね?なんでよりにもよって私なのよ!!!
「・・・他に宛てあるでしょう?」
目を顰めて私が問えばパッと顔を輝かせた兄、嫌な予感。
「全部やっちゃった❤」
は・・・????
「兄貴のヤツ、少し気に障ったからってその場に居た全員殺したせいで薬のデータの場所分かんねぇんだよ。・・・つか、そんな事より時間無いから早く着てくんね?」
やっぱりこの兄弟に常識なんて存在しないんだ・・・!!!!!!!
「・・・行かないって言ったらどうするの?」
「監禁」
「行きます。」
パンピーに知られちゃったらもう離せない、つまり私は事情を聞いちゃった時点で負け組だったって事ね!!あぁ、はい!!!!お疲れサマンサー私!!!!!!!五条悟もびっくりだよ!!!!!!!
即答をかましてしまった私はこうして溜息を着きながら灰谷兄弟へと連行される事へとなってしまったのだ。帰りたいな、








高級車に連れ込まれ暫く車にいた私は灰谷兄弟に促され、とある場所へとある地に足を着け、彼らに引っ張られながら明らかにヤバそうな廃ビルの中へと入っていく。


「はい、コイツ。」
「ぱーどぅん???」
「いや、だから。あの暴れ回ってる奴。」
暴れまくってる男を指差した灰谷弟。違う、そうじゃない。私が言いたいのはなんであんな暴れ回ってるんだよ!!!どんなヤク使ったんだ、って事なのよ。あれ、さっきもこんなことあったような。これがデジャブってやつかな?既視感ってやつかな?世界一嬉しくないデジャブだわ。私は心の中で今の状況を一蹴した。てか、ヤクってあんな風になるの?うっわ、絶対やんない。あんなアイキャンフライ状態になるのなら絶対にやりたくない。あぁ、あれか。さては彼、ティックトッカ―なんだな???
「で、あいつヤク中で一応俺らと同じ幹部なんだけどさぁ?これから久し振りにボスも出席の幹部会なんだよね〜って、ことでアイツ正常に治して❤」
だから灰谷兄は嫌いなんだ。すぐに人を困らせて、何が楽しいんだ?てか、ボスってなんだよ、反社のボスってなんだよ!!!滅びてしまえ!!!!!!!!
てか、幹部なんだ、こいつら・・・・まぁ、喧嘩強いし頭可笑しいしでも才能マンだもんね。さっさと爆発しないかな?私なんか毎日籠って薬剤師の仕事をこなしてるのになぁ〜、この違いは何だろうね。頭のネジ捨てた人と頭のネジ死守した人との違いですか?なら、私は我慢できる気がします。社会的にまだ私は正常でいたいので仕事の量クソ多いのなんてネジ捨てるよりましだと思います。まぁ、今反社に巻き込まれちゃってるんだけどね〜〜〜〜〜!!!!!!(SAN値ピンチ)
「あのさ、一つ良い?あれ、なんのクスリ?」
「いや知れねぇし。まぁ、あれじゃね?気分が上がるクスリ。」
なんて???気分が上がるオクスリ❤なんて漫画でしか見たことねぇよ!!!!!なんなんだよ、この反社どもは・・・!!
はぁ、どうしよっかなぁ。私も犯罪にて染めたくないしなぁ。なんか良い方法がないかと記憶を巡らす。多分良い感じの薬があったんだよ、ほら、えっと・・・、
「あったわ、良い感じの。うんじゃあ、今すぐ手配するわ。」
あのクスリがあったじゃないか!!厚生労働省から認められてる麻薬だが、中毒性が少なく、体に支障も少ない!!!いやぁ、うんうん。手っ取り早くハッスル状態治すにはリラックスさせるのが一番だよね。私は頭を使った私をたくさん褒め散らかす。ふふっ、これさえあれば・・・!!






「・・・ふぅ。」
なんとか暴れるヤク中を灰谷二人がかりで抑えつけそのクスリを投与させれば、少しして眠ったヤク中。いやぁ、一件落着。そして、その薬というのが知っている人は知ってるCBDなのだけれどね。勿論量や使い方によっては危険性もある薬なのだがちゃんと使えればオッケー!!それにちゃんと厚生労働省から許可されてる合法な!大麻だからね!!
「おっ、すげぇじゃん。あの三途がなぁ?蘭ちゃん感激〜」
「てか、お前も来るだろ?」
え、何が?灰谷弟の言葉に私は頭を傾げる。私どこにいくの?なんで??
「だって、今日から梵天専業の闇薬剤師になるんだろ?」
え、なんて???いやなんで!?私関係ないよね!?私なんかしたっけ!?あ〜もう終わった。この兄弟は一度決めたら人の話を聞かない、聞くわけがない!!私は今日からイヤイヤ地獄の反社ライフを過ごすんだ・・・なんて拷問ですか??
「・・・はぁ。」
あ〜あ。コイツらもCBDでも与えたらこの横暴な性格よくなるのかな・・・ん?あれ。コイツらって常にパーリー状態だからこんな頭おかしいんだよね?なら、リラックスさせちゃえば良いのでは??リラックスさせればコイツらもゴリラからチワワに生まれ変わるのでは!?!?
「行くぞ〜」
「うん、勿論だよ。灰谷兄弟!」
あっはっはっは!!!この私を敵に回したのが最後だったね。この反社どもが。お前ら全員CBD突っ込んでやる。そして、私がこの梵天という反社組織を乗っ取ってやる。
今日から始まるんだ、


私の梵天、CBD製造会社改革計画が!!!!!!!!
私の怖さを身をもって知れよ、ゴリラども!!!!!おっほほほ!!




次回!!
錢ゲバVS薬剤師!!!!!!デュエルスタンバイ!!



.