ごちゃ倉庫
◎教育係。
2012-1-21 18:03
教育係。
坊ちゃん、坊ちゃん。坊ちゃん。
ご主人様である坊ちゃんの側にいる事が、私の幸せなのです。
坊ちゃんが私の全て
私の、私だけの幸せなのです。ですから…どうか…私を捨てないで下さい
そっと坊ちゃんを起こさぬよう、ベッドから起き上がる。
坊ちゃんは私を抱きしめながら眠っており、毎朝抱きしめられている腕を外すのに少し苦労する。
まだ16と幼い、坊ちゃんの顔。
子供特有の丸みを帯びた顔からやや鋭利的なシャープな顔立ちになってはきているものの、まだまだその顔は幼い。
青年、らしい、というのだろうか。
その顔は若さに溢れ、何物も恐れない、エネルギーとカリスマせいが見えた。
きっと、坊ちゃんはどんどん輝き、上を昇っていくだろう。己の手で。
それが楽しみでもあり、少し悲しくもある。
坊ちゃんが独り立ちしてしまえば、私の役目は終わりであるから。
「…ファク…、」
眠気眼で、坊ちゃんが私を呼んだ。
「はい…、おはようございます、坊ちゃん」
ニッコリと笑って答えれば、坊ちゃんは少し不機嫌そう。寝起き…坊ちゃんは悪いですが…今日は更に?
「…坊ちゃん…?」「…どこかいくな…」
そういって、腕を伸ばし、また私の肩に回す坊ちゃん。
ドキン…と胸が大きく鳴る。
そんな私をしってか知らずか、坊ちゃんは私の肩を引き寄せ、
「…寒いだろ…ばか…」
耳元で掠れた声で囁いた。
し、心臓に悪いですっ…
「ぼぼ坊ちゃん、」
「まだ寝る。ファクは抱きまくらになってろ…
まだ早い…」
「で、でも…!せっかく起きたんだし…」
早く起きたんだから、坊ちゃんの為に、ちょっと豪華な朝食を作りたい。
しかし、坊ちゃんは私の言葉を少しも聞かず…
「駄目だ…」
「坊ちゃん〜」
「ファクは俺の教育係、でも俺はファクのご主人様なんだぜ?俺のいうことちゃんと聞けないのか…」
ん?…と意地の悪い笑みを浮かべながら、私の胸の飾りを弄ぶ坊ちゃん
もう…。
坊ちゃんったら…
少し意地悪に攻められれば、もうなにも言えなくなる。
仕方ない、だって私は…
エムなんだから。
こんな悪戯されたら…欲しくなっちゃいます…。
「坊ちゃん…」
甘えた口調で、坊ちゃんを見据える
「ん…なんだ…ファク」
坊ちゃんはクリクリと私の胸を弄りながら返事をする。その顔は…もうスイッチがはいっている…
もう…
「優しくして下さいね…?」
小首を傾げながら、坊ちゃんに言う。
「当たり前だ、ばか」
坊ちゃんはそういうと、何度も私の口に啄み、優しいキスをした。

