ごちゃ倉庫

09/05

◎教育係。


2012-1-21 18:03

教育係。



 坊ちゃん、坊ちゃん。坊ちゃん。
ご主人様である坊ちゃんの側にいる事が、私の幸せなのです。

坊ちゃんが私の全て

私の、私だけの幸せなのです。ですから…どうか…私を捨てないで下さい




そっと坊ちゃんを起こさぬよう、ベッドから起き上がる。

坊ちゃんは私を抱きしめながら眠っており、毎朝抱きしめられている腕を外すのに少し苦労する。


まだ16と幼い、坊ちゃんの顔。

子供特有の丸みを帯びた顔からやや鋭利的なシャープな顔立ちになってはきているものの、まだまだその顔は幼い。

青年、らしい、というのだろうか。

その顔は若さに溢れ、何物も恐れない、エネルギーとカリスマせいが見えた。

きっと、坊ちゃんはどんどん輝き、上を昇っていくだろう。己の手で。

それが楽しみでもあり、少し悲しくもある。

坊ちゃんが独り立ちしてしまえば、私の役目は終わりであるから。



「…ファク…、」
眠気眼で、坊ちゃんが私を呼んだ。

「はい…、おはようございます、坊ちゃん」

ニッコリと笑って答えれば、坊ちゃんは少し不機嫌そう。寝起き…坊ちゃんは悪いですが…今日は更に?


「…坊ちゃん…?」「…どこかいくな…」

そういって、腕を伸ばし、また私の肩に回す坊ちゃん。
ドキン…と胸が大きく鳴る。
そんな私をしってか知らずか、坊ちゃんは私の肩を引き寄せ、

「…寒いだろ…ばか…」

耳元で掠れた声で囁いた。

し、心臓に悪いですっ…


「ぼぼ坊ちゃん、」
「まだ寝る。ファクは抱きまくらになってろ…
まだ早い…」
「で、でも…!せっかく起きたんだし…」

早く起きたんだから、坊ちゃんの為に、ちょっと豪華な朝食を作りたい。
しかし、坊ちゃんは私の言葉を少しも聞かず…


「駄目だ…」
「坊ちゃん〜」
「ファクは俺の教育係、でも俺はファクのご主人様なんだぜ?俺のいうことちゃんと聞けないのか…」

ん?…と意地の悪い笑みを浮かべながら、私の胸の飾りを弄ぶ坊ちゃん


もう…。

坊ちゃんったら…
 少し意地悪に攻められれば、もうなにも言えなくなる。

仕方ない、だって私は…


エムなんだから。

こんな悪戯されたら…欲しくなっちゃいます…。


「坊ちゃん…」
甘えた口調で、坊ちゃんを見据える
「ん…なんだ…ファク」

坊ちゃんはクリクリと私の胸を弄りながら返事をする。その顔は…もうスイッチがはいっている…

もう…


「優しくして下さいね…?」

小首を傾げながら、坊ちゃんに言う。


「当たり前だ、ばか」

坊ちゃんはそういうと、何度も私の口に啄み、優しいキスをした。

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